かぐや様は告らせたいで石上優のうるせぇバーカ発言はアニメ何話?

藤原千花いわく、かぐや様は告らせたいにおいて正論で殴るDV男こと石上優ですが、あくまでそれは藤原千花に対してだけ(たまに伊井野ミコ)、それも冷静なツッコミとしてであって、決して彼は暴言を吐くわけではありません。

むしろ、目上の人にはとても丁寧に接しますし、よほどのことがない限り配慮ある言動を心がけているため、インパクトの強さで誤解されがちですが、彼はめったに「うるせぇバーカ」なんて言葉は使いません。

ではいつ、どんな場面で「うるせぇバーカ」と言い放ったのでしょうか?この言葉に込められた意味も含めてじっくり見ていきましょう。

かぐや様は告らせたいで石上優がうるせぇバーカ発言をしたのは何話?

石上優が初めてこの言葉を使ったのは、

  • 原作は単行本4巻第38話「かぐや様は許したい」
  • アニメでは1期10話「かぐや様は許したい」
  • 2期の11話「白銀御行と石上優」~「大友京子は気づかない」

です。

原作で石上優がうるせぇバーカと言った経緯

この話に至るまでの経緯を簡単にまとめると、

  1. 大雨が降って自転車で帰れなくなった白銀にかぐやは一緒に帰ろうと策を弄しますが失敗した挙句、外で待っていたことがあだとなって風邪をひいてしまいます。
  2. 風邪をひいたかぐやのお見舞いに誰が行くか、白銀VS藤原VS石上の神経衰弱バトルが勃発。藤原のいかさまを逆手に取った白銀が勝利。
  3. 見舞いに行った白銀を寝ぼけたかぐやが布団に誘います。
  4. このわだかまりとケーキをどちらが食べるかの言い争いによって修羅場に発展。
  5. 白銀が石上にかぐやは柏木に相談をもちかけます。←この時です。

それぞれ別の場所で相談をしているにも関わらず、かぐやと石上の絶妙な掛け合いがなされていました。

かぐやの複雑な乙女心をバッサリとぶった切る様は多くの男性の共感をよんだのではないでしょうか?

極めつけは必死に自分の言い分を通そうとするかぐやへの、うるせぇバーカ、アクセル全開の石上は無敵です。初出は完全なギャグパートでしたが、この後意外な場面でこの言葉は再登場します。

ちなみにアニメでも同様にかぐやのごり押し思想にうるせぇバーカとキレていました。

体育祭編で石上優が過去のトラウマから脱却する場面

体育祭編のクライマックスでこの言葉は登場。

この言葉の真意を知るためには石上優の人となりと過去の事件、そして体育祭での彼の努力を見ていく必要があります。

石上優の基本情報

いまさらかもしれませんが、彼の人となりを簡単にまとめてみました。

  • 根暗陰キャでクラスでも浮いた存在
  • 成功体験の少なさから卑屈でネガティブ
  • 正義感が強く、見返りを求めない
  • 観察力に優れていて思慮深い

簡単に言えば「地味だけど仕事ができてイイやつ」周りの人間に恵まれれば活きるタイプで、決して相手が下だからという理由で理不尽な態度をとる性格ではありません。

藤原書記に対してだけは別ですが。。

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かぐや様は告らせたいの表紙

こんな彼だからこそ惹かれる人間もいるのですが、時として正義感や思慮深さが仇となってしまうことがあります。

中学生時代の石上優が起こした事件

クラスでも浮いた存在だった彼に声をかけてくれる人物、大友京子というクラスメイトです。

誰とでも分け隔てなく接する彼女に石上は好感を抱いていました。もっともそれは恋愛感情ではなく、純粋に幸せになってほしいなぐらいの気持ちで、彼氏ができたことも素直に喜んだのですが、だからこそ、彼女が悪い男に騙されていることが許せなかったのでしょう。

正義感の暴走

大友京子の彼氏は荻野コウという人物で表向きは陽キャそのものでした。

ですが、裏では女の子たちにひどいことをしていて、直接的な描写はぼかされていますが、浮気や斡旋などをしていた疑いがあります。

石上は大友京子のために荻野コウの悪事を探ります。

逆手に取られた思慮深さ

石上は事が大きくなれば大友京子が傷つくことになると汲んで、荻野コウを直接説得しようとしますが、その配慮は逆に利用されてしまいます。

荻野コウの挑発に乗ってしまった石上は悪者にしたてあげられました。

根暗陰キャの石上と人気陽キャの荻野コウ、まさに「力なき正義は無力、正義無き力は暴力」の状態。

クラスメイト全員を敵に回し、何を言っても信じてもらえなくなった石上は自分の部屋に引きこもってしまいました

体育祭編で成長する石上優

過去の話をちょっと置いて体育祭編の話に飛びます。この時の主人公は石上優といっても過言ではないくらい、彼は成長を遂げました。

これまでヘイトの対象であった陽キャの巣窟である応援団に自ら志願し、自分の殻を破ろうとし、「怖くても戦える奴に、僕もなりたい」という言葉から、伊井野ミコに触発されてのことだと分かりますね。

周囲の声を恐ろしく思いながらも、クラスメイトの小野寺や先輩たちとも徐々に打ち解けていき、楽しい体育祭を迎えました。

過去を吹っ切ろうとしたときに、その過去がやってきました。

大友京子の登場により、石上は過去を思い出し、再び心を閉ざしてしまいます。

白銀御幸と石上優

単行本9巻第88話では石上のつらい過去が明らかになり、その影響は第89話でも続きます。目を閉ざしてしまった石上は、白銀の顔さえも直視できません。

リレーのアンカーという大役を担うことになった石上ですが、自分が何組かさえも分からなくなってしまった時。

白銀が石上を救います。それと同時に、石上はもう一つの過去を思い出しました。

自分がすでに生徒会メンバーによって救われていたこと

こんな時どう言えばよいのかということも思い出しました。

運動会で出た心からのうるせぇバーカ

リレー直前、大友京子の、

結構根に持つタイプなんだから。何楽しそうにしてんのよ、あんたにそんな権利無いんだから!!

この発言に対し、石上優が心から放った「うるせぇバーカ」この言葉の中には、「悪いけど大友、もう後ろだけ見るのはやめる振り払っていく。ここで勝って証明して見せる、僕はこれでいいんだと僕はおかしくないと」このような意味が込められていました。

結果的にリレーには負けてしまったのですが、周囲の優しさに気付いた石上は、はっきりと全員の顔を直視できるようになり、無事体育祭で大勝利を収めました。

まとめ

「うるせぇバーカ」一見すると、相手を無理やり黙らせる暴言なのですが、石上にとってこれほど重要な言葉はありません。

優しさや思慮深さ、卑屈さゆえに、ここ一番でたじろいがちな石上の武器となる言葉です。

ここまで重要な言葉なので、今後また活躍する可能性は高いでしょう。

  • 伊井野ミコとの恋愛の時
  • 生徒会選挙の時

または逆に伊井野ミコに石上が言われてしまう、なんてことがあるかもしれません。かぐや様は告らせたいの3期が楽しみですね。

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