鬼滅の刃の公式スピンオフ漫画「中高一貫!!キメツ学園物語」には、ハイカラバンカラデモクラシーという4人組バンドが登場しています。
SNS上でイラストが描かれているのを見たことがある方がいるかもしれませんが、ハイカラバンカラデモクラシーとは一体どんなバンドなのでしょうか。
そこで今回は、
- ハイカラバンカラデモクラシーは何巻に掲載?
- ハイカラバンカラデモクラシーのメンバー一覧
- ハイカラバンカラデモクラシーの演奏阻止騒動
- ハイカラバンカラデモクラシーと冨岡義勇の関係
- ハイカラバンカラデモクラシーの曲と歌詞
など、ハイカラバンカラデモクラシーについて判明している事を紹介していきたいと思います。
キメツ学園のハイカラバンカラデモクラシーは何巻に掲載?
ハイカラバンカラデモクラシーとは、「中高一貫!!キメツ学園物語」において宇髄天元がリーダーを務める4人組のバンドを指します。(※略称はハイデモ)
ハイカラバンカラデモクラシーの設定が公開されたのは単行本11巻93話と94話のおまけページであり、活躍が描かれたのは小説「片羽の蝶:6話」です。
彼等の奏でる音楽は怨念と呪詛の塊のような音の爆撃であり、作中ではその音楽を聴いた者は「集団音中毒」に陥ると敬遠されるほど酷い演奏と言われています。
なお、夢はメジャーデビューです。
バンドメンバー一覧
担当 | メンバー名 | 備考 |
歌 | 竈門炭治郎 | 音痴 神経逆撫でヴォイス |
三味線 | 我妻善逸 | 絶対音感アリ 怨念 |
太鼓 | 嘴平伊之助 | 音痴 ?? |
ハーモニカ | 宇髄天元 | 絶対音感アリ 肺活量の化け物 |
ハイカラバンカラデモクラシーがもたらす「集団音中毒」
このバンドの特徴は「集団音中毒」と言われています。
まず炭治郎の圧倒的音痴なヴォーカルが聞き手の神経を逆撫でると、次に善逸の怨念のこもった三味線が平衡感覚を失わせ、伊之助のテンポの外れた太鼓が吐き気を止まらなくさせて、最後に超人並の肺活量を誇る宇髄が爆音ハーモニカで止めを刺すそうです。
普段は防音効果のある音楽室で練習しているそうですが、もし青空の下で公演されたら甚大な被害が出ると危惧されています。
耳にした者は「この世にあんな公害のような音楽があるとは信じられない」と旋律する他、中には「アレは凶器」、果てには「生物兵器と認定されても致し方ない」と言われてる程酷いものでした。
因みに音響機器を取り上げても生声生演奏でもかなりの殺傷能力と言われており、癒し効果を求めて猫や犬を放逐すればその猫や犬が死ぬと言われています。
ハイカラバンカラデモクラシーのデビュー曲
ハイデモのデビュー曲は『爆音の肌とモダンな嗅覚のメランコリック』です。
しかし、この曲を聞いた者は眩暈と吐き気が止まらなくという旋律の音楽であり、まさに生き地獄を与える凶器でした。
ハイカラバンカラデモクラシーの演奏阻止
文化祭実行委員の委員長を務める胡蝶しのぶは、急遽実行委員を集めて一ヶ月後に迫るキメツ学園文化祭名物イベント「キメツ☆音祭」に際し、大規模な集団音中毒の可能性を懸念して会議を開き対策を練ります。
その理由は、生物兵器と言われるハイカラバンカラデモクラシーが参加予定である事から、その対策を講じる為でした。
そして、しのぶは「毒を持って毒を制す」事に決めたのです。
その方法とは、「キメツ☆音祭」のトリを飾る予定の大人気兄妹バンドである不良の謝花兄妹の利用であり、諸事情から順番の変更があったと伝えて直接口論させるというものですが、もし生徒同士が喧嘩をすれば両成敗、教師の宇髄が生徒を叩きのめせば宇髄の出場停止で芋づる式に連帯責任で出場停止処分という目論見でした。
しかし、文句を言いに行った謝花兄妹はハイカラバンカラデモクラシーの演奏を聞いてしまうと激しい嘔吐と震えと頭痛に襲われて返り討ちにされた為、しのぶの策略は失敗に終わります。
また、煉獄杏寿郎に頼んだ結果、炭治郎達が目をキラキラと輝かせながらメジャーデビューを夢見ている事を聞きすっかりと買収されて失敗しました。
なお、実行委員達はハイカラバンカラデモクラシーがメジャーデビューという大それた野望を抱いている事を聞き青ざめています。
ハイカラバンカラデモクラシーと冨岡義勇の関係
キメツ学園物語での冨岡義勇は体育教師であり風紀委員会の顧問でもあります。
富岡先生はPTAに目をつけられるほど厳しい生徒指導で有名であり「キメツ学園の最終兵器リーサルウェポン」とも呼ばれている為、実行委員の胡蝶しのぶは最後に冨岡先生に頼る事にしたのです。
その方法は「校内において著しく他者に迷惑をかける行為をしてはならない」という校則を利用した校則違反の密告であり、しのぶは冨岡先生にハイカラバンカラデモクラシーの文化祭出場阻止を託したのでした。
しかし、一時間後に戻ってきた冨岡先生が大粒の涙を流しながら戻ってきた為その理由を聞いてみると、冨岡先生は「……感動した。あれほどに心に染みる歌詞を俺は生まれて初めて聞いた」と曲の余韻を噛み締めるように再び熱い涙を流すのです。
挿絵にはハイデモと略された文字が印字された団扇を片手に涙する冨岡先生の姿が描かれています。
因みに冨岡先生が聞いた曲は「前世の罪」でした。
ハイカラバンカラデモクラシーの「キメツ☆音祭」出場と冨岡先生のその後
あらゆる手段を用いてもハイデモの出場を阻止出来なかった胡蝶しのぶ率いる文化祭実行委員は、諦めて当日の対策に尽力する事を決めました。
当日、ハイデモの演奏は近隣住民の防音対策として必要以上に締め切られた体育館内で開催されましたが、殺人兵器級の演奏により担架で運ばれる者が続出し救護テントは圧迫されます。
耳栓をした実行委員が救助活動に励む中で、ハイデモは彼等の努力を嘲笑うかのように演奏を続けて被害者を生み出し続けるのです。
体育館内にはうめき声に悲鳴がこだまして地獄絵図と化したそうですが、唯一冨岡先生だけは感動の涙を流して聞いているのでした。
余談ですが、歌詞の中にある「空気は読めるんだ俺」というフレーズを冨岡先生は口ずさんでいます。
この地獄の文化祭後は元凶となるハイデモよりも恐怖の対象として冨岡先生は生徒達から更に怖れられるようになるのでした。
ハイカラバンカラデモクラシー「前世の罪」の歌詞
デビュー曲である『爆音の肌とモダンな嗅覚のメランコリック』以外にも、バンドでは曲を出しているのです。
単行本11巻掲載の曲名は『前世の罪』(作詞・作曲:zenithu☆A)であり、小説「片羽の蝶」収録のキメツ学園物語にも使用されています。
女の子にモテたいという強い気持ち(怨念)が伝わってきますが、冨岡先生のハートを射止めた傑作であり、特に「空気は読めるんだ俺」の部分は冨岡先生も復唱する程に突き刺さったようです。
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ハイカラバンカラデモクラシーのまとめ
- ハイカラバンカラデモクラシーは単行本11巻と小説「片羽の蝶」に収録
- ハイカラバンカラデモクラシーのメンバーは、竈門炭治郎(歌)、我妻善逸(三味線)、嘴平伊之助(太鼓)、宇髄天元(ハーモニカ)で、宇髄が結成
- ハイカラバンカラデモクラシーの曲を聞くと眩暈と嘔吐を誘発し倒れる
- 富岡先生はハイデモの曲に感動し応援する唯一の人
今回ご紹介した通り、ハイカラバンカラデモクラシーは公害レベルで酷い演奏をする恐ろしいバンドでした。
音痴の炭治郎や伊之助が平気なのは想像がつきますが、絶対音感を持つ善逸や宇髄がなぜ自分達の演奏の酷さに気付かないのかは不思議ですね。
いつか本当にCDデビューするのでしょうか…。
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