【葬送のフリーレン】フェルンは死亡する?年齢の推移やシュタルクとの関係

丸っこくてかわいいフェルンはお母さんのよう師匠のフリーレンの面倒を見ながら彼女の弟子として旅に同行する魔法使いです。

しかし、単行本10巻から突入した城塞都市ヴァイセ編では七崩賢・黄金卿のマハトの「万物を黄金に変える魔法」を受けて敗北してしまいました。

果たしてフェルンは本当に死んでしまったのでしょうか。

今回は、

  1. フェルンの現在の生死
  2. フェルンのプロフィール
  3. フェルンがお母さんと言われる理由
  4. フェルンの年齢の推移
  5. フェルンとシュタルクの関係の進展
  6. フェルンの声優

などフェルンの背景について紹介していきたいと思います。

フェルンは死亡した?

「葬送のフリーレン」の大長編の一つ城塞都市ヴァイセ編にて、フェルンはシュタルクと共に大魔族ソリテールと邂逅し戦闘になりますが、その戦闘中に七崩賢の一人黄金卿のマハトの「万物を黄金に変える魔法」を受けて黄金に変えられてしまいました。

マハトの「万物を黄金に変える魔法」は使用者のマハトであっても解除は不可逆であり、例えマハトを倒したとしても一度黄金に変えられたモノは元に戻せません。

その為、マハトに黄金に変えられたフェルンは半永久的に黄金状態から元に戻れなくなったので死亡説が囁かれたのです。

フェルンの復活

しかし、フェルン達がソリテールと戦うまでの約二ヵ月前から、フリーレンとデンケンはエーレ二級魔法使いがマハトから読み取った100年分の記憶の解析作業に入っており、その記憶の中から対マハトの突破口を見つけようと奮闘していました。

そして、フェルンやシュタルク、更にはデンケンや城塞都市周辺に住んでいた住人や頼みのフリーレンまでもがマハトの魔法によって黄金化させられて絶体絶命の状況に陥りましたが、フリーレンは自分が黄金に変えられた直後に解析を終了したのです。

フリーレンは600年前に一度マハトに敗れて右腕を黄金に変えられましたが、自力で解呪した経験があり、更にエーレが読み取った100年分の記憶の中からマハトの魔法を解析する事で、遂に「万物を黄金に変える魔法」を解呪する術を見つけました。

その為、フリーレンは一先ずデンケンを元に戻すと、フリーレンはソリテールと、デンケンはマハトを相手取りそれぞれ一騎打ちで戦う事となり、フリーレンはソリテールとの戦闘中に城塞都市ヴァイセに掛けられた呪いを解呪してフェルンとシュタルクは復活したのです。

したがって、フェルンが黄金に変えられた瞬間にフェルンは半永久に黄金のまま時が止まる事が確定していましたが、フリーレンによって呪いが解除されましたのでフェルンは現在も生存しています。

フェルンのプロフィール

【名前】 フェルン
【年齢】 9歳→20歳
【役職】 三級魔法使い → 一級魔法使い
【恩人】 ハイター
【師匠】 フリーレン
【声優】 市ノ瀬加那

フェルンは南側諸国の戦災孤児であり、ハイターと一緒に暮らしている女の子です。

両親を亡くしたフェルンは自殺を選択しますが、通りかかったハイターにより「勇気や意志や友情や大切な思い出までもこの世から無くなってしまう」と言われた所、フェルンの中にも大切な思い出があるのならば死ぬのは勿体ないと諭されて自殺を思い止まり、以降はハイターの下で家事全般を手伝いながらも魔法の修行を始めました。

魔法使いの素質があり、フリーレンの魔力探知にも殆ど引っかからない卓越した魔力の操作技術を幼少期から収めている他、常人なら10年かかる魔法の修行の過程を約4年で超えた天才です。

フリーレンとの4年の修行で彼女が認める一人前の魔法使いの実力を身に着けると、ハイターを看取った後はフリーレンの弟子として彼女の「魂が眠る地」を目指す旅に同行しています。

因みに旅立ちの際に三級魔法使いの試験を受験して合格し三級魔法使いになっており、魔法都市オイサーストでは一級魔法使い選抜試験を受験してフリーレンを差し置いて一級魔法使いに昇格しました。

フェルンは丸くてかわいいお母さん

「葬送のフリーレン」に登場するキャラクターは大体輪郭が丸く描かれていますが、その中でも何故かフェルンはより丸みを帯びているように錯覚する為、よく「丸い」と言われています。

2023年のアニメ化にあたりキャラクターデザインが発表された際にもフェルンのみ丸い上に太い印象を受けた為、この時には「太い」と言われていましたが、いざアニメ化してみると案外原作漫画通りでしたね。

フェルンが「お母さん」と言われる所以はフリーレンとグランツ海峡の街で清掃の依頼を受けた回であり、約三ヵ月滞留する内にフェルンは毎朝フリーレンを起こしてご飯を食べさせて服を着せている事から「これ私完全にお母さんですよね」と気づいてしまったのが始まりです。

フリーレンが「フェルンは怒ると怖い」と述べる原因は、普段からだらしないフリーレンに対してフェルンが叱っている為であり、色んな場面でフェルンがフリーレンを甘やかしている場面が目立ちます。

特に黄金卿のマハトの記憶を解析する際には魔族の記憶を読むという途轍もない重労働から普段よりも何も出来なくなってしまい、フェルンに膝枕をされてご飯を食べさせてもらうという介護状態が描かれました。

時折、フリーレンは師匠らしく弟子のフェルンや仲間のシュタルクを褒めて頭を撫でる事がありますが、旅の殆どの期間はフェルンに甘えているので立場的にはフェルンが母親でありフリーレンが娘のようになっています。

余談ですが、単行本7巻第59話「小さな人助け」の扉絵では、「お母さんのような弟子と子供ような師匠」という煽りで、ご飯中のフリーレンの口周りをフェルンがハンカチで拭いてあげている様子が描かれました。

フェルンの中ではフェルンは子供

単行本4巻36話「心の支え」では、フェルンは熱を出してダウンしましたが、この回においてはフリーレンとフェルンの立場は逆転しています。

親切な町の住人からベッドを借りたフリーレンはフェルンを寝かせてからというものずっと手を握っているのです。

フリーレンがそうしているのはフェルンが小さい頃から風邪を引いた時はフリーレンに手を握ってもらうと安心するという理由からであり、フリーレンはかつて自分が風邪をひいて寝込んだ際にヒンメルにそうやって手を握ってもらった経験からフェルンにも同じ事をしてあげていたと語りました。

そして、シュタルクと共に風邪薬の材料を探索に向かうフリーレンですが、道中では「ちょっと前までこのくらいの女の子だったんだよ。あっと言う間だった。私の中ではね、フェルンはまだ子供なんだよ。多分この先もずっとそうだ」と語っています。

薬の材料を採集して帰還した折には薬を飲ませた後に依然と同じようにフェルンの手を握っており、フェルンから「私はもう子供では…」と拒絶されそうになるものの、フリーレンはフェルンを一人前と認めながらも「知ってるよ」と述べて手を握り続けました。

これにはフェルンも安心した様子でフリーレンの行為を受け入れています。

フェルンの年齢の推移

フェルンの年齢に関しては単行本1巻第4話「魔法使いの隠し事」にてフェルンの誕生日回と共に本人が「16歳になる」と発言しているのでそれを参照にしています。

逆算するとフェルンの初登場時は7年前になるのでおおよそ9歳という事になり、ハイターの下でフリーレンが賢者エーヴィヒの魔導書の解読をする片手間に修行を教えた期間が4年の為、ハイターの死亡と別れを経て出立した年齢がおおよそ13歳~15歳の間でしょう。

後は新規の回の最初に差し込まれる「勇者ヒンメルの死から何年~」という字幕通りに年齢を足していくだけですので、単行本11巻の最新話(本記事執筆の2023年10月時点)では20歳になっている事が分かります。

ヒンメルの死 年齢 概要
20年後 9歳 フェルン初登場
24年後 13歳 4年間フリーレンに修行をつけてもらう
ハイターの死亡と同時に旅立ち
26年後 15歳 中央諸国ターク地方、勇者ヒンメルの像の清掃依頼
27年後 16歳 交易都市ヴァルム、フリーレンから誕生日の髪飾りを貰う
中央諸国グレーセ森林、腐敗の賢老クヴァール討伐
28年後 17歳 中央諸国グランツ海峡、フリーレンと朝日を見る
中央諸国ブレット地方、ハイターの依頼で「魂の眠る地オレオール」を目指すことになる
中央諸国ヴィレ地方、幻影鬼を討伐
中央諸国リーゲル峡谷、シュタルクが仲間になる
北側諸国グラナト伯爵領、七崩賢・断頭台のアウラの配下と交戦し勝利
北側諸国デッケ地方、クラフトと遭遇
29年後 18歳 北側諸国アルト森林、ザインが仲間になる
北側諸国ラート地方、シュタルクから誕生日プレゼントのブレスレットを貰う
北側諸国要塞都市フィーリヒ、シュタルクと一緒に社交会でダンス
北側諸国ローア街道、ザインと別れる
北側諸国キュール地方、魔法都市オイサーストで一級試験に挑戦し合格
北側諸国エトヴァス山地、皆で足湯
北側諸国城塞都市ハイセ、シュタルクとデート
30年後 19歳 北部高原ルーフェン地方、大陸魔法協会の依頼でゲナウとメトーデと共に魔族討伐
北部高原ヴァイセ地方、レルネンの依頼で城塞都市ヴァイセにてデンケンと共に七崩賢・黄金卿のマハトの討伐を手伝う
31年後 20歳 北部高原キーノ峠、フリーレンが女神の石碑に触れた途端、フリーレンが勇者一行の旅立ちから7年後の過去に逆行(※本記事執筆時点で最新話の為、ここまで)

フェルンとシュタルクの関係

フェルンがシュタルクに対する第一印象は紅鏡竜討伐においてフリーレンに泣いて縋る頼りない男性という印象から「フリーレン様、こいつは駄目です。他を当たりましょう」と蔑む視線を向ける程の最低値から始まりました。

また、フリーレンがシュタルクの事を「優しい奴」と述べた際には「臆病にしか見えない」と辛辣なものでしたが、臆病ながらもしっかりと修行を積んで逃げ出したい気持ちを押し殺しながらも村を守る為に紅鏡竜に立ち向かう姿を目の当たりにしてからというもの、評価は一転していきます。

とは言え、シュタルクが仲間になってから初期の方では道中で滞在する街々で一緒に食事する間柄ではありませんでしたが、時間の使い方が大雑把なフリーレンを急かす為にうまく立ち回ろうとするフェルンにシュタルクが協力的である他、シュタルクが師匠であるアイゼンが死ぬ前に冒険の土産話を持ち帰ろうと時間を急いている事を聞いて、シュタルクの人柄を少しづつ知っていく事で株が上がっていくのです。

なお、年齢がそこまで変わらないという理由でシュタルク側からタメ口を提案するとフェルンは躊躇なくシュタルクを呼び捨て兼タメ口に切り替えていますが、「君」や「さん」付けを期待していたシュタルクはフェルンの愛想の無さに傷ついており、フェルンは「面倒臭いなこいつ…」とやや辛辣気味でした。

その結果、今後も結局元の敬語口調に落ち着いたようです。

しかし、単行本3巻時点ではシュタルクの誕生日当日にプレゼントの購入を悩んでおり、本人に直接欲しい物を訊ねた際に「今まで家族に祝って貰った事が無い、俺は逃げてばかりの失敗作」という話を聞いた折には、過去は関係なくフェルンが見てきた戦士シュタルクは一度たりとも逃げ出していないと励まして一緒に誕生日プレゼントを選びブレスレットを購入しプレゼントしました。

一方でフェルンの誕生日の際にはシュタルクがプレゼントを用意しておらずフェルンが立腹して喧嘩が勃発すると、ザインに諭されてシュタルクと一緒に三時間も掛けて誕生日プレゼントを選ぶ事で仲直りしており、誕生日プレゼントには鏡蓮華の意匠が施されたブレスレットを買ってもらって満足しています。

花言葉は「久遠の愛情」という通常恋人に贈る意匠ですが、シュタルクは知らずに購入したようです。

そして、冬越えの最中に冷たくなった手を頬にあてがう等のスキンシップを取る程の中になっていましたが、シュタルクの力が思いの外強くて恐怖を覚えてしまったフェルンがまたしても立腹すると、再びザインの仲裁で両者は仲直りする事が出来、この時点でフェルンはシュタルクの事が嫌いではないと判明する他、本人に「もっと優しくして」と直接伝える事で以前より関係が接近しました。

ザイン曰く傍から見ると「もう付き合っちゃえよ」と思える関係性のようですが、特にシュタルクの性格が子供なので中々踏み入った関係性には進展しないようです。

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葬送のフリーレンの表紙

フェルンとシュタルクのデート

単行本7巻、城塞都市ハイスに到着した際に二日間暇が出来ると、フェルンが明日丸一日暇が出来たので構ってほしいと言えばシュタルクはこれまでの仕返しのつもりでデートに誘います

ですが、シュタルクはフェルンが怒ると思って身構えます、何故かフェルンの反応は物静かにデートを承諾するといういつもと全く違う反応だった為、シュタルクは困惑してフリーレンに相談しに行きました。

また、フリーレンの気遣いでシュタルクはデートに向けてフェルンが好きそうな場所の下見及び偵察に出かける一方、フェルンは帰宅したフリーレンにデートで着ていく服装を相談しています。

デート当日になるとシュタルクは普段着でフェルンはお洒落な格好でやってきたことから両者の間に普段とは違った緊張が走ると、シュタルクは見慣れないフェルンの恰好を見て「(あれ、フェルンってこんなに可愛かったっけ…)」と緊張から動きが硬くなるものの、何とかフリーレンと下見したデートコースを回る事が出来ました。

しかし、当のフェルンはせっかくのデートなのにシュタルクらしくないデートコースだった事から一度も笑っておらず、その事に気付いていたシュタルクはフリーレンに相談して選んでもらった事を白状します。

なぜそんな事をしたのか訊ねるフェルンでしたが、シュタルクもまたせっかくのデートだからフェルンに喜んで欲しかったと理由を述べると、フェルンはシュタルクが自分の為に必死に考えてくれた結果だと分かり漸く笑顔を見せるのでした。

因みに、デート翌日はフリーレンの髪型がフェルンの機嫌がいい時の三つ編みに変わっているので、デートは大成功のようです。

 

シュタルクのは小さい?

単行本2巻11話「村の英雄」の最後では、服が透けて見える魔法を試しに使ったフェルンがシュタルクを見ると「ちっさ」と馬鹿にしたような目で呟いており、シュタルクは「ちっさくねーよ!!」と反論しています。

フェルンは一体何と比較して判断したのでしょうか…。

フェルンの声優「市ノ瀬加那」さん

【名前】 市ノ瀬加那(いちのせかな)
【所属】 シグマ・セブン
【誕生日】 1996年12月20日
【代表作】
  • 「ダーリン・イン・ザ・フランキス」→イチゴ役
  • 「聖女の魔力は万能です」→アイラ / 御園愛良役
  • 「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」→オリヴィア役
  • 「機動戦士ガンダム 水星の魔女」→スレッタ・マーキュリー役
  • 「あやかしトライアングル」→花奏すず役
【来歴】 北海道帯広市出身の女性声優です。
札幌スクールオブミュージック&ダンス専門学校出身であり、2015年の第6回シグマ・セブン声優オーディションにて合格し、2016年4月に事務所に所属しました。2021年3月:第15回声優アワード新人女優賞を受賞。

フェルン生死と年齢やシュタルクとの関係についてのまとめ

  1. フェルンは城塞都市ヴァイセ編で大魔族ソリテールとの戦闘中に黄金卿のマハトの「万物を黄金に変える魔法」によって黄金に変えられた為、死亡が噂された
  2. 城塞都市ヴァイセ編は、フリーレンが「万物を黄金に変える魔法」の解析を済ませた他、ソリテールとマハトはフリーレン一行とデンケンが討ち取った為、フェルンの黄金化もフリーレンによって解呪されて生存している
  3. フェルンの年齢は初登場時がおよそ9歳であり、最新話時点では20歳を迎えている
  4. フェルンとシュタルクの関係は「仲間」である一方で、自然と両者とも意識している他、デートもしているが、付き合ってはいない
  5. フェルンの声優は「市ノ瀬加那(いちのせかな)」さん

当たり前と言えば当たり前ですが、主人公はフリーレンですがフェルンはフリーレンの弟子で準主役の立場にある為、目的地「魂が眠る地」に辿り着く前に死ぬ事は無さそうですね。

流石に終盤になるとどうなるか分かりませんが、メタ的に考えるとそれまでは生存が約束されているような気がします。

また、シュタルクとの進展も見どころなので、恋愛要素にしてもフリーレン一行の誰かが欠ける心配もないと思いたいですね。

葬送のフリーレン
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魔王を倒した勇者一行の後日譚ファンタジー 魔王を倒した勇者一行の“その後”。 魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。 彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは-- 残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは-- 物語は“冒険の終わり”から始まる。 英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚(アフター)ファンタジー!