オーバーロードに登場するリ・エスティーゼ王国の王女ラナー、彼女の表の顔は比の打ちどころのない素晴らしい王女であり国民からの評価も高いものの、彼女の兄弟や一部の貴族、そして我々読者が知っている本当の彼女はその表の顔からは想像できないほど別人です。
そこで今回は、
- ラナー王女の正体
- ラナーの辿る結末
以上、ラナーの辿る結末とラナーの彼女の辿る結末について紹介します。
ラナー王女の正体をネタバレあり解説
- 本名:ラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフ
- 種族:人間種
- 性別:女
- 性格:天真爛漫で慈悲深いが、それは偽りの彼女である
- 年齢:16歳
- 役職:リ・エスティーゼ王国 第三王女
- 好きな人:クライム
リ・エスティーゼ王国の第三王女のラナーは、その美しい容姿と天真爛漫な性格で黄金と称され国民から愛されている王女です。
また彼女は類稀なる才能の持ち主であり、その知能の高さはナザリックで最上級の知能を持つアルベドとデミウルゴスに匹敵するほどで人間で彼女に並ぶ者は原作15巻時点では現れていません。
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そんな王女として完璧なラナーですが、今紹介した彼女は偽りの姿です。
彼女の正体とは一体、どんな女性なのでしょうか?
ラナーの正体
ラナーの正体は精神の異形種と言われるほどの性格破綻者で、自身の目的のためならば国も家族も平気で裏切り、その一環で家族が死のうが罪悪感や後悔などは微塵も抱かず、本当の彼女を知っている兄のザナックなどは彼女を化け物と呼んでいます。
彼女は幼き時からその常人を超えた才能を発揮してきましたが、彼女の才能に周りの人間がついてこれず、時に彼女の言動は理解し難く、不気味な少女という評価を与えてしまいました。
そういった経緯などもありラナーの精神は歪み一時期は、拒食症を発祥し命を落とすところでしたが、同時期に道端で野垂れ死にかけているクライムを助けた際にラナーを見つめる彼の視線に救われ、それ以降はクライムに異常なまでの愛情を抱くことになります。
ラナーの目的
常人の域を超えた才能を持つラナーの目的は、クライムと結ばれることです。
彼女のクライムへの執着心は異常なほどでそれを表す言葉が原作5巻で、
–––殺す。
–––こいつも殺す。
–––私のクライムを馬鹿にする者はみんな殺す。
引用元:オーバーロード5巻
とクライムを馬鹿にしたメイドを殺す予定であったり、原作5巻で救出した娼婦をクライムが気にかけたことに嫉妬し、娼婦たちを殺してしまうなど、クライムを馬鹿にする者や、自分とクライムの間に弊害になる可能性があるものを躊躇なく始末するほどクライムへの執着心が強く、彼を自身の御側付きにしたのも、ラナーの彼に対する執着心と独占欲からでしょう。
ラナーは、一国の王女であるそしてクライムは貴族でもなんでもないただの平民出身であるため常識で考えれば2人が結ばれるなど到底無理な話ですが、ラナーの常人を超えた才能はそれすらも可能としてしまいます。
ラナーは王国を裏切る
ラナーはクライムと結ばれるために、自身の才能を生かし計画を進めてきました。
ですが、ナザリックがこの世界に転移しデミウルゴスが彼女と接触した際に彼女は王国側にいるよりナザリック側についた方が彼女にとってクライムとの良い未来があると判断し、クライムの保護を条件に王国を躊躇いもなく裏切ります。
原作6巻のゲヘナ作戦時点でラナーは既に裏切っており、ナザリック側への情報提供などの助力をしていました。
ラナーの辿る結末
己の目的のために王国を裏切ったラナーはその後どうなったのでしょうか?
そこには想像しがたい結末が待っていました。
国を滅ぼし人間では無くなった
ラナーは己の国を滅ぼし、クライムと共に悪魔となって永遠に生き続ける存在になりました。
オーバーロード原作14巻、この巻のタイトルは滅国の魔女でありラナーを指しています。
ことの発端は王国の無能三流貴族であるフィリップが浅はかな考えで起こした事件が原因で魔導国が王国を武力によって滅ぼすこととなりましたが、魔導国の進行を受ける王国内でもラナーは自身の目的の為に行動し、結果として父親である国王を殺すことになりますが、もちろん彼女に罪悪感などはありません。
このとき、クライムがアインズの手によって一度死ぬことになりますがその後、蘇生されることが約束されています。
王が亡くなり、王国が滅んだ後、原作10巻でアルベドからもらっていた堕落の種子というアイテムの効果で彼女は人間から悪魔に変わり永久に生き続ける存在になりました。
彼女は蘇生されたクライムに、1人で永遠に生き続けるのは寂しいからクライムも悪魔になってほしいと頼みます。
クライムもラナーを愛しているため、彼女の頼みを承諾し悪魔になったことで2人は共に永遠の時を過ごすことができ、これこそがラナーがナザリック側についた理由でした。
ラナーの才能があれば王国にいてもクライムと結ばれることはできたでしょうが、人間である限りいずれは老いて死ぬ運命であったものの、ナザリック側につけば愛しいクライムと永遠に一緒にいられるため彼女は王国を裏切ったのでしょう。
封印された小箱はどう開けた?
アニメ4期第2話の最後のラナーと魔導国の使者として王国に訪れていたアルベドの密会のシーンでは、膝をつき頭を垂れるラナーにアルベドはラナーのこれまでの貢献に対し、褒美に固く封印された小箱を与えました。
原作をまだ未読でアニメを見たファンにはこれが何か分かりづらかったかと思われますが、この中身こそラナーを悪魔に変えた堕落の種子が入っていたものの、この小箱を開けるのは簡単ではなく特殊な方法でなければ開きません。
ですが、原作ではラナーはいつの間にか小箱を開け中身の堕落の種子を手に入れていおり、肝心のラナーが小箱を開けたシーンは描かれておらず、小箱を開ける条件は不明のままでした。
一部のファンの間では小箱の開け方について議論されており、現状最も有力な説は複数の子供(人間or同族)の命と引き換えではないかとされています。
原作10巻では小箱を渡したアルベドがラナーに対し、「あなたにこれが開けられるかしら?」と尋ねると、ラナーは「準備は進めてます」と答えており小箱を開く条件は知っているようでした。
また、ラナーが小箱を受け取る同時期に孤児院に頻繁に足を運んでいたこともあるため、小箱を開ける条件を満たすために孤児院の子供達を生贄にしたのではないかと考案されており、もしこれが真実であればラナーの行いはまさに堕落そのものですので、アイテムの名前も堕落の種子なのにも合点がいきます。
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ラナーの正体と辿った結末のまとめ
自身の目的を最高の結果で達成したラナー、実は彼女もナザリックのNPC同樣にアインズのことを自分の上をいく才能を持つ化け物と勘違いしているのが面白いです。
原作内で彼女の出番は少なくなるかと思いますが、アニメ版では聖王国編の後に王国滅亡編が来るのでその際の彼女がどう描かられるのか、楽しみですね。