みんな大好き「故に侘助」の台詞でお馴染みの吉良イヅルですが、死人となって復活したものの結局本編では卍解に至りませんでした。
そこで、
- 吉良イヅルの卍解の可能性について
- 吉良イヅルのプロフィール
- 吉良イヅルの斬魄刀「侘助」の能力
- 吉良と侘助の伏線について
等、吉良の斬魄刀の能力の詳細や伏線、そして卍解の可能性や考察を紹介したいと思います。
吉良イヅルは卍解を未習得
吉良は本編終了及びスピンオフ小説時点で卍解を習得していません。
しかし、死鬼術式後は戦死した三番隊席官の魂魄を使用して復活している事から隊長格並の霊圧を保有すると言った強化をされているので、単純な戦闘力に於いては卍解を習得できる境地には達しているので残るは斬魄刀の屈服のみでしょう。
また、吉良の卍解の予想するとすれば、
- 始解の強化版で強力な重力場を生み出す能力
- 始解とは逆に斬りつけた対象を無重量状態にする能力
- 始解と打って変わって全く異なる能力
等が挙げられますが、個人的な見解としては②の無重量状態がオサレで可能性が高いと思うものの、久保帯人先生ならば③の予想と異なる意外な能力を持ってきそうですね。
吉良イヅルのプロフィール
- 名前:吉良イヅル(きらいづる)
- 所属:護廷十三隊三番隊副隊長
- 身長:173cm
- 体重:56kg
- 趣味:俳句
- 特技:あやとり
- 好きな食べ物:ところてん
- 嫌いな食べ物:干し柿
- 休日の過ごし方:俳句同好会に参加、霊術院の特別講師
- 初登場:
- 声優:櫻井孝宏
霊術院を首席合格した後に卒業後は藍染の五番隊に入隊し現三番隊の副隊長を務める恭順な副隊長であり、同期には阿散井恋次と雛森桃、親しい先輩には檜佐木修兵がいます。
左目が隠れる様な前髪の分け方が特徴的で、何処か陰鬱な雰囲気を感じさせながらも生真面目な性格から上下関係に厳しい一面がある反面、同期の雛森に好意がある様子が態度に現れている事から解りやすい性格です。
また、作中では学生時代に藍染と市丸に命を救われた経緯がある事から市丸の部下になると手放しで慕っていましたが、実際には藍染の計画に利用された事を知り、何も聞かされていなかったとは言え雛森や乱菊と敵対して刃を向けた事をかなり気にしている様子から気持ちの浮き沈みが激しい印象があります。
ただし、脇役ながらも度々スポットが当たるとオサレなセリフ回しから読者人気を獲得し、アニメに於いても人気声優「櫻井孝宏」さんが担当している事から女性人気も高く、副隊長の中では群を抜いて愛されているキャラクターです。
吉良イヅルの斬魄刀「侘助」の能力
- 名前:侘助(わびすけ)
- 解号:「面を上げろ、侘助」
- 初出:原作20巻169話
侘助の能力は斬りつけた対象の重さを2倍にすると言ったもので、その重みは斬りつける回数で乗算されます。
例えば、刀の本体の重さが0.8kgだとすると、侘助の斬撃を七度刀で受けた場合は二の七乗倍となり102,4kgとなるので、戦闘中に一度でも侘助に斬りつけられれば受けた個所が鉄の塊以上に重たい枷となり動けなくなってしまうのです。
また、始解した侘助の刀身の先が「コ」の字の様に折れ曲がっている理由は、侘助に斬りつけられた者がやがて自重に耐え切れずに跪き頭を差し出す様な体勢となる事から、最終的に無造作に突き出された首を斬り取る為に丁度良い形として「コ」の字になっています。
侘助の口上は大人気
「斬りつけたものの重さを倍にする」
「二度斬れば更に倍、三度斬ればそのまた倍」
「そして、斬られた相手は重みに耐えかね必ず地に這いつくばり詫びるかの様に頭を差し出す」
「故に侘助」
引用元:BLEACH 原作19巻169話
侘助の能力を説明する口上は、松本乱菊戦とアビラマ・レッダー戦で使用されており、二度の登場ながら多くの読者の記憶に刷り込まれた事でBLEACHファンなら通用する鉄板ネタとなりました。
使いどころは思いつきませんが、「故に侘助」この台詞を一度は言ってみたいですね。
侘助は三番隊の考えに即した斬魄刀
- 原作38巻323話~234話
侘助に斬りつけられた者は自重に耐え切れずに跪きますが、吉良はこの能力を全ての斬魄刀の中で三番隊の考えに最も即した刀だと自負していました。
三番隊の隊花「金盞花」の花言葉は絶望であり、
- 戦いは英雄的であってはならない
- 戦いは爽快なものであってはならない
- 戦いとは絶望に満ち暗く恐ろしく陰惨なものでなくてはならない
- それでこそ人は戦いを恐れ戦いを避ける道を選択する
以上の理由から即ち絶望が三番隊の矜持になっていると謳っています。
つまり、吉良は自分の斬魄刀が絶望を与えると同時に陰惨な能力であると考えており、作中では命乞いをするアビラマの首を斬り落とした後は「できれば僕を許さないでほしい」と零しているのです。
吉良は英雄的であってはならないと言う部分にも忠実なのか、ファンブック「BLEACH 13 BLADEs. 」に於いてもナユラを助ける際に瀞霊廷通信で一護以上に英雄として取り扱ってやると言われた事に対し「そんな扱いは死んでもごめん」と綴っていました。
吉良の復活は伏線が張られていた?
吉良は千年血戦篇序章にて雀部長次郎に次ぐネームドキャラの死亡となり話題になりましたが、実は吉良の復活は伏線が張られていたのではとまことしやかに語られています。
主な伏線の根拠としては、
- 死神の生命力が霊圧の高さに依存するという設定
- 右半身に孔が開いた状態で死亡した事
- ジゼルのゾンビ能力や涅マユリの涅骸部隊が登場した事
- 654話のタイトルが「Deadman Standing」である事
等が挙げられているものの、正直なところ①以外は伏線ではなく布石に近いですね。
確かに③の様に千年血戦篇ではジゼルやマユリが死者を再利用し兵隊にしていましたが、吉良と直接的な描写の繋がりが無いので飽くまでも死者を蘇らせる技術があるという布石でした。
では、④のタイトルですが、この回で吉良が死人として登場しているので伏線と言うよりはネタばらしであり、タイトルを直訳すればその回で復活した吉良の事だとすぐに推測できます。
したがって、吉良の伏線が復活に限ったもので言えば、①の死神の生命力が霊圧の高さに依存するという設定が最も吉良の復活説に繋がる有力な伏線になりますが、吉良は厳密には死亡している為、伏線回収にはなっていません。
残るは②の右半身に孔が開いた状態で死亡した吉良の状態ですが、実は復活後に吉良が侘助を解号した状態で佇んでる姿を反転すると「孔」と言う漢字に似ていると話題になっています。
しかし、侘助の刀身が「コ」の字に折れ曲がった部分が孔のつくりである「乚」に瓜二つなのは理解できるものの、どうにも部首に関してはそのように見えません。
ですが、もし久保帯人先生が吉良の斬魄刀の形を孔のつくりである「乚」に当て嵌めてデザインし、吉良本人を孔を開けて一度殺したとすれば立派な伏線でしょう。
三番隊副隊長を務める吉良イヅルは、あまり出番がないながらも尸魂界篇で市丸ギン達に利用された立ち回りから印象に残ると共に多くのキャラを押し退けて読者人気を博しました。 しかし、そんな準レギュラーの吉良が千年血戦篇であられもない姿を晒すこ[…]
また、あらゆる設定とデザインにこだわりを持っている作者なので、吉良が孔を開けて死亡した理由や復活については未だ読者でも気づいていない何らかの伏線があったのかもしれませんね。
吉良イヅルの斬魄刀「侘助」の能力と伏線についてのまとめ
吉良の斬魄刀「侘助」は斬りつけた対象の重さを2倍にする能力を持っており、二度斬れば更に倍、三度斬ればそのまた倍と乗算式に嵩んでいき、斬りつけられた対象はやがて自重に耐え切れずに跪く事でまるで許しを請う様に頭を差し出す体勢になる事から「故に侘助」と語っていました。
そして、差し出した頭を刈り取る目的で侘助の刀身は「コ」の字に曲がっています。
吉良曰く、侘助の能力は三番隊の隊花「金盞花」の花言葉でもある絶望に最も即した斬魄刀だという事の自負があり、戦いが英雄的且つ爽快なものであってはいけないという教えから暗く陰惨な絶望を生み出す侘助が性に合っていたのでしょう。
また、吉良の伏線とも言われる「復活」と「侘助の形」ですが、死神の生命力が霊圧の高さに依存する設定から生存フラグが期待されましたが死人として復活したので伏線から除外できるものの、もう一方の侘助の形については、死人として復活した場面を反転すると侘助の形状と合わせて吉良の全体図が「孔」の漢字に似ていると話題になったのです。
もし、久保帯人先生が将来的に吉良の死人展開を想定してこの場面を描いたのだとすれば、即ち侘助のデザインも意図的である筈なので立派な伏線となりますね。
吉良は今の所卍解を習得していませんが、死人として復活した吉良は、殉職した席官の魂魄を使用された事から隊長格に匹敵する霊圧を持ち強化されているので、卍解を習得する日は近いのかもしれません。
今後も吉良の卍解の解禁やスピンオフに期待したいですね。