護廷十三隊屈指の戦闘集団で十一番隊の第三席を務める斑目一角は、高い実力を有している一方で「弱すぎる」と読者から揶揄われる不遇のキャラです。
そこで今回は、
- 斑目一角が弱すぎると言われる理由
- 斑目一角はかませなのか戦績一覧で考察
- 斑目一角のプロフィール
について紹介していきたいと思います。
斑目一角が弱すぎると言われる理由
護廷屈指の戦闘集団に属する斑目一角が弱すぎると言われる原因は4つほど考えられます。
- 卍解のデメリット
- 壊れたままの鬼灯丸
- 完現術者といい勝負
- 卍解を隠したがる
それでは、以上の要因を一つずつ見ていきましょう。
①卍解のデメリット
斑目一角の卍解「龍紋鬼灯丸」は発動直後では殆ど眠ったままの状態であるため本来の威力を発揮できず、敵を斬り、敵に斬られ、無理矢理目を覚まさないと力が出ない仕様です。
その為、背中の刀身部に彫り込まれた龍が全て紅く染まるまで最大の破壊力に到達する事が出来ません。
それ故に一角からは「のんびり屋」と揶揄されています。
②壊れたままの鬼灯丸
龍紋鬼灯丸は能力の性質上破壊されないと最大の力を発揮できない仕様ですが、龍紋鬼灯丸は一角が初めて卍解を使用したエドラド・リオネス戦以降壊れたままの状態です。
そして、単行本58巻にて涅マユリの口から例外はあるものの破壊された卍解は二度と元に戻らないと断言されており、一角の卍解はエドラス戦で破壊されて以降は阿近に無理矢理形だけ修復させただけで本来の能力には到底及ばないと説明されています。
つまり、一角の実力はエドラス戦が最高潮となるのです。
③限定解除問題
護廷十三隊の隊長・副隊長は現世に赴く前に、現世の霊なるものに不要な影響を与えないように隊章を模した限定霊印を肉体の一部に打ち込み霊圧を80%制限します。
限定解除とは、その霊圧の制限を解除して元の霊圧の状態に戻る事であり、限定解除の許可を申請し、それが受理される事で使用できる仕組みになっていました。
しかし日番谷先遣隊が破面と対峙した際、限定解除したのは日番谷冬獅郎、松本乱菊、阿散井恋次の3名であり、斑目一角は限定解除をしていません。
第三席の一角は限定霊印を打ち込んでいないので霊圧を制限していない状態という事になります。
つまり、他の隊長副隊長は霊圧を80%制限された状態で二桁破面に苦戦し解除後には圧倒していますが、一角は全力の状態で二桁破面に苦戦し卍解で何とか勝てました。
この扱いの格差が一角が「弱い」と呼ばれる一因となったのは間違いありませんが、先行した破面の中ではエドラドは二番目に番号が上だったので、他の副隊長でも同じような結果になっていたかもしれませんね。
④獅子河原萌笑といい勝負をする一角
①、②に関しては斬魄刀の能力に関する事なので一角の実力という意味合いでは少しずれてしまいますが、死神代行消失篇で一角は完現術者の獅子河原萌笑と対戦しており、その章で登場した完現術者で一番弱そうな相手に対等の戦いをした事が「一角が弱すぎる」に直結する要因を占めています。
一角はよく分からない内に倒すとスッキリしないと理由で獅子河原の能力を解明しようと思ったが面倒くさくてやめた後、獅子河原にガキとしてひっぱたいて欲しいか男としてブッ倒して欲しいか選べと口上した結果、斬魄刀を殴り壊され、拳を防いだ際に小指側の腱が切れる怪我を負いました。
その後は武器を捨てて男同士の殴り合いで決着をつけましたが、いくら対等な戦いがしたいとは言え人間相手にここまで負傷させられる一角を見れば「弱い」と言われても仕方が無いでしょう。
また、明らかなチート能力を持つ月島相手ならいざ知らず、他の死神は完現術者相手に余裕で勝ち進めていたのでどうしても一角が一歩劣って見えてしまいました。
ただし、獅子河原の完現術「ジャックポット・ナックル」は確率を操作して大当たりが出ると急所に当たるという能力である為、銀城空吾でさえも所見では剣の柄を折られて警戒するレベルであり、ある程度の所見殺しがあるので一角が斬魄刀を折られたのも仕方がないように思えます。
その後の殴り合いは一角の悪癖なので、剣八からも説教などしているから遅いと怒られていました。
⑤卍解を隠したがる
これは殆どネタとして定着していますが、藍染惣右介が尸魂界を去った後に阿散井恋次から卍解を習得している一角に空席の隊長になって欲しいと懇願されている回想がありました。
その際、一角は「もし俺が卍解できるってことが知れたらてめえ以外の奴も俺に隊長をやれと言ってくるだろうが」と隊長になる気が無いと固く断っています。
しかし、ここまで紹介した通り、
- 卍解のデメリット
- 壊れたままの鬼灯丸
- 限定解除問題
- 完現術者といい勝負
これらの描写が出揃った事で、この過去の発言が掘り返される形となり、読者からも「隊長にされちまう(笑)」「ハズレ卍解」「ばれても一角には打診が来ない」などと嘲笑される様になりました。
尚、一角は卍解を修得している事を、同僚の綾瀬川弓親と阿散井恋次にしか明かしていません。
斑目一角はかませ?
一角は黒崎一護を始め多くの敵と戦ってきた準レギュラーですが、その何れもギリギリの勝負をするか敗北しており、殆どんの戦いで斬魄刀を折られています。
また、一角の戦闘結果は以下の通りです。
【対戦相手】 | 【詳細】 | 【勝敗】 |
黒崎一護 | 斬魄刀ごと一度体を斬られた後に、攻撃しようとした所を今度は刀を持つ利き腕を縦軸に斬られて敗北しました。 | 敗北 |
射場鉄左衛門 | しばらく戦い続けた後に虎徹勇音の天挺空羅で藍染の裏切りが発覚し、中断。 | 中断 |
更木剣八(過去) | 死神になる前に一角は弓親と共に剣八に敗北している描写があり、その際に「負けを認めて死にたがるな。死んで初めて敗けを認めろ」と教わっています。 | 敗北 |
エドラド・リオネス | 対等以上のエドラドに苦戦した後に自ら制約をしていた卍解を解禁して満身創痍で逆転勝利。 | 勝利 |
破面(空座町決戦) | 四方の柱を壊す為に召喚された破面を瞬殺。 | 勝利 |
チーノン・ポウ | エドラド戦で卍解が壊れていた為に本来の力を使う事が出来ずに敗北。 | 敗北 |
獅子河原萌笑 | 獅子河原の完現術「ジャックポット・ナックル」に苦戦しつつも、最後は殴り合いで制して勝利。 | 勝利 |
マスク・ド・マスキュリン | 滅却師による二度目の侵攻時、弓親と檜佐木と居るところを襲撃され三人共まとめて敗北。 | 敗北 |
バンビエッタ(ゾンビ) | ジゼルとの戦闘中にゾンビ化したバンビエッタを使役されて弓親と共に戦うも爆撃でダウン。 | 敗北 |
日番谷冬獅郎(ゾンビ) | ジゼルとの戦闘中にゾンビ化した冬獅郎の参戦により足を氷漬けにされた後、背中から胸を貫かれて敗北。 | 敗北 |
以上の早見表を見ると一角の戦績は「10戦3勝6敗1分」という事になります。
実際の所、主役級の阿散井恋次や朽木ルキア以外の副隊長は破面篇を見る限り十刃には勝てない程度と認識できますが、一角は第三席ながらも副隊長以上の強さはあるのは確かです。
したがって一角の戦績を見る限りでは敗北した相手が全員副隊長以上の実力者ばかりとなる為、一角の敗北描写は仕方ないのかもしれません。
一角も卍解を習得しているとは言え、エドラド戦以降壊れたまま且つ能力も万全ではないので、それでも前線で戦い続けるだけ他の隊士よりは立派でしょう。
斑目一角のプロフィール
【名前】 | 斑目一角 |
【年齢】 | 不明 |
【身長】 | 182㎝ |
【体重】 | 76㎏ |
【星座】 | さそり座 |
【誕生日】 | 11月9日 |
【所属】 | 護廷十三隊十一番隊第三席/十一番隊副隊長 |
【斬魄刀】 | 鬼灯丸 |
【初登場】 | 単行本10巻 |
【声優】 | 檜山修行 |
坊主頭に三白眼、両の目元に赤い化粧を入れた好戦的な死神で、瀞霊廷に踏み入った黒崎一護が最初に対戦した席官です。
暗黙の了解として斬魄刀の能力は直接攻撃系だけと決まっている喧嘩に命をかけた馬鹿な気風の集まり十一番隊に所属する一角は、剣八の元で戦って死ぬと誓っています。
その為、卍解を習得しているにも関わらず弓親や恋次を除いて他人には卍解の有無を語っておらず、基本的には戦闘で卍解を使わないルールを科していました。
因みにあくまでスキンヘッドなので禿げてはおらず、「ハゲ」は禁句です。
斑目一角の斬魄刀「鬼灯丸(ほおずきまる)」
【名前】 | 鬼灯丸(ほおずきまる) |
【解号】 | 「延びろ、鬼灯丸」 |
【初出】 | 単行本10巻87話「Dancing With Spears」 |
解号と共に刀の柄と鞘を合わせる事で、菊池槍の様な刃先を持つ槍状となりますが、実際は三つの関節を持つ三節棍です。
尚、槍状のまま斬りかかった際に「裂けろ、鬼灯丸」の合図で三節棍の様に関節が折り畳まれていますが、これが関節を曲げる解号なのかは分かりません。
黒崎一護との戦闘では三節棍特有の変幻自在な攻撃で一護を苦しめていました。
因みに、斑目一角対黒崎一護の戦いで解放された斬魄刀が持ち主が気絶すると元に戻るという事実が明かされています。
斑目一角の卍解「龍紋鬼灯丸(りゅうもんほおずきまる)」
【名前】 | 龍紋鬼灯丸(りゅうもんほおずきまる) |
【初出】 | 単行本23巻205話「Mala Suerte![Tempestad de la Lucha]」 |
破面NO.13エドラド・リオネスとの戦闘中に使用した卍解です。
3つの特殊な形状をした刃を鎖で一連に繋いだ見た目をしており、背中の刀身には龍の紋が彫り込んであります。
龍紋鬼灯丸は卍解しても殆ど眠った状態ですが、戦いで敵を斬り己が斬られる事で無理矢理目を覚まさなければ力を出す事が出来ず、彫り込んだ龍が全て紅く染まって初めて破壊力が最大になる癖の強い卍解です。
最大の威力は恐らくギリアンと思しきエドラドを一撃で仕留める事ができる程ですが、これが強いのか弱いのかは一度しか使用していない為、判断できません。
尚、冒頭で説明した通り、折られた斬魄刀は二度と元に戻せない事から一角の卍解はエドラド戦の一度限りになります。
度々折られてしまう鬼灯丸
変幻自在な攻撃で相手を翻弄する鬼灯丸ですが、作中では度々破壊されているのが印象的です。
- 黒崎一護に素手で破壊される
- 黒崎一護に両断される
- エドラド・リオネスに破壊される
- チーノン・ポウに破壊される
- 獅子河原萌笑に破壊される
など、始解状態の斬魄刀がこれだけ破壊されるのは作中でも珍しい事で、この脆さも最弱の斬魄刀と揶揄される要因かもしれません。
ただ、折られるのは飽くまでも殆どが柄の部分なので強度的には仕方がないように思えますね。
2001年から2016年の15年間続いた人気漫画BLEACH。 BLEACHの魅力は個性豊かな死神、特に同じものは二つ無いと言われている斬魄刀の豊富さにあるでしょう。 今回は、そんなBLEACHに登場するキャラ達の卍解を個人の見[…]
斑目一角の声優「檜山修行」さん
【名前】 | 檜山修行 |
【所属】 | アーツビジョン |
【誕生日】 | 1967年8月25日 |
【代表作】 |
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【来歴】 | 広島県廿日市市出身の声優で、声優になった理由は「食べていくため」と答えたそうです。
デビューは1989年のOVA「かいけつゾロリ」のアーサー王子役で、仕事に取り組む際はその時に頂いた役に専念する事を信条にしています。 |
斑目一角が弱すぎると言われる理由のまとめ
- 斑目一角は、作中で卍解のデメリットが明かされたり、鬼灯丸が破壊されたままというのが弱い要因の一つ
- 斑目一角は、限定霊印なしの素の状態で二桁破面と同等であったり、獅子河原に斬魄刀を折られたりと不甲斐ない場面が多い
- 斑目一角の斬魄刀は度々戦闘で折られている
護廷十三隊屈指の戦闘集団である十一番隊の第三席を務める斑目一角ですが、作中での活躍はほとんど描かれていませんでした。
戦いの度に重傷を負っている、鬼灯丸が度々破壊されてしまっている、卍解に大きすぎるデメリットが存在している彼が弱いと思われてしまうのは仕方がないのかもしれません。