【BLEACH】山田花太郎と兄の関係は?瓠丸や裏切りと死亡について

BLEACHの尸魂界篇で初登場を果たし黒崎一護達に尽力した山田花太郎は、柔らかい物腰のせいで黒幕説といったネタも一時期浮上しましたが、花太郎には卯ノ花以上の回道を扱う山田清之介という兄が存在しました。

そこで今回は、

  1. 山田花太郎の兄・山田清之介とは?
  2. 山田花太郎のプロフィールや斬魄刀「瓠丸」について
  3. 山田花太郎の裏切りや死亡について

以上、山田花太郎について紹介していきたいと思います。

山田花太郎の兄・山田清之介とは

山田清之介は鋭い目つきと泰然自若とした物腰が特徴的な青年で、貴族街にある四大貴族を中心とした上流貴族専門の詰所「真央施薬院の総代」を務めています。

数十年前までは護廷十三隊四番隊副隊長を務めており、現在は引退除籍という形で退き斬魄刀も隊舎に預けられている為、隊士ではありません。

口や性格がかなり悪く、実の弟の花太郎にも意地悪な面があり、真央施薬院に通う貴族の死神に対しては「権力者が老いに怯えて何かに縋りつき醜く足掻く姿はいつ見ても気持ちがいい」と清々しく語っています。

また、花太郎に貴族の人に向ける言葉ではないとやんわり注意されると、不敬罪で死罪になるかもしれないが花太郎が清之介に死んでほしくで誰かに告げ口するなら可愛い弟の願いだから潔く命を諦めると淡々と述べていました。

因みに趣味は死にたがっている患者を無理矢理生かす事です。

山田清之介の回道の腕前

己の回道の霊圧の質を巧みに変化させながら治療を続ける事が出来る腕前から、清之介の腕前を目の当たりにした檜佐木は回道の腕前が通常の四番隊員達と比べてケタ違いだと評価しており、その腕前は花太郎どころか下手をすると卯ノ花を超えているのではと考えています。

井上織姫の事象の拒絶には及ばないものの、清之介の尋常ならざる回道の腕は施薬院トップの力に相応しいものでした。

山田清之介と卯ノ花烈の関係

浦原喜助からも回道の腕前は認められている他、目的に応じて自分の気が済むまで無数の手段を用意しなければ気が済まない性質が自分と同じタイプであると分析されていますが、戦いに勝つ為に浦原が自分の命を懸けるとすれば、清之介は目の前の患者の命を助ける為に戦うと評価されていました。

しかし、患者を助ける以外は倫理観のネジがだいぶ外れているらしく、そのせいで卯ノ花とはよく揉めていたものの、それは表面上だけで実際にはお互いに敬意を払う関係で、卯ノ花からも認められています。

尚、清之介が施薬院に引き抜かれた後は山本元柳斎重國の気遣いで後任は性根が優しい子を副隊長にしたと浦原が語っていた事から、清之介と正反対の虎徹勇音が選ばれたようです。

山田清之介の初登場

初登場は、単行本36巻-107話「Turn Back The Pendulum 2」で描かれた浦原喜助の新任の儀に並ぶ卯ノ花烈の後ろに控えているのが初登場であり、その回のおまけページで名前と階級が紹介されていますが、本格的な登場は小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」です。

山田花太郎と山田清之介の関係

上述通り、清之介は花太郎にも意地悪で毒舌ですが、人並みに家族愛は持ち合わせているようで、本心なのか分かりませんが花太郎を大事にしています。

小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」では滅却師の脅威が去った事で暫くは大きな戦争など起きないと予想されていましたが、貴族を中心とした救護詰所に務める清之介には仕事柄色々な噂が舞い込んでおり、瀞霊廷が少しばかり荒れる事を知っていた清之介はわざわざ四番隊隊舎に赴いて花太郎に暫く四番隊を休隊しないかと助言にやってきました。

その際は「巻き込まれるのが嫌なら暫く責ある立場から離れ目と耳を塞いでいるといい」と相変わらず意地悪な言い方をしていますが、花太郎をみすみす危険に晒さない清之介の配慮です。

また、重傷の産絹彦禰を花太郎が治療した際には回道の効率は良くなったと褒めるべきところはちゃんと評価しており、一方では花太郎ではまだ及ばない患者がいればはっきりと「お前じゃまだ治しきれない」と伝えています。

山田花太郎のプロフィール

【名前】 山田花太郎やまだはなたろう
【年齢】 不明
【身長】 153㎝
【体重】 45kg
【誕生日】 4月1日
【所属】 護廷十三隊四番隊第七席→第三席/卯ノ花救護班第十四上級救護班班長
【斬魄刀】 瓠丸ひさごまる
【兄弟】 山田清之介
【初登場】 単行本11巻
【声優】 宮田幸季

護廷十三隊四番隊に所属する少年くらいの容姿の死神で、性格は非常に平身低頭で常に謝り倒す勢いです。

本名の山田花太郎は日本の文書記入例に度々使われる山田太郎と山田花子を合わせたもので、自己紹介の際には黒崎一護や志波岩鷲に「逆におぼえにくい」と言われるも、みんなには覚えやすくていい名だと言われている事を訴えていました。

四番隊は救護専門という事で他の隊、主に戦闘系の十一番隊からは弱すぎて救護しかできない十三隊最弱のお荷物部隊と蔑まれており、初登場時は補給路の掃除や雑用を押し付けられる現状を嘆いています。

山田花太郎の特徴

花太郎の特徴の一つとして思い浮かぶのは「天然」なところでしょう。

花太郎は作中で、阿散井恋次との戦闘で負傷した黒崎一護や志波岩鷹を治療した後、四番隊隊士に支給される滋養強壮剤を飲んでおり、花太郎曰く「疲労した四番隊をさらに馬車馬のごとく働かせるために支給されるもの」と説明していますが、実際には花太郎のものは先輩隊士達がイタズラで作ったもので中身はただの小麦粉なので効果はありません。

しかし、効果のない滋養強壮剤を飲んだ花太郎は「元気ハツラツ!みたいな顔してるでしょ」と言い、一護と岩鷲にツッコミを受けています。

また、黒崎一護の治療を終えた花太郎は、一護の左肩から胸にかけての傷が浅い事に違和感を覚えており、一護の懐に入っていた仮面が斬撃を止めたのではないかと考えた上でその仮面が「虚に似すぎている」事に気付いています。

つまり、一護の虚化に初期に気付いていた死神の1人だといえる為、花太郎は意外と洞察力が高いのです。

山田花太郎の回道の腕前

山田花太郎の回道の腕前は高く、作中では黒崎一護達を一晩で治療していたり、小説「BLEACH The Death Save The Strawberry」では治癒能力の高さから第十四上級救護班班長を任されていると明かされています。

回道の腕は大戦後も上達していますが、本人に自覚はありません。

山田花太郎は第七席から第三席へ昇進

山田花太郎は破面篇終了時から死神代行消失篇の間を描く小説「BLEACH The Death Save The Strawberry」ではまだ第七席でしたが、千年血戦篇の単行本68巻612話時点で浮竹十四郎の口から山田三席と言われていた事からいつの間にか第三席に昇進していました。

また、小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」では四番隊の中でも指折りの回道の使い手で温和な人柄が信頼されて第三席の地位を任されたと明記されているものの、花太郎自身は元々三席だった伊江村八十千和が他の隊に異動した為だと考えています。

山田花太郎の斬魄刀「瓠丸ひさごまる

解号は「満たせ、瓠丸」。

山田花太郎の斬魄刀は本編では登場していませんが、単行本のおまけページやアニメで登場しています。

斬りつけた相手の傷を取り込む事で傷の治療を行う事が出来ますが、斬りつける事で相手を治療してしまう為に攻撃には転用できません。

しかし、刀身には赤いゲージが表示されており、取り込まれたダメージ量が一定量に達すると斬魄刀が「朱色瓠丸(あけいろひさごまる)」というメス型の刀に変わり取り込んだダメージを放出する事が出来ます。

その威力は十一番隊隊長更木剣八が興味を抱く程のものであり、花太郎に勝負を要求していました。

山田花太郎の強さは将来性あり

花太郎は上背も筋力も斬魄刀を扱える程の斬術も持ち合わせていない、回道に特化した死神です。

その為、戦闘では治療行為以外足手まといであり、破面篇のゾマリ戦では朽木白哉からも邪魔だと後ろに下げられていました。

しかし、小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」では、見たことのある始解を模倣する斬魄刀「艶羅鏡典」を持つ綱彌代時灘が瓠丸を模倣しており、致命傷とも言える傷を完治に近い状態で癒し、隊長格や銀城空吾が繰り出す月牙天衝をいなすレベルの朱色瓠丸を放っています。

即ち、現段階で四番隊の中でも治癒能力が飛び抜けて高く、回道に於いては突出している花太郎も、何れ成長して瓠丸を扱えるようになれば治癒能力と戦闘能力の両方を有する卯ノ花烈に並ぶことも可能なのではないでしょうか。

ただし、瓠丸は戦闘では非常に扱いづらい性能な上に、花太郎自身の弱さも現段階の問題でもあるので、花太郎が率先して鍛えない限りは戦闘能力に於いては弱いままだと思われます。

つまり、花太郎はロマンの塊です。

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BLEACHの表紙

山田花太郎の声優「宮田幸季」さん

【名前】 宮田幸季
【所属】  81プロデュース
【誕生日】 1972年10月9日
【代表作】
  • 「ぼくらの」→モジ / 門司邦彦役
  • 「バカとテストと召喚獣」→土屋康太役
  • 「ダンガンロンパ」→不二咲千尋役
  • 「NARUTO -ナルト- 疾風伝」→長十郎役
  • 「鬼滅の刃」→村田役
【来歴】 神奈川県出身の声優で、2007年には第1回声優アワードでサブキャラクター賞男優部門受賞しています。

山田花太郎の裏切りや死亡する可能性

山田花太郎は、その気弱な性格や黒崎一護達に協力的な姿勢から一部から黒幕説が浮上しいつか裏切るのではとネタにされたりしています。

では、作中で花太郎が裏切ったのか、また、死亡するのかについて見ていきましょう。

山田花太郎の裏切りは無い

尸魂界篇では、黒崎一護に死神能力を譲渡した罪で極刑になって朽木ルキアを中心に群像劇が描かれていますが、山田花太郎はルキアが懺罪宮四深牢へ入る以前の六番隊隊舎牢の清掃係を任されていました。

花太郎は初見でルキアが貴族という事もあって怖いという印象を持っていましたが、最初の日に「ルキア様」と呼ぶと「その呼び方はしないでほしい」と叱られた事で思ったよりずっと優しい人だと思い直し、随分と安心したと語っています。

以来、日に一度は牢に入り掃除をするのが楽しみになっており、少しずつルキアと話す事で黒崎一護を大半にいろいろな事をルキアから聞いていました。

ルキアは一護の事を二月ほどしか行動を共にしなかったが不思議と心から信じられる奴だと語る一方で、自分のせいで運命を捻じ曲げてひどく傷付けてしまった為に何をしても償いきれないと最後にはいつも悲しそうな顔をするのです。

そんな折、瀞霊廷に旅禍が侵入し、花太郎は黒崎一護と出会う事になり、ルキアを助ける為に一護達に協力して懺罪宮までの道案内を頼まれずとも引き受けました。

しかし、尸魂界篇で花太郎は旅禍に与する行動を取り続けて護廷に捕まったりしていますが、結果的に藍染惣右介の謀略だと判明した事で護廷十三隊を裏切ったわけではありません

また、最終章を過ぎても花太郎が護廷を裏切るような描写は一切ありませんでした。

山田花太郎の死亡は無い

山田花太郎と言えば、千年血戦篇訣別譚の終盤を描く単行本69巻629話「Gate of the Sun」でタイミング悪くトイレに行ってしまった事で涅マユリと同じゲートを潜り霊王宮でペルニダ・パルンカジャスと対峙しています。

しかし、ペルニダ戦に突入してからというもの一切登場しなくなった事から行方不明となり死亡が噂されましたが、単行本70巻636話「Sensitive Monster」のおまけページで涅マユリが発動した疋殺地蔵の泣き声を4秒聞いてしまい気絶している姿が描かれていました。

また、小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」では、ジャーナリストとして取材する檜佐木修兵と霊王護神大戦での出来事を聞かれており、花太郎はペルニダとの戦いの際にマユリの斬魄刀の能力に巻き込まれて全身の筋肉を麻痺させられていたと補完されています。

当然、千年血戦篇後を描くこの小説で登場しているので花太郎は死亡していません

山田花太郎の10年後

残念ながら花太郎は10年後の最終回や12年後の獄頣鳴鳴篇に登場していません。

しかし、霊王護神大戦から3年後を描く小説「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」で登場した際も第三席であり、朽木ルキアの結婚式にも招待されているので普通に四番隊第三席のままだと思われます。

四番隊には隊長の虎徹勇音と副隊長の虎徹清音の姉妹がいる為、花太郎が昇進する事は暫くないでしょう。

山田花太郎と兄の関係や裏切りと死亡についてのまとめ

  1. 兄の山田清之介は真央施薬院の総代で元四番隊副隊長
  2. 山田清之介の回道は四番隊員達と比べてケタ違いで下手をすると卯ノ花烈を超えている
  3. 山田清之介は弟の山田花太郎に意地悪だが助言をするくらいには大事に思っている
  4. 山田花太郎は四番隊第七席だが治癒能力の高さから第三席に昇進している
  5. 山田花太郎は尸魂界篇で朽木ルキアを奪還する手伝いをしているが裏切ってはいない
  6. 山田花太郎は千年血戦篇のペルニダ戦で行方不明になったが小説で涅マユリの斬魄刀の能力に巻き込まれて気絶していただけと判明

山田花太郎は頼りなさそうな見た目とは違い、信念を曲げない心の強さを持っており作中でも人気の高いキャラとなっています。

千年血戦篇後は第三席に昇格した山田花太郎を追って、最初からBLEACHを読み直してみるのも面白いかもしれません。

【完結済み】BLEACH
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黒崎一護・15歳・ユウレイの見える男。その特異な体質のわりに安穏とした日々を送っていた一護だが、突如、自らを死神と名乗る少女と遭遇、「虚」と呼ばれる悪霊に襲われる。次々と倒れる家族を前に一護は!?