鴉というキャラは暗黒武術会編で登場した敵チームの妖怪です。
鴉という名前の通り、黒い服装に黒髪で真っ黒な本当に鴉のような風体をしていて両手を広げて跳んでいる姿はまさに大鴉といった感じに見えました。
見た目はイケメン枠なのにその言動が少し危ないので面白いキャラとしても定評があります。
- 鴉のアニメ登場回は?
- 鴉の正体とプロフィール
- 強さはどのくらいで、どんな技を使うの?
- 鴉が装着しているマスクの意味は?
- 過去は?
謎の多い鴉ですが徹底解析していきましょう。
鴉のアニメ登場回は?
鴉がアニメに登場した回を紹介していきます。
032話「ナイフエッジデスマッチ」
作品中盤で観覧席に行こうとして止める警備員の妖怪たちを爆破したのが初登場になります。
また、ラスト付近で戸愚呂・弟の問いに「それまで勝ち残れるかな」と答えました。
043話「覆面選手の厳しき素顔」
セリフなしの登場で、観客席最上部で浦飯チームと戸愚呂チームが向かい合う形で対峙しました。
049話「残された力!幻海の死闘」
幻海が老いた姿を見ての感想を戸愚呂・弟に言う形で登場しました。
幻海のこの先の事について、戸愚呂・弟とシリアスな話しを交わします。
051話「宿命の対決!戸愚呂の影」
暗黒武術会準決勝、先鋒として五連邪チーム・魅土連邪(みどれんじゃー)と対戦しました。
最初のセリフは「バカが」でしたが、仕留める時に鴉の力である爆弾が少しだけ見せる演出があります。
この回では戸愚呂・兄によって鴉が戸愚呂兄弟に挑んだ話しの回想が入り、当時の鴉の一人称が「オレ」だった事が分かりました。
そして試合後に蔵馬と話すシーンがあって、「トリートメントはしているか?」という有名なセリフも入り怪しい関係が見え隠れした話しとなっています。
053話「嵐の前!悲しみを越えて」
セリフはなく蔵馬のイメージトレーニングの中で、蔵馬の想像するイメージとして登場しました。
054話「波瀾の決勝戦開始!」
暗黒武術会決勝戦に突入して、初戦に登場します。
蔵馬に対して自分の頭を撃ち抜くフリをする挑発が見物の回となりました。
055話「爆裂!目覚めた妖狐」
次の二話に渡って最初から最後まで蔵馬と鴉の戦いが描かれています。
ラストの方で妖狐となった蔵馬の反撃で鴉がピンチに陥り、この回は終了しました。
056話「決死の蔵馬!最後の手段」
前回からの話しを引き継いで最初からずっと、最初は妖狐に攻撃を仕掛けたシーンから始まりました。
この回の中盤で鴉のマスクが外れて風貌が(髪が金髪に)変わり、強さを見せ付けます。
嬲るように蔵馬を攻撃した後、鴉はこの回で敗北、死亡しました。
鴉の正体とプロフィール
鴉は単行本7巻で初登場した暗黒武術会編、戸愚呂チームの妖怪で女性のファンが多いキャラです。
単行本7巻の第一回人気投票ではランク外でしたが、単行本12巻の第二回人気投票では戸愚呂を抑えて八位という快挙を得ました。
ただ言動が少し変態じみているのが残念なキャラなのかもしれませんね。
鴉のプロフィール
- 名前:鴉(からす)
- 性別:男
- 誕生日:不明
- 年齢:不明
- 身長:不明(戸愚呂・弟以下、武威以上である)
- 容姿:黒髪長髪、黒い服装、顔の半分以上を隠すマスクをしている。
- 能力:自分の妖力から爆弾を作り出せる実力を持つ支配者(クエスト)級の実力者。
- 声の出演:堀川 りょう
- 初登場したのは:単行本7巻
鴉の声を担当している堀川 りょうさんが担当している他アニメキャラ
- 聖闘士星矢(1986年~1989年 アンドロメダ瞬)
- ドラゴンボールZ(1989年~1996年 ベジータ・ベジット)
- 名探偵コナン(1996年~ 服部平次)
- 銀魂.(2017年 クサナギ)
など、声優としての活動開始当初は線の細い中性的な役柄を多く演じていましたが、ドラゴンボールZのベジータ役を転機に主人公のライバル役を演じる機会も多くなりました。
鴉の初登場~単行本とアニメ
単行本7巻、『ナイフエッジ・デスマッチ』のラストシーンで戸愚呂から幽助をどう見るかと聞かれて「霊丸はもう使えまい」と答えた事が鴉の初登場シーンです。
謎の美形キャラ登場で色めき立ったファンもいるはずですが、一目見ただけで幽助の事情を見抜いた観察眼からも頭がいい、頭脳派の妖怪である事が知れた重要なシーンとなりました。
鴉の強さ
戸愚呂の下に付いているとはいえ、鴉の強さは相当なものです。
少なくとも、準決勝の時点で蔵馬は鴉の支配しているものを目で見る事ができないくらいに妖力の差がありました。
妖狐に戻った蔵馬なら鴉の作り出す爆弾がハッキリ見えているそうですから、南野秀一状態の蔵馬とでは力の差がかなりあるものと分かります。
支配者(クエスト)級とは?
鴉は火薬を操る爆弾使いです。
能力は「支配する能力」と「イメージを物質化できる能力」で、鴉は火薬を支配し様々な爆弾をイメージして創り出して戦う事ができます。
妖力の低い者には鴉の創り出した爆弾を視認する事ができず、蔵馬も当初「触った相手の体内に妖気を送りこみ内部破壊をおこす」と考えていました。
そのくらいに支配者(クエスト)級の妖怪は強いという事です。
アニメ55話、『爆裂!目覚めた妖狐』で桑原に支配者(クエスト)級を「九谷焼クラブ」と言い間違えられた事も補足しておきたいですね。
鴉が扱う爆弾の種類
ここでは鴉が扱う爆弾を紹介していきます。
追跡爆弾(トレースアイ)
暗黒武術会決勝戦で鴉が蔵馬相手に使った技で、最初に放った技とされています。
鴉といえば追跡爆弾が一緒に描かれるくらいに有名な爆弾で、球体に一ツ目、コウモリに似た翼を持ってホーミングする亜生物体。
鴉の扱う爆弾では代表格とされています。
手榴弾(パイナップル)
正式名称は不明です。
アニメ56話、『決死の蔵馬!最後の手段』では髑髏が飾られている手榴弾をオジギソウに投げ付けました。
単行本では髑髏は付いていませんが、妖狐には「はんぱな攻撃」と言われオジギソウは無傷で余計に怒りを煽ってしまったようです。
地下爆弾(マッディボム)
地面から登場して相手の足を掴み、爆発します。
管の先に一ツ目があり敵を視認した後、口だけの状態に変化して話す事も可能な爆弾で蔵馬相手には「つかまえた」と言ったところから知能と言語能力がある事も判明しています。
葬儀(ラストナイツ)
三つ並んだ爆弾の中央に時計が付いている事から時限式な事が窺える爆弾です。
三つ並んだ爆弾のひとつひとつに髑髏のレリーフが並んでいて単行本では蔵馬が妖狐になる直前に投げ付けられました。
名称はゲームで発覚、ダイナマイト式の爆弾となっています。
監獄爆弾(プリズンボム)
対象に対して複数の爆弾が取り囲むように配置される攻撃です。
周囲に浮遊している爆弾がじわじわと嬲るように接触し爆破されますが、一発当たっただけでは致命傷にならない事からひとつひとつの威力はそこまで高くはないと分かりました。
肢体爆弾(リンボム)
制御装置であるマスクが外れた鴉が口から体内に火気物質を集める事で自身の身体全体を爆薬庫にする攻撃になります。
会場と観客席を吹っ飛ばしてしまうくらいに威力があり必殺技だと思われます。
鴉が装着しているマスクの謎
鴉といえば真っ黒な装いが目に付きますが、それ以上に顔を覆い隠す程に大きなマスクも気になるところです。
口元を保護しているのかと思いもしましたが実際のところはそうではありませんでした。
マスクの装着理由
それが分かるのは単行本11巻、『秘技応酬!!』で明らかになりました。
妖狐になった蔵馬の猛攻に防戦一方だった鴉が、オジギソウに食われて苦しんでいる中、マスクが外れる描写が入り、この後鴉の反撃が始まります。
舞い戻った鴉を見て戸愚呂・兄が「マスクがはずれた」と言い戸愚呂・弟が「やばいな」と言っているところから、マスクを外した鴉がヤバいのだと分かる描写となりました。
飛影の忌呪帯法(いじゅたいほう)や武威の鎧と同じ制御装置だと考察できます。
マスクが外れた鴉の変貌
鴉を食べようと襲い掛かっていたオジギソウを一瞬で爆発するほどの爆破力を持っていました。
降り立った鴉は口から火気物質を取り込み、妖気を増しています。
実況の小兎の目にも鴉の妖気が強力になっていくのが分かるほどの変化で、アニメでは鴉の髪の色が金色に変化して攻撃のレベルがアップしました。
性格も変貌?
マスクが外れた後の鴉は元々のサディスティックな性格が更に増したように見えました。
攻撃がヒットして「ははは」と高笑いしたり、じわじわ嬲り始めたりします。
鴉の過去
支配者(クエスト)級の妖怪として、それなりに名を馳せていた事は事実です。
その力を過信して昔馴染みである武威と共に戸愚呂兄弟に戦いを挑んだものの、戸愚呂・弟を前にあっさりと敗北してしまいました。
この事は単行本10巻、『強者の論理!!』で戸愚呂・兄がボソッと話しています。
敗北の果てに
鴉が戸愚呂・弟に戦いを挑んだ時、戸愚呂・弟は80%の力を解放しました。
そこからも戸愚呂はそれなりに本気を出した、と解釈できます。
そして、実力を認められたのか鴉と武威は暗黒武術会でチームメイトとして招集されるに至りました。
今現在の考え
同じチームメンバーでありながら、鴉と武威は常に戸愚呂の命を狙っています。
戸愚呂・兄によると、鴉と武威は戦って敗北した時よりも遙かに強くなっているそうですが、戸愚呂兄弟は自分たちはそれよりも強いと断言しました。
命を狙ってくるメンバーを殺さずに傍に置いている理由は、そういう好戦的な相手が好きだから、と戸愚呂・兄が証言しています。
蔵馬に対する執着
鴉といえば蔵馬に対する言動からその執着が注目されています。
それは性格からも分かるように、鴉は美しいものを自分の手で壊す時に快感を覚えるという異常な性癖があるせいかもしれません。
VS蔵馬戦
蔵馬との戦いが描かれているのは単行本11巻になります。
暗黒武術会決勝戦で鴉は戸愚呂チームの先鋒として登場しました。
挑発するように蔵馬に向かい、自身の頭を撃ち抜く仕草をした事は有名なシーンです。
互いの技の応酬の中で、蔵馬は妖狐に戻り鴉もマスクが外れ本気モードに突入するも、最期は10カウントをもぎ取り試合には勝利したものの命と引き換えに呼び出した吸血植物により敗北しました。
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究極の名場面コンテスト
単行本十七巻で発表された三周年突破記念の名場面コンテストでは蔵馬vs鴉の戦いが一位を獲得しました。
ファンの間では忘れられない一戦であった事が知れる結果ですね。
「鴉のアニメ登場回、正体と技、マスクの謎とは?」についてのまとめ
鴉がマスクをつける理由は武威の鎧と同じ制御装置の役割があるようです。
振り返ってみると鴉のアニメ登場回は少ない中にも内容が濃かったという事が分かりますね。
アニメでも原作でも鴉の強さ、技、過去など公式で分かっている事が少ないだけに、「こうだろうか」「こうだったらいいな」という構想がファンの間に広がっているようです。
爆弾を操るという豪快な戦い方をするところも鴉の魅力といえるのではないでしょうか。
支配者(クエスト)級という強さでありながら、更に強くなろうとしている鴉の過去もドラマがある事が分かり、敵でありながら人気があるというものも頷けるというもので、見た目真っ黒でありながら丁寧な話し方とその隠しもしない言動、自分の強さに対する自信など本当に魅力あるキャラだと分かりました。