武術の達人でどんな攻撃をも受け流す地上戦最強のヒーロー・シルバーファングは怪人協会編で死亡が噂されました。
また、原作では元一番弟子のガロウとの決着後に引退を仄めかしていたため村田雄介版でも引退は確定路線だと言われています。
そこで今回は、
- シルバーファングのプロフィールと技
- シルバーファングの兄
- シルバーファングの若い頃
- シルバーファングの弟子
- シルバーファングの生死について
- シルバーファングの引退について
など最強の拳法の使い手シルバーファングに焦点を当てていきたいと思います。
シルバーファングのプロフィールと技
【本名】 | バング |
【ヒーローネーム】 | シルバーファング |
【年齢】 | 81歳 |
【身長】 | 165cm |
【体重】 | 55kg |
【ヒーローランキング】 | S級3位 |
【好きなもの】 | イセエビ、有望な若者 |
【嫌いなもの】 | 道場破り、白菜 |
【趣味】 | 技の研鑽、囲碁 |
S級3位に君臨するシルバーファングは山奥で道場を開く武闘家です。
シルバーファングの兄・ボンブ
バングには、同門であり旋風鉄斬拳の達人である兄・ボンブがいます。
初登場は46撃目「ヒーロー狩り」にて、バングの元一番弟子ガロウがヒーロー協会本部に凶悪怪人として指名手配された後、ガロウ討伐を名乗り出たバングがボンブの元を訪れた場面です。
元弟子とはいえ武術に優れたガロウを討伐する為にボンブは数百人の弟子と別れを済ませて身辺整理をして実弟のボンブに協力していますが、その真意はバングから元弟子を刺し違える覚悟で討ち取るという気迫を感じ取った故であり、師弟関のケジメとして手助けを断ったバングに同行すべく何れ旋風鉄斬拳の看板もガロウに狙われると理由を付けたものでした。
ボンブがバングに同行したのは兄として見届けるべきだと思ったからです。
二人の合体技「連携奥義交牙竜殺拳」という強力な連撃技は規格外の大きさの相手であっても粉砕する事が出来ますが、災害レベル「竜」相手では通用していません。
シルバーファングの若い頃
バングは青年時代手のつけられない荒くれ物であり、強者と見るや見境なしに比武を挑むとその度に相手を病院送りにするという初期のガロウのような性格でした。
当時のバングは「爆心解放拳」を扱っており、付いた異名は「血の風」です。
武術の才に溢れたバングは力に溺れてしまうと、自分の力は自分が楽しむ為だけに使うものであり、夢中こそ最高の集中で強化手段という思想から自分が楽しむ為に武術を使い好き放題暴れまわっていました。
しかし、バングの狼藉を見兼ねた当時「死の風」の異名を持つボンブが彼にお灸を据える為に腰を上げると、バングはボンブに敗北してしまいます。
そして、武術に置いて天才であるバングは自分が終始殺意を込めて戦ったというのにボンブには最後まで殺意が無かったと見抜くと、力量以前に人間としての大きさで敗北した傷心から以降「爆心解放拳」を封印し長年に渡る修行の末に究極の護りの拳「流水岩砕拳」を編み出したのでした。
バングが道場を開いたのはボンブに倣ったものであり、年を重ね武術界の重鎮となった頃に興味のないヒーロー業に進出したのは「改心した」という気持ちの表れをボンブに伝える為だと言われています。
シルバーファングの弟子
物語開始時点、バングの一番弟子はチャランコという青年ただ一人です。
実力者揃いと言われるバングの道場は少し前に当時一番弟子だったガロウが実力派の弟子達を全て再起不能にしてしまったせいで他の門下生はガロウを恐れて辞めてしまいました。
なお、ガロウは師であるバングがボコボコにして破門にした為、現在はチャランコが一番弟子を名乗っています。
シルバーファングの引退後と死亡説
バングは元弟子ガロウが怪人を名乗りヒーローを襲撃する負い目から怪人ガロウの討伐を名乗り出て単独で行動していましたが、ガロウを一度取り逃がした失態から童帝に怪しまれて人質救出作戦には加えられませんでした。
その為、キングの情報を元にボンブやフブキらと共に作戦当日は単独で怪人協会のアジトに乗り込むと、S級ヒーロー達が災害レベル「竜」の怪人と激闘を繰り広げる最中、バングは遂にガロウと邂逅します。
しかし、ガロウは既に怪人化していたのです。
シルバーファングvsガロウ
怪人化し言葉さえ忘れたガロウと対峙するバングは決して他のヒーローに討たせはしないとして、師として自らの手でガロウを食い止めて目を覚まさせようとしました。
バングは生涯最後の本気を出すと宣言すると肉体の限界値を引き出す奥義「剛醒呼法」を使用し全力で挑みますが、ガロウは一目で「剛醒呼法」を模倣し自身も強化します。
更にガロウはかつてバングの道場の金庫で盗み見た奥義書から「爆心解放拳」を一読しただけで会得しており、今回バングとの戦いで「爆心解放拳」を使用すると、バングはガロウと同時に己の過去の過ちとも戦う事になったのです。
かつて爆心解放拳を使っていたバングは手を付けられない荒くれ物でしたがボンブに敗北し改心した事で爆心解放拳を封印し護りの拳である流水岩砕拳を編み出しましたが、バングは完成された破壊の拳である爆心解放拳を使わずにかつて兄が自分の目を覚まさせたように流水岩砕拳の拳に心の声を込めてガロウと殴り合うのでした。
そして、この拳を最後にヒーロー引退を独白すると、そうなればバングとガロウはまた師と弟子に立ち戻るとして共に一から出直そうと語り掛けます。
流水岩砕拳と爆心解放拳がぶつかり合う中でバングは弟子に指導するように型のダメ出しを行い姿勢を矯正すると、ガロウの猛攻に向き合うように一歩も引き退がらず最高の拳をガロウの頬に撃ち込むのでした。
しかし、ガロウの爆心解放拳も僅かに掠っていた為、バングは倒れてしまいます。
ですが、ガロウはバングに一撃を受けて目を覚ましかけており、バングは朦朧とする意識の中で「(ガロウ迷っているのか、己の心の声に従うんじゃ)」と気を失う最後までガロウの目を覚まさせようと語り掛けるのでした。
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シルバーファングは死亡していない
ガロウが「神」に接触を受けて神通力を授かった際には一目見てガロウの内に別の邪気を感じると彼が操られている事に気付き宇宙放射線にやられた肉体でいながら「ガロウを返せ…!」と立ち上がっています。
そして、ブラストが登場してしばらく経過するとサイタマが到着した時には宇宙放射線の影響で倒れたのか血を流して地面に伏している姿が描かれていた事からこの時点で死亡が予想されますが、結果的にサイタマが時間逆行して元凶を絶ったので死亡ルートは回避されました。
また、サイタマに敗れて神通力を失ったガロウが死を受け入れる様子を見て思う所があったものの一度はガロウの決断を見届けていましたが、ガロウの処刑反対を望むタレオやキングの言葉を受けた後は「人に害を為したなら何十倍何百倍もの人を助けて償うんじゃ」とガロウに生きて罪を償うよう諭しています。
シルバーファングの引退
バングは怪人協会編後にヒーローを引退し後進の育成に専念しています。
逃走したガロウを昔教えた秘密の修練乗で発見しており、その後はガロウの親代わり兼師として道を示す為にヒーロー狩り被害者達へのお詫び行脚に同行するのでした。
ヒーロー協会に辞表を提出した際にはガロウを更生させた後に何れ二代目シルバーファングとして協会に紹介すると大口を叩いた事が判明している為、当面の目標はガロウをヒーローに育て上げるようです。
現在流水岩砕拳の道場には一番弟子チャランコの他に元二番弟子だったニガムシも戻っており、ガロウは一番下の立場から始めています。
シルバーファングの兄や弟子と死亡や引退についてのまとめ
- シルバーファングは流水の動きで相手を翻弄し激流の如き一撃をもって巨岩をも粉砕する「流水岩砕拳」の達人
- シルバーファングの兄・ボンブは「旋風鉄斬拳」の達人
- シルバーファングが若い頃ガロウのような荒くれ物であり、見兼ねたボンブが灸を据える為に武術で下すと、力量以前に人間としての大きさで敗北した傷心から以降「爆心解放拳」を封印し護りの拳「流水岩砕拳」を編み出した
- シルバーファングは兄に倣い道場を開くが、一番弟子だったガロウが実力者の弟子達を再起不能にした為、現在はチャランコのみが残っている
- 元一番弟子のガロウがヒーロー協会本部に凶悪怪人として指名手配された為、バングは師としてケジメをつけるべくガロウ討伐に名乗り出る
- バングは兄に倣い師として拳に心を込めてガロウと戦った末にギリギリで敗北してしまうが生きている
- ガロウはサイタマに敗れると逃走するが、バングが昔教えた修行場でガロウを見るけると以降はガロウの後見人としてヒーロー狩り被害者にお詫び行脚に付き添っている
- 現在はヒーローを引退し道場の弟子達の育成に身を置いている