鬼の始祖といわれる鬼舞辻無惨は、そもそもなぜ鬼になったのでしょうか。
キーワードとなってくるのが、無惨が鬼になったと言われる薬を作った医者です。
この医者が、本当に無惨を鬼にするために、少なくとも不老不死になるために薬を開発したのか。
そもそも、無惨は本当に元は人間だったのか?人間から鬼になった理由やこの善良な医者について今回は詳しく調べてみました。
鬼舞辻無惨はもともと人間だった
鬼舞辻無惨は、平安時代に生まれたごく普通の人間でした。
体が弱く、生まれる前から何度も母親のお腹の中で死にかけ、生まれてからも呼吸をしていない死産として扱われたようで、いよいよ荼毘にふされるという時に必死に産声を上げてこの世に生を受けます。
生まれてからも病気で殆ど布団の中で過ごすという状態でしたが、そんな無惨を治療していたのが当時の医者でした。
鬼舞辻無惨を治療していた善良な医者
鬼舞辻無惨を治療していた善良な医者が無惨の病弱な体を治そうと配合した薬があります。
これが、結果的に無惨を鬼にしてしまったということだったんです。
無惨を鬼にした薬
元々、医者は無惨を鬼にするつもりではありませんでした。
無惨が元気になるように考えられた薬だったのですが、すぐに効果を感じなかった無惨は怒りのまま医者を殺してしまいます。
ところが、この薬はまだ未完成で無惨は、未完成の薬を服用した為中途半端な力を身に着けてしまったんです。
珠世が作った人間戻しの薬が無惨に聞くまでにじわじわと時間がかかったように、鬼になる段階でもじわじわとしか効かなかったのだと予想できます。
どちらにしても、短気な無惨が自業自得の結果をもたらした、ということになりますね。
善良な医者が作った薬のメリットデメリット
無惨がこの薬を飲んで得たメリットは、
- 不老不死の体を手に入れた
- 怪我をしても手や足を失ってもすぐに回復することが出来る
- 自分の血を分けたものを鬼にすることが出来る
これまで登場してきた鬼たちが体の一部を失ってもすぐに元通りに出来たことや、日輪刀でないと首が切れない、首を切らないと殺すことが出来ないというのは分かっています。
その根源となるのが無惨の持っている能力だったということですね。
逆にデメリットとしては
- 太陽の光で焼け死んでしまう
- 善良な医者を殺してしまった
薬が試作段階だったことで、太陽の光を克服するということが出来なかった事と試作段階だと知らなかった無惨が善良な医者を殺してしまったことが最大のデメリットです。
善良な医者が作った薬の原料
善良な医者が作った鬼舞辻無惨の薬ですが、原料になるのは「青い彼岸花」ということだけだったので、自分を太陽の光さえも克服する最強の鬼にするために無惨は必死になって青い彼岸花を探していたんです。
無惨が青い彼岸花を見つけるためにしたこと
全く情報の無い状態で青い彼岸花を見つけることはいくら無惨でも容易ではありません。
そのため、無惨が青い彼岸花を見つけるためにしたことは、
- 鬼を増やす
- 十二鬼月を結成する
など、とにかく鬼を増やすことでした。
例えば、堕姫を花街に潜ませたこと。
これは、花街を訪れる男の客たちから情報を聞き出すためだったんです。
花街に来るような裕福な男性たちの中には、日本中を駆け回って働くような事業家たちも多く、そういう人たちから青い彼岸花の情報を聞き出したりすることが狙いでした。
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また、実際に無惨が上限の参猗窩座(あかざ)に青い彼岸花の情報を調べてくるように指示しているシーンもあります。
猗窩座は、単行本第8巻67話で青い彼岸花を見つけられなかったという報告をしていて、この時は炎柱の煉獄杏寿郎を殺して来たという報告も合わせてしていますが、無惨にとっては柱を何人殺そうとどうでもいいことだったんです。
全ては青い彼岸花を見つけるためだけに全ての鬼を存在させていたのですから。
善良な医者が黒幕だったのか
この、無惨を治す為の薬を作った医者は本当は黒幕だったのではないか?ということも話題になっています。
実際、医者の顔を見ると確かに何かを企んでいるような顔に見えなくもないですが、調べてみるとこの医者は本当にただの良い人でただの善良な医者だったということが分かりました。
20歳になるまで生きられないと言われた無惨を治す為に少しでも長く生きられるよう苦心をしていた、と作品中ではっきりと描かれています。
こんな、善良な医者を自分が思った通りに薬が完成していなかったという理由だけで殺してしまうとは、無惨も本当に短絡的で自分のことしか考えていないですね。
鬼になる前からその気性はあったことは間違いありません。
無惨を鬼にした善良な医者のまとめ
今回は、無惨を鬼にした善良な医者や無惨が鬼になった理由を調査していきました。
- 無惨は元々人間だった
- 生まれる前から命の危機に何度も遭遇し、20歳になるまで生きられ無いと言われていた
- 善良な医者が無惨を治す為に尽力して薬を調合していた
- 善良な医者が作った薬が試作段階だったのに無惨が医者を殺してしまった
- 善良な医者しか知らない青い彼岸花の生息地を探すため無惨は鬼を増やした
一部で噂をされているような「意図的に鬼にした」というわけではなく、善良な医者はただの善良な医者で病弱な無惨を助けたいという一心だったようです。
黒幕でも何でもなく、本当に善良な医者だったんですね。