鬼滅の刃に登場する十二鬼月のうち下弦の鬼は、魘夢を残した4人が無惨によって処刑され、下弦との戦闘が描かれたのは、累と戦った時点で現役ではなかった響凱のみでした。
- 下弦の鬼はなぜ解体されたのか
- 下弦の鬼が解体されたのは何話?
- 下弦の鬼が解体されるときのセリフ
今回は鬼の中でもトップクラスの実力をもつ下弦がなぜ解体されてしまったのか解説していきます。
十二鬼月とは何者?
鬼舞辻無惨の選別を受けた12人の精鋭のことで、「上弦の鬼」と「下弦の鬼」にそれぞれ6名づつに分かれており、最も強いのが上弦の壱、最も弱いのが下弦の陸です。
十二鬼月の昇格や降格は無惨によって決まりますが、例外として「入れ替わりの血戦」と呼ばれる下の鬼が上の鬼に一対一の勝負を申し出て、勝利した場合は昇格することができる制度があり、上弦になれるかはこの昇格にかかっているため十二鬼月の世界は実力で決まります。
そのため上弦と下弦の間には埋めることのできない差が存在しており、上弦は100年間誰にも負けることがなく顔ぶれが変わらないのに対し、実力がない下弦は入れ替えがとても激しいため上弦は下弦を見下しているのです。
十二鬼月の強さは?
十二鬼月に選ばれるということは鬼としての素質が高いことを示しており、強くなるために多くの人を取り込もうとすると体が受け付けなくなるという鬼が多い中で、彼らは短期間の間に力をつけることに成功した鬼たちなのです。
人喰いの能力の高さに加え、無惨よりさらなる血を授けられるため急激に力を伸ばすことが可能となり、そのため通常の鬼殺隊であれば文字通り歯が立たないほど強いのでした。
下弦が解体されたのは何話?
この下弦が解体されたのは、
- アニメ:26話「新たなる任務」
- 漫画:6巻 52話「冷酷無情」
こちらで解体されたシーンを見ることができます。
下弦の鬼はなぜ解体された?
- 下弦と上弦との力の差が激しいこと
- 鬼殺隊への敗北や無惨のパワハラにより度々メンバーの入れ替わりが激しいこと
- 上弦と比べて目立った成果が出せていないこと
- お気に入りだった累が倒されたこと
上弦はこれまで何人もの柱を葬ってきた実力を持っていますが、多くの下弦は鬼殺隊に負けていることが多く、同じ十二鬼月でも下弦と上弦の間には大きな溝があるのです。
累の敗北を引きがねに下弦は解体され、唯一生き残った魘夢でさえも敗北したことで下弦は完全に消滅、無惨は向上心の高い鬼や明確な策を考えられる鬼、便利な鬼を好む所がある為に、当時の下弦達は構想も野心もなく考えが甘すぎたために無惨には受け入れて貰うことができなかったのです。
しかし、下弦解体による戦力の低下は著しかったようで、上弦との組み合わせによる戦力の増加など、戦いを優位に進めることができなくなったため、後に一般の鬼達に、無理矢理下弦相当の力を持たせようとするも、完成したのはただ身体能力が下弦相当なだけの、知性も無ければ血鬼術も使えない雑魚鬼が生まれてしまったのでした。
下弦の鬼が解体された際の鬼たちの印象的なセリフ
下弦が解体されていく場面では、無惨の恐ろしいパワハラの様子が描かれています。
彼らの最後のセリフと共に場面を見ていきましょう。
釜鵺(かまぬえ)
- 下弦の陸
- CV:KENN
「そんなことを俺達に言われても……」
と心中で自分に関係がないと思っていた釜鵺は不満を抱くも、その心の声を無惨に読まれてしまうのです。
「そんなことを俺達に言われても 何だ? 言ってみろ」
「思考が…読めるのか!? まずい!」
「何がまずい? 言ってみろ」
と無惨の機嫌を損ね、見せしめと言わんばかりに逆さ吊りにされ処刑されます。
涙を流しながら必死の謝罪と許しを求めますが彼の耳には入れられず、無惨の腕によって捕食され解体されました。
無惨による下弦の解体に伴う処刑の中で最初の被害者で、その理由は上昇志向と責任感のなさが処刑された原因と思われます。
零余子(むかご)
- 下弦の肆
- CV:植田佳奈
「以前とは姿も気配も異なっていらしたので」
目の前に女性の姿で現れた無惨に当初は気が付かず急いで詫びるも
「誰が喋って良いと言った?貴様共のくだらぬ意思で物を言うな」
と一喝、下弦の鬼がいかに成果を出せていないのかと責め立てられ、謝罪の言葉を述べるも、
「お前はいつも鬼狩りの柱と遭遇した場合、逃亡しようと考えているな」
「いいえ 思っていません!!私は貴方様のために命をかけて戦います」
必死に弁明する零余子ですが、自身を否定されたと気分を害した無惨によって触手に踏み潰されて食われたのです。
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病葉(わくらば)
- 下弦の参
- CV:保志総一朗
下弦の陸、肆の2人が理不尽極まりない暴論によって次々と殺されていき、
「肯定しても否定しても殺される」
と考えた彼は、その身を恐怖に苛まれ逃走しようとその場から逃げ出そうとするも、逃げれると確信した時には、自身の頸が無惨の手の中にあり、再生することもままならないまま朽ちるのも待つという最後を迎えます。
轆轤(ろくろ)
- 下弦の弐
- CV:楠大典
残るは魘夢と轆轤だけとなり、「最後に言い残すことは?」と問いかけられると、
「まだお役に立てます、もう少しご猶予をいただけるならば…」
「具体的にどのくらいの猶予を?」
「今のお前のちからでどれ程の役に立てる?」
と無惨の気迫に押され切羽詰まってしまったのか、一か八かで望みをかけたのか、
「貴方様の血を分けていただければ必ず順応して見せます」
と願い出るも、この言葉が無惨には納得できなかったようで、
「なぜ私がお前の指図で血を与えなければならんのだ 甚だ図々しい、身の程を弁えろ」
「違います、違います!私は…」
「黙れ 何も違わない、私は何も間違えない」
「全ての決定権は私にあり、私の言うことは絶対である お前に拒否する権利はない 私が 正しい と言ったことが 正しい のだ」
「お前は私に指図した、死に値する」
と無惨によって殺されてしまいます。
なんの提案もなく、ただ血を欲するだけという浅ましさが無惨の機嫌を損ねてしまったと考えられます。
下弦の鬼はなぜ解体された?のまとめ
- 下弦と上弦との力の差が激しいこと
- 鬼殺隊への敗北や無惨のパワハラにより度々メンバーの入れ替わりが激しいこと
- 上弦と比べて目立った成果が出せていないこと
- お気に入りだった累が倒されたこと
- アニメ:26話「新たなる任務」
- 漫画:6巻 52話「冷酷無情」
下弦の鬼が解体された理由の背景には様々な理由がありましたが、無惨によるパワハラが大半の理由とも言えます。
解体も驚きましたが、下弦の鬼達の最後やそれに伴うセリフが印象的なものが多くありました。
鬼が生まれる経緯も残酷、そして自らの死も残酷な結末、鬼とは本当に何のために生まれて何のために消えていくのでしょうか。