「神のみぞ知るセカイ」の正ヒロインであるエルシィ。
単純で分かりやすいキャラクターであると同時に、出生や駆け魂隊入隊のいきさつなど謎も多い存在でした。
ラスボスだったとも語られるエルシィの正体について見ていきましょう。
エルシィの誕生日は?スリーサイズは?声優は?
まずエルシィのプロフィールです。
- 本名:エリュシア・デ・ルート・イーマ
- ジョブ:家事専用悪魔
- 年齢:300歳以上
- 誕生日:3月14日
- 学校と学年:私立舞島学園高等部2年B組
- 課外活動:帰宅部から軽音楽部
- 血液型:O型的性格
- 身長:159㎝(まげ付き)
- 体重:44㎏
- スリーサイズ:B83-W58-H84
- 利き手:左利き
- 好きなもの:消防車、かのんちゃん
- 嫌いなもの:おばけ
- 目標:悪魔の中の悪魔になること
- 声優:伊藤かな恵
地獄の冥界法治省極東支局に用務魔として採用され、三等公務魔として掃除が仕事だったエルシィですが、人手不足のため駆け魂隊に回されました。
アルマゲマキナで両親を失い戦争孤児院である救命院で育てられたが、そこの出身で駆け魂隊に配属されたのはエルシィが初めてであり、かなりのエリートです。
性格は能天気で無邪気、天然でドジな泣き虫ですが、桂馬のことを尊敬しており「言われたことは結構ちゃんとやる」との評を受けています。
エルシィの正体
エルシィは26巻266話で自分のことを「ラスボス」と呼んでいます。
戦闘兵器としてアルマゲマキナでドクロウと戦い、地獄の地表を生物が住めない所に変えてしまいました。
山よりも大きいその兵器は、封印を解かれては戦わされというのを繰り返していたので、ドクロウは二度と戦いが起きないように、封印ではなくエルシィとして転生させたのです。
そしてドクロウの目の届く救命院で育ち、事情を知る施設のトップの娘であるリミュエルの世話係として働いていました。
戦争を経験しない幸せな子として生活してほしいという思いも込めて、ドクロウは桂馬の元に「攻略してほしい女がいる」という手紙と共に送り込みます。
結果エルシィは人間界で多くの人に出会い、世界を好きになり、途切れかけた時代をつなぎ留め世界を救うカギにもなりました。
儀式によって呼び戻されかけた時に兵器の時代の記憶も少し蘇りましたが、世界を好きになったエルシィは、次にもしまた兵器として呼び戻されたとしても、世界を憎まず戦争を起こす事はないでしょう。
エルシィとハクアの関係と友人たち
エルシィは人当たりも良く、環境に瞬時に馴染む能力は随一で、学校や桂馬の母親のカフェでも人気者です。
エルシィの友人関係について見ていきましょう。
ハクア・ド・ロット・ヘルミニウムとの関係性
エルシィの学生時代の同期生で親友で学生時代は努力による成績で他を圧倒し、高い家柄でないと主席と認められない前例を覆して、主席卒業の「証の鎌」を授けられた、駆け魂隊の地区長を務める一等公務魔です。
落ちこぼれのエルシィの面倒を学生時代も人間界で再開した後も見ており、飛行中の泊まり方や羽衣の複数制御、過去視スクリーンなどをレクチャーしています。
桂馬に駆け魂の再捕獲を手伝ってもらってから桂馬のことが気になっていて、その雰囲気を瞬時に見抜いたエルシィはハクアに嫉妬する一面も見せました。
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エルシィにとってはかけがえのない親友であり尊敬する同期であり、ハクアが多少失敗することがあっても揺るぎません。
ノーラ・フロリアン・レオリアとの関係性
名家に生まれ先輩風を吹かすノーラに対して、エルシィはペコペコしてばかりです。
歩美をいびる陸上部の先輩を見て思い出した地獄にいたイヤな先輩とはノーラの事でしょう。
先輩とはいえ同じ地区長であるハクアはそれほど委縮しておらず、女神編以降は二人で協力することも増えました。
高原歩美と小阪ちひろとの関係性
高原歩美と小阪ちひろは桂馬とエルシィのクラスメイトで、ポンコツでキャラの濃いエルシィを可愛がっており、バンド活動を一緒にするために軽音部を設立します。
歩美もちひろも桂馬の攻略対象でしたが、物理的な距離の近さもあり「女神編」が始まる前にはもう一度桂馬のことを意識し始めました。
二人の気持ちに気付かないエルシィは桂馬にテスト勉強の面倒を見させたり、恋愛トークをしてみたりと桂馬との仲をひっかきまわします。
女神攻略の際、エルシィはかのんに変装していたのを忘れてちひろに話しかけたりするなど、とにかく二人のことが大好きなようです。
桂木麻里との関係性
麻里は桂馬の母親で、喫茶店「カフェ・グランパ」を経営していて、桂馬の父親の隠し子であると偽ったエルシィを温かく迎えました。
特技である掃除を生かして喫茶店の掃除や家事をこなすので、麻里からは重宝されています。
食事中に桂馬と騒いだりすると「峠の雪女」時代の凶暴な一面を見せて怒られますが、カバー裏で火遊びをしていた際もしっかり叱り、母親としてエルシィを愛しているようです。
過去編でも桂馬の知り合いとして家を訪ねたエルシィとすぐに打ち解けていましたね。
桂木桂馬との関係性
桂馬のバディになったエルシィは、便宜上妹として人間界で生活し、「血縁」「思い出」「兄想い」であることが必要と熱弁する桂馬に対して一生懸命妹をこなそうと努力します。
桂馬に対する恋愛感情に関しては曖昧ですが、エルシィや天理に対してやきもちを焼く場面は何度か見られました。
自分のことをかなり過小評価している反面、桂馬のことを非常に尊敬しているので、桂馬の言うことを大抵は素直に聞き、桂馬の暴言にも涙ながらに耐えています。
最終回でエルシィが望んだエンディング
エルシィはすべてが終わった後、桂木えりとして桂馬の実の妹になります。
仲間がいて、親友がいて、誇りある仕事もある悪魔として生活するよりも、桂馬と麻里の本当の家族になることを選びました。
兵器から転生をしているので元々本当の親はいませんが、それでも「家族愛」に憧れている描写は幾度となく出てきます。
桂馬の妹になると同時に兵器としての痕跡を消すために、因果律を操作し地獄から自分の情報を全て消しました。
兵器として二度と呼び起こされない為という大義名分の元、桂馬の妹になるという目的を達成した結果、うっかり親友であるハクアの記憶からもエルシィが消えてしまったのかもしれません。
神のみぞ知るセカイのエルシィの正体のまとめ
エルシィがポンコツでありながらエリートの駆け魂隊で働くのは、世界を守るためだったというのが結論です。
「神のみぞ知るセカイ」全編を通して、現実を見ない桂馬が多くの人と向き合い、理想の妹を手に入れる物語と捉えることもできます。
桂馬と一緒にいるために付き合おうとするヒロインたちとは違い、本物の妹になるという大技を披露したエルシィでした。