【進撃の巨人】コニー死亡!?まさかの巨人化や彼が辿った運命

エレンと同期の小柄な少年、コニー・スプリンガーは陽気な性格で少々おバカなところもありますが、勇気と身軽さを武器に生き残ってきた104期のムードメーカーです。

そんな彼ですが、故郷ラガコ村の母親が巨人にされ、同期で「双子のような」存在だったサシャを失い、非常に辛い思いをしています。

そして最終決戦において、彼自身にも悲劇が起こりました。

この記事ではコニーの身に起こった悲劇について掘り下げていこうと思います。

コニー死亡!?最終決戦で起こった悲劇

原作第138話「長い夢」において、コニーの身に絶望的なことが起こりました。

吹き飛ばされたエレンの巨人の首から現れた「光るムカデ」が、アルミンの超大型巨人出現時の爆発にも耐え、正体不明のガスを噴き出したのです。

なんだか分からないままに、コニー達調査兵団のメンバーや生き残っていた人々がガスにさらされます。

気づいたのはコニーでした。

「これは…」

「ラガコ村と…」

「同じやり方なんじゃ…」

そのガスは、吸い込んだ「ユミルの民」を巨人化させるものだったのです。

そして、コニーは仲間や住人達とともに、無垢の巨人へと姿を変えてしまったのでした。

コニーが巨人化

気づいた時には手遅れでした。

巨人の力を持つ者、そしてアッカーマンは例外としてこのガスの影響を受けないということで、ファルコの背に乗って大急ぎで現場を離れるリヴァイ、ミカサ、ピーク、それを静かに見送り、隣にいたジャンと肩を組み、コニーは現状を受け入れます。

自分の母親も同じようにして巨人化した、コニーの心境は如何ばかりだったでしょう。

それでも調査兵団の一員として、信頼する仲間に後は託して、「その時」を迎え、巨人化した姿はライナーによって目視されて、読者も更なる地獄を見せられることになったのでした。

コニーの村はどうなったのか?

コニーの故郷、ラガコ村は原作9巻第37話「南西へ」で壊滅しています。

巨人に荒らされた村に駆け戻り、声を限りに叫びますが村人の応答はなく、家族の身を案じて実家へと戻ったコニーが見たのは…全壊した自宅の上に横たわる、一匹の巨人の姿でした。

仰向けに横たわるその巨人は手足が異様に細く、自力では移動はおろか起き上がることすらできない奇妙な巨人で、その巨人の正体は、原作13巻第51話「リヴァイ班」で判明します。

そして血痕の一つも残さず、跡形もなく消えた村の住人の行方も。

怒りと悲しみに震えるコニーには、ハンジでなくともかける言葉がありませんでした。

コニーの母親の身に何が起こったのか?

原作13巻第51話「リヴァイ班」で、手足の異様に細い巨人はコニーの母親だと判明しました。

巨人の顔が肖像画に描かれたコニーの母親にそっくりなことを確認し、ハンジですら言葉を失います。

そして壁内に出現して討伐された巨人の数が、ラガコ村の住人の数と一致したという報告があり、これにより巨人=人間である、ということが判明したのです。

報告を受けたエルヴィン、リヴァイ、ピクシス司令も言葉を失うほどの衝撃でした。

さらに何故コニーの母親やラガコ村の住人が突如巨人化したのかは、原作27巻第110話「偽り者」でジークの口から語られます。

ジークの脊髄液を含んだガスを風上から霧のように噴霧し、ラガコ村全体を覆い、そのガスを吸い込んだ村人たちが、ジークの上げた雄叫びに呼応して巨人化した、というのが真相だったのです。

このことは、当然コニーの耳にも入っていたでしょう。

だからこそ、「光るムカデ」がガスを噴出した時に、いち早く「ラガコ村の時と同じ」と気づけたのではないでしょうか。

コニーとジャンの最後の会話

104期の同期であるコニーとジャン。

「光るムカデ」のガスを吸い込み、自分達の運命を悟った二人は肩を組んで話をします。

コニー「…覚えてるかジャン?」

コニー「入団式の夜のこと」

苦楽を共にし、一緒に生き延びてきた仲間である二人。

しかしそれもここまで。

コニー「…まったくお前のせいなんだぞ?」

コニー「俺達が人類を救うはめになったのは…」

二人の内心は計り知れませんが、穏やかに会話をしながら「その時」を迎えたのです。

【完結済み】進撃の巨人
created by Rinker
第35回講談社漫画賞。シリーズ累計1億部突破!2013年アニメ化、2015年実写映画化。2009年「別冊少年マガジン」で連載を開始し、2021年完結

コニーとサシャの関係

これより先、悲しい別れをすることになった104期の仲間、サシャ・ブラウスは、マーレでの作戦行動終了後、飛行船に戻ったところで、乗り込んできたガビに撃たれて死亡しました。

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進撃の巨人の表紙

コニーとは104期のおバカコンビとでもいうのでしょうか、男女の差はあれど似たり寄ったりのおつむ加減と仲間内では認識されていた二人。

そんなサシャも共に生き伸びてきたのですが、仲間たちの目の前で息を引き取ります。

巨人ではなく人に、それも子供の手によって命を落とす、という残酷な現実に、多くの読者が涙しました。

コニー「俺とサシャは双子みてぇなもんだった」

コニー「自分が半分なくなっちまったみてぇだ…」

同じ釜の飯を食った仲間、絆はもちろん強いのですが、それだけでなくコニーはサシャを自分の肉親のように思っていたようです。

そしてサシャもまた同じように思っていたのでしょう。

最終決戦後、エレンが倒れ全てが終わった時、サシャは幻となってコニーの前に現れます。

その顔は彼女らしい笑顔で彩られ、コニーは涙を浮かべてその姿を見送ったのでした。

コニーは最終的にどうなったのか?

無垢の巨人と化したコニーですが、最終的には討伐されることなく生き残りました

エレンがミカサの手によって倒され、その直後に世界から巨人の力が消え失せ、それと同時に、同じように巨人化していた人々も元の姿に戻って、コニーも人の姿に戻れたのです。

そしてコニーは思い出しました、エレンと「道」で会って話したことを。

長く動けない巨人の姿のままだったコニーの母親も、エレンが倒れた後は人の姿に戻ると、教えてくれていたのです。

「道」での記憶は一時的に消されており、コニーを始め104期の仲間達はエレンの死後にそれを思い出しました。

コニー死亡!?まさかの巨人化や彼が辿った運命のまとめ

巨人化してしまうという絶望的な状況に見舞われたコニーでしたが、エレンが倒れたことで巨人の力が世界から消滅し、人の姿に戻ることができました。

そして同時に人の姿に戻ったコニーの母親も、ヒストリアの手によって保護されます。

「巨人がいる世界」で生き残った彼らは、「巨人のいない世界」をこれから生きていくことになりました。

数え切れないほどの絶望を味わった彼らの未来が、明るいものになることを願ってやみません。

【完結済み】進撃の巨人
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第35回講談社漫画賞。シリーズ累計1億部突破!2013年アニメ化、2015年実写映画化。2009年「別冊少年マガジン」で連載を開始し、2021年完結