【はじめの一歩】鷹村守とブライアンホークの対決は何巻?試合の流れと結末

漫画『はじめの一歩』で鷹村守が初めての世界戦に挑んだその時の対戦相手は世界王者のブライアンホークでした。

作中での鷹村守の戦いに一区切りがつくのがこの試合なのですが、この試合の前後の流れが何巻で何起こったかを、巻数と共に解説して行きたいと思います。

鷹村守とブライアンホークの対決は何巻?

鷹村守が世界戦に挑戦したのは原作42巻で対戦相手は世界最悪と呼ばれるブライアンホークでした。

対戦相手のブライアンホークの性格

その当時世界王者だったブライアンホークの性格は作中では野獣と例えられており、日常生活から本能のまま動いてしまうことが多く、そのためかなり暴力的な発言や、下品な発言、自己顕示するような発言など、スポーツマンシップに欠けた言動がよく見受けられます。

練習も嫌いで、世界王者になったときは九日間も練習したと自分で言っていたくらい普段は練習せず、それ以外の時は試合の一週間前にならないと連絡もつかず、ほとんど練習はせずに才能だけで世界王者になってしまった。

また女癖が悪く、試合前は練習よりも女を抱いている時間の方が長いと公言していたり、鷹村と試合しに日本に来た理由は日本の女を抱きたいから来日したなど、問題発言が非常に多いボクサーです。

ブライアンホークのモデル

ブライアンホークのモデルとなったボクサーは、元フェザー級世界王者のナジーム・ハメドと言われています。

試合中が特に顕著ですが、ハメドは相手を挑発したり馬鹿にしながら戦い、ガードを下げて、天性の身体能力で相手のパンチを避けながら戦ってくようなボクサーです。

もちろん練習をきちんとする選手なので、全く同じというわけではないのですが、ハメドのファイトスタイルと性格が大きく誇張されたのがブライアンホークであるといえます。

ブライアンホークが初登場した回

最初にブライアンホークの名前が出てきたのは、40巻で写真で存在が明かされました。

その時も鷹村に対して不利になるような試合の申し込みをしてきたのです。

その内容は鷹村が防衛戦を10月にやる予定であることを考慮して、その二ヶ月後の12月に試合をするというものでした。

鷹村はいつもジュニアミドル級の試合に出場するとき、体重制限に合わせるために、いつもよりも20kg近く体重を落として試合に出場していて、それを二ヶ月間で二度も行うと相当なストレスと疲労が溜まり、試合は圧倒的に鷹村が不利になるというブライアンホーク側の作戦でした。

試合前から戦闘モードの鷹村とブライアンホーク

試合前からブライアンホーク側からこのような姑息な作戦で挑発をしかけてきたのですが、これに終わらず、その後もブライアンホークからの直接的な挑発は41巻から始まり42巻の終わりまで続きます

東洋人をナメるブライアンホークにキレる鷹村守

ブライアンホークが次の試合についてマネージャーについて話をしていた時に、次の対戦相手が日本人だと分かった途端に電話を切ってしまったというエピソードがあります。(41巻)

これは、重量級の強い選手はほとんどアメリカにいるので、東洋人の選手は全く眼中にないという意思の表れでしょう。

ブライアンホークが偵察に日本に来た理由

10月にある鷹村の試合をブライアンホークは偵察に日本に来ました。

その姿が見つかりブライアンホークの取材が始まったのですが、日本に来た理由は自分の大好物の日本人の女を食べに来ただけだと鷹村と取材陣に言い放ち、また鷹村に対し挑発をしていたのです。(41巻)

ブライアンホークは試合前の練習もサボる

ブライアンホークの来日後、試合前の練習を日本のジムでやっていたのだが、そこでも手を抜いて適当に練習をやり、女の子たちが遊びに来た途端、スパーリング相手を倒して遊びに行くという不真面目さでした。(42巻)

もちろん、新聞などでそれも報道され鷹村の目に入ることとなります。

記者会見でブライアンホークは鴨川会長に手をあげる

試合前の計量で、ブライアンホークと鷹村は顔を合わせることになりますが、そこでもブライアンホークは鷹村に対して挑発してきます。

その挑発に対して怒った鴨川会長はブライアンホークに抗議しに行きますが、その鴨川会長に対しブライアンホークは手をあげてしまいました。(42巻)

このように、鷹村に対してブライアンホークは度重なる挑発を繰り返していき、鷹村を怒らせてしまい試合前からかなりの戦闘モードです。

ブライアンホークの試合展開

42巻の終わりから始まるブライアンホークと鷹村の試合は常に拮抗していて試合展開も常に有利不利が入れ変わり、どちらがいつ勝ってももおかしくないような試合展開でした。

鷹村とブライアンホークのボクサーとしての強さ

鷹村とブライアンホークはお互いに似たような性能のボクサーと作中では説明されていました。

お互いに、得意なパンチはなく全てのパンチがまんべんなく強い、そして直感が鋭いため何をしてくるか全く読めないとされています。

体格に関しては鷹村の方が大きいのですが、その代わり鷹村は減量しているため体力などがいつもよりも長く持たない状態で、その体格差があるにもかかわらず、ブライアンホークと鷹村の力は同じくらいとされ作中にも同じエンジンを積んでいると記されていました。

お互いにファイトスタイルはガードを下げて相手の攻撃を避けながらスキができたらパンチをいれるというスタイルですが、鷹村は基本を大切にしながら相手に近づいて行くのに対し、ブライアンホークの方は自分の直感を信じて、無理な体制から相手の攻撃を避けたりパンチを打つというかなり自由なボクシングスタイルです。

試合内容

42巻の終わりから開始した試合は、今までの経験の数や減量によるハンデによって何度もブライアンホークの有利な状況になりますが、そうなるたびに鷹村が機転を利かせて何とか不利な状況を打開します。

しかし、厳しい減量のせいで後半戦に入ると鷹村が先に体力がなくなって完全にブライアンホークのペースの試合展開になってしまい、鷹村の勝利が絶望的になってしまいます。(43巻)

その時、試合前に受けてきた様々な挑発を思い出し、鷹村の怒りからで我を忘れて今まで見せたことのない冷静さと力強さを見せて、その中で何発もの有効打をブライアンホークにいれることで、何とか試合展開を鷹村有利の状態まで戻しました。(43巻)

勝敗を分けたもの

最後は、お互いに体力がなくなり殴り合うことになるのですが、そこで練習量の差で勝敗を分かれることになります。

お互い体力がない極限状態でパンチを出してゆく中で、鷹村は常に練習どおりに効果的なパンチを無意識で出すことができていましたが、ブライアンホークは練習をせずにセンスだけでやっていたため、極限状態ではセンスが発揮できずに鷹村に打ち負けてしまいました。(44巻)

関連記事

ブライアンホークは『はじめの一歩』作中でジュニアミドル級の世界王者として君臨していたボクサーです。 しかし、鷹村との試合に負けてから世界王者ではなくなってしまい、その後ブライアンホークは何をしてるのかというのを、考察していきます。 […]

はじめの一歩の表紙

鷹村守とブライアンホークの対決は何巻?のまとめ

このエピソードは才能のだけで努力せず成功したブライアンホークを努力できる天才の鷹村が倒すという、とても熱い展開になっており、はじめの一歩作中内でもかなり人気の高い試合と言えるでしょう。

鴨川会長がこの試合前に42巻で言っていた、『努力したものは全て報われるとは限らん、しかし、成功したものは皆すべからず努力している』という言葉を鷹村が体現してくれた素晴らしい試合でした。

この試合に鼓舞され、頑張ろうとなった人も多いと思います。

何かに悩んでいる時とかにまたこのエピソードを改めて読んでみると、また頑張ろうという気持ちになるかもしれませんね。

【最新刊】はじめの一歩
created by Rinker
1989年から「週刊少年マガジン」で連載の森川ジョージによるボクシング漫画。2013年実写ドラマ化。第15回講談社漫画賞少年部門受賞。