【鬼滅の刃】愈史郎は最後に死ぬ? 珠世との関係と無限城での功績

鬼でありながら人の味方でもあった珠世と愈史郎の最後はどうなったのでしょうか?

後の戦いにおいて、この二人がいなければ勝利は無かったと言えるほどの重要な存在であった珠世と愈史郎について、その最後と彼らの功績と共に紹介していきます。

珠世と愈史郎のプロフィール

まず、珠世と愈史郎、二人のプロフィールから紹介します。

珠世の年齢・身長・趣味・声優

珠世の画像

引用元:鬼滅の刃

  • 珠世(たまよ)
  • 身長:150cm
  • 体重:40kg
  • 年齢:400歳以上(実年齢)、19歳(肉体年齢)
  • 趣味:読書、花の手入れ
  • CV:坂本真綾

鬼舞辻無惨の手によって人喰い鬼とされながらも、人の心を取り戻し、医師として人を助け、鬼滅隊と同様に無惨の滅殺を目指す鬼で、自身と同じく鬼とされてしまった禰豆子を人間に戻すための治療薬を開発します。

人を喰らう鬼でありながら非常に冷静な人物で、その知性は高度な医療技術を有する程で、鬼の体質を解析したうえで、自身に掛けられた無惨の呪いを解除し、人を喰らわずとも少量の血のみの摂取で抑えられるように改造し、さらには無惨以外には不可能であった『人を鬼に変質させる』事に成功しているばかりか、鬼を人に戻す研究にも着目

珠世は無惨についても知識を持っていることから、危険人物として多くの鬼に捕縛を命じられている一方で、鬼殺隊では無惨と敵対している鬼としてその存在を把握しているも珠代は鬼を狩る鬼滅隊を警戒しており、関わらないように行動していましたが、浅草での出来事から彼女の居場所を特定した当主の産屋敷からの提案で、遂に鬼殺隊と手を組む事となりました。

珠世が鬼となった過去

珠世と鬼舞辻が初めて会った時
引用元:鬼滅の刃

彼女が人間だったころ、身体が弱かったため子供の成長を見届けたい一心で無惨の誘いに乗って鬼となり、結果として夫と子供を喰い殺してしまった過去を持っていて、そこから自暴自棄となり多くの人間を殺してしまったことが明かされました。

その後戦国時代で、継国縁壱に無惨が追い詰められた局面におり、無残が敵前逃亡を図る無様な姿を晒す彼に激昂し、支配下にあったにも関わらず無残の名を叫び罵倒するも、絶命寸前にまで追い詰められた事によって一時的に支配が弱ったおかげで死なずにすんだのです。

この時には無惨への憎悪と理性を取り戻しており、珠世は縁壱に「無惨はあなたが生きている間は姿を現さない」と言い、彼女の無惨を倒したいという強い意思を汲んだ縁壱によって見逃され、その後は動物や人間の死骸を喰らう事で何とか生き延び、人を食べたい気持ちを縁壱の己への信頼の言葉を思い出しながら苦しみに耐え抜き、無残が弱まっている間に今までに培った医療技術を集め、無惨の呪いを解除することに成功したのです。

愈史郎の年齢・身長・趣味・声優

愈史郎の画像

引用元:鬼滅の刃

  • 愈史郎(ゆしろう)
  • 身長:157cm
  • 体重:51kg
  • 年齢:37歳
  • 趣味:珠世
  • CV 山下大輝

珠世によって鬼になった唯一の存在で、珠世のことを「珠世様」と呼び、尊敬するとともに好意を抱いています。また、鬼の血を抜き取るための短刀を作るなど、手先が非常に器用です。

人間だった頃に不死の病を患っており、珠代には人外になることを伝えられた上で、自ら進んで鬼となりました。

自分の命を救ってくれた存在として愈史郎は珠世のことを崇拝と呼べるほどの忠誠心を抱いており、彼女への無礼などに対しては過剰な反応を示している他、珠世が無惨を殺すことを目標としていることに賛同してはいるが、危険だとして快くは思っていないようです。

当然ながら鬼滅隊のことも非常に警戒しており、隊士であった炭治郎と出会った際には不信感も相まって妹の禰豆子を醜女(しこめ)と呼び、炭治郎の怒りを買うも、浅草での一件から、ある程度の信頼を置いています。

珠世に対しては忠誠だけでなく愛情も抱いており、二人の時間を邪魔されることを何よりも嫌い、大事な方針を決めるときの会話以外では珠世のことしか考えておらず、彼女への好意を指摘されると顔を真っ赤にして照れるとのこと。

愈史郎と珠世の最後はどうなるの?

無限城での決戦において珠世と愈史郎は死んでしまうのでしょうか?二人の最後を紹介していきます。

珠世は無惨に頭を潰され死亡

無惨に挑発する珠世

産屋敷家は自分と妻と子供もろとも産屋敷家を爆破し、無惨に大ダメージを与えることに成功、そしてそこに現れたのは珠世でした。

浅草で無惨によって鬼に変えられてしまった男性の血鬼術により足止めを喰らった彼に珠世は自身が開発した「鬼を人間に戻す」薬を投与するも、突如足元から無限城が姿を現し、無惨は薬を分解するため肉の繭へと変貌しながら珠世を取り込みました。

無限城の各地で戦いが始まり、無惨も繭の中で薬を分解しながら珠世を吸収し、隊士たちが無惨を見つけた時には珠世は頭部のみが残っている状態で、最後の力を振り絞り「お前は今日 必ず地獄に堕ちる」と吐き捨てるも、「ならばすぐに死に、己が殺した身内のもとへと行くがいい」と言い放った無惨によって頭部を潰され死亡しました。

愈史郎は激戦を潜り抜けて生存

珠世のかんざしを握る愈史郎

太陽の陽を浴びた無惨は塵となって消え、鬼滅隊の勝利と共に炭治郎は息をしていないことが判明し、仲間が彼の元へと近づいた途端、炭治郎は太陽の光を克服した鬼へと変貌し、仲間をはじき飛ばします。

炭治郎が無惨によって鬼化されてしまった時には陽が昇ってしまっていたため参戦することができず、炭治郎が人間に戻ることができた際には隠れて涙ぐみながら、珠世の形見であるかんざしに向けて全てが終わったことを報告。

その後は、蝶屋敷で療養中の炭治郎たちのもとを訪れ、「本当によく頑張ったな えらいよお前は」と初めて笑みを浮かべながら称賛の言葉を送り、部屋から出ようとする直前、炭治郎に呼び止められ「愈史郎さん 死なないでくださいね 珠世さんのことずっと覚えていられるのは愈史郎さんだけです」と声をかけられるも、言葉を返す事なく去って行きました

愈史郎は現代まで生きていて珠世を想う画家となっていた

現代まで生きる茶々丸

引用元:鬼滅の刃

無惨との決戦から長い時を経て、時代が現代へと移り変わりました。

鬼であった愈史郎は現代まで生きており、鬼となった猫の茶々丸と共にひっそりと暮らしながら、「山本」という性を得て、謎多き男・山本愈史郎として画家となり、愛する珠世だけを描き続ける生活を送っています。

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愈史郎と珠世のそれぞれの功績

鬼滅の刃において鬼殺隊が倒すべく「鬼」でありながら、人に寄り添い無惨との戦いを支えた愈史郎と珠世の功績を紹介します。

因縁の相手・無惨との最終決戦

無惨を追い詰める珠世

無惨は珠世に投与された「鬼を人間に戻す」薬の分解に成功したと思われたが、実は4種類の薬が打ち込まれており、

  1. 人間に戻る
  2. 1分で肉体を50年加齢させる
  3. 分裂阻害
  4. 細胞を破壊する

というもので、1の薬をメインに、分解されたら2から4の薬の効果が表れるようになっており、無惨の髪の毛が白くなったのも2の薬の影響だったのです。

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人間に戻りつつある禰豆子

この薬は珠世と胡蝶しのぶの共同研究の末に開発されたもので、当初は鬼を憎むしのぶと鬼滅隊を危険視する愈史郎の板挟み状態の珠世でしたが、4種類の薬を組み込むと提案したしのぶの発想に関心しており、薬の開発では問題ありませんでした。

しのぶもまた、禰豆子に使う分が足りなかった時のために予備をカナヲに渡した際には「鬼を人間に戻す薬は珠世さんが3つも作ってくださったので これはもう必要なかった」「あの人はすごい方です 尊敬します」と、鬼の珠世を「人」と呼び称賛していました。(この3つの薬はそれぞれ禰豆子用、無惨用、浅草で鬼にされた一般男性用)

上記の通り、無惨は自分に打ち込まれた薬が1つだと思い込んでいたため、薬の分解に時間と体力の多くを使ってしまい、当初は自身の疲労や消耗はその為だと勘違いして気付いていませんでしたが、これも珠世の作戦であり、人間に戻す薬は残りの3つの薬を隠すためのカモフラージュのためであって、分解されることは想定内のことだったのです。

その後、自分の攻撃を避け続ける炭治郎に違和感を抱き、吸収した珠世の細胞に投与したものの正体を明かすよう命令するも、珠世は薬について話すのを拒絶し、「無駄に増やした脳味噌を使って考えたらどうだ?」などと怒りと恨みを晴らすような言動で挑発、その表情は正しく鬼の形相でした。

それに加え、無惨に打ち込んだ薬はしのぶの使う藤の花とは違う成分であり、加えてそれぞれの薬もまた別の成分で構成していることから、無惨でさえ最初の薬の分解だけでも相当な時間を必要としたのに、その上でそれぞれ異なる3つの薬の影響により毎分力を削られ続ける状態の中で、力を消耗しながら、最初に分解した時間以上を掛けて分解しなければならないという完全な悪循環に落とし込めたのです。

薬によって、無惨が分裂して逃げるのを防ぐ他、縁壱のように無惨より強い存在にならずとも戦えるように無惨を徹底的に弱体化させ続けたこの功績は、400年の執念が生んだ賜物であり、しのぶと珠世は、影の最大の功労者として相応しい存在であった言えます。

大活躍!形勢逆転させた愈史郎の力

鳴女を操る愈史郎

無限城での戦いにおいて、当初は一般の隊士に紛れ込み、珠世が開発した「血鬼止め(血鬼術の効果を抑制する薬剤)」などの各種薬剤を使い隊士の救護活動にあたっていましたが、珠世が無惨によって殺されたことを感じ取った愈史郎は鬼の形相となり激怒

その後、鳴女との戦闘に苦戦を強いられていた甘露寺蜜璃と伊黒小芭内に遭遇した彼は、「俺は鬼だが味方だ 馬鹿でないならすぐに理解して 協力しろ」と告げ、その言葉を信じた甘露寺は、囮となって注意を引いてほしいと頼む愈史郎に従い、鳴女の視線を集めている間に、愈史郎は気付かれないように近づき鳴女の頭に指を突き刺して鳴女を操ります。

無惨は鳴女の見ている光景を見ることができるため、愈史郎は鳴女を操り甘露寺と伊黒を殺害する場面を見せ、二人は死んだと錯覚させることで甘露寺と伊黒を無惨の元へ送ることに成功、死んだと思っていた柱が登場したことに激怒する無惨は鳴女の名を叫びます。

それに対し愈史郎は「何をしているかだって?操っているんだよ この女の視界を」「無惨お前はこの世で最も重い罪を犯した 俺から珠世様を奪ったこと、後悔して跪け!今からお前を地上へ叩き出してやる!」と涙ながらに叫び、無惨への恨みと珠世の死を嘆くのでした。

鳴女は無限城を自在に操る能力をもっており、鳴女を操ることができれば頸を斬ってを死なない無惨を太陽の光に晒すことができるため、愈史郎は自身の血気術を使いなんとか無限城を地上へと引っ張りだそうとするも、無惨は鳴女を通して愈史郎の細胞を吸収しようとしますが、無惨のもとで戦っていた柱たちにより吸収は食い止められ、無限城を地上へと追い出すことに成功。

愈史郎が鳴女の視界を奪い、多くの柱を向かわせることができた点や、鳴女の能力を操り無惨の絶対的な弱点である太陽の下に追い出せたことがなければ、無限城もろとも鬼滅隊は滅んでいたかもしれない結末を避けることができたのは彼の最大の功績とも言えます。

まとめ

  • 珠世は自身の恨みを晴らすことに成功するも死亡
  • 愈史郎は愛する珠世を失うも、多くの鬼滅隊士を救い、現代まで生きて珠世を想い続けている

二人の鬼の最後はなんとも悲しいものであり、愈史郎は死ぬことのない長い生の中で珠世を想うことしかできないというのは、胸が苦しくなってしまうような結末です。

ですが、きっとどこかで愈史郎の絵を見た現代に転生した珠世と出会うことができていたらいいですよね。

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