【鬼滅の刃】猗窩座の過去は何巻何話?女を食べない理由と笑顔の意味

無限列車編で煉獄杏寿郎を殺した憎き相手でもあるのが上弦の参・猗窩座という鬼でしたが、無限城での戦闘でも冨岡義勇と竈門炭治郎を追い詰めた彼の過去が辛すぎると話題になりました。

そこで今回は、

  • 猗窩座の過去は何巻何話?
  • 猗窩座の過去と女を食べない理由
  • 猗窩座の最後はどうなった?

等、猗窩座の背景について紹介したいと思います。

猗窩座(あかざ)の過去は何巻何話?

猗窩座の過去は単行本18巻に収録されており、

  • 154話「懐古強襲」
  • 155話「役立たずの狛犬」
  • 156話「ありがとう」

の3話が無限城での冨岡義勇と竈門炭治郎との戦いで語られています。

猗窩座の人間時代の名前と入れ墨

人間時代の名前は「狛治(はくじ)」と言い、盗みを繰り返し奉行所に捕まって刑罰を受けた際に罪人の入れ墨を体に刻まれています。

狛治の場合は江戸の罪人の証として「所払いの刑」の入れ墨も刻まれており、猗窩座の全身に浮かぶ紋様は鬼にされ罪を重ねていったせいか罪人の入れ墨が鬼の紋様と混ざり合い広がってるそうです。

また、113年前から上弦の鬼であった事や人間時代に花火大会が行われていた事から狛治が生きた時代は江戸時代だと推察されています。

病を抱えた父と2人暮らし

人間時代の猗窩座は病に伏せる父親との2人暮らしであり、とても貧しい生活を送っていましたが、父親を治す薬代も食糧を買う金銭の余裕も無く盗みを働いて生きていました。

当時、奉行所に捕まった罪人は罪状に対して入れ墨を入れられており、狛治は掏摸すりを繰り返した事で既に両腕に三本線を入れられる他、御奉行から「次は手首を斬り落とす」と宣告されたにも関わらず両手首を斬り落とされても足で掏ると虚勢を張っています。

僅か11歳で犯罪を繰り返し大の男でも失神する百敲きを受けて尚威勢の良い狛治に対し御奉行は「鬼子」と罵るものの、狛治にとって父親の為ならば「鬼子」と言われようが刑罰を受けて鞭で滅多打ちにされ骨を折られようが何百年でも耐えられると豪語しました。

しかし、ある時父親は盗みを働く狛治を見兼ねて首吊り自殺をすると、

  1. まだやり直せるから真っ当に生きろ
  2. 俺は人様から金品を奪ってまで生き永らえたくない
  3. 迷惑をかけて申し訳なかった

と言う狛治に宛てた遺書を残したのです。

全ては病に伏せた自分のせいで犯罪者となった息子を改心させる為でしたが、狛治は最愛の父の死を受けて「貧乏人は生きることさえ許されない」「こんな世の中は糞くらえだ」「どいつもこいつもくたばっちまえ」と、何も悪い事をしていない父親が死に糞みたいな奴らがのうのうと生きている現実を前に自暴自棄になりました。

病気で痩せていく父親を見て栄養のあるものを食べさせたい一心で盗みを繰り返した狛治は己が死んでも父親を助けたかったと語っており、自暴自棄になった狛治は父親の死後も奉行所の人間を素手で返り討ちにする等、無茶苦茶な事をしています。

慶蔵と恋雪との出会い

父親の死後、江戸から所払いの刑を受けた狛治は流離うように別の地にやってくるとそこでも奉行所の連中と揉め事を起こして喧嘩に明け暮れていました。

そんな時に出会ったのが素手で戦う武術「素流道場」を営む慶蔵(けいぞう)と名乗る男性であり、慶蔵は大人数人相手に素手で勝利する狛治を見つけると、喧嘩を吹っ掛けてきた狛治を素手でボコボコにして、門下生が一人も居ない道場に連れ返り病身の娘の看病を頼むのです。

慶蔵には妻が居たものの看病疲れで入水自殺してしまったと聞いた狛治は言葉が詰まりますが、娘一人の家に罪人を置いて平気なのかと訊ねれば「罪人のお前は先刻ボコボコにしてやっつけたから大丈夫だ」と笑顔を向けられた事で毒気が抜かれたような顔をしてしまいます。

余談ですが、この慶蔵の善良な性格が後の竈門炭治郎と重なって見えた事で、猗窩座は失っていた過去を想起させる炭治郎に嫌悪感を示していたのです。

慶蔵の一人娘・恋雪は常に咳き込む病人であった事からその姿はかつての父の背中と重なって見えました。

そして、狛治は慶蔵に頼まれた通り恋雪の看病を開始しますが、一際体の弱い恋雪に一晩中つきっきりで身の回りの世話をするのは父親で慣れていたものの、一番苦しいのは本人の筈なのに何故病で苦しむ人間というのはいつも申し訳なさそうに謝るのだろうと考えていたのです。

かつての父親も目の前の恋雪も、

  1. 手間をかけて申し訳ない
  2. 咳の音が煩くて申し訳ない
  3. 満足に働けず申し訳ない

と常に謝ってばかりであり、咳も止まらず普通に呼吸したいと思っている筈なのに、自分の事は自分でしたいだろうに、一番苦しいのは本人の筈なのにどうして謝るのだろうと亡き父親の姿を恋雪を通して見ていました。

因みに、慶蔵は狛治の「狛」は狛犬の「狛」だと知るとお社を守る狛犬の様に狛治には何か守るものが無いと駄目なのだと教えています。

大切な人と突然の死別

慶蔵の元にやってきて3年が経過すると狛治は18歳、恋雪は16歳となりすっかり伏せる事も無くなり普通に暮らせるようになりました。

そして、狛治は慶蔵から道場の継承と恋雪との結婚について打診されると赤面する恋雪を見て自身の顔も紅潮するのを自覚しますが、これまで罪人の入れ墨が入った自分の未来を想像出来なかった事、ましてや罪人の自分を好いてくれる人が現れる未来なんてのは想像だにしていなかったので逡巡します。

ですがこの時、父親が遺書に記した様にこれから先人生をやり直せるかもしれないという甘い期待が膨れ上がると狛治は「2人を命に代えても守りたい」と思い慶蔵の申し出を受け入れました。

しかし、狛治が祝言の報告にと父親の墓参りに出かけた際、隣接する剣術道場の者が井戸に毒を撒いて慶蔵と恋雪を毒殺したのです。

墓参りから戻ってきた狛治は2人の訃報を知り横隔膜が痙攣して吐気を催しましたが、いつも大事な人間が危機に見舞われている時に側に居ない己を自責すると、守ると約束したのに守れなった自分自身に怒り再び自暴自棄になりました。
その後、狛治は隣接する剣術道場を襲撃すると道場にいた67名の人間を素手で殺害しており、狛治に殺された人は頭部破壊・内臓破壊等、殆どの遺体が原型もなく潰された状態で発見されています。

狛治と鬼舞辻無惨の出会いと鬼化

慶蔵と恋雪の仇である剣術道場の人間を殺害した狛治はあてもなく橋の上を歩いていました。

返り血で顔や道着は赤く染まり、拳から滴る血が足跡の様に血痕を描いていく中、狛治が橋の上で邂逅したのは鬼舞辻無惨だったのです。

無惨は鬼を配置した覚えのない場所で鬼が出たとの大騒ぎを聞きつけて態々出向いたそうですが、狛治を見て「ただの人間とはな、何ともつまらぬ」と不敵な笑みを浮かべます。

そして、狛治が「どけ殺す…ぞ」と言い終える直前に間合いに踏み込むと、反射的に狛治も反撃に出ようとしますが、狛治よりも早く無惨の手刀が狛治の頭部を貫通するのです。

本来なら頭を貫かれた瞬間に即死する筈ですが、この時の無惨は十二鬼月と言う強い鬼の組織を作る為に狛治に多くの血を注ぎ込み「この血の量に耐えられるかな?」と問いかけています。

しかし、目的も何も失っていた狛治は「どうでもいい全てが…」と返しているものの、肉体は狛治の意志に反して鬼化してしまうのでした。

また、狛治は鬼となった瞬間に人間時代の記憶を無くしており、ただ強さだけを求める修羅へ変貌を遂げています。

 

猗窩座と無惨の関係

無惨に対する感情は完全なる無であり、猗窩座にとって無惨とは命令を下す者、自分は従う者という関係性でそこには尊敬も畏怖も憎しみも無いとされています。

なお、童磨が上弦の弐になってからは脳内対話や視覚の共有があまりにも煩いという理由で一度だけ無惨に苦情を言った事があるそうです。

猗窩座が女を食べない理由

猗窩座が死亡した回では、童磨が「猗窩座殿って絶対に女を喰わなかったからさあ」と語っていた事から猗窩座が人間の女性を食べなかったと明かされています。

童磨の言う通り、人間の女性は栄養分を含んでいる為、強くなるには女性を沢山食べた方が手っ取り早いと言われいますが、猗窩座は最期まで女性を食べない上に殺さなかった事が判明しました。

公式ファンブックでも女を食べない理由に関しては言及されませんでしたが、一般人や鬼殺隊相手でも女性だけはどうしても殺せなかったとして無惨にも嫌味を言われては責め立てられていたものの結局は許されていた事が判明しています。

猗窩座は恋雪と出会う前からも女性に暴力を振るっている描写が無いので、もしかしたら何も明かされていない母親に関係があるのかもしれませんが、やはり恋雪と過ごした影響で女性を見ると彼女の姿を無意識に重ねてしまうのかもしれませんね。

この辺りはアニメでもっと深掘りされてくれると嬉しいです。

猗窩座の技は思い出

実は猗窩座の技は全て人間時代の思い出が土台となっている事が単行本18巻第155話のおまけページで語られています。

  1. 技名→花火が由来
  2. 術式展開の模様→恋雪の髪飾り
  3. 構え・使用技→素流道場の技

また、公式ファンブックによると人間の頃の記憶は鬼にされた瞬間から一切ないものの、技名など大切だったものは心の奥深くに愛した人達がいたと思われると語られていました。

猗窩座が強さを求める理由

猗窩座が強さを求めたのは当初の理由は、病に伏せる父親に薬を持って帰る為でした。

  1. 強くなければ盗んだ財布を持って逃げ切る事が出来ない
  2. 強くなければ返り討ちに遭っても勝てない
  3. 強くなければ奉行所に捕まって刑罰を喰らう

貧しい上に莫大な薬代を賄うには盗みを働くしか猗窩座に残された道は無く、父親を治す薬を手に入れる為なら「鬼子」と罵られようが猗窩座は何度奉行所に捕まり刑罰を受けようが盗みを繰り返し、強さを求めています。

猗窩座の最後の戦いと笑顔の意味

猗窩座の最後の戦いは単行本17巻第146話~18巻第157話に収録されています。

鳴女の術で無限城に落とされた竈門炭治郎と冨岡義勇が対峙したのが上弦の参・猗窩座であり、猗窩座は無限列車で対峙した頃より格段に成長した炭治郎を見て強者と認定すると敬意を表して血鬼術を使用し全力で相手をする事に決めました。

また、冨岡義勇が強者とのギリギリの命の取り合いに際して「痣」を発現させると、煉獄杏寿郎の時の様に義勇に対して勧誘を始めます。

こうして強者と認めた義勇と炭治郎の2人掛かりで戦闘が行われるものの、猗窩座は2人を圧倒し義勇の刀を素手でへし折る等実力差を見せつけて行きますが、炭治郎が生前の慶蔵と似た言葉を放った為に失くした筈の記憶が幻影となって猗窩座に語り掛ける不快感を覚えるのです。

そんな中、炭治郎が透き通る世界と日の呼吸を覚醒すると猗窩座は炭治郎の変化を危険視し即座にほぼ同時に百発の乱れ打ちを放つ術式展開「終式・青銀乱残光」を使用するも、炭治郎は透き通る世界により時間が止まった様に猗窩座の動きがゆっくりと視認出来ており、致命傷を回避しました。

猗窩座は術により炭治郎を葬ったと思い義勇に向けて語り掛けますが、その背後には未だ佇む炭治郎の姿があり、炭治郎は「今からお前の頸を斬る!!」と正々堂々と名乗りを上げると猗窩座は声に反応し裏拳で反撃します。

猗窩座の裏拳は回避されましたが、猗窩座にはどんな攻撃でも感知する「破壊殺・羅針」があるので相手の闘気が強ければ強い程羅針の反応が強まり対処出来るという自信がありました。

しかし、猗窩座の裏拳を掻い潜った炭治郎には微塵も闘気を感じられなかったので猗窩座は一瞬当惑すると、炭治郎が踏み込んだ瞬間を目で捉えながらも次の瞬間にはヒノカミ神楽「斜陽転身」にて頸を斬られてしまいます。

猗窩座が求めた至高の領域

赤子にすら薄い闘気があるというのに炭治郎が猗窩座の頸を斬った一瞬に全く闘気を感じられなかった事で、猗窩座はそこに居る筈のない異物と対面しているような状態に感覚が混乱を起こし「羅針」が無反応になりました。

それでも猗窩座は予期せぬ事態や初めて遭遇する事態全てに即座に理解し対処出来る自身がありましたが、この戦いの最中に何を掴んだ炭治郎の成長速度が猗窩座の速度を上回ったのです。

憎しみも怒りも殺気も闘気も無いその瞬間の炭治郎こそ、まさしく猗窩座が数百年も求めていた「至高の領域」であり「無我の境地」でした。

猗窩座は頸の切断からの死を克服

炭治郎に頸を斬られた猗窩座は自ら頭を支えて断面を接着しようとしましたが、義勇が頭部に目掛けて刀を投擲した為に猗窩座の頭は飛ばされて落ちていきます。

そして、こんな所で負われない、もっと強くならなければならないと独白する猗窩座の頭部が灰化していく中、義勇は猗窩座の体の崩壊が一向に始まらない事に違和感を覚えていました。

次の瞬間、義勇の悪寒は的中し、首を失った猗窩座の体は陣を展開すると頸の断面が閉じて徐々に頭部の再生を始めると共に既にヒノカミ神楽の後遺症でまともに動けない炭治郎に攻撃を放つと、無惨と同じように頸の切断からの死を克服して進化を遂げようとしていたのです。

猗窩座の攻撃で失神した炭治郎を守る為に義勇が応戦しますが、頸を失って尚再生速度は尋常ではなく、義勇は何度やられても炭治郎に止めを刺せない為に立ち上がりました。

そんな義勇の不屈の精神を前に猗窩座は慶蔵の言葉を思い出しており、今度は義勇に止めを刺そうとした直前に「狛治さん、もうやめて」と恋雪が腕を引く幻覚を見た事で無くしていた記憶を完全に思い出します。

猗窩座の最後と笑顔の意味

猗窩座は己の手を掴んで引き止めようとする恋雪の幻覚を見て人間時代の記憶を思い出しますが、死んだところで3人(父親、慶蔵、恋雪)と同じ場所には行けないという気持ちから、過去を思い出すきっかけとなった義勇と炭治郎に殺意を向けます。

既に頸の切断からの死を克服しかけていた猗窩座は頭を半分再生しており、義勇に止めを刺すべく「破壊殺・滅式」を繰り出そうとしていた所、目を覚ました炭治郎が猗窩座に向けて斬りかかる動作に出ると、直前に刀がすっぽ抜けてしまった為に急遽力の限り右拳で思い切り猗窩座の頬を殴りつけました。

すると、猗窩座は狛治を殴りつけて「罪人のお前は先刻ボコボコにしてやっつけたから大丈夫だ」と笑う慶蔵の姿を炭治郎に重ねます。

そして、辛抱出来ずすぐ自暴自棄になり「守る拳」で人を殺した自分、慶蔵の大切な素流を血塗れにして父親の遺言も守れない自分を見つめ直し猗窩座が本当に殺したかったのは自分自身だった事に気付かされるのです。

炭治郎は無限列車で猗窩座が煉獄杏寿郎に放った「滅式」の構えを見て咄嗟に義勇を抱えて距離を取りますが、猗窩座は炭治郎と目が合うと清々しい表情で笑みを向け自分で自分を攻撃し破壊しました。

それでも鬼の本能で再生が始まりますが、猗窩座は正々堂々と勝負をしてくれた炭治郎の一撃で頸を斬られた瞬間に勝負はついたと敗北を認めており、潔く地獄へ行きたいと再生を拒絶する意思を見せています。

そんな中、今際の際に見たのは父親の姿であり、父親は猗窩座に感謝の言葉を伝えると、猗窩座は父親の遺言通りに出来なかった事を謝罪するのです。

続けて慶蔵が現れると、例え狛治が鬼になろうとも息子は息子であり、弟子は弟子であると告げると、多くの人を殺害している為に天国には連れて行けないが死んでも見捨てないと微笑むのでした。

しかし、猗窩座の心が絆されようとした所で現れたのは鬼の本能である無惨であり、無惨は猗窩座に向けて「強くなりたいのではなかったのか?」と問い掛けると、猗窩座は強くなる為に生きてきた事を思い出し、再び「強くなる」という目的に駆られて再生を始めます。

が、再生を始めようとした猗窩座の元に現れたのが恋雪であり、恋雪は「もう充分です、もういいの、もういいのよ」と猗窩座の頬に手を当てると、猗窩座の姿が狛治へと移ろいでいき堰を切ったように泣き出すのでした。

大切な人を守りたいと誓ったのに大事な時に側に居ない自分を責め続けていた猗窩座は、漸く狛治としての感情を取り戻し恋雪を抱きしめて約束を守れなかった事を謝罪すると、恋雪もまた元の姿に戻った狛治を見て微笑みかけると「おかえりなさい」と涙を流します。

そして、無惨の血の声の呼びかけが遠退いていくと猗窩座の肉体が崩壊を始め、猗窩座は父親や慶蔵そして恋雪に「ただいま」と告げて完全に消滅するのでした。

笑顔は炭治郎への感謝

猗窩座が自分自身を攻撃する直前に炭治郎へ向けた笑顔は、

  1. 本当に許せなかったのは自分自身であり、殺したかったのも自分自身だと思い出させてくれた
  2. 正々堂々と戦い正面から打ち破ってくれた

と言う炭治郎の誠意と敬意の表れだと思います。

特に、猗窩座は慶蔵と恋雪を井戸に毒を入れられて殺害されたという過去から、正面から勝てない弱い奴に対して憎悪と不快感を示していましたが、炭治郎の行動や言葉によって「守る為の拳」で弱い者を殺してきた猗窩座もまた弱い者であり、猗窩座が許せない存在もまた自分自身であったと気づかされたのです。

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その事を教えてくれた炭治郎には感謝しても仕切れなかったのかもしれません。

猗窩座の過去や最後は何巻何話?についてのまとめ

  1. 猗窩座の過去は、単行本18巻154話~156話に収録されている
  2. 猗窩座の人間時代の名前は「狛治(はくじ)」
  3. 猗窩座は病に伏せる父親の為に盗みを働く罪人だったが、父親は息子が自分のせいで犯罪者となった責任を感じて首吊り自殺した
  4. 自暴自棄になっていた所に「素流道場」を営む慶蔵と娘の恋雪と出会い真っ当な生き方をしている
  5. 恋雪と祝言をあげる報告をする為に父親の墓参りに出かけている際に、慶蔵と恋雪を毒殺される
  6. 再び自暴自棄になった狛治は慶蔵と恋雪を毒殺した剣術道場の人間67名を殺害する
  7. 宛てもなく彷徨っている所を鬼舞辻無惨と遭遇し鬼化させられる
  8. 鬼となってからは記憶を無くし強さを求める修羅となる
  9. 無限城での戦いでは冨岡義勇と竈門炭治郎と交戦し敗北
  10. 炭治郎や義勇の言動や姿から人間時代の記憶を徐々に呼び起こし、完全に記憶を取り戻す
  11. 記憶を取り戻した後は炭治郎に感謝の笑顔を向けて自分で自分を破壊して自決
  12. 最後は亡くなった父親と慶蔵、恋雪と再会して地獄へ堕ちる

多くの仲間を殺してきた猗窩座は忌むべき存在ではありますが、彼の背景を知ってしまうと簡単には恨むことが出来なくなってしまいます。

猗窩座の大切な人を殺したのは人間であり、人間にも鬼を凌ぐ残酷な性格をした者が存在する事を再認識させられるエピソードでしたが、最後は大切な恋雪によって慶蔵を師範と慕っていた頃の狛治に戻りました。

しかし、恋雪に抱きしめられながらも炎で包まれていた為に、やはり猗窩座は地獄に堕ちたのでしょう。

猗窩座には地獄で罪をしっかり償ってもらった後に、皆が居る天国で幸せになって欲しいと思ってしまいます。

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