鬼滅の刃の映画が大ヒットを記録し、その劇中にも登場した猗窩座。鬼であるはずの彼を恨まなければならないのに、彼の過去が辛すぎると話題に。
今回は、
- 猗窩座の過去は何巻の何話?
- 猗窩座の過去には何があった?
- その最後はどうなったの?
について紹介していきます。
目次
猗窩座(あかざ)はどんな鬼?
引用元:鬼滅の刃
猗窩座は鬼舞辻無惨が集めた精鋭である十二鬼月の一人で、上弦の参。
鬼の不死性を自身を鍛えるための時間として無限に費やしていることから絶大な戦闘力を誇っていて、その結果100年以上も上弦の地位を不動のものにしており、鬼殺隊の剣士や多くの柱を葬ってきました。
猗窩座は強者と戦うことに重きをおく武闘派で、自身の肉体のみで真向勝負をしかける戦闘スタイルをとっています。
鬼の多くはその精神が支離滅裂としている者が殆どにも関わらず猗窩座の精神には一貫性があり、強者は鬼の永き生をもって“至高の領域”を目指すのが理であると述べていて、そのため戦闘においても正面からの戦闘を挑み苦難を強いられる戦闘の際にも冷静さを欠かすことなく敬意さえ見せるほど。
強者との戦闘において相手の実力を認めれば、その実力を褒めたたえ鬼になろうと勧誘する一方、弱者に対しては「話の邪魔になりそう」という理由で無言で殴り殺そうとするなど、徹底的に忌み嫌っており体の脆い人間を見下し、ケガや病気にかかってもすぐに完治する鬼を称賛し「鬼になれば百年、二百年鍛錬ができる」「俺と永遠に戦い続けよう」などから、根っからの武人である事が伺えます。
また、公式ファンブックには人を喰うよりも鍛錬の時間の方が多かったようですが、自身の身に想定外の事態が迫れば戦うことはせず逃走という形をとり自分を超えた至高の領域に達した相手に対しては敬意などは一切なく、こみ上げる嫌悪感と生存本能のままに容赦なく殺そうとするほど。
さらに鬼になる事を拒否した場合にも「強い者が衰えていくのは見たくないので死んで欲しい」という他人に対する「強さ」のみを基準とする価値観から、こちらも殺そうとし鬼としての精神力は高いにせよ、本質的な「邪悪性や身勝手さ」は根っこの部分に存在していることが垣間見えます。
猗窩座(あかざ)の悲しい過去は何巻?の何話?
猗窩座の過去は鬼滅の刃第18巻に収録されており、
- 154話「懐古強襲」
- 155話「役立たずの狛犬」
- 156話「ありがとう」
の3話にて描かれています。
猗窩座(あかざ)の過去
鬼滅の刃に鬼として登場した「猗窩座」ですが、その過去はあまりにも悲しいものでした。
18巻で三話にもわたって描かれた彼の過去は多くの読者の心を掴んだのではないでしょうか。
過去編では猗窩座が人間だったころ想いを寄せていた恋雪という女性や、父親の存在が明かされるなど、ここからは彼の過去に何があったのか猗窩座の最後はどうなったのか紹介していきます。
病を抱えた父との暮らし
引用元:鬼滅の刃
猗窩座が人間だったのは江戸時代のころ、鬼になる前は狛治(はくじ)と名乗っており、病を抱えた父との二人暮らしで、薬やご飯を買うこともままならないほど貧乏な暮らしを送っていましたが、自分がお金を用意しなければ父は弱っていくばかり、そのため狛治は盗みを働くようになります。
時には捕まることもあり、見つかれば厳しい罰を与えられていました。
狛治の腕には罪人の証である入れ墨が刻まれていき、鬼となった後もその入れ墨は消えていないのですが、どれだけ厳しい罰を受けても父のため何度も何度も盗みを悪事を働くようになります。
狛治の腕に六本目の入れ墨が入った際、父親は自分の息子が自分の為に犯罪者になっていく姿を見ていられず、「迷惑をかけた」という遺言を残して命を絶ちました。
父親は自分が死ぬことで息子は改心し新しい人生を歩んでくれると考えていましたが、父親の死後、彼はさらに自暴自棄となり荒んでいくのです。
慶蔵と恋雪との出会い
引用元:鬼滅の刃
父親を失った狛治は荒んだ生活を送っていて、そんな折道場を営んでいる慶蔵(けいぞう)という人物と出会います。
狛治は大人7人がかりでも押さえつけることができないほどの強さを持っていましたが、慶蔵と手合わせした際には、その場を動くことなく素手で倒され、目が覚めた時にはは慶蔵の道場にいたのです。
慶蔵は狛治の強さを見込んで、自分の娘である恋雪を紹介、恋雪は身体が弱いため面倒をみてほしいと懇願、こうして、狛治は慶蔵の門下生となり稽古をしながら恋雪の看病を付きっ切りで行い、弱音を吐く事なく看病しているうちに、次第に自分の荒んだ心が洗われていったのですね。
恋雪へプロポーズ
引用元:鬼滅の刃
狛治が恋雪の看病をするようになって3年の月日が経ったころ、狛治は慶蔵から自分の道場を継いでほしいと頼まれます。
さらに、恋雪が自分のことを好いていたことも明らかになり、狛治は恋雪からのプロポーズを受け入れ、恋雪と慶蔵を一生をかけて守ることを誓いました。
大切な人たちとの突然の別れ
引用元:鬼滅の刃
恋雪のプロポーズから日が経ったある日のこと、狛治は墓参りのため出かけていた際、恋雪と慶蔵が殺されるという事件が起こりました。
犯人は道場の隣にある剣術道場の人間で、慶蔵が侍でもないのに立派な土地や道場を手に入れたことを妬んでいたという理由から慶蔵の家にある井戸に毒を仕込み、殺害したのです。
自分がいない間に殺され、守ると誓ったのに守ることができなかったことに絶望し、2人の遺体を見た狛治は怒り狂います。
そしてすぐに隣の剣術道場へ向かい、慶蔵から教わった格闘術を使用し、素手でその場にいた人間をただひたすら殴り殺していきました。
無惨との出会いと猗窩座の誕生
引用元:鬼滅の刃
湧き上がる怒りに従って剣道場の人間を殺した狛治は、あてもなく橋の上を歩いていたところに、鬼舞辻無惨が現れます。自分が鬼を配置した場所以外で鬼騒ぎが起こったため様子を見にきたのだとか。
自分の目の前に立っている鬼舞辻無惨に攻撃を仕掛けるも、簡単にねじ伏せられ一瞬にして脳を貫かれてしまいます。
無惨は、自分の血を与え生き残ったものだけで構成される優秀な鬼の部隊を作ろうと考えていたため、狛治の体にも鬼となる血が注がれました。
そうして、彼は猗窩座として鬼となったのです。
猗窩座の感動の最後
引用元:鬼滅の刃
最終決戦の場「無限城」で猗窩座は炭治郎と義勇と戦った際に、透き通る世界に突入した炭治郎のヒノカミ神楽の斬撃を喰らって首を落としますが、長年磨き上げた身体能力で通常の鬼であれば再生不可能なヒノカミ神楽の攻撃をも乗り越えようとする猗窩座はまるで別の生き物に進化するように、落とされた頭部を再生しようと試みるのです。
しかし、限界を超えた再生の副作用なのか猗窩座の脳裏に忘れたはずの過去が少しずつ浮かび上がってきいく、過去を思い出していくうちに、猗窩座は約束を守ることができなかった自分の弱さを責め負けを認めて地獄へ行く覚悟を固めますが、鬼の本能はそれを許さず戦いを求めて再生しようと抗うのでした。
そんな中、猗窩座の意識の中に死んだ恋雪が現れ、もう大丈夫だよと抱きしめて全てを受け入れてくれ、恋雪に触れた瞬間に猗窩座は狛治へと戻り、鬼の呪縛から解き放たれ大切な人の元へ帰ることができました。
猗窩座の過去は何巻?のまとめ
- 猗窩座の過去は、鬼滅の刃第18巻に収録されており、154話「懐古強襲」155話「役立たずの狛犬」156話「ありがとう」に書かれている
- 猗窩座が鬼となった経緯には、守ることができなかった二人の存在があった
多くの仲間を殺してきた鬼である彼は忌むべき存在ではありますが、彼の背景を知ってしまうと簡単には恨むことが出来なくなってしまいますよね。
最後は大切な恋雪によって人間にもどり、天国では一緒に幸せになってほしいと願わずにはいられません。


