アニメも始まり今大注目の呪術廻戦、その0巻について語って行きたいと思います。
よく番外編のような扱いで0巻が発行されることもありますが呪術廻戦の0巻は本編を理解するのに大切なキーポイントが詰まっている、より本編を楽しむための話と言えるでしょう。
呪術廻戦0巻とは
まず、本編の前日譚を収録した0巻の主人公は虎杖悠二ではなく虎杖悠二たちより1年先輩の乙骨憂太であり、話は乙骨憂太が完全秘匿での死刑執行を受ける場面から始まります。
乙骨憂太は幼少の頃仲良くしていた里香という少女が交通事故で亡くなって以来、特級過呪怨霊となった里香に「呪われている」状態であり、里香周囲の人間に危害を加えるため人との関わりを避けて生活していました。
しかし死刑執行直前で五条悟に救われ、東京都立呪術高等専門学校に入学することになり厭世的であった乙骨憂太も「その力は人のために使える、全てを投げ出すのはそれからでも遅くはない。」という五条悟の言葉に背を押されパンダ、狗巻、真希とともに学び始めます。
里香の力の使い方を覚える鍛錬や仲間との任務に加え、夏油傑の学生時代や新宿・京都百鬼夜行の裏話がみれる一冊です。
呪術廻戦0巻で語られる乙骨憂太という存在
本編では虎杖悠二たちのいる東京校と京都校による交流戦の場面で、乙骨憂太の名前が出てきたことと0巻に出てくるミゲルという黒人といる描写のみがあり、ネットでは現状修行に出ているのではないかという考察が立っています。
0巻ではそこに行き着くまでの経緯までが語られており、まず乙骨憂太は特級過呪怨霊となった里香に「呪われている」ため転校生として東京都立呪術高等専門学校に引き取られたがこの頃から他の生徒とは一線をはくしていました。
教室に入った瞬間に転校生に興味を示していなかった真希や狗巻、パンダがその異質さから瞬時に武器を向けたほど。
後々、真希と小学校の呪霊を払う任務に行った際に呪霊が寄ってこないことを乙骨憂太のせいではないかと勘ぐったことから、真希に何級か聞かれ学生証を奪われる場面で初めて乙骨憂太が特級術師であることが判明します。
現在、特級術師は乙骨憂太含め4人しかいないためかなりイレギュラーなことは明瞭で、この段階で里香が1度出現し、そして自分が里香に呪われていたのではなく里花を乙骨憂太が呪っていたことが判明し呪いを解くことを決心。
ここから学年で唯一の2級術師である狗巻と任務に行ったのち、夏油傑の起こす新宿・京都百鬼夜行で2度目の里香出現をさせ、狗巻家の呪印のある拡声器で攻撃をして変幻自在の底なしの呪力の塊であることが明らかになり、そして里香に自分を生贄にし呪力の制限解除を行ったのち最終的に戦いに勝利。里香の呪いも解け成仏します。
その後で乙骨憂太が五条悟と同じ日本三代怨霊の1人で大物呪術師の菅原道真の血をついでいることが判明しました。
呪術廻戦0巻を読むタイミングをネタバレありで解説
呪術廻戦0巻を読むなら断然10巻後がオススメです。呪術廻戦0巻の発売日は2018年12月4日で3巻の発売と同時期ですが、10巻を押す理由としては8巻の五条悟と夏油傑の過去編と繋がり10から11巻渋谷ハロウィン編への理解が深まるからです。
ここからネタバレです。10巻では渋谷ハロウィン編が始まりその中心にはもちろん夏油傑もいます。
しかし8巻で明らかになっているように夏油傑と現在の高専職員は元同級生、皆夏油傑の戦い方に違和感を感じ始め、それは11巻で現在の夏油傑は夏油傑本人ではないという確信へと変化して行き、ついにその正体が明らかに。
ここで0巻を読んで入れば夏油傑がすでに死んでいるということがわかるので話の理解がスムーズになるでしょう。
更に、11巻では五条悟は夏油一派によりとあるキューブに封印されてしまいます。
いつも合理的な判断をする最強の五条悟がなぜおずおず封印されてしまったのだろうか。
相手がかつての親友であった夏油だからという理由では納得のいかないところ、五条悟は封印された後に作中で「なんとかなるか、期待してるよみんな」と呟き、虎杖やその他の生徒たち、教員ももちろん強いですが戦闘シーンを見る限り、0巻で出てくる乙骨憂太の存在も込みの発言であると考えられます。
事実、封印される前に乙骨憂太について夏油傑と五条悟が話し合う場面も出てくることから連想することはたやすいでしょう。
更に他の生徒も鍛える、または活躍の場を設け高専内の勢力争いで優位に進めるためとも考察でき、五条悟ならやりかねないのではないかと考えられます。
呪術廻戦0巻の発売日
先ほど述べたように呪術廻戦0巻の発売日は2018年12月4日で3巻の発売と同時期です。
0巻は前日譚で、2017年に「週刊少年ジャンプ」の増刊である「ジャンプGIGA」で全4話を掲載していました。
帯にはテレビアニメ化決定とあり当時から次世代のジャンプのダークファンタジーとして人気で、同時期に釘崎野薔薇が表紙の「夜明けのいばら道」と虎杖悠二が表紙の「逝く夏と還る秋」お2冊の小説も発売されていました。
このタイミングでの0巻の発売が功をなし、筆者の芥見先生は本誌で連載をすることになったそうで当時はまだ詳しいことは決めておらずなんとなくで書き始めたという裏話があります。
伏線や考察で盛り上がっている作品なだけありなかなか信じがたい話ですが、今まで書きためたネタを入れ込んで企画して作り上げたそうで芥見先生の引き出しの多さには驚かされますね。
呪術廻戦0巻が売ってない時はどうすればいい?
呪術廻戦0巻は現在は売り切れになっているところも多いようで、ここでは呪術廻戦0巻を読む方法をいくつかの紹介していきます。
①書店で取り寄せをする
「丸善」「文教堂」「紀伊国屋書店」などの書店では在庫取り置きやお取り寄せが可能なようでオンライン店舗の在庫確認などはネットでもできるのでぜひご活用ください。
②電子書籍で読む
単行本にこだわりがないようであれば、電子書籍を検討するのも良いでしょう。
「BOOK☆WALKER」「ebook japan」「楽天book」「booklive」など様々な電子書籍サイトやアプリで購読が可能で、半額セールなどを行なっているところも少なくないので原作よりお手頃に読めるかもしれません。
③フリマサイトを見てみる
大手フリマサイトでは古本屋さんに売るより高く売れるため読み終わった方が出品していることや、古本屋さんが在庫管理の観点で売りに出していることもあるのでもしかしたら運よく見つかるかもしれません。
初版にこだわりがある方もこの方法ならプレミア価格でも購入は可能かと思われます。
④通販サイト
人気作品のため最近では通販サイトでもたまに見かけるようになってきました。基本定価ですし、売り切れてしまいやすいのでこまめにチェックすると購入できるかもしれません。
東京都立呪術高等専門学校の学生証
高専の学生証には上のようになっていて、0巻では話を進める大きなポイントで、学生証のおかげで0巻では一連の黒幕が夏油傑で、五条悟が夏油傑を「たった1人の親友」と言う場面が見ることができます。
現在、10月より公式ツイッターで発表された呪術廻船学生証メーカーで高専に入学した気分を味わえる自分の学生証が作れるのでぜひお試しください。
まとめ
0巻で明らかになる各キャラクターたちの過去、謎の存在であった乙骨憂太の概要や新宿・京都百鬼夜行編が語られるなどとても内容の濃い1冊で読んだ後から本編がぐっと面白く感じること間違いなしです。
教員たちの学生時代が見れるのも魅力的で、考察が捗るのも0巻を読んでこその醍醐味でしょう。
里香の呪いを解放した後なぜ乙骨憂太は修行へ出たのか、またこれからのストーリーにどう関わっていくのかも明らかにされていないので今後の行く末に目が離せません。