【忘却バッテリー】千早は過去に何があった?そこから見える素顔とは

最新コミックス23巻が発売され、アニメ第2期も決定してますます盛り上がっている『忘却バッテリー』ですが、その中で普段から敬語を話し、クールな言動で相手を煽るスタイルのキャラクター、千早瞬平のたまに見せるチームメイトへの愛情にツンデレを感じて萌えるファンも多いのではないでしょうか?

しかし彼も、過去に清峰葉流火と要圭の最強バッテリーに挫折を味わされて、深い因縁を持っているのです。

今回は、そんな千早にスポットを当て、

  • 千早のプロフィールや基本情報
  • 千早の過去と清峰・要との関係や因縁
  • そこから見える千早の素顔

などについて考察していこうと思います。

千早は過去に何があった?

千早の過去には何があったのでしょうか?

千早は過去に清峰・要バッテリーに敗北し、野球を辞めてしまっていた

千早はチームメイトの山田や藤堂と同じく、中学のシニア時代はチームで1番の実力者と言われていました。

特に千早は自身のフィジカル面が他のチームメイトよりも弱い自覚があり、人一倍努力と研究を重ねた上での実力者でありましたが、清峰・要バッテリーの前では歯が立たず、散っていくのみだったのです。

フィジカルでも敵わない、さらには2人がその恵まれた体格に驕らず、自分よりも血の滲むような努力をしているのだということをそのプレーで思い知らされた千早は絶対的な敗北感と挫折を味わい、結果的に野球を辞めてしまいました。

しかし野球部のない小手指高校に入学し、もう2度としないと思った野球を再びやることになったのはなぜでしょうか。

千早のプロフィール

コミックス1巻156P(幕間)には千早のプロフィールが掲載されています。

  • 名前:千早瞬平(ちはやしゅんぺい)
  • 学校、学年:都立小手指高校1年(初登場時)、のちに2年に進学
  • 誕生日:9月28日
  • 血液型:A型
  • 身長:167cm
  • ポジション:セカンド
  • 中学生の時のチーム:富士見シニア
  • 性格:オシャレ、流行、音楽などに敏感な意識高い系
  • チャームポイント:八重歯、ギャグ顔の猫目
  • 作者のラベリング:傷つく前に逃げ出し男子

最後の一言がなんとも気になりますね。

千早は典型的な『メガネのサブカル男子』を意識したスマートな見た目なのに、シニア時代はチーム1の実力を持つというギャップ萌えに事欠かないキャラクターです。

しかも笑顔になるとのぞく八重歯と、ギャグ顔の時の猫目がかわいい!と、女性ファンも多くついています。

また、小手指高校野球部では2年生の土屋と1、2を争う俊足の持ち主で、チームメイトの山田からは「バットコントロールと機動力で塁をかき乱す俊足の二塁手!」と評されていました。

千早の声優

千早役の声優さんは、島﨑信長(しまざき のぶなが)さんが担当されています。

 

  • 名前:島﨑信長(しまざき のぶなが)
  • 誕生日:1988年12月6日
  • 代表作:『呪術廻戦』真人、『バキ』範馬刃牙、『ブルーロック』凪誠士郎、『ハイキュー!!』角名倫太郎、『WIND BREAKER』蘇枋隼飛 など

千早に通じるようなスマートイケメンキャラから、癖の強いキャラまで幅広く演じています。

特に『呪術廻戦』の真人の快演には目を見張りました。すごく良かったです。

超有名作品から引っ張りだこの人気も実力も兼ね備えた声優さんです。

千早のポジションとプレイスタイル

千早はシニア時代から二塁手で、現在はショートの藤堂とともに『小手指最強の二遊間』を誇っています。

『技術と理論』を持論に持つ彼は小柄で身体(フィジカル)が乏しいため長打は打てませんが、代わりに三振を避けてファールとボールで相手ピッチャーを疲弊させ塁に出ようとするスタイルを確立しました。

また、一度塁に出れば自慢の俊足とずば抜けた盗塁の技術でバッテリーを翻弄し、塁をかき乱してホームに戻ることができてしまうほどの実力の持ち主になります。

さらにはパワー系のプレイが得意な人物に対しては、理論攻撃をしたり、頭が悪いと取れるような発言をしたり、正論で煽るなど、Sっ気がちらほら見られるのも彼の特徴です。

千早の過去と『傷つく前に逃げ出し男子』の真相

帝徳高校1年生との練習試合の帰り、帝徳からの転校の誘いに対して千早と藤堂は「でもここで転校したら 清峰葉流火と要圭から2度も 逃げることになります」というセリフと共に、誘いを蹴ることにしました。

1度目は前述の通り清峰と要から挫折させられて逃げてしまっていましたが、そこからどのようにして「辞めたきっかけの背中を守る」ことになるのでしょうか。

千早のシニア時代の努力

千早の家系は遺伝的に長身を望めなかったため、彼は代わりに体重を増やそうと毎日500mlのアイスクリームを飲むなど、胃の限界値まで食べ物を詰め込むという無謀な「努力」を惜しみなくやってのけていました。

しかもそれは本人にとっては大した苦労ではないという認識で、その上で体を鍛え、人よりも多い練習量をこなし、バントや糖類などの技術を磨いていたのです。

ともするとピッチャーの嫌がる彼のプレイスタイルですが、そうやって体得した彼のやり方に当時のチームメイトの巻田からは「そんな野球して楽しいか?」と批判されてしまいます。

しかし彼は自分の技術を極めることが第一目標だったので、自分の技術と足で敵チームを翻弄し、チームや試合を動かせることを楽しんでいました。

そうする事でチームのトップの座をキープし、彼の自尊心を保っていたのでしょう。

千早と清峰・要バッテリーとの因縁

しかしそんな千早の自尊心も、宝谷シニア時代の清峰と要の前に脆くも崩れてしまいました。

そして絶対的に敵わない相手に対峙した時から、彼の脳裏にある一言が過ぎるようになります。

それは、千早が嫌いだった「いいなぁ」という言葉です。

誇り高い彼が直視したくなかった、他人を羨むというみじめったらしい感情を無意識に口にしてしまい、それが自分の中にあると自覚させられると千早は居た堪れなくなり、野球から自分をシャットアウトしてしまったのでした。

野球から逃げている間の千早

千早は野球を辞めてからは、それまでできなかったことを取り戻すかのように貪ります。

勉強、おしゃれ、音楽、紅茶の飲み比べ、何をしても野球のように時間が過ぎていかない中で、彼は野球の代わりに夢中になれるものを探しました。

特に音楽にはハマったようで、のちの彼はコミックスのおまけ漫画で音楽のうんちくを垂れたり、記憶喪失の要の音楽療法のために訪れたCDショップで自分の好きなCDを購入して終わったり、部屋には高価そうなヘッドフォンが壁を飾るようになります。

ですがこの時の千早には、音楽も野球がなくなって自分の中に大きく空いた穴を埋めるためのものに過ぎませんでした。

千早と清峰・要バッテリーとの再会と野球に対する本心

そうやって2度と野球をしないと思ってサブカルキャラを決め込んでいたいた千早ですが、まさかの同じ高校で記憶喪失となった要と清峰と再開してしまいました。

再び直視させられることになったあの時の感情に彼は必死で抗います。

  • フィジカルに恵まれたチームメイトと自分を比べて、やっぱり自分は負けてしまうと思わされること。
  • 欠点を克服するためにストイックに努力を重ねても、報われないと見せつけられてしまうこと。
  • そういうことから自分が逃げてしまっていること。
  • そして何より自分はまだ野球が好きで、野球がやりたかったということ。

抗っても結局自分は野球がやりたいという気持ちを捨て切ることはできず、そして今度は敵であった清峰と要がチームメイトとして、さらに要が記憶喪失という特殊な状況下で仲間となったことで、千早は再び野球と、逃げてしまった自分の壁と向き合うのでした。

壁を乗り越えた先にある素顔

氷河高校との練習試合の時、千早の元チームメイトからは「肝心な場面では自分しか信じてない」と評されていて、また千早自身も野球は個人競技と認識し、自分の技術を極めるものという位置付けでした。

「努力すればするだけ結果がついてきて、それは自分を裏切らないもの。」と考えていた千早ですが、小手指で清峰・要と出会ってから、彼は自分の中にある本当の壁に気づいてしまったのです。

小手指の攻撃、千早の二死フルカウントで次に要が控えている場面で、先述の元チームメイトがそれを「他人への信頼」と言語化してくれています。

徹底的に自分を律して努力を惜しまず、誇り高い自分でいられることを何よりも優先して野球をしてきた千早が、小手指でチームメイトと関わる中でいつの間にか抱いていた感情、「願わくば 今度の野球は みんなと一緒に 勝利したい」この感情はフォアボールで出塁し、要に最後を任せるという行動で表されるのでした。

『他人を信頼する』ということをできるようになることで、千早にとっての野球がチームスポーツへと昇華されていきます。

それは、小手指がさらに強くなっていくターニングポイントでもあったのです。

まとめ:千早は過去に野球をやめたが仲間への信頼の気持ちを得て復帰した

千早は過去に清峰・要バッテリーの前に挫折を味わい、野球を辞めてしまいました。

フィジカルが他の選手よりも不利な彼はストイックな努力により、シニアチームでは1番の実力者であったのに、2人の前では全く敵わなかったのです。

でも小手指高校で再び彼らと出会い、さらに要が記憶喪失という特殊な状況の中で交流をする間に、千早は過去に2人から逃げてしまった自分と向き合い、ついにはチームメイトを信頼するという壁を越えることができました。

理論武装してサブカルの仮面をかぶって普段はスカしている千早ですが、こういう泥臭い感情を持っていることが見えるととても親近感が湧くものです。

ギャップ萌えにもすごく共感できるし、応援は共感から生まれるもの、ということを彼は教えてくれました。

これから千早の小手指での活躍が楽しみです。