「サレタ側のブルー」でバズった漫画家セモトちか先生の次回作、「シンジュウエンド」は死にたい女子高生、鈴と幸せ絶頂だったはずのサラリーマン遠藤真志が自殺名所で自殺しようとした現場で出会い、運命の歯車がスタートする物語です。
まだまだ連載中のシンジュウエンドですが、4巻時点の内容と今後についてネタバレありで考察してみます。
シンジュウエンド3巻までのあらすじ
前巻では、鈴に思いを寄せる祐とそれを阻止したい友達の都で三角関係になってしまいます。
都は祐の事をずっと好きで、ぽっと出の鈴に祐を取られるのは気に食わない様子ですが、都のことが好きな田中の出現で鈴と都のギクシャクは解消され、鈴は転校して初めて分かり合える友達ができました。
鈴は遠藤と会うために東京で就職しようと決意するものの、祐の気持ちにも揺れ動き、どっちつかずな自分に嫌気がさしてしまっていたその頃、遠藤は左遷された部署で頑張っていましたが、未来の見えない墓場のような場所で、切なくなります。
そんな時、仲良くしてくれた同僚がわらび餅メロンパンをおすすめしてくれて一口食べた所、あまりの美味しさに感銘を受け、その喜びを店主に伝えると、店主が出産するとの事でひょんな事から遠藤がお店を手伝う事になりました。
シンジュウエンド4巻ネタバレ
転校した学校では、気兼ねない友達″祐“と分かり合えたものの、恋の修羅場に巻き込まれる鈴でした。
遠藤も会社で詰んだ部署に追い込まれるが、自分のやりたい事をみつけ、前に歩き出そうとしています。
まだまだ交差しそうにない、2人の人生、今から逆転することができるでしょうか。
- 鈴は複雑な思いで遠藤に会いに行く
- 叶絵との出会い
- 元旦那襲来
- 正義のヒーロー登場
- 祐がコロンビアに留学する
鈴は複雑な思いで遠藤に会いに行く
東京へ就職面接へ行く鈴は、祐からもらったお高そうなコートを着て複雑な思いで面接に行きます。
面接では包み隠さず、今までの毒親のことや、そのことから逃げておばあちゃんちで住んでいること、なぜこっちに来たいのか、などを話し、どこか女子会のような雰囲気で和やかに終わる事ができました。
鈴は、遠藤に借りていたパーカーを返すため、遠藤に会いに、画像にあった地図の場所へ向かっています。
叶絵との出会い
一方遠藤は仕事を辞め、わらび餅メロンパンの社長、叶絵に会いに行っていました。
叶絵も遠藤と同じ不倫されたもの同士で意気投合し、産後二週間とは思えないほどのパワフルさに遠藤は驚愕、そして遠藤は初めての移動販売店を稼働させ、早くもイケメンの店員とのことでバズって大行列ができます。
元旦那が襲来
そこへ、叶絵の元旦那が現れ、たまたま様子を見にきた叶絵がきて鉢合わせてしまい、不倫したくせに、好きだの叶絵しかいないだの言っている元旦那に対して、遠藤も元嫁に言われたことがフラッシュバックして凍りつきます。
修羅場になると思った遠藤は、叶絵と自分はラブラブだと公言して元旦那を論破し、追い払いますが、その現場をうっかり鈴が見てしまい、遠藤に会わず走って逃げてしまいました。
げんなりしていましたが、都と電話し、振られる覚悟で次の日もう一度会いに行き、意を決して行列に並びます。
正義のヒーロー登場
変なおっさんから絡まれてしまい、声が出ない鈴の元へ遠藤が助けに入ってくれ、鈴は遠藤への思いが止まりません。
かっこいい対応の遠藤に対して、並んでいるお客さんからも賞賛の声が止まらず、鈴はそのまま店の裏側で待たせてもらうことになりました。
営業後、鈴は遠藤に、彼女がいても好きだと伝えると、昨日のことは誤解だと伝えられ、鈴はたちまちハッピーに早戻りです。
そうと分かれば鈴の天真爛漫さが爆発し、遠藤への好き好き攻撃が止まりません。
遠藤が好きだと確信した鈴は、空港に着くと祐が迎えにきてくれていたことに驚くも、相変わらず優しい祐に、鈴は遠藤の事が好きだから会うのはもうやめたいと言いました。
祐がコロンビアに留学する
鈴が自分の気持ちに少しでも揺れてくれているんだと解釈した祐は、押してダメなら引いてみろ作戦でコロンビアに留学することにし、旅立ちました。
鈴は自分から言い出したことなのに、どこか寂しさを感じていたその頃、おばあちゃんの認知症状が進んでいて、おばあちゃんを病院へ連れて行く事になったものの、検査結果は認知症よりひどいガンのステージ4、鈴はどんよりしていますが、おばあちゃんの前では気丈に振る舞います。
そしてその事実を誰にも話せないまま、また自宅で鈴はひとりぼっちだと泣き叫びました。
その頃祐はコロンビアから帰国、ここでシンジュウエンド4巻が終わります。
シンジュウエンドの最終回の結末を考察
4巻でもとても波瀾万丈な人生図な鈴でしたが、大きな転機とも言えそうな出来事がたくさんありました。
まだまだ先が見えない最終回ですが、ハッピーエンドとバッドエンドを考察していきましょう。
鈴が遠藤と一緒になってハッピーエンド
年齢のことや娘がいることから、頑なに鈴の思いをシャットアウトしている遠藤ですが、一人になった時、娘の話を共有したい時、一気に絶望から心の支えになっているのは紛れもなく鈴でした。
わらび餅メロンパンの店主、叶絵とのお互いバツイチ子持ち同士の恋も可能性は大いにありますが、不倫された現場を直接みてしまったトラウマから叶絵から迫る可能性は低いでしょう。
お互い同じ傷を負ったもの同士、子供への思いもどこか似ている二人ですが、お互いに良きビジネスパートナーで、叶絵にも遠藤のような相手が現れるはずです。
そして、明らかにまだしっかりしている状態のおばあちゃんが誰かに丁寧なメールを送っている場面から、鈴のことを遠藤に何か託したのではないのかと考察します。
きっと自分がそう長くないと確信し、鈴が1番喜ぶことはなんだろうと考えているに違いありません。
身寄りのない鈴が、おばあちゃんがいなくなった後の手続きや、メンタルケアなど、そんな事をしていくうちに2人の絆はより一層深まるはずです。
4巻終わりに祐が登場した所をみると、またまた恋の三角関係がばちばちに出現してしまうかもしれません。
タイトル回収的には自殺したくなった者同士が月日を経てまた支え合って生きて行く最終回だと考察しました。
というよりお互いに理不尽に相手に裏切られて続けて悲しい思いをしたもの同士、支え合って生きていくハッピーエンドを説に願います。
鈴が上京できず遠藤とは交わらないバッドエンド
やっと毒親から離れられて幸せを掴もうとしている時に、鈴の心の支えのおばあちゃんの余命が判明し、またどん底に落とされました。
東京で就職が決まっていた鈴だけど、おばあちゃん思いの鈴は就職を蹴ってでもおばあちゃんと最期を過ごす選択をするはずです。
上京するタイミングが遅れれば遅れるほど、遠藤の周りの環境も変わりつつ、おばあちゃんを支える鈴に、裕という存在が大きくなっていきます。
自殺名所で運命的な出会いを果たした二人ですが、二人は交わることのないバッドエンドも存在すると考察しました。
そして転校した後の鈴のことを渾身的に支え、他の人が好きでも鈴が好きだという祐が報われる場面も少しだけ期待したい個人的な気持ちが残ります。
好きな人のために今まで支えてくれたおばあちゃんを1人にするという選択はとてつもなく後味は悪いです。
私がおばあちゃんサイドの気持ちであれば、もちろん鈴に自分の事は放っておいて遠藤のいる東京へ今すぐにでも行って欲しいと思うところですが、人生とは何が起こるか全く分かりません。
最終回のカギにになるは敦子の浮気相手コウキの行動
遠藤の妻、敦子の不倫相手のコウキは敦子と2人で自殺をし、生き残りましたが、記憶を失っています。
コウキの妻、舞香はコウキが記憶を無くしたことを良いことに、自分の都合のいいようにコウキを洗脳し、円満家族を続けていました。
破天荒な舞香の策略で、舞香とコウキは無理やり結婚したようなものだから、記憶を失くすもっと前の、敦子と出会う前から円満夫婦ではなかったのです。
そして離婚宣言されてから記憶を失くしているので、舞香からすればこんなに好都合な事はないので不倫の過去は全力で隠したいでしょう。
だけど、徐々に違和感を感じるコウキが敦子とのことを思い出したりして、遠藤たちにもなんらかの破損が生じてくるのだと考察します。
舞香が敦子の遺書のような手紙を隠したり、敦子の産んだ娘は本当に遠藤の子供だったのかも判明してくるのではないでしょうか。
敦子の本当の気持ちを知った時に遠藤は鈴と思い合っていけるのか、情に熱い遠藤はきっと敦子の事を胸に1人で生きていく選択をするでしょう。
本当のことは知っておいて欲しいと思う反面、どうすることもできない事は知らなくてよかったこともあるのかもしれないと思います。
まとめ:鈴が遠藤に会いに行ったり祐がコロンビアに留学する
サレタ側のブルーで大バズりのセモトちか先生の次回作でしたが、やはり期待を裏切らない圧巻なストーリー構成でした。
イラっともあり、スカッともあり、なかなか最後まで展開が読めないお話に続きが気になって仕方が無いですし、遠藤の元嫁、敦子の不倫相手コウキもこのまま黙っているとは到底思えません。
しかし読者からすれば、遠藤と鈴のハッピーエンドを願わずにはいられないと思います。
まだまだ連載途中の「シンジュウエンド」是非続きを読んでみてください。

