【本能寺が燃えるんじゃが】お遥が信長に尽くすのは金平糖が関係?お遥と特異点

漫画「何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?」は、織田信長が本能寺の変を回避し天下布武を為すべく何度も死に戻り歴史を改変するSF・ギャグ漫画です。

織田信長を主役に物語は進む為、登場人物は基本的に歴史の偉人達ですが、今回触れるのは本作のオリジナルキャラクターであるお遥という帰蝶の侍女になります。

お遥はまだ年端もいかない子供ですが、実は今現在このお遥が信長唯一の忠臣として大活躍しているのです。

そこで今回は、

  • お遥のプロフィール
  • お遥と織田信長と金平糖の関係
  • お遥の死亡の詳細
  • 現在のお遥と天正10年のお遥について
  • お遥と特異点について

などについて紹介したいと思います。

お遥のプロフィール

お遥は織田信長が正室帰蝶に仕える幼い侍女です。

作中における正史では、信長が認識するまでもない端役であり、同年代の侍女にいびられる程に気が弱く、信長の異様な姿を見ただけで涙ぐみ震えるような繊細な侍女でした。

お遥と織田信長の関係

お遥自身は帰蝶の侍女として信長と顔を合わせる機会は多く、作中でも食事の報告によく赴いています。

お遥と信長が接点を持ったのは、信長がタイムリープを初めてすぐの事であり、明智光秀の切腹を食い止めた信長が光秀が自刃に用意した刃物を回収した所、食事の報告をしにやってきたお遥と遭遇します。

しかし、お遥は刃物を手にした信長を見て震えあがるのでした。

信長は事を大きくしないよう切腹ごっこなる遊びだと弁明すると、他言無用の約束を交わせばポルトガルの高級お菓子「金平糖」をくれてやると包み紙を広げてお遥へ差し出します。

本来、お遥のような侍女が高級品を口にする機会はありませんが、信長は半ば強引に金平糖を押し付けると他言無用の約束を交わして光秀を抱えたまま走り去るのでした。

お遥は金平糖の恩義から信長に忠誠を誓う

かの天正10年、再び改変に失敗した信長は西日本を制圧した明智軍に劣勢を強いられており、今まさに切腹を迫られている場面でした。

そんな絶体絶命の窮地に登場したのが兜と甲冑を着込んだ大太刀を担ぐ謎の介錯人ですが、何とその正体は成長したお遥であり、お遥は7年前に信長から頂戴した金平糖を食べてこの世のモノとは思えない衝撃を覚えた他、それ以降も事あるごとに面倒を見てくれた恩義から一介の侍女に優しくしてくれた信長を命尽きるまで守ろうと決心したと語ります。

また、お遥は当時信長から頂戴した7年物の金平糖を大事に所持しており、刀傷で重傷を負おうとも金平糖を食べただけで気合百倍になるようです。

なお、信長がお遥に優しくして度々金平糖を渡していたのはその都度暗殺の現場に遭遇した故に口止めとして渡していただけでしたが、成長したお遥が金平糖を差し出す際に「夕餉の支度が出来ております…なーんて」とボケた際に侍女だった頃の面影を見ています。

因みに、成長したお遥は立派な兵(つわもの)になっていましたが、戦闘以外に関してはポンコツでした。

お遥が「大太刀の金平丸」になった経緯

侍女当時、お遥は情勢に疎いながらも織田家が危ういと耳にすると、今の自分ではどれだけ信長の為に生きようと誓っても無力で何も出来ないと葛藤していました。

しかし、お遥は考え抜いた結果、野に出る事を決意します。

宛ての無い旅でしたが、ある時行き倒れに金平糖を差し出すとお礼に住処を提供されるというわらしべ長者の如く事が進む、山で剣を学び、野盗山賊相手に腕を磨き、戦の跡地で甲冑を整え織田軍兵役募集に参加し従軍するといつからか「大太刀の金平丸」と名乗るようになったそうです。

信長に「男も女も関係ない」と言われたお遥

侍女時代、力の無いお遥は信長の為に自分に出来る事を模索していました。

そんな折、埋めた死体を発見した侍女達を信長が始末しようとした際、お遥は侍女達を庇い立てて震えながら「人を殺してほしくない。私にできる事はないですか?」と懇願すると、信長は「わしの代わりに人を殺したいという事じゃな?」と曲解します。

また、お遥は侍女達に虐められていましたが、信長がそんなお遥に本当はやり返したいと思うのではないかと問いかけると、お遥は自分が女である事から暴力を振るうわけにはいかないと返答しました。

しかし、信長はそのような甘い考え方では早死にすると前置きすると、この乱世を生き残るには己の意志を貫く覚悟と力を得なければならないとして、その想いに男も女も関係ないと説くのです。

そして、この時に信長から「期待している」と言われたのも一因となり、お遥は強くなる決心をしました。

お遥が城を出たのは帰蝶の後押し

家臣達が信長のやり方に不満を抱え、織田軍結束の危機感が募ってきた時期、帰蝶はとある出来事をきっかけにお遥の口から信長の力になりたいと聞きます。

お遥が信長は国で一番偉い方なのに侍女である自分によくしてくれる本当は優しい方と語ると、帰蝶は感銘を受けたようにお遥に抱き着き今晩部屋に来るように伝えました。

帰蝶が動いたのはこのままでは織田家が危機に陥る予兆に気付いていたからであり、帰蝶は明智光秀に相談し、お遥が為したい願いが叶うよう見守って力を貸して欲しいと光秀に頼んでいたのです。

その為、お遥を呼び出した際には信長の力になりたいというお遥の意志を尊重し、その生き方に見合うには侍女以上にならなければならないと説明すると、城を出る事をすすめました。

そして、お遥の意志は信長に「その想いに男も女も関係ない」と言われた時から固まっており、城を出た後は剣を学び強くなって信長を守ると帰蝶に誓うのです。

その後、お遥の旅立ちを見送る帰蝶は別れの際に抱擁を交わして「いつか私の分まで殿を守っておくれ…、お遥」と述べるのでした。

お遥の師匠は斎藤利三

お遥の師匠は明智光秀の家臣、斎藤利三です。

天正5年、帰蝶からお遥の事を頼まれた光秀は、利三に山中に一人で住まうお遥の面倒を見るように命を下しました

そして、利三はお遥の「強くなりたい」と言う願いを叶える為、剣の稽古、時には熊との戦闘を経験させ、数年に渡り同じ釜の飯を食べ、師匠と弟子として共に過ごすのです。

しかし、天正7年、光秀が天下布武を宣言した矢先にお遥は忽然と姿を消して織田軍に従軍した為、お遥と利三はそれっきりとなりますが、天正10年の刻で敵として再会するのでした。

お遥の死亡

天正10年須弥城謁見の間にて、信長と光秀が対峙しますが、光秀の戯れで家臣である斎藤利三とお遥の師弟対決が始まります。

お遥が勝てば無事に須弥城からの脱出を約束し、利三が勝てばお遥と信長をこの場で処刑するという名目でお遥は勝負を引き受けました。

しかし、通常の兵士より圧倒的に武力を持つお遥でさえ利三には一太刀も浴びせる事は叶わず、利三がお遥の決意と覚悟が宿る眼光を見据えその命が費えるのを惜しみながら刀を振るうと、お遥は目を斬られて視界を奪われてしまいます。

お遥が目を失った事で決着がついたと思った矢先、光秀が続行を指示すると、利三はお遥に止めを刺すべく再び剣を振りかぶりました。

そして、勝敗は既に決したと信長が利三とお遥の間に割って入った所、利三は意に介さず刀を振り下ろすのです。

ですが、信長に刃が迫ろうとした刹那、お遥は信長を突き飛ばし自分は利三に斬り捨てられるのでした。

お遥の最後

利三に目を斬られ身体を袈裟斬りにされたお遥は「ヒュ…ッ、ヒュウ…」と虫の息で膝を崩します。

そして、光秀は信長が絶望し嘆き悲しむ姿を見て満足すると完勝を宣言し、後始末の戦に参戦する為、既に興味の失せた信長と瀕死のお遥をその場に放置し利三を連れて謁見の間を退出しました。

残された信長に振り絞るような声を掛けたのはお遥であり、お遥は勝負に負けた事を謝罪すると、自分が城を出て兵になった経緯に帰蝶が関係していた事を黙っていた、加えてそれを口止めされていた事も謝罪します。

お遥は信長も帰蝶の大好きだったと語りますが、信長は話は後で聞くと述べ、場所を移す為に重傷のお遥の体を立たせようと肩を掴もうとするものの、お遥の出血量を見てあと幾ばくもなく命が費える事を察しました。

しかし、信長は「貴様はわしの盾じゃろが、いつもの根性見せんかい!」と喝を入れます。

対して、お遥は織田信長の雄は目的の為なら家臣は利用し使えない駒はとっとと切って捨てるものだと逆に一喝すると、未だお遥を置いて動くという判断を考えあぐねている信長に回復したら気合で追い着くと説得しました。

信長はお遥の肩に手をかけるのを思いとどめると、その覚悟を受け取って踵を返し「必ず来い」とだけ告げて立ち去っていきます。

信長の足音が遠退いたのを確認したお遥は最後まで握りしめていた刀を手放し、懐に大事にしまっていた金平糖を取り出し食べようとしますが、力が抜けて前のめりに倒れて眠気に襲われてしまうのです。

しかし、お遥はまだ信長に頭を撫でてもらっていない、この先まだ天下を目指すのか聞いていない、天下を目指すつもりならまだまだ強くならなければならないと必死に体を動かそうとします。

お遥はどんな理由でも信長と一緒に生きられるなら側に居たいと考えていました。

ですが、どんなに踏ん張っても体は動かず、つまんでいた金平糖は手から零れ落ちて床を転がっていきます。

しかし、お遥がそのまま事切れようとしていた所、金平糖が転がった先には信長が短刀を片手に座しており、信長は「お遥、待っておれ」と己の胸を一突きして自害し刻をやり直すのでした。

信長は死ぬ事でクマと邂逅しますが、クマは光秀と対話し本能寺に戻れる道が見えていたのになぜ残機を無くしてまで自害を選んだのか捲し立てます。

しかし、信長はただお遥が死ぬ所を見たくなかったと語っており、クマは最後に信長が「待ってろ」と述べたのは信長がお遥が死なない為にやり直すつもりだと悟るのでした。

この刻のお遥とは再会出来ない

信長のタイムリープした刻はいくつもに分岐した可能性の一つである為、やり直した所で同じ状況・状態になる確証はありません。

その為、クマは予めその刻の者に入れ込むなと忠告していましたが、信長は例え可能性の一つでしかないとしても金平丸の名で兵となったお遥を死なせたくないと思いその死ごと刻を消し去ろうと考えたのです。

最後にお遥に掛けた言葉の真意は「お前を死なせずこの信長が天下人となる刻にせん」という決意の表れであり、お遥と言う存在に告げた発言でした。

信長にとってお遥とは、誰一人味方のいない中での唯一真の忠臣であり、信長はお遥に報いたいと心の底から感じていた為、心中では大儀であったと賛辞を贈っています。

しかし、信長はやり直す事でその歴史が消滅すると考えていますが、クマ曰く失敗してもその刻は消滅せずどんな些細な事だとしても改変した歴史は新たな時の流れとして独立した現実になるとして、信長が自刃した刻もその後は続いており、程なくしてお遥も死に、二人が死んだ歴史として消える事無く存在し続けていると独白するのです。

ですが、クマは人として成長した信長にはこの真実を話しませんでした。

したがってこの刻のお遥はもう存在しない事になります。

なお、刻をやり直した信長は侍女時代のお遥に再会し頭を撫でるかと思いきや、早速光秀を斬り殺して本能寺の変へと飛ばされ、最速でクマの元に戻ってくるのでした。

別の刻のお遥は別物

天正6年(本能寺の変より4年前)では、信長は米沢籠城戦にて上杉謙信と相対します。

関東二大国家を掌握した上杉軍に信長は既に包囲されており、相変わらず家臣達は信長に恨み節を吐き味方がいない状況でしたが、そんな中でも助けに来てくれたのはお遥でした。

この刻のお遥はまだ子供ですが既に剣を学んでいるのか小太刀を二刀流で扱っており、敵陣の中、信長を守る為に単騎で乗り込んできたのです。

この刻のお遥に天正10年のお遥の姿を重ねる信長ですが、子供一人現れただけで上杉軍に抗える筈もありません。

そして、お遥が「大好きな姫様の為に必ず上様を救う。刺し違えても倒して見せます」と涙ながらに豪語すると、信長はお遥の意志の強さに天正10年のお遥を重ね、自分とお遥だけは助かる方向に話を転がし始めるのです。

しかし、他の家臣達を生贄のように差し出そうとする信長の姿にお遥は幻滅すると、信長はふとお遥と目が合い、自分を蔑んだ目を向けるお遥を見て「なぜそんな目で見る…?」と困惑したまま謙信に首を撥ねられ刻をやり直す事になるのでした。

再びクマと対面した信長は以前よりもお遥を守る為に尽くしたのに何故蔑まれるような視線を向けられたのか分からないと零しますが、クマはあくまでも金平糖はきっかけに過ぎず、天正10年のお遥は信長と再会を果たすまでに色々な事を体験し、お遥にはお遥の物語があったと諭します。

つまり、天正6年の刻のお遥にはまだそこに届きえない道程である為、真の忠臣に至っていなかったのです。

この体験から信長は人間は駒ではなく単純ではないと学ぶと共に、どの刻のお遥でもお遥と言う存在そのものを大切に想うようになるのでした。

お遥に天正10年のお遥の経験が流れ込む

新たなやり直しの刻では、お遥は信長と帰蝶に何故か溺愛されて困惑しており、奥州へも同行させられたりと分不相応を萎縮しながら振り回されていました。

また時を同じくして、信長がやり直す直前にクマに触れていた為にクマは信長のやり直しに巻き込まれており、数ヵ月と彷徨った末に漸く奥州へ向かった信長と合流し状況を説明します。

そして天正3年(本能寺の変より6年前)、信長はお遥に「失いたくない。お前が思う以上にワシと帰蝶はお前をいとしく想っている。死ぬことも傷つくことも許さん。生きて我が側におれ、お遥」と面と向かって告げており、天正10年で叶えてやれなかった頭を撫でてやるのでした。

しかし、その日を境にお遥は夜な夜な悪夢に魘されるようになり、睡眠不足で時折虚空を見つめて呆けているお遥を心配した帰蝶が信長に相談し、お遥自身が信長の元に「幽霊に取り憑かれた」と泣きながらやってくるのです。

お遥曰くその幽霊は毎晩夢の中で追ってくるらしく、逃げても逃げても迫ってきては次第にすごく口の悪い女の声で「タタカエ」「ブッコロス」「ガッテン」と話しかけてくると言います。

信長は所詮はただの悪夢だと言い聞かせ、金平糖でも食べて元気を出せと述べますが、直後、以前信長から貰った金平糖を取り出して無心でガリガリガリガリと貪り始めるお遥を見て信長とクマは取り憑かれていると戦慄しました。

ただ事ではないと詳しく話を聞いてみれば、

お遥の知らない記憶が流れてくる

  1. 狭い視界の自分が瞳孔の開いた大きい人と戦っている(島津義弘)
  2. 鉄砲を向けている人達に突っ込んでいく(雑賀孫一)
  3. おっきな胸の人に抱き着かれる(玉)

という身に覚えのない一方で現実味のある知らない記憶が頭に入ってくると言うのです。

そして、その記憶の殆どに織田信長が居たと言います。

口の悪い女の声にお遥が語った知らない記憶の数々を聞いた信長は天正10年のお遥を連想しますが、クマとしてもこの現象は想定外であり、何故この刻のお遥に天正10年のお遥の経験が流れ込んでいるのか見当がつきません。

なお、倒れたお遥を部屋に運んで寝かしつける信長とクマはこの異常事態を解き明かそうとしますが、突然お遥が起き上がったと思いきや金平糖を貪りながら呪詛の如く「シショウテメエ」「ミツヒデブッコロス」と呟き素振りを始め、再び信長とクマは戦慄します。

お遥は特異点となる

お遥の容態は依然絶不調(?)であり、事あるごとにお遥の意志とは関係なく天正10年のガラの悪いお遥が乗り移ったように暴れ始めていました。

そんなお遥の姿を見たクマには思い当たる事があるようで、何故お遥の中で天正10年の記憶が共有されているのか仮説を話します。

先ず、

  1. 天正3年のお遥
  2. 天正10年のお遥

この時、①はまだ天正3~10年までを経験していない為、②の記憶を持ち合わせておらず、通常では記憶は共有されません。

これは万物の掟であり、真理だそうです。

しかし、その掟に対し文字通り「特別に異なる事象」を引き起こすとされるのが特異点と呼ばれる「もの」であり、今のお遥は時間と空間の概念を天文学的確率で超越した存在「特異点」になったのではないかというのがクマの仮設でした。

天正10年のお遥の記憶を共有していると聞いた信長は、再びあの天正10年のお遥に会えると喜びお遥の肩を掴んで「ワシじゃ!信長じゃ!」と語り掛けますが、クマは信長を制止します。

どうやら単純に記憶を共有しているだけではなく、また、天正10年のお遥がいる訳でもなく、この時代のお遥が特異点となり中心点となれば他時間の自分の記憶をガンガン引き寄せる事象は言うなれば「一方的に記憶の攻撃を受けている」ようなものである為、その苦しみは想像を絶し、最悪のケースを想定しなければならないようです。

お遥は未来の自分を受け入れる

確実に自分の中に知らない何かが居る事に気付いたお遥は、知らない記憶の中で帰蝶が病で死ぬ事を知り、溢れる悲哀の気持ちが嘘ではないと涙を流します。

そんな折、お遥の状態は急変し、以前より強固に知らない記憶に追いかけられる事になりました。

このままでは子供のお遥が未曽有の精神現象に耐えられる筈が無く、最悪壊れてしまうと歯噛みするクマですが、信長はお遥を抱き抱え「なっさけないのぉ、お前にゃガッカリじゃわ」と悪態を吐くのです。

信長の本意は次の言葉に続き、信長は今現在上杉謙信という強大な敵が迫っている事から本当は逃げ出したい気持ちでいっぱいだと吐露しますが、今のお遥を見て謙信から逃げずに必ず勝つ事を誓うと、「だからお前も逃げんな、天下人のここまで言わせてトンズラは許さん。打ち勝て、気合百倍だ、お遥」と励ますのでした。

悪夢に飲み込まれていたお遥に信長の声が届くと、お遥は信長の気持ちに応えたいと強く願い、懐から金平糖を取り出して気合百倍となります。

そうして逃げる事を止めたお遥は自分を追いかける声の主と向き合うのですが、そこには明らかな天正10年のお遥と思しきシルエットが佇んでいました。

彼女はただひたすらに「オソバニ…イタイヨ…ノブナガサマ…」とかつての未練を口ずさんでおり、同時に天正10年のお遥の記憶が鮮明にお遥の中へと流れ込み、お遥はこの人物が未来の自分の記憶であると理解します。

そして、お遥は未来の自分の記憶に抱き着くとこれまで怖がって逃げていた事を謝罪し、「がんばったんだね、姫様と上様のために」と労うと、天正10年のお遥は最後に信長が「待ってろ」と言ったのが嬉しかったと話すのです。

お遥にはこの未来の自分の話す事が全て理解出来、「あとは任せて、あなたの分まで上様と姫様を支えて見せる。だから見ててね、側にいてね」と伝えます。

するとこれまで塗りつぶされていたシルエットが晴れ天正10年の大人びたお遥の姿が浮かび上がり、清々しくも凛とした自分の未来の表情を見てお遥はどこか悲哀と安堵に満ちた表情を浮かべるのでした。

こうして未来の自分の記憶を受け入れたお遥は目を覚ました後に信長とクマに経緯を説明すると、信長がお遥の話を信じて「よくぞ打ち勝って来た、それでこそお遥じゃ」と褒め称え、お遥は笑顔になるのです。

お遥は信長のタイムリープを共有する

未来の自分の記憶を受け入れた、というとんでもない内容をすんなりと信じた信長に安堵するお遥でしたが、信長はポロっと「わしなんて刻を繰り返しとるしのう」と口走ってしまいます。

しかし、第三者に刻の繰り返しを話す若しくは悟られると本能寺の変に強制的送還される事を思い出し取り乱す信長ですが、何故か刻は飛びません。

クマ曰くお遥は信長と同じように時間の概念を逸脱した存在になった為、掟には該当しないのではないかと予測します。

その為、クマはお遥に対しては喋っても構わないと許可を出すのです。

クマの許可が出た信長は「わしが何を為しているか」を全て話すと決意すると共に、全てを話した上でも「生きて我が側におり、生きて我が覇道の供をせよ」と新たに命を下します。

お遥は未来の自分と約束した言葉を胸の内で反芻しながら「はい、合点です!」と笑顔で応えるのでした。

なお、信長からタイムリープと明智光秀の謀反の話を聞いたお遥は、信長が何度も死に戻っては改変に失敗して本能寺の変に飛ばされているという荒唐無稽な内容が頭に入ってこないばかりか、未来の自分が兵になった経緯を聞かされてキャパシティーオーバーを起こします。

しかし、明智光秀の謀反には帰蝶の死が関連していると説明を受けると少しでも早く強くなる為に特訓を開始するのでした。

お遥についてのまとめ

  1. お遥は、織田信長が正室帰蝶に仕える幼い侍女
  2. お遥は信長から金平糖を頂戴し面倒を見てくれた体験(暗殺の口封じが理由)から、一介の侍女に優しくしてくれた信長を命尽きるまで守ろうと決心
  3. 天正10年では、織田の城を出て修行に明け暮れると、織田軍兵役募集に参加し織田に従軍すると共に「大太刀の金平丸」の異名で兵になる
  4. 天正10年のお遥が兵になったのは、過去に信長から「その想いに男も女も関係ない」と言われたのがきっかけであり、信長の力になりたい一心で帰蝶と光秀の協力を経て強くなった
  5. 天正10年でお遥は信長と共に明智軍と戦うが、須弥城謁見の間にて、師匠である斎藤利三と決闘し敗北すると、信長の前で瀕死の重傷を負うが、信長はお遥の死ぬ姿を見たくないが為に自刃して刻をやり直す
  6. 信長がやり直した刻にて、侍女のお遥に天正10年のお遥の記憶が流れ込み特異点となる
  7. お遥は天正10年の自分の記憶を受け入れると、信長から刻の繰り返しを打ち明けられ、今後も信長の力になる為に特訓に励む

お遥と言えば、天正10年の金平丸として登場した未来のお遥が印象深く、彼女の死亡は悲しくありました。

しかし、本来あり得ない事象が起こった事で侍女時代のお遥に天正10年のお遥の記憶が宿る事になり、違う刻のお遥の経験が無駄に終わらずに済んでいます。

現在特異点となったお遥は信長と同じく刻のやり直しを知覚出来るようになっており、最も頼れる忠臣として幼いながらも信長をサポートしているので、最後までお遥の一挙手一投足に目が離せませんね。

何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?
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天正10年、京・本能寺。停泊中の織田信長を家臣の明智光秀が襲撃した。 世に云う「本能寺の変」である。忠臣の裏切りにあい、天下統一を目の前にして非業の死を遂げた信長。 しかし気づくと、彼は「本能寺の変」より7年前に戻っていた! しかもそこには、裏切り者の光秀がいて…。