ギースは、ドラゴノート商会の富豪スネイプが大会を優勝させるために用意した隠し玉であり、作中では暴力的な強さで対戦相手を圧倒しました。
では、ギースの強さや能力、そしてリック戦の決着はどのようなものだったのでしょうか。
今回は、
- ギースのプロフィール
- ギースの能力と強さ
- ギースvsリックの詳細
などギースについて紹介したいと思います。
ギースのプロフィール
【名前】 | ギース・リザレクト |
【種族】 | 竜人族 |
【身長】 | 247㎝ |
【体重】 | 282㎏ |
【年齢】 | 25歳 |
【誕生日】 | 4月2日 |
【体力】 | A+ |
【身体操作】 | A+ |
【魔力操作】 | A+ |
【魔力量】 | A+ |
【自信】 | S+ |
【初登場】 | 単行本3巻第17話「ともかく強い人達」 |
【声優】 | 未定 |
拳王トーナメント編で登場した竜人族であり、富豪スネイプと年の離れた異母兄弟です。
自分の気に入らない事は暴力で片付ける暴漢であり、相手が格闘家だろうが一般人だろうが性別や種族も関係なく、不快と思えば容赦なく拳を振るいます。
しかし、兄のスネイプの言う事にはそれなりに従順である為、適度な苛立ち程度であればスネイプの頼みで気を鎮める事が可能です。
スネイプ曰く鬱陶しいハエに苛立って振り払う程度の感覚で以上のような暴挙に出てしまうようですが、一方でその程度の苛立ちだからこそスネイプがやんわりと忠告すれば冷めるのも早いらしく、天性の強さのせいで誰にも止められず手を焼いています。
体格はブロストンよりも大きいです。
ギースの種族「竜人族」とは
竜人族の起源は古代の地竜である為、種族名の通り前身は鱗に覆われ鋭利な爪や尻尾があるなどドラゴンが擬人化したような容姿をしています。
竜人族は元々人間よりも大きな種族ですが、その中でもギースは最大級の大柄です。
ギースの能力
ギースが扱うのは竜人族固有の魔法や技になります。
ドラゴン・フォーゼ |
竜人族固有の強化魔法であり、強化の影響で身体の一部の鱗が逆立ち爪が鋭利に伸びます。
この魔法自体は魔力消費量が多く連続発動は困難ですが、ギースにかかれば一切の鍛錬無しで純粋な魔力量で連続発動を維持できるようです。
竜刺突(りゅうしとつ) |
ドラゴン・フォーゼで強化した腕を振りかぶり一直線に貫く技です。
ただの腕の突きのみで外壁を粉砕する威力を持ちます。
鉄鋼体(てっこうたい) |
肉体を鋼鉄のような強度に変える防御魔法です。
打撃の衝撃を内側に捩じる込む身体操作技術の一つ「通撃」をも無効化させます。
ドラゴン・リコージョン |
竜人族固有最高位の強化魔法です。
竜人族の起源は古代の地竜であり、その地竜の血を呼び起こして体をドラゴンに近づける強化魔法ですが、ギースが使えばただでさえ巨躯であるにも関わらず更に肥大化しドラゴンのような見た目になります。
また、防御魔法を使っていないにも関わらず肉体強度は金属並みに硬く、攻撃速度などの身体能力は格段に向上するようです。
ギースの強さ
ギースは8歳にして既に拳闘士として名を馳せていたスネイプを手合わせで完膚なきまでに叩き込めしており、おおよそ戦闘に必要な要素全てを最高のレベルで持って生まれた完璧な天才・本物の化物と言われています。
生まれ持った身体スペックによってリック(仮想アンジェリカ状態の身体能力)の動きにも超反応速度で先読みしフェイントも通用しないなど、戦闘経験値の少なさは彼にとって殆どハンデではありません。
また、初めて見た技をその場で見たまま練習もせずに真似して成功させる能力にも優れている他、竜人族固有最高位強化魔法で体をドラゴンに近づける第二形態に変身出来る為、天性の才能による強さは別格です。
しかし、天性の才能故に疲労する程度の鍛錬も疎かにしている為、成長度合いは一定のままのようで、リックには生まれ持った才能だけでこれだけ強くても天才としてはヒヨッコであるため天才レベル1程度だと言われています。
リック曰くオリハルコン・フィストのメンバーは天才レベル1000の本物の中の本物と定義付けているので、ギースは彼等と比較すると毛ほどの強さのようです。
なお、ドラゴン・リコージョン状態のギースであってもせいぜい一年修行したアンジェリカが倒せる程度の強さと述べている他、戦ったリックの体感ではギースの強さは冒険者で言う所のAランク最上位と述べています。
しかし、設定では本格的に鍛えれば本物の最強を目指す事も不可能ではないと書かれているので、ギースが本気で修行すれば今後も戦闘力は伸びるかもしれません。
ギースvsリックの詳細
富豪スネイプは、今年の拳王トーナメントのスポンサー出場枠を獲得しドラゴノート商会からギースを出場させました。
拳王トーナメント二日目の二回戦第一試合ではリックとリーネットに修行をつけてもらったアンジェリカを完膚なきまでに叩きのめしており、彼女の努力を蔑ろに、かつ見下した上に殺害までしようとした所、我慢の限界を迎えたリックが靴を投げてギースの止めを妨害したため因縁が生まれています。
試合後、通路ですれ違う二人ですが、ギースが苛立ちから蹴りを放った所、リックは何事も無かったように躱すと「お前は明日観衆の前でキッチリブッ飛ばす」と宣戦布告を告げました。
そして、拳王トーナメント三日目の第一回戦にてギースvsリックが始まるのです。
ギースvsリック
- ギースvsリックは単行本4巻に収録。
試合開始直後、ギースが昨日殺し損ねたアンジェリカを侮辱するとリックがギースを殴りつけて試合は始まります。
しかし、リックはこの試合を「仮想アンジェリカ」として挑む姿勢であり、身体能力を今のアンジェリカと同じレベルまで制限した中で全力で戦いギースに勝利、かつアンジェリカ自身の可能性と成長の先を見せようと決めていたのです。
対してギースはこれまでのお遊びモードを止めて戦いに意識を向けた戦闘モードに移行すると、竜人族固有の強化魔法「ドラゴン・フォーゼ」を発動し、リックを圧倒していきます。
ですが、リックは度重なるギースの攻撃を身体操作技術の一つ「流撃」で受けた衝撃を軽減していたためダメージは殆ど無く、対してギースは自身の猛攻で体力を削られて息が上がっていきました。
ここでリックが仮想アンジェリカとしてギースとの再戦を実現させている事を話すと、ギースは怒りから強化魔法を使いリックに突撃するも、疲労による不安定な魔法を見破られて鳩尾に「通撃」を受けてしまいます。
そして、痛みから膝をついてしまうギースに向けて「どうしてこうなったのかピンとこないだろ。当然だ、何せお前は疲労するまで努力した経験が無いんだからな」とリックは現実を突き付けるのでした。
疲労した経験が無い為に疲労した状態での動き方を知らない、それ故に技の精度を保てずにいる現状を突き付けられたギースは、激情に任せて再度リックに攻撃しますが、やはり疲労状態では簡単に倒されてしまいます。
しかし、リックに説教されたギースは怒りから竜人族固有最高位強化魔法を発動し、リックの予測を上回る強さを発現するのでした。
ギースvsリックの決着
最高位強化魔法「ドラゴン・リコージョン」を発動したギースは体が肥大化しドラゴンのような見た目になると、仮想アンジェリカ状態のリックを再び圧倒します。
現状、現時点のアンジェリカのレベルでは今のギースに太刀打ち出来ないと理解したリックは、会場で見守るアンジェリカに向けて「大柄な男には絶対に勝てないのか?体格差だけで諦めるのか?そうはいかない時もあるはずだ。そんな時こそ死ぬほど鍛えるんだ」と語り掛けると、アンジェリカが修行を続ける6ヵ月後そして9ヵ月後の動きを再現してギースを翻弄しました。
そして、仮想アンジェリカの12ヵ月後の動きで「瞬脚」を再現すると最早ギースの動体視力では捕えきれない速度となり、12ヵ月後のアンジェリカが放つであろう「糸切り」を使ってギースを戦闘不能にするのです。
ギースの能力や強さとリック戦の決着のまとめ
- ギースは、ドラゴノート商会の富豪スネイプの年の離れた異母兄弟
- ギースの種族「竜人族」の起源は古代の地竜にあり、ギースは竜人族の中でも最大級の大柄
- ギースの能力は竜人族固有の強化魔法を使うもので、身体強化と防御強化は一級品
- 竜人族固有最高位の強化魔法「ドラゴン・リコージョン」は地竜の血を呼び起こして体をドラゴンに近づける事で身体能力の更なる向上が可能
- ギースは拳王トーナメントの二回戦でアンジェリカを圧倒
- ギースは拳王トーナメントの三回戦でリックに敗北
- ギースの強さは冒険者で言う所のAランク最上位だが、本格的に鍛えれば本物の最強を目指す事も不可能ではない
ギースの性格は天性の才能が無い相手に対して侮辱し見下したりと下劣なものですが、強さに関しては天性の才能故に一切の鍛錬も無しにAランク冒険者最上位という天才でした。
ただ、現状では自身の強さに満足しているので修行は一切していません。
そのせいで本来はもっと上を目指せたかもしれない強さもその場で停滞するという結果になってしまい、リックにも一年後のアンジェリカにも負けると言われる始末です。
素質はあるので、もし修行し始めれば更に強くなる可能性はあるでしょうね。