【葬送のフリーレン】聖杖の証って何?魔力の揺らぎと魔力制限の修行の意味

フリーレン一行は大陸最北端にあるエンデを目指す傍らで北部高原を抜ける為に一級魔法使いの同行が必要であると知らされましたが、そこでフリーレンが魔法使いの証明書として取り出したのが「聖杖の証」です。

この聖杖の証とはいったいどんなものなのでしょうか。

また、断頭台のアウラ編で要となった魔力の揺らぎや魔力制限とはどういう事なのでしょう。

今回は、

  1. 聖杖の証について
  2. 魔力の揺らぎについて

を紹介したいと思います。

聖杖の証とは

聖杖の証(単行本3巻23話初出)とは、半世紀以上前に存在した魔法使いの証明書のような首飾りです。

フリーレン曰く魔法を管理する団体は頻繁に代わるらしく、半世紀以上前に創立された大陸魔法協会以前の代物である為、現代では知る人が殆どいない骨董品のような扱いを受けています。

なお、フリーレンはこの聖杖の証だけが自分が魔法使いである証と述べており、勇者一行の旅時点で誰も知らない事から多少なりもガッカリしていました。

聖杖の証はいつから存在していたのか

上述したように大陸魔法協会が創立される以前から存在していますので半世紀以上前の代物なのは確定しています。

しかし、たかだか半世紀で存在が廃れるとは考えにくい他、高齢者のレルネンがよく観察して本物と認めていた描写からして、現代の高齢者が噂か文献レベルでしか見た事が無いような印象を受けました。

文化が廃れる要因と言えば千年前まで大陸全土を統治していた統一帝国時代ですが、もしかしたら聖杖の証は千年前程から存在し情勢が移ろう最中で徐々に廃れていった証なのかもしれませんね。

2023年時点で聖杖の証の正確な情報は明かされていませんので、今後触れられる事を祈りましょう。

聖杖の証は大魔法使いクラスの証明なのか

現時点で聖杖の証を所持しているのがフリーレンしかいないので詳細は不明です。

しかし、一級魔法使いのレルネンがフリーレンから聖杖の証を見させてもらうと所持者のフリーレンが一級試験を受ける様子から驚きの表情を浮かべた為、恐らく聖杖の証の所持者は一級魔法使い以上の資格者だと予想されます。

また、フェルンに「それ凄い物なんですか?」と聞かれて「そのはずなんだけどね」と返答している事から一級魔法使い以上の証明価値があるのは間違いなさそうです。

現代の魔法使いの階級で言えば、一級魔法使いの上は大魔法使いしか存在しないので、聖杖の証の所持者は大魔法使いクラスなのかもしれません。

魔力の揺らぎとは

魔力の揺らぎとは、体外に放出する魔力を制限した際に生じる制限特有の不安定なブレの事であり、通常は魔力制限を行うと魔力の揺らぎ方が不安定になり人間族であっても一目で看破できる程です。

この体外魔力の制限に一切の揺らぎが生じず、かつ魔法に長けた魔族相手に誤魔化せる技量を持つのは現代ではフリーレン、フェルン、ゼーリエの三人しか確認されていません。

魔力制限の修行

体外に放出する魔力の制限の修行方法は至ってシンプルです。

まずは体外に放出する魔力を十分の一以下に制御し平行して基礎訓練で基礎的な魔力を上げていくという修行法になります。

フリーレンが大魔族でも見破れないレベルで魔力の揺らぎが無いのは、フランメに教わったこの修行を1000年前間続けてきた研鑽の賜物であり、一生をかけて魔族を欺く術を身に着けたのです。

魔力制限は魔族を欺く術

魔族は体外魔力を目測して自分より格上か格下かを判断します。

しかし、1000年前の大魔法使いフランメは、体外に放出する魔力を制限して自身の強さを誤認させ相手が認識した魔力の誤差で欺いて殺すという手法を用いており、実際に魔力を誤認させる事で自分より格上で卓越した魔法使いの魔族を欺いて殺害しているのです。

魔法使いとしては誇り高き魔法を愚弄した卑怯で最低な戦い方だそうですが、魔族を根絶やしにした程に魔族を憎みながらも魔法は好きという理由から、フランメは魔法を愚弄するような卑怯者は自分達だけでいいとしてフリーレンに魔族を欺き殺す方法として教えています。

魔族は魔法に誇りを持っている

魔族は平気で嘘を吐く卑怯で狡猾なイメージですが、何故か魔法には強い誇りを持っており、相手が魔法使いと分かるや否や堂々と姿を現して正々堂々と戦うのが流儀となっています。

それは魔族が長い年月で培った自らの魔法への自信と信頼から来るものですが、強い魔力ほど自分の強さの強調である種である魔族にとってあえて魔力を制限するという行為は悉く無駄かつ卑怯者という認識です。

魔族にとって魔力は人間にとっての地位や財産更には尊厳そのものである為、隠密の手段で一時的に魔力を制限する事はあっても常日頃から制限する者はまず間違いなく存在せず、魔力の低い魔族に尊厳が与えられない環境下で生きてきた強い魔族ほど必死に魔力を誇示します。

フランメは人間は地位や財産に縛られているが魔族は魔力に縛られていると表現しました。

聖杖の証と魔力の揺らぎについてのまとめ

  1. 聖杖の証は、フリーレンが所持する魔法使いの証の首飾り
  2. 聖杖の証は大陸魔法協会設立以前の物であり、現代に生きる人類の殆どが骨董品として認識しているので少なくとも統一帝国時代前後の物と予想
  3. 聖杖の証の所有者は一級魔法使い以上の魔法使いであると予想
  4. 魔力の揺らぎとは、体外に放出する魔力を制限した際に生じる制限特有の不安定なブレの事
  5. 魔力を制限する理由は、体外に放出する魔力を制限して自身の強さを誤認させ相手が認識した魔力の誤差で欺いて殺す為の手段
  6. 魔族は魔法に強い誇りを持っている為、魔力を制限する者は卑怯者と認識されている

フリーレンが持つ聖杖の証の資格は現時点で明かされていませんが、レルネンの反応からして一級魔法使い以上の証明書という事は何となく伝わってきました。

気になるのはいつの時代の産物なのかという事ですが、文化が変わる節目でもあった統一帝国時代が怪しいのではないでしょうか。

絶大な魔力量を持ちながら魔力制限を行って、魔力を十分の一以下に抑えているフリーレンが聖杖の証を与えられていると考えると、他に聖杖の証を持つ者がいればどれも大魔族レベルの存在かもしれませんね。

葬送のフリーレン
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魔王を倒した勇者一行の後日譚ファンタジー 魔王を倒した勇者一行の“その後”。 魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。 彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは-- 残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは-- 物語は“冒険の終わり”から始まる。 英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚(アフター)ファンタジー!