【葬送のフリーレン】南の勇者は何話で登場で自分が死亡することを知っていた?

南の勇者は勇者一行や訪れる街々で偶に耳にする呼び名ですが、魔王を討伐し世界を救った勇者ヒンメルを差し置いて人類最強と呼ばれています。

そんな南の勇者は全知のシュラハトと七崩賢との戦いで命を落とした事が判明しましたが、南の勇者とは一体何者なのでしょうか。

今回は、

  1. 南の勇者について
  2. 南の勇者の登場話数
  3. 南の勇者の「未来視」
  4. 南の勇者と全知のシュラハト
  5. 南の勇者の強さ

など南の勇者について判明している事を紹介していきたいと思います。

南の勇者とは

南の勇者とは全知のシュラハトと魔王直下「七崩賢」に討たれて死亡した勇者を指します。

当時魔王討伐に挑んだ勇者は数多く、その中でも南の勇者は人類最強の勇者と呼ばれていましたが集結した「七崩賢」全員により討ち取られたのです。

北側諸国ファーベル村は南の勇者が戦ってくれたおかげで七崩賢の支配から救われた人が大勢いたという理由で南の勇者に対する信奉が厚く南の勇者の銅像が建てられており、「七崩賢」との戦いで南の勇者の死体が見つからなかった事から現在でも南の勇者と全知のシュラハトの戦いは続いているという伝説が噂されています。

なお、フリーレン曰く人喰いの魔族達と戦った為に実際には食べられているのではとの見解です。

南の勇者は何話で登場?

南の勇者は既に故人なので回想でしか登場しませんが、登場話数は以下の通りです。

  1. 単行本2巻第11話「村の英雄」※名前のみ
  2. 単行本7巻第63話「南の勇者」※回想で登場
  3. 単行本10巻第88話~89話※名前のみ

南の勇者は未来が見える

南の勇者は「未来」を見る事が出来ます。

本人曰く人類最強たる所以は未来が見えるからであり、南の勇者は一年後に北部高原の地で全知のシュラハトと七崩賢に討たれて志半ばで命を落とす未来を見ていました。

また、フリーレンを仲間に誘った際には断られる未来を知っており、フリーレンに自身の秘密を打ち明けた上で近い未来に世界を救う若い勇者が訪れる事を伝えています。

そして、フリーレンはその若い勇者と共に旅に出て魔王を倒し、その勇者はフリーレンの人生を変えると教えましたが、この時のフリーレンは信じていませんでした。

南の勇者は立ち去る際にヒンメルに向けて「道は必ずこの私が切り開く。人類最強でこの南の勇者が。たとえ私の偉業が歴史の陰に埋もれようとも」という伝言をフリーレンに頼んでいます。

南の勇者は知っていたの意味

Googleの検索サジェストで候補にあがるキーワード「南の勇者は知っていた」ですが、これは単行本7巻収録の第63話「南の勇者」の終わりに掲載された煽り文の内容になります。

南の勇者について深堀りされたこの回の終わり、フリーレンはファーベル村で南の勇者も銅像の掃除を行うと彼の事を回想し、ファーベル村の人達は未だに南の勇者の事を覚えている事から「何が未来が見えるだ。ここの人達は覚えている。ちゃんと歴史に残っているよ」と独白するのです。

その際に掲載された煽り文が「南の勇者は知っていた。世界が救われる事を。その時、自分がいない事を」でした。

未来が見える南の勇者はヒンメル達勇者一行が自分の亡き後に、魔王を打ち倒し世界を救う事が最初から分かっていたということですね。

南の勇者と全知のシュラハト

全知のシュラハトは魔王勅命を受けて南の勇者を殺す為に七崩賢を集結させて挑んでいますが、シュラハトもまた南の勇者と同じ未来視を持つ者でした。

シュラハトは数えきれない程予知した未来の世界で南の勇者と戦ってきた結果、南の勇者と相打ちする未来を変えられずに死亡しています。

一方で南の勇者も全知のシュラハトと戦い死亡する未来は絶対であると自分の死に時を理解し受け入れていたのです。

なお、シュラハトは南の勇者との戦いの記憶を未来のフリーレンに見せないように奇跡のグラオザームの魔法で南の勇者との戦いの記憶に限り黄金卿のマハトの記憶を消しています。

南の勇者の強さ

南の勇者の戦闘シーンは作中皆無ですが、その強さは後世に語り継がれているように人類最強で嘘偽りないようです。

南の勇者はたった一年で魔王軍の前線部隊を壊滅させて当時の魔王軍の補給経路の心臓部だった北部高原最先端に辿り着くと、その場に集結した全知のシュラハトと七崩賢によって討ち取られました。

しかし、当時人類最大の脅威は北側諸国を中心に大陸の要所を支配していた七崩賢であり、七崩賢が使う魔法は人智も人の理も超える原理のわからない人類には決して扱えない呪いであるとされているものの、南の勇者は七崩賢を三人討ち取りつつも全知のシュラハトと相打ちになったのです。

一方でヒンメル達勇者一行は魔王を討伐したものの討ち取った七崩賢は僅か二名である事から、南の勇者の実力は当時のヒンメル達を超越していたと考えられます。

また、七崩賢最強の黄金卿のマハト等の魔族を相手にしながら七崩賢を三名とシュラハトを討ち取っている時点でその強さは異次元であるのは確かです。

現時点で南の勇者の能力の一つに「未来視」があると判明していますが、それだけで七崩賢とシュラハトを相手取る事が出来るとは考えられない為、戦士アイゼンのように単純に頑丈で強い等の理由があるのかもしれませんね。

南の勇者についてのまとめ

  1. 南の勇者は「未来視」の力を持ち人類最強と呼ばれていた
  2. 南の勇者は「未来視」で断られる事を知りながらフリーレンを旅に誘っており、彼女が近い未来にヒンメル達と旅に出て魔王を倒す事を知っていた
  3. 南の勇者は「未来視」により全知のシュラハトと七崩賢と戦い、シュラハトと相打ちで死亡する事を知っていた
  4. 南の勇者は「未来視」により、自分の死後にヒンメル達が世界を救い平和をもたらす事を知っていた
  5. 南の勇者の強さは、七崩賢最強の黄金卿のマハト等の魔族を一同に相手しながら七崩賢を三名とシュラハトを討ち取る強さ

未だに全貌が見えてこない南の勇者ですが、彼の強さの一つに「未来視」の力が関係している事が分かりました。

南の勇者が七崩賢三名と全知のシュラハトを討伐していなければ勇者一行の勝利も為しえなかったでしょう。

今後も回想で南の勇者が出てくる事はあるでしょうが、その時には本名くらい知りたいものですね。

葬送のフリーレン
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魔王を倒した勇者一行の後日譚ファンタジー 魔王を倒した勇者一行の“その後”。 魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。 彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは-- 残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは-- 物語は“冒険の終わり”から始まる。 英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚(アフター)ファンタジー!