死神代行消失篇で登場した毒ヶ峰リルカは、章の最後に一護達の前から姿を消して退場しましたが、何と最終章で再登場を果たします。
そこで今回は、
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等、リルカについて紹介したいと思います。
毒ヶ峰リルカの再登場はアニメ何話?
リルカの再登場は原作69巻625話ですが、アニメでの放送はスケジュールが発表されていないので未定です。
リルカの再登場のエピソードが千年血戦篇の終盤近くになるので、2022年10月放送の1クール目では登場せず恐らく2クール以上先か3クール目の話になると予想されます。
一護達がユーハバッハと接触し霊王大内裏から突き落とされた際、もう一度上へ上がる為に夜一が一護達も知らない協力者に合図を送ると、黒腔を開いてグリムジョーとネリエルが再登場しますが、再会したグリムジョーが一護に食って掛かったせいで騒がしくなった最中、黒腔の中から懐かしき女性の声が響くと、そこには雪緒が「インヴェイダーズ・マスト・ダイ」で造り出した黒い箱があったのです。
そして、この状況を説明する為に「さっさと入れって言ってんのよ!」と無線機を片手に箱の扉を開いて姿を見せたのがリルカでした。
浦原と夜一は霊王宮に移動する手段を用意する為に、電気の力を使い自在に空間を作り出す能力を持つ雪緒と、気に入った物体に対象を自在に出し入れする能力を持つリルカを探し出し、リルカの能力で小さな「叫谷」を丸ごと箱に入れて運び雪緒の能力でそれを部屋とレールに作り変えたのです。
その特注の部屋は夜一が予め打った杭を目印に一護達が突き落とされた盆の街から霊王宮までの短い距離しか移動できるだけですが、この特注の部屋は霊圧を放出せずに敵地に乗り込める利点がありました。
再登場した際のリルカの反応
- 原作69巻625話~627話
一護達の今の相手は霊王を取り込んだユーハバッハや、夜一の腕を折り畳んだ謎の能力を持つペルニダなどの未知の能力を有する敵ばかりで、移動中は部屋の中で暗い話題で静まり返っていました。
そんな中、リルカは「うっざ!」と一喝し、状況は分からないものの巻き込まれた自分達まで暗くなるから迷惑だといつもの調子で喚くと、暗い雰囲気を一蹴します。
因みに、そのタイミングでお礼を言った織姫に対しては、帽子の耳で「なんでこの流れでお礼言うのよ」と顔面をはたいていました。
そして霊王宮に到着した際、雪緒が箱の中に残ると言い出した為に岩鷲が詰め寄り言い合いに発展しますが、雪緒に話術で勝てる筈もなく一護が岩鷲を止めると、リルカもここに残るように告げるのです。
反論するリルカに一護はリルカの力ではこの先の戦いは危険だと言って箱に残る事を強制しますが、当然リルカは余計に反論しようと一護に詰め寄ります。
しかし、一護は叫谷にはカワイイものが無くそんなものをリルカが箱につめられるワケがないとした上で、自分達の為に無理してここまでやってくれた事を理解してお礼を述べるのです。
今度は一護にお礼を言われたせいか赤面して口ごもるリルカでしたが、一護が雪緒と一緒に俺らがいつでも脱出できるようにしておいてほしいと頼めば小さく「…わかった」と返事をします。
この時、小さい吹き出しで「…べっつに…」と呟いている表情がかわいいのでアニメで映像化した時が楽しみですね。
リルカのその後
リルカの再登場は上述で触れた通り、霊王宮に移動する乗り物のシーンだけで、後は最終回も含めて出番はありません。
しかし、小説「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」で大戦直後、再び一護達の前から姿を眩まそうとするリルカを捕まえた織姫が強引に連絡先を交換していた事が判明します。
リルカの3年後
リルカは雪緒の経営する「ワイハンス・エンタープライズ」のアパレル部門でデザイナーとして働いているらしく、社会人となっていました。
大戦以降、もう関わらないつもりでいた織姫からは新商品のドーナツの感想などどうでもいい連絡が来るものの、リルカは織姫が働いている店にドーナツが美味しいという理由で買いに来る常連となっています。
そして、ルキアと恋次が結婚する際、織姫から何かサプライズプレゼントがしたいと相談を受けた所、手作りのウェディングベールをすすめるのですが、相談中に怒った事を気にして後日材料と共に「昨日は言いすぎた、ごめんね」のメモを入れて送るのです。
毒ヶ峰リルカのプロフィール
【名前】 | 毒ヶ峰リルカ |
【身長】 | 156cm |
【体重】 | 43kg |
【血液型】 | BO |
【誕生日】 | 4月14日 |
【所属】 | XCUTIONメンバー会員番号003 |
【完現術】 | ドールハウス |
【初登場】 | 原作49巻 |
【声優】 | 豊口めぐみ |
濃いピンク色のツインテールとゴスロリ風衣装が特徴的な我の強い女性完現術者です。
我儘で騒がしい性格で同じXCUTIONメンバーとの雪緒とは犬猿の仲ですが、基本的には大体の初対面の人に喧嘩腰な為、一護や織姫と出会った当初も不機嫌でした。
近眼でドーナツが大好きという属性と、一護がイケメンだと知って衝撃を受けて以降ツンデレ具合に磨きがかかった事で男性読者から人気が集まり、織姫の過去を聞いて少しだけ優しくなった回を経て支持層も増えていきます。
因みに、BLEACHの女性キャラの人気ランキングでも上位に入るかわいさです。
リルカが一護を意識するかわいいエピソード
リルカは登場当初、銀城が一護の勧誘に時間をかけているのを見て、銀城が人を口説く才能が無いと一蹴し自分ならすぐにオトしてやると豪語しています。
しかし、銀城が一護の勧誘に成功しXCUTIONのアジトに連れて来た際には、素性の知れない奴を簡単に信用できないと異議を唱えると自ら信用できる奴かどうか見定めてやると言って照明を当てるのですが、ライトに照らされた一護の容姿を見て「カッコいいじゃないのー」と絶句し膝を崩すのです。
意味が分からず「…大丈夫か?」と心配する一護を前にリルカは「……だ……大丈夫じゃないわよ…」と顔を赤くして目を逸らします。
以降、リルカは一護に対してはツンデレな態度を取るようになり、修行を進める段階ではドールハウスの説明をする為に一護を呼び寄せますが、自分から呼び寄せておいて実際に一護が近寄れば「止まって!やっぱそこでいいわ!それ以上一歩たりとも近づかないで!」と一護を呆れさせました。
リルカは一護と普通に話せますが、近寄られると顔を赤くしてテンパるようで、その様子がかわいいと人気を集めています。
リルカの過去
- 原作54巻471話
他の人が誰も持ってない特別な力を自分だけが持っていると理解したのは5歳の事で、6歳で無敵と自覚していたリルカは7歳の頃に好きな人ができました。
近所に越して来た言葉は荒っぽいけど困ってる人を見ると走って助けに行くような優しいお兄さんで、リルカは当然のようにお兄さんをドールハウスに隠し毎日お菓子を届けて一緒に食べ、リルカはこのお兄さんも自分のものになると思うとドキドキが止まらなかったそうです。
しかし、お兄さんはドールハウスに監禁されてからはリルカの事を怯える眼で見るようになり、その視線に耐えられなくなったリルカはお兄さんをドールハウスから解放しました。
その後がどうなったのかは語られていませんが、リルカが「あたしの能力をその人がバラしたらどうなるかなんて考えもしなかった」と綴っている事や、直後に弱肉強食を例えて自分達が弱肉と比喩している為、周囲に能力がバレたのでしょう。
過去を打ち明けたルキアに対し「バカな使い方をして自分で勝手に孤立した奴」と零すセリフと被る様にリルカの姿が描かれているので、リルカは7歳の時に能力がバレて周囲から孤立したと推測できます。
そんなリルカの前に現れたのが銀城であり、リルカは銀城が集めた完現術者を集めた集団に加わったのです。
リルカの死神代行死消失篇の活躍
死神代行消失篇、リルカは原作49巻428話で再登場し、銀城が組織する完現術者集団「XCUTION」の一員として一護を囲い完現術習得の修行の補佐を行っていました。
初対面の一護を見て一目惚れしますが性格上媚びる事もなく寧ろツンツンしつつも積極的に完現術「ドールハウス」を使用して、一護の修行の一段階目を担当しています。
章の中盤、銀城の計画通り月島に斬られる事で全てを思い出した後は、銀城が一護から奪い取った力を分配されるも一人だけ「あたしは別に一護の能力なんかいらな…」と口走っていました。
そしてリルカの意志に反して、一護の救援に駆け付けた護廷十三隊の内、朽木ルキアと交戦する事になります。
朽木ルキア戦
- 原作53巻464話~54巻471話
リルカとルキアの戦いはかわいいぬいぐるみや食べ物で溢れ返る舞台で繰り広げられており、開幕からルキアは襲い掛かってくるぬいぐるみを脇に抱えて満足気に「こんなもので私を惑わせられるなどと思うなよ!」と意気込んでいましたが、リルカは呆れた様子で窺っていました。
襲い掛かってくるぬいぐるみをルキアは斬れずにいましたが、リルカが奇襲するように放った家具は簡単に両断していきます。
ルキアは死神の使命は人間を守る事にある故にリルカを斬るつもりは無いと断言すると、リルカはルキアの言動を自惚れだと言い放ち次なる攻撃を仕掛けますが、玩具の銃から召喚したものは袖白雪で瞬く間に凍結させられました。
リルカは奥の手として「アディクション・ショット」を放つと、ハートの印をつけたルキアに許可を与え小さなぬいぐるみの中に入れる事に成功します。
しかし、ぬいぐるみ状態でも瞬歩ができると分かったルキアは鬼道で対抗するも何故かぬいぐるみの中で暴発してしまい自滅してしまうのです。
完現術者が普通の人間ではない事に拘っているリルカに対し、ルキアは「普通ではない事がそんなに価値のある事なのか…?」と問いかけると、リルカは完現術者たちの過去を話し、自分達を弱肉強食の世界の理で言う「弱肉」に例え、数の少ない完現術者が悪いのではないという銀城の「今度は俺達が食い尽くす番だ」という言葉に誘われた事を話します。
リルカが語り終えた直後、ルキアはそれでも仲間を見捨てる訳にはいかないと立ち上がると、ルキアはリルカに対して暴れれば袖白雪で全身が氷結すると警告を放ちますが、リルカは「この能力で終わらせんのはヤだったんだけど」と口上した上でルキアをぬいぐるみから取り出して「アディクション・ショット」の力で今度は自分自身をルキアの中に入れました。
その副次効果なのか、ルキアは意識を失ってしまい倒れてしまうのですが、リルカ対ルキアはこれで幕引きとなります。
リルカは一護を庇って負傷
- 原作54巻477話
一護が銀城に勝利した直後、一護が銀城の遺体を見下ろす背後から満身創痍の月島が斬りかかった所で、ルキアの体が操られたように飛び出すとルキアの中からリルカが飛び出しました。
月島の刀はリルカの左肩から鎖骨深くまで振り下ろされると、リルカは「本気で斬り殺す時のやつじゃないの…!」と苦悶の表情を浮かべます。
リルカが一護を庇った事で同様を隠し切れない月島は錯乱した様に銀城の亡骸に向けて銀城の名前を呼び続けますが、リルカは自分達を救ったのは銀城であるが銀城を救ったのは一護であり、自分達は銀城を救えなかった事に気付くべきだと涙ながらに訴えるのでした。
リルカは最後に死んだの?
- 原作54巻478話~479話
リルカは月島に斬られた事で気を失っていますが、一護が駆け付けた浦原と協力して浦原商店に担ぎ怪我の治療を施したので生存しています。
しかし、目を覚ましたリルカは自分が生きている事を理解し、隣で号泣する織姫の口から他の仲間が全員見つからなかった事を知らされると、織姫の記憶から月島の存在が消えていた事に気付き、暗に月島が死亡した事を悟るのです。
そして数日後、一護が尸魂界に銀城の遺体の返還を直談判しに赴いた裏で、リルカは浦原商店から忽然と姿を眩ますと、ビルの屋上で鉄柵の上に佇んでいました。
XCUTIONへ誘ってくれた銀城、XCUTIONを信じてくれた茶渡、自分の為に泣いてくれた織姫に感謝の念を抱きつつ、一護に対して「さよなら、あたしのこと忘れてね」と切ない気持ちを沸かせ、きっと一護ならどんなふうに別れを告げてもずっと自分達の事を忘れないでいてくれる安心から人知れずビルから飛び立つのです。
このビルから飛び立つ演出が一見して飛び降りた様に見えたせいで一時死亡説が浮上しましたが、よく見ると足元には完現術者特有の霊子の足場が作られていたり、飛び降りた際の残像の様な痕が完現術で移動した霊子の痕跡に見えます。
更にアニメBLEACH最終回366話では、完全にリルカが完現術で移動している霊子の演出がはっきりと描かれていた為、死亡していない事が分かりました。
つまり、リルカは今後一護達と関わらない為に自ら姿を消したわけですが、記事冒頭で紹介した通りリルカの力が必要になった為、千年血戦篇で浦原が見つけ出して再登場を果たす事になり、どことなく気まずそうにしています。
毒ヶ峰リルカの完現術
技名 | 詳細 |
ドールハウス | リルカの基本的な完現術です。
リルカが「かわいい♡」とか「大好き♡」とか思ったモノの中に人でもモノでも自由に出し入れできる能力で、ハート型のマークを通行証と称し張り付けた相手に許可を出す事でドールハウスに招待できます。 尚、ドールハウスに招待した相手を解放するにはくしゃみをかける必要があり、一護の修行の際には一度ドールハウスから出る為にリルカのくしゃみを浴びてベタベタになりました。 |
ラブ・ガン | リルカの愛用する羽の生えた玩具の銃で、月島が作成しました。
この銃は中にリルカのお気に入りのモノを閉じ込めており、それらを射出して攻撃します。 ルキア戦ではぬいぐるみから箪笥まで、巨大なものも射出していました。 |
アディクション・ショット | ドールハウスと基本的には同じですが、通行証のハートには「R」のイニシャルが刻まれており、射出の勢いも早くなっています。
ただし、効果は同じで通行証を付けた相手をぬいぐるみ閉じ込める他、ルキア戦ではリルカ自身がルキアの中に入るといった使い方をしました。 |
移動術 | 死神の瞬歩、破面の響転、滅却師の飛廉脚などの歩法と同じ完現術者特有の移動術です。 |
リルカの声優「豊口めぐみ」
【名前】 | 豊口めぐみ |
【所属】 | 81プロデュース |
【誕生日】 | 1978年1月2日 |
【代表作】 |
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【来歴】 | 東京都町田市出身の女性声優で、知り合いにすすめられた「ドラゴンボール」を見てヤムチャ役を演じた古谷徹さんのファンになり、古谷さんが出演する「ドラゴンクエスト」を見てキャラクターの物真似をする内に声優に興味を持ったそうです。
いくつものをオーディションを不合格になった後、最後のつもりで応募したラジオ番組「広井王子のマルチ天国」の火星ガールオーディションで見事グランプリを獲得しラジオのレギュラー出演を果たしました。 ラジオで共演した声優の千葉繁さんの紹介で 81プロデュースに所属します。 2016年に結婚していた事を発表しており、出産の為に休業した後、2017年に復帰しました。 |
毒ヶ峰リルカの再登場やその後についてのまとめ
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死神代行消失篇に登場したリルカは、最初こそ一護の味方として修行に協力していましたが、銀城の計画で月島の能力で一時的に記憶を改竄されている事が分かると以降は不本意ながら一護と敵対する事になり、ルキアと戦っています。
しかし、ルキア戦では一護の力を分配された事でドールハウスの能力があればルキアを瞬殺できていたような気がしないでもなく、実は結構強いのではとまことしやかに囁かれているのです。
死神代行消失篇のラストでビルの屋上から飛び降りる姿が描かれた為に、リルカの死亡説が一時的に浮上しますが千年血戦篇で再登場を果たすと、単にリルカが二度と一護達と関わり合いにならない為に自ら姿を消していた事が判明しました。
ただ、リルカの活躍シーンは霊王宮に移動する為の部屋を用意するといった重要な役割でしたが、戦いでは戦力外になる為に僅か数話で再び退場し、最終回を含んで以降は一切登場しないといった不遇な扱いを受けています。
ですが、小説「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」で織姫と連絡先を交換し交流もある事が分かったので、リルカのファンも安心した事でしょう。