海藤優は仙水編の序章で登場、活躍したキャラです。
普通の人間でありながらも自身の領域(テリトリー)内にいる者の魂を奪う事ができる、という能力からも実は最強なのでは?と囁かれているキャラでもありました。
では海藤はどういうキャラなのでしょうか。
- 海藤って実は最強なのではないか
- 海藤の能力とはどういうものなのか
- 海藤の正体とプロフィール、声優は?
- 海藤と蔵馬の関係
以上を知っていきましょう。
海藤優は作中最強説の真相
海藤が初めて登場したのは、暗黒武術会編が終了して幽助たちが現実に戻ってきてすぐの単行本13巻での事になります。
学校を終えて帰ろうとした幽助を待ち伏せして、仲間の城戸亜沙斗(きど あさと)、柳沢光成(やなぎさわ みつなり)と誘拐を目論み、見事成功しました。
ガチの喧嘩ではなく、頭脳戦を仕掛ける事で直感型で勝負をする幽助に勝つ事ができたのです。
なぜ海藤が最強なのかと囁かれているのか
海藤は蔵馬と同じ盟王高校に通い、蔵馬と成績においてトップ争いをするくらいの秀才キャラですが、ファンの間では「人間だけど、妖怪でいうならS級並みに強いのではないか」と噂されています。
その根拠となったのは海藤が持つ「禁句(タブー)」という能力が関係していました。
海藤の領域(テリトリー)内では暴力行為が全て無効化され、言葉だけが力を持つ世界となります。
要するに感情のまま力を行使するような戦い方は意味を為さず、頭脳戦で勝てる者が勝利を得るので、幽助がいかに力が強くても海藤の前では役に立たない、となり海藤最強説が囁かれました。
海藤優の能力について
海藤優は普通の人間です。
蟲寄市に在住していましたがある時、激しい頭痛と吐き気に襲われた後、海藤たちは能力に目覚めたのだと思われます。
四次元屋敷での攻防
幽助を誘拐した時、プーに伝言を託して「ろくろ首町、四次元屋敷」に呼び出します。
そこに乗り込んだ桑原・蔵馬・飛影・ぼたんが最初に対峙したのが海藤でした。
- 部屋のドアに貼られた張り紙
家に入ろうとした四人はドアに貼られていた紙に足を止めます。
「この家に入った者は決して『あつい』と言ってはいけない。もし言えば…」
意味は分からないままも四人は警戒したまま家の中に入り、入った途端に異世界に入ったような違和感を覚えます。
それが領域(テリトリー)に入り込んだ合図だとこの時の四人は気付いていませんでした。
海藤の領域(テリトリー)内でのルール
- 領域(テリトリー)は半径10mほどで、出入りは自由に行える。
- 「言ってはいけない言葉」を任意に設定でき、それを口にした者の魂を奪う。
- このルールは、言葉の意味に関係なく、ただの音の連なりでしかない。
- 領域(テリトリー)内では乱暴な行動はできない。
上記を踏まえて「あつい」を禁句に設定した場合、「熱い」でも「暑い」でも「厚い」でも、全て対象になってしまいます。
また「ああ、ついでに」と言っただけでも禁句に触れてしまうため、作品の中でこのセリフを言ってしまった桑原は魂を抜かれました。
この場合は前述通り「あ」と「つ」と「い」を連続で言ってはいけないという事になるので、同時にどれか一文字でも異なる単語に変えれば抵触を免れるという事になるし、「あ」と「つ」と「い」の間に別の単語を挟めばルールから逃れる事ができるというわけです。
海藤VS蔵馬
飛影、桑原、ぼたんと三人の魂が海藤に奪われてしまった後、一人残った蔵馬は海藤と勝負をします。
「禁句(タブー)」を変更しての勝負は以下の通り。
- 禁句(タブー)は一文字、ただし一分ごとに増えていく。
- 最初は『あ』次は『い』、一分ごと、あいうえお順に禁句(タブー)が増えていき全ての文字が消えるのは四十五分後。
海藤が四十五分以内に禁句(タブー)を言わなければ蔵馬の魂は海藤のもの、という勝負でした。
勝負が始めっても普通に会話する蔵馬と海藤
勝負が始まっても二人は臆する事なく会話を続けます。
暢気な会話を続け、「ひとつの列がなくなってもしゃべれるものだな」と笑っていました。
海藤は蔵馬と勝負をしながら蔵馬が何を狙っているのかを考えます。
そして蔵馬の狙いに気付いて絶対にしゃべるものかと決意しました。
- 蔵馬の狙い
海藤が考えた蔵馬の狙いは「悲鳴という方法で海藤に声を出させる事」と考えました。
絶対に声を出すものかと構える海藤の背後に現れた蔵馬は「わ!!」と声を出して海藤を脅かせるも必死に声を我慢して勝ったと確信した海藤は振り返ります。
ですがそこには逆さにぶら下がった蔵馬がいて、それを見た海藤は爆笑して魂を抜かれてしまいました。
- 勝負あり
勝者は蔵馬で無事、飛影、桑原、ぼたんの魂は肉体に戻されました。
蔵馬曰く、「こういう勝負は心理的に『禁句(タブー)言わなければ勝てる』と思った方が負けるんですよ」との事です。
領域(テリトリー)について
領域(テリトリー)は魔界の穴が原因で能力に目覚めてしまった人間たちの能力の事をいい、魔界の穴が開くと四段階で人間界に影響が出始めます。
- 第一段階:人間界で瘴気が濃くなり魔界の下等生物が増大する。
- 第二段階:魔界が近付いた事による影響を受けて、人間の中に特殊な能力を持つ者が多く現れ出す。
- 第三段階:D級以下の高等妖怪が人間界でも生まれ出す。
- 第四段階:戸愚呂クラスのB級妖怪が人間界を自由に出入りできるようになる。
以上の事から海藤が領域(テリトリー)に目覚めたのは、魔界の穴の影響で第二段階に入っている事を示しているようです。
海藤優の正体とプロフィール、声優
海藤は蔵馬のように妖怪が憑依したわけでもなく、桑原のように元から霊能力が強かったわけでもありません。
ある日、ある時、いきなり能力に目覚めてしまった普通の人間です。
海藤優のプロフィール
- 名前:海藤優(かいとうゆう)
- 性別:男
- 誕生日:不明
- 年齢:十七歳(高校二年生)
- 身長:不明(城戸よりやや低いくらい)
- 容姿:アイロンパーマと眼鏡、頬にニキビの痕があります。
- 領域(テリトリー):禁句(タブー)
- 声の出演:二又 一成
- 初登場したのは:単行本13巻
正体は能力に目覚めた普通の高校生
海藤は蔵馬と同じ盟王(めいおう)高校に通う生徒です。
初登場時、壁に貼られていた新テスト上位者リストでは蔵馬に次いで二位、その差は僅か二点でした。
蔵馬のクラスメートで、無口で人と話しているのを見た事はないものの、入学当時から飛び抜けた知能指数で話題になっていた盟王(めいおう)高校始まって以来の天才的頭脳の持ち主、との事です。
哲学論文や文芸批評の本を何冊か出している言葉のスペシャリスト、というのが蔵馬の意見でした。
- ゲームも得意
作品内で屈指の難易度を誇る「ゲームバトラー」のクリア経験者で一度だけ最後までいったという幻海に対して海藤は「十回やれば七~八回は勝てる」という腕前。
遊熟者(ゲームマスター)天沼のクイズバトルではおよそ二万近くある問題と解答全てを記憶していました。
海藤の声を担当している声優
海藤の声を担当している声優は二又 一成さんです。
同じ作品の中で蛭江、裏浦島の声も担当していて、青年らしい情熱のある役、二枚目から三枚目まで、あらゆる役を幅広く演じ分けている声優界のバイプレイヤーとなっています。
海藤優の声を担当している二又 一成さんが担当している他アニメキャラ
- めぞん一刻(1986年 五代裕作)
- バキ(2018年 柳 龍光)
- 「鬼滅の刃」 無限列車編(2021年)
海藤、魔界編のその後
海藤は魔界統一トーナメントが終わった後の話しで少し登場しました。
一ページだけの漫画では作家として執筆活動をしている事が判明しており、その中で知人らしき女性とゲーム対決をしたり、自分の原稿を読んで評価をしてもらったりしています。
この女性が何者なのかは不明。
恋人なのか悪友なのか、ただの同志なのかファンの考察に任せている節があります。
海藤と蔵馬の関係
海藤と蔵馬、というか南野秀一は同じ高校に通う関係にあります。
海藤が領域(テリトリー)の能力に目覚めて対戦するまでは話す事もなかったクラスメートですが、海藤は自分よりも成績のいい蔵馬を注視していたような節がありました。
クラスメートという間柄のためか、城戸や柳沢よりも気軽に物事を頼むような場面も見受けられます。
仙水との戦いを終えた後
単行本18巻で海藤は三点差でついに蔵馬よりテスト順位が上がったのですが、複雑な顔をします。
計算途中のかけ算でミスしただけでしたが、何か難問を抱えているのではないか、と聞けるくらいに二人の仲はよくなりました。
蔵馬にしても妖怪関係で相談できるのは海藤くらいしかいないためかもしれません。
飛影や幽助と戦う事になった、と言う蔵馬に対して「悲壮感がなく楽しんでいるように見える」と客観的な意見を出しました。
海藤最強説のまとめ
海藤は決して人気が出る容姿をしているわけではありませんが、蔵馬と言い合える頭脳の持ち主で禁句(タブー)というある意味チートに近い能力を持っている事で、城戸、柳沢たち三人の中で一番注目されているキャラです。
海藤の術中にはまれば最強かもしれませんが、海藤自身に悪意はなく、また戦闘や霊力は幽助たちよりも遥かにしたなので現実的な脅威はなく、もし悪事に目覚めていたらその力で他を圧倒したかもしれません。
事実、魔界編の後再登場したのは海藤が二度と多く連載が続いていればもっと登場していたのではないかとまで噂されているキャラとなりました。
言葉のスペシャリストという事で頭脳派という事も海藤に注目が集まった要因なのかもしれません。