サッカー経験が少ないながらも目を見張る才能を持った柚樹が、部長の要から提示されたポジションはボランチでした。
そこは三年生で元Jrユースの選手だった家城凛太郎のポジションでしたが、サッカーに対する熱が冷めてしまっていた家城は西浦戦の退場を最後に退部してしまいました。
チームメイトが「戻ってきてほしい」と願っていた矢先に交通事故に遭い、サッカー部に衝撃が走ります。
家城凛太郎の身長・ポジション・得意なプレー
まずは家城のプロフィールですが、公式プロフィールがないので、作中から読み取れるものだけを抜粋しています。
- 所属:埼玉県立春日高校サッカー部
- 学年:3年
- 身長:不明
- 体重:不明
- ポジション:ボランチ
- 所属クラブ:JクラブJrユース→春日高校
- 背番号:28(Jrユース)→7(高校)
- 得意なプレー:対人守備、危機察知
- 趣味:ゲーセンのクレーンゲーム、ツイッター
- 柚樹に対する呼び方:ゆっぴ
家城は少し不真面目で授業を良くサボる不良
学ランの前ボタンを全部開け、金髪長髪をポニーテールにして束ねているいわゆる不良です。
学校をサボったり、授業中に抜け出してゲーセンでクレーンゲームに興じることが多く、そこで結月の妹と出会いました。
とはいえサッカーは真面目にやっており、授業をふけても部活の時間には学校に戻ってきて練習に参加します。
家城のプレースタイル
Jrユース時代は中盤の攻撃的なポジションでしたが、ポジション争いに勝つため守備を磨き、その守備力を生かすために高校からはボランチにコンバートしました。
優れた危機察知能力で相手の攻撃の芽を摘んだり、対人守備ではフィジカルに頼らないボール奪取をしたりと、潰し屋として前がかりな春日の守備を安定させます。
相手の攻撃を止めるだけでなく、確実にボールを奪いきり、カウンターの起点になるなど春日の攻守どちらにも欠かせない存在です。
ポゼッション時は、後方での正確なビルドアップはもちろん、精密なロングパスで春日の攻撃にアクセントを加えます。
見た目とは裏腹に熱い闘志を前面に出すプレースタイルですので、荒っぽいプレーに走るあまり警告を受けることが多いのが玉にきずです。
家城の過去
家城はJクラブのJrユースの選手でしたが、天才たちに囲まれ上手くアピールできなかったこともあり、何でも屋になって居場所を確保しようと努力していました。
しかし自分の武器がJrユースでは評価されずユースに上がる選考から漏れ、その時の絶望からサッカーに対する情熱が冷めてしまいます。
サッカーを辞めようと新設校の春日高校に進学しますが、要とリキの熱意ある誘いに負けて入部することにしました。
家城はどんな事故に遭った?無事だった?
家城は選手権直前という大事な時期に事故に遭い試合に出られなくなってしまいますが、どのような経緯で事故が起きたのでしょうか。
家城は伸び悩んでいた
家城は春日の中心選手として活躍してきましたが、要から求められることを十分にこなせておらず、二年間成長していないことを自覚していました。
そこへ自分と同じポジションの柚樹が要に気に入られ、どんどん成長していっているのを見て、自分は要に見限られたと感じ焦りを感じます。
公式戦でチームのためとはいえイエローカードを二枚もらって退場したこともあり、第6巻54話の西浦戦後に退部してしまいました。
部活を辞めるが柚樹に守備を伝授した
部員からの必死の引き留めも虚しく退部を決意する家城ですが、上手くなろうとがむしゃらに努力する柚樹を見て、自分の技術を伝えようと立ち上がります。
自分が退部した一因である柚樹の手助けをするのはなぜでしょうか。
柚樹をライバル視する
家城は、ボールタッチのセンスはあるものの線も細く気の弱い柚樹に肩入れする要に不信感を抱き、柚樹をライバル視するようになります。
とはいえ、部活以外では柚樹の変顔を撮ってツイッターにアップするなど後輩として可愛がっていました。
しかし柚樹からスタメン奪取宣言を受け、柚樹を敵視するようになります。
柚樹のサッカーにかける情熱を見て、自分にはサッカーに対する火が消えていると悟ってしまう
第6巻56話で家城は、退部届を出して何にもやる気が起きなくなり学校や部活をサボっていたところ、中学生の美加子とゲーセンで出会い、美加子が柚樹の妹と知らず家に遊びに来ていました。
一番合いたくなかった後輩の家だと知らず遭遇してしまった家城は、部活を辞めたことを柚樹に問い詰められ、二人で話をしようと柚樹の部屋に招かれます。
家城は柚樹の部屋を見て、柚樹のサッカーに対する情熱に圧倒され、自分はもうサッカーにここまでの情熱を注ぐことはできないと悟ってしまいました。
家城は柚樹に自分の守備の技術を叩き込むことにした
第6巻58話からは、自分にはサッカーに対する情熱が残ってないと確信した家城ですが、春日の為、また自分の成長のために部活に戻ってきてもらわないと困るとせがむ柚樹に、ボランチとして必須能力「奪ってマイボールにしカウンターの起点になる」技術を伝授することにしました。
守備はフィジカルではなく技術だと語る家城は、守備のパターンやボールの奪い方を場面ごとに分けて伝え、二週間後のインターハイまでにものにできるように、部活後に公園でレッスンをします。
第7巻62話63話のレッスン最終日、一対一の勝負をする中で家城は、まだ止められないと思っていた柚樹にドリブルを止められ、悔しいという気持ちがまだ残っていることに気付きました。
部活に戻ろうと決意した日の朝、交通事故に遭った
家城は、柚樹が楽しそうにサッカーをしているのを見て、初心を取り戻しサッカーの勉強を一からやり直すことに決めます。
「部活に戻りたい」と考えていた家城は要に話があるとラインしたが、自転車で登校中、袖に鳥のフンが付いたことに気を取られ、信号無視をして車道に飛び出してしまい、車にはねられて病院に運ばれてしまいました。
Jrユースを辞めてからの苦しかった日々から解放された矢先に、全治三か月の怪我を負いインターハイ予選に出られなくなったのです。
本人は落胆せず、パワーアップして帰ってくると約束した
第7巻64話で家城からのラインを受け取り、充電期間を設けた事でサッカーをもう一度前向きに始めるつもりだろうと感じ取っていた要は、事故の一報を聞いて唖然とします。
いつも冷静な要ですが、前を向こうと決意したタイミングでの事故で、家城にかける言葉が見つからないと取り乱しそうになりました。
チームメイトも、三年のこの時期に三か月のブランクが非常に大きなものだと認識しておりサッカー部は沈んでしまいます。
しかし家城本人は怪我をしたことを意に介さず、手伝える範囲でサッカー部に貢献するとともに、サッカーをもう一度勉強しなおし、必ずパワーアップして帰ってくると約束し、怪我から復帰するまでの期間をプラスに変える決意をしました。
家城の事故とライバル柚樹との関係のまとめ
家城の苦悩と事故、柚樹に伝授した守備に関しては第6巻と第7巻で主に扱われています。
家城は主人公である柚樹と同じポジションということもあり、レッドカードで退場したり事故で試合に出られなかったりと不遇な家城ですが、それでも春日には必要な選手です。
怪我のタイミングは最悪ですが、パワーアップして戻ってくること、家城と柚樹を併用する新たなシステムにも期待したいと思います。