【幽遊白書】仙水忍がトラウマになった事件の全貌と過去と現在

仙水忍が登場したのは暗黒武術会を終えて、日常に戻ってきた幽助たちの元に新しい事件が舞い込んできた事が切っ掛けでした。

最初は全く姿すら見えていなかったのですが、追跡していくにつれて黒幕だと分かり、その正体が幽助の先輩に当たる元・霊界探偵だと分かったのです。

そんな仙水忍の正体から霊界探偵を辞めた経緯となった事件(トラウマ)、仲間に強さまでここで考察していきたいと思います。

  • 仙水忍のプロフィールとは?
  • 仙水のトラウマとなった事件とは?
  • 仙水の仲間は?
  • 仙水の言う七人とは?
  • 仙水の強さは?

順に知っていきましょう。

仙水忍とは

仙水忍は暗黒武術会後の魔界の扉編に登場するラスボスです。

その正体はコエンマにより任命された幽助の先代に当たる元・霊界探偵で、曰く、正義感が強く融通が利かない真面目な青年だったという事でした。

仙水忍のプロフィール

仙水の正面からの表情

引用元:幽☆遊☆白書

  • 名前:仙水忍
  • 誕生日:六月六日、二十六歳
  • 血液型:A型
  • 身長:180cm後半
  • 体重:80kg後半
  • 容姿:黒髪オールバック、額の中央にホクロがある(アニメでは前髪を一本垂らしている)
  • 肩書き:元・霊界探偵(二代目霊界探偵)
  • 声の出演:納谷六朗/石田彰(少年時代)

霊界探偵時代

妖怪を倒す少年仙水

引用元:幽☆遊☆白書

生まれた時から強い霊力を持っていて、子供の頃から邪霊や妖怪に命を狙われて生きてきた仙水にとって、物心ついた時から妖怪は自分の敵でした。

そんな仙水を見込んで霊界探偵に任命したのはコエンマで、仙水は学生時代から数々の任務をこなしています。

相棒の樹との出会い

樹と出会い言葉を交わす仙水

引用元:幽☆遊☆白書

相棒となる樹(いつき)は任務中に出会った妖怪で、倒した時に「できればもう一日生きたい」「明日『ヒットスタジオ』に戸川純が出る」と人間らしさを口にした事で気に入ったようです。

アニメ85話、『霊界探偵・宿命の一騎討ち』では「明日、いつも楽しみに見ているテレビドラマが最終回なんだ」に変更されました。

どちらも「人間臭さ」を口にした妖怪に天地が引っ繰り返るくらいのショックを受けた事が分かる名場面となり、仙水も「妖怪にもいろんな奴がいるんだな」と見方を変える切っ掛けとなりました。

仙水のトラウマとなった事件

単行本十四巻、『血塗られた過去!!』にてコエンマにより事の次第が語られました。

仙水は元々、正義感が強すぎて融通が利かない人間だったのですが、そんな仙水が一転して人間不信に陥る、霊界探偵として最後の事件が起こったのです。

指令内容は『魔界に通じたトンネルをふさぐこと』というもので、首謀者は当時二十六歳だった左京でした。

規模は直系10m程度、低級妖怪を召喚するための小型召喚円だったのですがそれでも驚異と感じた霊界は仙水に指令を下したのです。

向かった先での惨状

樹と霊界探偵の任務に当たる仙水

引用元:幽☆遊☆白書

仙水は相棒の樹(いつき)と共に山深い別荘へと向かいました。

当時は戸愚呂ほど強い妖怪はおらず、奇襲は成功して組織の幹部である左京たちまで後一歩というところまで追い詰めたのですが、そこで仙水は見てはならないものを見てしまったのです。

それはこの世のものとは思えない、悪の宴でした。

悪の宴

任務先で人間全てを殺した後の一言

引用元:幽☆遊☆白書

駆け付けた屋敷の中で仙水が見たものは絶対悪だと思っていた妖怪を拘束して、拷問、虐待、処刑、果ては妖怪の血で満たした風呂に浸かり酔いしれる人間など、あってはならないものでした。

今まで保護してきた人間のあまりに醜悪で汚い部分が全面に出た光景を見た仙水は叫び、心を壊してしまったのです。

仙水は見たものを信じたくなくて錯乱してしまい、その場にいた全ての人間を殺した結果、人間不信になってしまい世界観がガラリと変わりました

駆け付けた樹(いつき)に対して仙水は血塗られた顔で「ここに人間はいなかった。一人もな」と言った時には完全に心が壊れていたものと思われます。

黒の章

黒の章について語る蔵馬

引用元:幽☆遊☆白書

この事件の後、仙水は霊界の極秘テープ『黒の章』に興味を持つようになります。

黒の章は、人間が欲望のままに妖怪を食い物にしている光景を撮影したもので、価値観を変えるには十分なものであり普通の人は五分も持たず人間の見方が変わるくらいに内容が過激なものでした。

仙水の仲間一覧

仙水は計画を実行に移すために七人の仲間を集めていました。

その一件は単行本十四巻、『首謀者は誰だ!?』で能力者の室田が使う盗聴(タッピング)で知る事ができたのです。

それぞれ独自の領域(テリトリー)を持つ七人を見ていきたいと思います。

暗黒天使(ダークエンジェル)

暗黒天使としての仙水

引用元:幽☆遊☆白書

仙水忍のコードネームで、魔界と人間界を繋ぐ境界トンネルに穴を空けようとした張本人。

ただし、領域(テリトリー)能力は持っていません。

門番(ゲートキーパー)

穴はもう止められないと説明する樹

引用元:幽☆遊☆白書

樹(いつき)のコードネームで、仙水同様に領域(テリトリー)能力は持っていません。

仙水の相棒で「闇撫(やみなで)」の一族、裏男をペットにして仙水の補佐を務める妖怪。

能力者ではないものの、魔界に通じる穴を開けた張本人で自分が仙水の計画の駒でしかないと最初から分かっていました。

医者(ドクター)

ウィルス蟲に囲まれている神谷

引用元:幽☆遊☆白書

神谷実(かみやみのる)のコードネームで、大凶病院に勤める医師、初登場時は二十九歳のAB型。

領域(テリトリー)半径は100m、念で作ったウィルスを飛ばす事で領域内の人間を病気にする事ができ病院内を混乱させました。

また、素手で人間の皮膚をメスのように切り裂く事もでき、もげた腕も自分で縫合する能力も持っています。

神谷の能力を持ってしても仙水の悪性腫瘍は手の施しようがありませんでした。

狙撃手(スナイパー)

技を繰り出す刃霧

引用元:幽☆遊☆白書

刃霧要(はぎりかなめ)のコードネームで、虚無主義者(ニヒリスト)な高校生、初登場時は十七歳のO型。

領域(テリトリー)半径は200m、自らの気を的に変え肉体に記す死紋十字班(しもんじゅうじはん)を使う事によって確実に標的を射貫く事ができます。

弾丸は石、包丁、銃弾など果てにはタンクローリーまで様々ですが、あまり大きな物質に気を通すと身体に負担が掛かってしまうため、幽助と対峙した時には気を失う寸前までいきました。

水兵(シーマン)

領域で技を創り出す御手洗

引用元:幽☆遊☆白書

御手洗清志(みたらいきよし)のコードネームで、「黒の章」を見た事により人間不信に陥ってしまった中学生、初登場時十四歳のA型。

自らの血液を液体に混ぜる事で変幻自在の液体生物を作り出す事ができます。

領域(テリトリー)は異空間である液体生物の中で、閉じ込められたら最後、御手洗本人を倒さない限り倒さない限り溺死するしかありません。

桑原と対戦した時は、次元刀で切られて敗北してしまいました。

遊熟者(ゲームマスター)

ゲームマスターとしてのセリフを言う天沼

引用元:幽☆遊☆白書

天沼月人(あまぬまつきひと)のコードネームで、天性のゲームセンスを持つ小学生、初登場時は十一歳のB型。

領域(テリトリー)はTVゲームを具現化した世界で、ゲームのルールから外れた暴力行為はできません。

桑原捕獲作戦の時には、車の運転を担当していて、ゲームバトラーで幽助たちと戦った時には蔵馬の心理戦に嵌まり敗北しました。

美食家(グルメ)

全面戦争だと言う巻原

引用元:幽☆遊☆白書

巻原定男(まきはらさだお)のコードネームで、年齢と血液型などの詳細は不明。

領域(テリトリー)は自らの体内で、文字通り食べた相手の能力をそのまま自分のものにする事ができます。

室田の盗聴(タッピング)や戸愚呂・兄も食べたものの、じわじわと意識を戸愚呂・兄に乗っ取られてしまいました。

仙水の言う七人とは

仙水初登場時に言っていた七人とは一味の事なのでしょうか?

実はそうではなく、単行本十六巻、『コエンマの本気!!』で仙水の中にいる七人の別人格の事だと判明しました。

  • 多重人格になった理由

幼い頃から妖怪、邪霊に命を狙われていた仙水の考え方は「妖怪は悪、自分は選ばれた戦士」というものでした。

仙水にとって、霊界探偵最後の仕事になった十年前、左京が行っていた魔界に通じるトンネルを封じる任務において人間が妖怪を虐殺する光景を見てしまった事により人間不信に陥ります。

それから苦悩の日々が続いていく内に複数の人格が生まれ、多重人格となりました。

主人格『忍』

主人格が始めて現れた時

引用元:幽☆遊☆白書

主人格でありながら忍は滅多に人前に姿を見せません。

穏やかで理知的な性格をしていて、聖光気(せいこうき)という金色の闘気を纏う事ができます。

忍はこの聖光気を高め物質と化して志向の武器、防具として身に纏う気鋼闘衣(きこうとうい)を使う事ができ、この気鋼闘衣(きこうとうい)は飛影の黒龍波でも傷一つ付ける事はできませんでした。

おしゃべりな理屈屋な人格『ミノル』

仙水の人格、ミノルが話している

引用元:幽☆遊☆白書

プライドが高くリーダーシップに長け、殆どの戦闘も受け持つ人格です。

肉弾格闘術では史上最強とされている裂蹴拳(れっしゅうけん)という拳法を使う事ができ、これに霊力をミックスする事で独自の拳法を作り上げた技の名前を霊光裂蹴拳(れいこうれっしゅうけん)と言い、幽助、桑原、蔵馬の三人がかりでも軽くあしらわれてしまうくらいの遣い手だと分かりました。

威力は相当なもので、幽助全力の霊丸と小さな玉で相殺できるほどです。

殺し専門の凶悪人格『カズヤ』

仙水の人格、カズヤがキレている

引用元:幽☆遊☆白書

子供でさえも喜んで殺す快楽殺人者の人格で、右手に仕込まれた気硬銃(きこうじゅう)を使う事ができます。

威力はミノルの扱う霊気の玉より強いですが、使うたびに右手が吹っ飛んでしまうのでそのたびに樹(いつき)によって補充してもらっていました。

凶暴な性格でカズヤが表に出ている時は、口調も顔付きも変わってしまいます。

武器商人の戦闘人格『ジョージ』

本編では未登場の戦闘人格で、カズヤの使う気硬銃を始め武器のメンテナンスを担当しています。

武器商人としても活躍しているため仙水の資金調達をしていたのもジョージではないかと考察できました。

ちなみに刃霧要が使っている銃はジョージが渡したものとされています。

非戦闘員で家政夫人格『マコト』

本編では未登場の人格で掃除、炊事、洗濯を行う人格です。

仙水は人間嫌いですが、人間である以上生活しないわけにはいかず、あくまでも普通の人間だと印象付けるために動く人間として作られた人格となりました。

飼育を担当する人格『ヒトシ』

本編では未登場になる、仙水が趣味で飼育している百種以上の動植物の世話を任されている人格です。

忍は単行本十六巻、『止められない!!』でも言っているように、花も木も虫も動物も好きとの事ですので、多くの動植物を周囲に置いていました。

ヒトシはそんな人間嫌いとの落差によって生み出された人格のようです。

唯一の女性人格『ナル』

本編では未登場ですが、樹(いつき)が単行本十六巻、『コエンマの本気!!』でナルの存在を口にしています。

泣き虫役で、内気で純情で傷付きやすく、樹(いつき)の前にしか出てこないで悩みを打ち明けていました。

仙水の人間に対するやりきれない感情から作られた人格だと想像できます。

仙水の強さ

主人格になった忍の強さが分かるのは単行本十六巻、『究極の闘気!!』から始まる話しで知る事ができます。

聖光気は玄海ですら持ち得なかった究極の闘気、生まれつき才能がある仙水はまさに最強という称号が合っているのでしょう。

気合いだけで幽助を吹っ飛ばし、腕をいとも簡単に折ってしまいました。

蔵馬の見解では「幽助の腕を折った時もアリを摘まむくらい優しく」しているとの事で、力の差は歴然としています。

樹(いつき)の裏男の中にいながら飛影や蔵馬は汗を多量にかき、曰く「妖怪で言えばS級クラスの力を纏っている」との事で、「本気で幽助たちを皆殺しにできるだけの力を持っていた」と嘲笑するほどでした。

聖光気VS魔封環

コエンマの魔封環を喰らっている仙水

引用元:幽☆遊☆白書

仙水の聖光気とコエンマの魔封環の戦いが見られるのは単行本十六巻、『止められない!!』に描かれています。

魔封環とは霊界に存在する防御系呪文最大最強とされているもので、長い年月をかけて自らの霊気を聖なる道具(コエンマはおしゃぶり)に送り込み、敵・あるいは敵地に放つ事で強力な結界を作る事ができ、特に魔界の生物には有効でS級妖怪ですらこの呪文にかかれば身動きできなくなる必殺技です。

ですが仙水は気合いで魔封環を上に逃がし回避、何百年かの苦労が水の泡となってしまいました。

仙水忍の最期

仙水の真の目的は単行本十七巻、『仙水の遺言!!』で語られました。

敵でありながら仙水の最期の時は涙を誘うに十分で、淋しくも納得できるものとして迎える事となったのです。

人間界で幽助と戦った後、飛影、蔵馬、桑原と共に境界トンネルを通過して魔界に行きました。

初めて見た魔界の感想は「素晴らしい」で、辿り着いた断首台の丘で決着となったのです。

仙水忍VS飛影・蔵馬・桑原

仙水vs飛影+蔵馬+桑原

引用元:幽☆遊☆白書

気鋼闘衣(きこうとうい)を纏った仙水相手にそれぞれ仕掛けますが全く相手になりませんでした。

黒龍波でレベルアップした飛影と、妖狐の姿になった蔵馬、次元刀を使えるようになった桑原がタッグを組んでも全く歯が立たず、傷ひとつ付ける事も叶わないまま勝てないのだと思い知らされたのです。

ボロボロになって、死を覚悟した三人の前に降り立ったのは魔族として覚醒した幽助で飛影と蔵馬は大笑いしました。

そして、戦う前以上の力が戻ったのです。

仙水VS幽助再び

覚醒した幽助vs仙水

引用元:幽☆遊☆白書

魔族として覚醒した幽助は仙水との一騎打ちを望み、魔界の地で戦う事になりました。

まだ、上手く力が扱えない幽助の霊丸は仙水の気鋼闘衣を貫き、まともに食らえないと考えた仙水は攻撃主体に切り替えて戦う事を選択します。

S級クラス二人分の力がぶつかり合う戦いは壮絶で、闘気の放出で竜巻ができるほどで、そんな中、幽助が本当に覚醒して姿形まで変化してしまいました。

決着の時

幽助に敗北している仙水

引用元:幽☆遊☆白書

魔族の闘神として覚醒した幽助に人間でしかない仙水では勝ち目はありませんでした。

ボコボコに殴りサンドバッグのような状態になり、とどめの霊丸を撃った直後、意識が戻った幽助が「よけろ」と叫ぶも間に合わず攻撃はジャストミートしたのです。

倒れた仙水を前に薬草もない、コエンマの力も尽きている状態では助けられないと思っていたところに樹(いつき)が現れました。

聞かされる真実

仙水の状態について説明する樹

引用元:幽☆遊☆白書

樹(いつき)は静かに「そのまま死なせてやれ」と言います。

あまりにも静かな表情に食ってかかる幽助に樹(いつき)は更に衝撃的な事実を告げました。

「どうせ、あと半月足らずの命なんだ」仙水の体内は悪性の病巣でボロボロだと告げられ全員信じられない思いで言葉を失います。

仙水の願いと樹(いつき)の決意

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死んだ仙水と共に消える樹

引用元:幽☆遊☆白書

仙水が魔界の穴に拘った理由は「魔界に来てみたかった」に尽きます。

魔界で死ぬ事を目的に今回の騒ぎを起こし、仙水最期の言葉は「次こそ魔族に生まれますように…」という何とも哀しいものでした。

仙水に近付くコエンマを樹(いつき)は止め、「いい加減に休ませてやれ」と告げます。

「死んでも霊界には行きたくない」という遺言を受け、樹(いつき)は仙水を連れて裏男の中に消えました

仙水のトラウマついてのまとめ

仙水という男の一生を知ると何とも哀しくて辛い生き方をしてきたのだと分かります。

高校生という多感な時に今まで信じていたものを根底から覆され、絶望し、嘆き、悲しみ、全てに悲観して誰かに助けを求める事もできずにこんな大きな事件を起こすまで追い詰められました。

最期は納得してのものだったかもしれませんが、巻き込まれた全ての人の心に忘れられない傷を残したのだな、と思います。

それはきっとファンの心にも忘れられず残るものなのでしょう。

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