今回は奥村燐の正体について紹介していきたいと思います。
記事の都合上、ネタバレとなる要素が多く含まれますので、まだ作品を読んでいないという方は、ご注意ください。
奥村燐の正体と父親・母親・出生の秘密
奥村燐の正体と出生の秘密を見ていきましょう。
燐奥村燐の正体
燐は正十字学園高等部に通う少年ですが、その正体はこの作品のラスボスでもあるサタンの息子です。
サタンは、虚無界を束ねる悪魔の想像主で、青い炎を使い、桁違いな強さを誇っており、燐は普段は、普通の人間と同じ外見で周りの人間より力が強いのが目立つ程度ですが、能力の覚醒とともにとがった耳・牙や黒い悪魔のしっぽが現れます。
幼少期は、人間界で最強のエクソシストと謳われ、「聖騎士(パラディン)」の称号を得ていた藤本獅郎のもとで育てられ、獅郎は世界でたった一人のサタンの憑依に耐えうる強力な身体を持っていたため、強靭な精神でサタンの憑依に耐えていました。
しかし、原作第1巻で、ある出来事をきっかけに燐と喧嘩になってしまい、燐が発した「二度と父親ぶんな‼」という言葉で心に一瞬の隙が生まれ、サタンに体を乗っ取られてしまいます。
その際に、燐に危害が及んでしまうことを恐れた獅郎は、燐を守るために自害した、そんな最強の悪魔であるサタンと人間界最強の獅郎を養父に持つ燐は、サタンから受け継いだ青い炎と人間離れしたパワーを武器に作中でもかなりの強さを誇りました。
燐が青い炎を駆使して戦う姿は非常にかっこよくて激熱なシーンが多いです。
奥村燐の母親
燐の母親はユリ・フレデリク・エギンという名前の女性です。
彼女は昔、エクソシストだったようで、階級は下二級祓魔師だったことが判明しています。
エクソシストとしての階級は低いですが、彼女は普通の人間とは全く異なる考えを持っており、それがサタンとの子供を産む原因となりました。
その彼女の考えというのが、「悪魔と人はわかり合い愛し合う事もできる。お互いに学び合うところもあるはずだ。」というものです。
つまり彼女は、何もかも悪魔が悪いのではなく、いつかは人間と悪魔が親しい関係になれるという考えを持っていて、そのことから推測すると、彼女は、人間と悪魔の間に生まれた子供が前人未踏のキセキを起こし、人間と悪魔が分かり合える世界にしてくれるという希望を燐と弟の雪男に託したのではないかと考えました。
奥村燐の出生の謎
燐の出生の秘密が明かされるのは原作21巻からです。
人間側に加担している悪魔メフィストの口から燐の出生の秘密が明かされていき、ここから過去編が始まります。
メフィストの命により、過去に1人で行くことになった燐の前には、若かりし頃の獅郎とユリがいました。
その中で獅郎が人間離れした強さを持つ理由とユリがサタンの子を妊娠するまでのエピソードが描かれており、これからストーリーが進んでいく中で非常に重要なシーンとなっています。
獅郎は氣の王アザゼルのクローンとして作らた実験体で、ユリと出会った当初はけた違いな強さで、破滅的な性格でもあり、人間的な感情が欠落していましたが、ユリと過ごすうちに人間らしくなっていきました。
ユリはある時、初めて肉体に憑依することのできたサタンに出会い、サタンの監視役を任されるようになるのですが、獅郎はそれを放っておけず、獅郎も監視に関わります。
その中で、徐々に自我を形成していったサタンはユリとの間に子供を作るのですが、それが後の燐と雪男です。
サタンの子供が生まれる事に多くの人が反対しますが、絶対に産む事をあきらめないユリ、おそらくサタンの青い炎の力を宿して生まれてくると予想されていた燐と雪男の出産は長期戦を強いら、ようやく生まれた燐ですが、すぐに暴れまわり、周囲の人々を大量に殺害していきます。
さらに燐を産んだ代償に命を失ったユリ、これまでずっと、このことを知ることが怖かった燐は、悲しみから精神が揺らぎ、サタンに憑依されそうになりますが、メフィストの力でなんとか免れました。
自分のせいで、父親と母親を亡くしてしまったなんて知ったら辛すぎまし、私なら悲しすぎて一生立ち直れないです。
でも、成長した燐ならきっとユリと獅郎が思い描いた世界を築き、キセキを起こしてくれることでしょう。
奥村燐の正体と父親と母親についてのまとめ
燐の出生は、燐にとって知りたくないけど、避けることのできない重要なエピソードでした。
悪魔と人間が愛し合える世界を作ってほしいというユリの願いと獅郎の熱い愛情を受けて育った燐、出生の秘密を知った後、燐はこれからどう動いていくのか、これからも目が離せません。