鬼滅の刃の那田蜘蛛山編に登場する十二鬼月の鬼・累と、彼のつくる「家族」が登場します。
- 姉蜘蛛の元の顔とはどんな顔?
- 姉蜘蛛の性格は?なぜ裏切った?
- 累のつくる家族について
- 累の血鬼術と最後
- 母蜘蛛はなぜ死を受け入れたのか
- 兄蜘蛛の血鬼術は特殊?
今回はその中でも「姉蜘蛛」について紹介します。
姉蜘蛛の正体について
- 累の「姉」
- 相手を繭の中に包み込む血鬼術
- CV:白石涼子
可愛い見た目に加え、悲しげに「父」が「母」にする体罰を見つめる姿や、累に痛めつけられる様子をみて、「彼女も恐怖に支配された可哀想な鬼」と思った方も多いと思いますが、じつのところ保身のために平気で人を裏切ることのできる卑劣な鬼なのです。
「他の馬鹿どもがどうなろうと、自分さえよければいい」
と自分の利益のみを重視する利己主義者であり、累のことも内心では見下しており、「下らない家族ごっこに興じている者」だと認識しています。
これまで累の作り上げる「家族」の形に答え続けていたこともあり、その代価に能力が与えられ、これまでよりも多くの人間を食らい続けることができたので、「父」に指示を出して操るなど家族内での立場も実力も高かったようです。
姉蜘蛛の過去には何があった?実は元の顔がある
- アニメ第20話「寄せ集めの家族」
- アニメのオリジナルストーリーとして彼女の生い立ちが描かれた
元々力のない弱い鬼として鬼殺隊から逃げまわっていた際に累と出会い、彼女に助ける条件として家族になるよう提案すると彼女は条件を飲み、累の家族となります。
約束通り鬼殺隊の隊士を全員殺害し、那田蜘蛛山に招き入れるとそこには「母」「兄」「父」以外にも多くの兄弟姉妹がいました。
累は自身の血を「姉」に分け与え、能力を得た彼女は引き換えに元の顔を剥がされ現在の顔となり、それでも感情が揺らぐと元の顔に戻ってしまうため注意が必要なようです。
姉蜘蛛の裏切り
累との家族ごっこを続けていくなかで、自分よりも上の「姉」の存在から、那田蜘蛛山を脱走を共にしないかという誘いを受けます。
その提案を承諾し、共に夜の道を走っていきますが、2人が逃げた先には累が待ち構えていたのです。
実は、誘いにのった時点で裏切っており、家族が脱走すると累に告げ口をしていて、脱走の計画をたてた「姉」は拷問の末、屋根につるし上げられ日光に当てられ消滅しました。
「姉」は彼女を差し出すことで、自分は裏切らないと株をあげ自分を守るための行動をとったのです。
外にでて鬼殺隊に追われながら生きていくのと、累のもとで怯えながら生きることを天秤にかけたとき、少しでも長く生きれる道を選んだのです。
また、逃走が成功したところで累が本気を出したところですぐに見つかると察していたこともあり、「姉」は彼女を裏切ったのです。
姉蜘蛛の最後
「母」と「兄」が倒され、動揺からもとに顔に戻ってしまったことで累から仕置きを受け、残りの鬼殺隊の隊士を倒してこいと命を受け、任務のため訪れていた村田を繭のなかに捉え、食料としようとしたところに、蟲柱・胡蝶しのぶが現れます。
累と同等かそれ以上の圧を感じた「姉」はどうにかこの場から逃げようとしますが、すべてお見通しであったしのぶの前では何も通用しません。
「今まで5人しか殺していない」という嘘も、「少なくとも80人は喰っている、しかも自分が確認できる辺り14人は確実に殺している」と論破され、多くの人を殺害した罪として拷問に耐え抜ければ許すと言われ「姉」は逆上し、しのぶに襲い掛かりますが、蟲の呼吸「蝶ノ舞・戯れ」によって藤の花の毒を打ち込まれて絶命しました。
累の家族構成を紹介
累のつくった家族には姉蜘蛛以外にもおり、彼らの最後や能力について紹介します。
上弦の伍・累
- 十二鬼月・下弦の伍
- 鋼鉄並みの硬度を誇る糸を作り出す血鬼術
- CV:内山昂輝
累の頸は糸よりも強度が高く、彼の糸を物理的に切れなければまず倒すことができないという強さに加え、自身の血を他の鬼に与えて強化したり、能力を一部与えることもできるため、累のつくる「家族」の多くが能力の一部を与えてもらっているのです。
累の最後
那田蜘蛛山を住処として、鬼を集めては家族と称する集まりを作っては、累の暴力と恐怖で取りまとめた偽りの家族を作っていました。
鬼が住まう那田蜘蛛山へと任務へ向かった炭治郎たちは累の蜘蛛の糸に翻弄されるも、真っ向からの勝負にでます。
兄の炭治郎を身を挺して守る禰豆子に「本当の絆」だと感動し、彼女を家族に迎え入れようとする累に炭治郎は怒りを露わにし、命がけの攻撃で累を追い詰め、ヒノカミ神楽と禰豆子の血鬼術「爆血」により、累の頚は刎ねます。
ですが累が塵になることはなく、驚くことに自分自身の手で先に頚を斬るという荒業で首を刎ねたようにみせかけたのです。
しかし、駆け付けた水柱・冨岡義勇の水の呼吸・拾壱ノ型「凪」によって、あっさりと彼の糸は破られ頸は刎ねられてしまうのです。
累の兄
- 蜘蛛を介して毒を打ち込み、顔から脚が生えた蜘蛛に変化させる血鬼術
- 戦闘の際には口から敵を溶かす溶解液「斑毒痰」を発射
- CV:森久保祥太郎
もともと交戦的で残虐性のある性格だったのか、累から罰をうけるシーンもなく、家族内では「父」が「母」に暴力をしている光景をみて笑ってみていました。
ちなみに彼の毒によって蜘蛛にされてしまった人たちは姿こそ「蜘蛛」となっていますが、「鬼」となった訳ではないため、後に駆けつけた胡蝶しのぶの解毒治療によって、多少の後遺症は残ってしまうも、全員人間に戻ることができています。
兄蜘蛛の最後
炭治郎たちを追いかけて、那田蜘蛛山に迷い込んだ善逸に兄蜘蛛は毒を植え付け、自分の手下にしようと企みます。
善逸の弱々しい態度に油断していたために不意を突かれ、戦闘の最中に善逸が一つの技しか使えないと見破るも、最期は「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃・六連」によって頚を斬られて敗北します。
累の母
- 小さい蜘蛛を操り、蜘蛛の糸を結んだ相手を操り人形のように使役させる血鬼術
- CV:小清水亜美
実際は「母」という役割を与えられた普通の鬼であり、累の要望によって姿を変えており、糸を操る技も累の血鬼術であり彼女自身の能力ではありません。
このことから立場も弱く、累の願いに応じきれない時には「父」から暴力をふるわれたり、「兄」から馬鹿にされることも多いという可哀想な鬼。
母蜘蛛の最期
那田蜘蛛山に侵入した炭治郎達を始末するため蜘蛛の糸を操るも、伊之介の空間認識によって居場所を特定され、操っていた隊士たちも糸を樹木に絡められて使い物にならず、とっておきの首なし鬼も撃破されてしまい、炭治郎が首を斬ろうと迫っていきました。
しかし混乱の最中、「ここで死ねば解放される、楽になれる」と悟った彼女は、抵抗することなく死を受け入れ、炭治郎はその思いを受け取り「水の呼吸 伍ノ型 干天の慈雨」をつかい頸を斬り落とした。
痛みも苦しみも感じることのない穏やかな死に感謝した母蜘蛛は炭治郎に「十二鬼月がいる」と告げて消えていきました。
累の父
顔が蜘蛛のようになっている異形の鬼
CV:稲田徹
鋼のような硬い筋肉を持っており、並の日輪刀の力では斬り落とすことができないほどの強度を誇りまた、脱皮の性質を持っており、次々と脱皮することで巨大化し力も更に強くなります。
実際は「父」という役割を与えられた他の鬼であり、累のおもちゃと化しています。累に逆らった者は知能を奪われてしまうため、彼も罰として知能をそがれてしまったと考えれます。
父蜘蛛の最後
炭治郎と伊之助と出会ってしまった「姉」が殺されたくないために呼び出された父蜘蛛は2人の前に立ちはだかり、炭治郎が姉蜘蛛を追いかけるために倒した巨木を屈強な腕力を使って振り回し、炭治郎を遠くまで吹き飛ばします。
その後、伊之助との一騎打ちとなり戦闘の最中に片手を切り落とされるも、脱皮をして更に強い巨大な身体へと強化し、伊之助を瀕死の状態まで追い込みます。
しかし、そこに冨岡義勇が駆けつけ、「肆の型 打ち潮」によって頚を斬られ、消滅します。
姉蜘蛛には元の顔があったのまとめ
- 累のもとで生き永らえるため、自身の顔を変え家族となった
- 姉蜘蛛は保身のために他の鬼を売った
- 最後は胡蝶しのぶによって、毒に蝕まれながら消えていった
姉蜘蛛の過去はアニメオリジナルでしたが、かなり卑劣な鬼であることが描かれています。
鬼として素質を多く持ち合わせていた鬼でした。