鬼滅の刃に登場する黒子集団の「隠」は、鬼殺隊にとってなくてはならない存在です。
- 女性の隠はいる?
- 隠の一人「後藤」について
- 隠である「前田まさお」とは?
今回はあまり目立たないが縁の下の力持ち的存在の隠について紹介します。
「隠(かくし)」とは?
「隠」とは鬼殺隊の事後処理を担当する部隊のことです。
当時の産屋敷家当主が黒死牟によって殺害されたことにより結成された部隊で、男女問わず背に「隠」の字の描かれた黒子装束が特徴で、彼らの多くは、剣術の才に恵まれなかった者たちによって編成されており、戦力としての活躍することはほぼありませんが、心に宿る覚悟は最前線で戦う隊士たちと同様に秘めています。
鬼による被害は倒せばそれで終わりという訳では無く、生還者や遺族の扱い、そのほか戦闘区域が明確な場合は避難誘導などの雑務をするなど、戦闘以外の幅広いことを担当していて、他にも、重傷で動けなくなった鬼殺の剣士の搬送や隊服の縫合など様々な裏方仕事をこなす事で「鬼殺隊」を支える縁の下の力持ち集団なのです。
女性の隠は?
TVアニメの第23話にて登場。
産屋敷家から炭治郎を蝶屋敷に移送する役目をおっていいて、もともと原作では男性でしたが、女性に変更されているそうです。
因みにこの時に声を担当したのが、アニメ16話に登場する那田蜘蛛山で母蜘蛛の糸に操られていた尾崎(おざき)と同じ声優さんで、名前は東城日沙子さんが担当しました。
この時の演技がとても良かったとのことで、急遽女性の隠を登場させ、この役に抜擢されたそうです。(花江夏樹 談)
刀鍛冶の里までの道案内をする女性隠
刀鍛冶の里は鬼にバレないようにするため、行き方も知っているのは隠だけであり、その方法も徹底されています。
まず、目隠しと耳栓を渡し、さらに炭治郎は鼻が良いので鼻栓も装着し、なんと禰豆子のいる木箱も背負っていくとのことで、女性であっても鬼殺隊の隠の能力が高いことが分かります。
そして一定の距離で次の隠へ引き渡しながら進み、刀鍛冶の里に到着するのです。
因みにお館様のいる屋敷はこれよりもさらに複雑な方法で隠されているのだとか。
別の女性隠は「沙代」だった?
無惨との戦いで力を使い果たした悲鳴嶼は意識が朦朧とする中、かつて共に暮らしていた子供たちが目の前に現れ、「謝らないで みんな 先生のことが好きだよ だからずっと待ってたの」と彼の手を握ります。
悲鳴嶼は「そうか…ありがとう…じゃあ行こう…みんなで…」と子供たちと共にこの世を去りました。
悲鳴嶼の傍で涙ぐみながら手を握る女性隠は、共に暮らしていた子供たちの中で唯一の生き残りの少女だった沙代なのではないかと言われています。
理由として、彼女が手を握ったときに悲鳴嶼と子供たちが現れたこと、また隠が最高位の柱である彼のことを「○○様」と呼ばずに「悲鳴嶼さん」と呼んでいたことから、何らかの関係があったのではないかと推察されています。
沙代は悲鳴嶼によって鬼に救われていますが、その時は恐怖と混乱で誤って彼が犯人であると誤解させてしまい、悲鳴嶼を死刑囚にしてしまったことから、この時の恩を隠となって返しているのではないでしょうか。
沙代と悲鳴嶼の関係は?
沙代は悲鳴嶼によって引き取られた子供で、他にも多くの孤児が彼の寺で一緒に住んでいたそんなある日、一人の少年が夜に出歩くという違反を犯した上、自分が喰われるのを怖がって寺にいる子供たちを差し出してしまう事件が起きました。
悲鳴嶼は次々と子供たちが襲われるなかで、沙代だけでも守ろうと素手だけで鬼たちを倒すことに成功。
夜が明け騒ぎを聞いて駆けつけた人々に、何があったのだと聞かれた沙代は無情にも「あの人は化け物 みんなあの人が みんな殺した」と悲鳴嶼がやったのだと証言するのです。
しかし、この事件から10年という月日が流れ、沙代はこの当時のことを謝罪したいと思っているようです。
「あの人は化け物、みんな殺した」と証言したのは寺に侵入した鬼のことであり、決して悲鳴嶼が仲間を殺したなどとは思っていませんでしたが、ショックと混乱で本当のことを言えず、子供たちを殺した鬼たちは消えていたため周囲の大人は悲鳴嶼が殺したかのように解釈してしまったのです。
隠と言えばこの方「後藤」
- 年齢:23歳
- CV:古川慎
江戸っ子口調が素の話し方のようですが、他の多くの隊員と同じく柱を非常に恐れているため、彼らの前では平身低頭して礼儀正しく振る舞います。
少々口の悪いところはありますが、基本的には礼儀も常識もわきまえたいい人であり、前線で戦う戦士にも気概では負けていません。
後藤の初登場
初登場はアニメでは21話、漫画では44話の「隊律違反」。
那田蜘蛛山でカナヲのかかと落としを受け失神している炭治郎を回収し、柱合会議の場に連行しました。
この時、傷だらけだった炭治郎を縛るのは可哀想だなと彼の優しさがにじみ出ていますね。
柱合会議では、禰豆子を弁護するためとは言え、無礼極まる態度を取り続ける炭治郎に「お前のせいで怒られただろうが!!柱すげえ怖いんだぞ、絶対許さないからな、謝れ!!」と泣きながら激怒。失禁しそうになる程怖かったようです。
後藤の2回目の登場
次に登場したのが、遊郭編。
上弦の陸を倒し、事後処理のため現場に来ていたところ、ボロボロになっていた3人を発見します。
自分は剣士になれなかったけど、年下の炭治郎たちが命がけで戦っている姿を後藤は尊敬しているのだとか。
その後、お見舞いに高級カステラを持って部屋に訪れる後藤は、炭治郎が目を覚ましていないと思っていたようで、隣にいたカナヲに暫くしたら下げてくださいと頼むと炭治郎が感謝の言葉を述べます。
それに驚いた後藤は「意識、戻ってんじゃねーか!」とブチギレ、急いできよ、すみ、なほ、アオイを呼んでくれました。
ただぽつんと座っているカナヲに対して「人を呼べっつーの!みんな心配してんだからよ!上とか下とか関係ねーからな、今だけは!!」と叱りつけます。
こうやって誰かのためにしっかりと怒れるところが良い人ですね。
後藤の最終決戦での活躍
無限城決戦編では、無惨と戦う柱達を物陰から見守っていたところ、無惨の反撃によって柱や善逸、伊之助らが全滅してしまい、呆然となるも、残されていたカナヲが無惨に殺されそうになるのを見て、自分が戦闘要員でないことも忘れて「やめろー!!」と飛び出し、カナヲを助けようとしますが、直後に炭治郎がカナヲを助け出し後を託されます。
ファンブック2にて、最終決戦の終盤に肉の鎧に身を包んだ無惨に最初に車で突っ込んだ隠(「死ねェエ!!」と叫んでいた目つきの鋭い運転手)は後藤であることが判明します。
彼は無我夢中だったと述べていますが、先陣を切ったことで、恐怖で前に進めない他の車の隠も特攻に踏み切っており、感謝していたのだとか。
夜明け後の無惨を日陰に行くのを阻む上での貢献は大きく、後藤のこの勇気が鬼殺隊の勝利へと導く一つだったと言えます。
つまり後藤は、隠れたMVPの一人なのです。
鬼殺隊の隊服を担当する「前田まさお」
隊士たちに支給される特別な繊維で作成された隊服の製作・修復を担当する縫製係で、鬼殺隊には無くてはならない技巧者の一人です。
丸メガネが特徴てきな前田まさおですが、女性隊士に渡す隊服が悪趣味であることから「ゲスメガネ」と名付けられていますが、腕前はかなりの一流です。
因みに、女性隊員にセクハラを働いていた所を不死川実弥に一喝されてからは、彼の事を大変に恐れているそうです。
あだ名は「ゲスメガネ」のその訳は?
女性の隊服には自分の嗜好を採用しており、何も知らない蜜璃は胸元の開いた短めの隊服が普通なのだと思い込みますが、なんと蜜璃だけがこの隊服を着ていたのです。
しのぶも蜜璃と同じ隊服を渡されたようですが、目の間で燃やしたのだとか。
このため隊内では「ゲスメガネ」という、直球のアダ名が付けられています。
鬼滅の刃の女の隠のまとめ
- 女性の隠はいて、様々な業務を担当している
- 女性隠の中には悲鳴嶼と関係のある沙代なのではという考察がある
- 作中でも多く登場する後藤は心優し人物でありながら、隊士に負けない強い心を持っている
- 前田まさおは縫製担当として腕はいいが、悪趣味な面がある
鬼殺隊に無くてはならない隠ですが、作中ではあまり登場しません。
ですが、他のキャラクターに負けない個性を持った隠がおり、縁の下の力持ちとして活躍している姿がかっこいいですよね。