進撃の巨人のあらすじを簡単に解説!最終回までの流れ

『進撃の巨人』は、巨人に囲まれた壁の中で生きるエレンたちが、世界の真実を知り、人間同士の争いに向き合っていく物語です。

その結末では、世界を踏み潰す「地鳴らし」をエレンが発動し、ミカサやアルミンたちが彼を止めるために立ち上がります。ミカサがエレンを討った後、巨人の力は消えました。かつての仲間同士が戦うことになった理由を、壁が破られた日から最終回まで順に追っていきましょう。

進撃の巨人のあらすじ|巨人との戦いは世界との対立へ変わる

物語の始まりで、エレン・ミカサ・アルミンの3人は、高い壁に守られた街で暮らしています。壁の外には人間を襲う巨人がいて、人類の多くは滅ぼされたと教えられてきました。

ところが、調査兵団が命をかけて壁の外を調べるうちに、その認識は大きく変わります。壁の中だけが人類の生き残った世界ではなく、海の向こうにも人々の暮らす社会があったのです。

全体の流れを先に整理し、次の表にまとめました。

物語の段階 何が変わるのか
壁の崩壊 故郷を奪われたエレンが巨人との戦いを決意
兵士たちの戦い エレンと仲間の一部が巨人の力を持つと判明
地下室への到達 壁外にも人間の社会があると分かる
マーレとの対立 敵と見ていた相手にも故郷や守りたい人がいると描かれる
地鳴らしと決戦 エレンの行動を止めるため、かつての敵味方が協力
最終盤 ミカサがエレンを討ち、巨人の力が消える

巨人を倒せば終わるはずだった戦いは、壁の内外に住む人々の歴史や憎しみへとつながっていきます。まずは、エレンの人生が変わった日から見ていきましょう。

壁の崩壊から調査兵団へ|エレンが巨人と戦う理由

エレンにとって壁の外は、危険な場所であると同時に、まだ見たことのない自由な世界でした。その思いを抱いた少年の前で、街を守っていた壁が破られます。

超大型巨人に壁を破られ、母を失う

シガンシナ区に現れた超大型巨人は、壁の門を壊し、街へ巨人が入るきっかけを作りました。さらに鎧の巨人が門を破ったことで、人々は内側の壁へ逃げることになります。

崩れた家の下敷きになった母カルラを助け出せず、エレンは目の前で母を失いました。巨人を倒す力も、母を救う力もなかった悔しさが、彼を戦いへ向かわせます。

やがてエレンはミカサやアルミンとともに兵士を目指し、巨人への怒りと壁の外へ出たいという願いを胸に、訓練兵団で力を磨きました。

エレンも巨人になれると判明する

訓練を終えたエレンたちを、再び巨人が襲います。戦闘中にアルミンをかばったエレンは巨人にのみ込まれ、仲間たちは彼を失ったと思いました。

しかし、その後に現れた巨人の体の中には、エレンが生きていたのです。本人にも理由の分からないまま、彼は人間から巨人へ姿を変える力を持っていました。

巨人の力は街を守る助けになりますが、周囲にとっては恐怖の種でもあります。それでも、外の世界へ進む手がかりとして、調査兵団はエレンを仲間に迎えました。

共に訓練した仲間が、壁を壊した敵だった

エレンたちが戦いを重ねる中、巨人に姿を変えられるのは彼だけではないと分かります。女型の巨人として現れたアニ、鎧の巨人のライナー、超大型巨人のベルトルトは、いずれも同じ訓練兵団で過ごした仲間でした。

ライナーとベルトルトは、エレンの故郷を襲った側の人間でもあります。苦しい訓練を共に乗り越え、互いを頼ってきた時間があったからこそ、その正体はエレンたちにとって受け入れがたいものでした。

2人はなぜ壁の中に入り、仲間を裏切ったのでしょうか。その事情を理解する鍵が、エレンの父が残した地下室にあります。

【完結済み】進撃の巨人
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第35回講談社漫画賞。シリーズ累計1億部突破!2013年アニメ化、2015年実写映画化。2009年「別冊少年マガジン」で連載を開始し、2021年完結

王政と地下室の真実|壁の外にも人類は生きていた

調査兵団が目指したのは、エレンの生家にある地下室でした。そこへたどり着くまでには、エレンの力を狙う敵との戦いと、壁の中を治める王家の秘密を乗り越えなければなりません。

エレンの巨人の力は父グリシャから受け継がれた

壁の中では、レイス家が「始祖の巨人」の力を受け継いできました。その力を奪ったエレンの父グリシャは、自分の「進撃の巨人」とともに息子へ継承させたのです。

「九つの巨人」の力は、巨人になったユミルの民が継承者を食べる方法で受け継がれます。エレンも父からそのようにして力を得ていましたが、当初はその記憶をはっきりと持っていませんでした。

始祖の巨人には、ほかの巨人やユミルの民に関わる強大な力があります。ライナーたちが壁の中へ入った目的は、この力を奪うことにありました。

つまり、エレンが巨人になれたのは偶然ではありません。父から受け継いだ力が、壁の内外を巻き込む争いの中心にあったのです。

地下室で明かされた、海の向こう側の世界

調査兵団は大きな犠牲を出しながらも、シガンシナ区でライナーたちとの戦いを切り抜けます。その先でたどり着いた地下室には、グリシャが残した記録がありました。

記録によって、エレンたちが暮らしていたのは「パラディ島」であり、海の向こうにはマーレをはじめとする国々が存在すると分かります。壁内で信じられていた「人類は壁の外では滅んだ」という歴史は、世界の全体像ではなかったのです。

壁の中に生きる人々の多くは、巨人の力を受け継ぐことのできる「ユミルの民」でした。海の向こうには同じユミルの民でありながら、マーレの支配と差別の中で暮らす人々もいます。

マーレでは、かつて巨人の力を持つエルディア帝国に支配された歴史が語られ、島に残る始祖の力も脅威とされていました。島の人々が知らないところで、壁外には彼らを恐れる理由が積み重なっていたのです。

壁外への旅を夢見ていたアルミンにとって、海へたどり着くことは子どもの頃からの願いでした。一方のエレンは、その先にも自分たちを敵と見る人々がいると知ります。

海を見れば自由になれると思っていたのに、向こう岸にも新しい争いが待っている。地下室の発見は、物語を「巨人との戦い」から、壁の外の人間との関係へ進める大きな転換点です。

マーレとの対立から地鳴らしへ|エレンと仲間の選択が分かれる

壁の外へ視点が移ると、かつてエレンたちを襲ったライナーたちの側にも、家族や日常があったと描かれます。誰かにとっての敵が、別の場所では守るべき仲間でもあるという構図が見えてきました。

ライナーたちは故郷のために戦う「戦士」だった

ライナーやベルトルトは、マーレからパラディ島へ送り込まれた戦士でした。始祖の巨人を奪う任務を背負い、壁の中に潜り込んだのです。

彼らは故郷に残した家族のことを思い、教えられてきた価値観の中で任務に向かいます。けれども、島で共に暮らしたエレンたちも、戦士たちが想像していたような存在ばかりではありません。

ライナーは任務を続けながら、仲間として過ごした人々を傷つける苦しみも抱えました。故郷を守るための行動が、別の誰かの故郷を壊すことにつながっていたのです。

世界との対話を探す中、エレンは独自に動き出す

パラディ島の人々は、海の向こうの国々とどう向き合うかを考え始めます。力によって島を守る方法がある一方、対話の道を探ろうとする人たちもいました。

しかし、島が持つ始祖の巨人の力は、壁外の国々から大きな脅威と見なされています。過去に積み重なった憎しみや恐れは深く、すぐに話し合いだけで解決できる状況ではありません。

その中で、エレンは仲間たちとは異なる行動に出ます。マーレで仲間たちと別行動を取り、レベリオで襲撃を起こしました。

エレンが動いた結果、調査兵団も彼を助けるために戦いへ加わります。島を守りたいという思いがあっても、何を犠牲にしてよいのかという問いは、仲間たちの間で決して同じ答えにはなりませんでした。

エレンが始祖の力を使い、地鳴らしを発動する

エレンは、異母兄ジークとの接触を通して、始祖の巨人の力に関わる「道」と呼ばれる場所へ至ります。王家の血を持つジークは、ユミルの民が子どもを持てなくなる計画を進めようとしていました。

ところがエレンはその計画に従わず、巨人の力の始まりにいる始祖ユミルに語りかけます。王家の血を持つジークとの接触が、エレンが始祖の力へ近づく鍵になったのです。

その後、壁の中にいた無数の巨人が動き出し、エレンは「地鳴らし」を発動しました。巨人たちは島の外へ進み、大地を踏み潰していきます。

エレンは島や大切な仲間を守りたいと願っていました。同時に、壁の外に思い描いていた自由への思いや、彼が見た未来の記憶も、その選択に関わっています。

壁外に人類が生きる現実は、幼い頃の彼が思い描いた自由な世界とも違っていたのです。

ただし、守りたい人がいたとしても、地鳴らしが大勢の命を奪う行為であることは変わりません。だからこそ、ミカサやアルミンたちはエレンを大切に思いながら、彼を止める道を選びました。

進撃の巨人の結末|仲間たちはエレンを止められたのか

地鳴らしを止めるため、調査兵団の生き残りとマーレ側の人々は手を組みます。そこには、かつて壁を壊したライナーも加わりました。

互いに大切な人を奪い合ってきた相手と協力するのは簡単ではありませんが、このまま世界が踏み潰されるのを見過ごすこともできません。

リヴァイがジークを討ち、巨人たちの前進が止まる

仲間たちはエレンの巨大な巨人に追いつき、激しい戦いを繰り広げました。その中でリヴァイがジークを討ち、地鳴らしを進めていた巨人たちの前進が止まります。

けれども、それだけでエレンとの戦いが終わったわけではありません。巨人の力をめぐる攻防はなお続き、ミカサたちは最後の決断を迫られます。

ミカサがエレンを討ち、巨人の力が消える

ミカサにとってエレンは、幼い頃から共に過ごしてきた、かけがえのない存在でした。彼を止めたい気持ちと、失いたくない気持ちがぶつかる中で、簡単には決断できません。

それでもミカサは仲間たちの助けを受け、エレンのもとへ向かいます。そして、自らの手で彼を討ち、別れを告げました。

愛する人を忘れたから、剣を向けられたわけではありません。大切に思う気持ちを抱えたまま、彼の行動を止めることが、ミカサの選んだ答えでした。

始祖ユミルは、長い間フリッツ王への思いに縛られていました。愛するエレンを止めるミカサの選択が、その縛りから解放されるきっかけになったと読めます。

その後、巨人の力は消え、巨人に変えられていた人々も人間の姿に戻りました。

エレンが残したものと、戦いのその後

最終話では、アルミンがエレンとの対話を思い出します。エレンは仲間に生きてほしいと願う一方、地鳴らしで人類の8割が命を落とすことになると語りました。

仲間を守ろうとした気持ちと、多くの人を傷つけた事実は、どちらか一方だけでは語れません。ライナーたちとの出会いを通して壁の外の人々も自分と同じ人間だと知りながら、エレンが破壊へ進んだところに、物語の重さがあります。

戦いの後、アルミンたちが目指したのは、生き残った人々との対話です。ミカサはエレンを故郷の丘に埋葬し、それぞれが失ったものを抱えながら新しい時間を生きていきました。

単行本34巻には、さらに時が流れた後の風景も描かれています。街は発展し、やがて戦火に包まれました。巨人の力が消えた後も争いは続いたのです。

最後に描かれる大きな木と少年の姿は、始祖ユミルにまつわる場面を思い出させます。何かが再び始まるようにも見える結びは、読者に余韻を残しました。

まとめ|進撃の巨人の流れを押さえて気になる場面を読み直そう

  • エレンは巨人に故郷を壊され、母を失ったことから戦いを志す
  • 父グリシャから巨人の力を受け継ぎ、地下室の記録で壁外にも人類がいると知る
  • マーレとの対立が深まる中、エレンは地鳴らしを発動する
  • ミカサやアルミンたちはかつての敵と協力し、巨人たちの前進を止める
  • ミカサがエレンを討った後、巨人の力は消え、生き残った人々の物語が続く

『進撃の巨人』は、壁の外の謎が解けるほど、誰を敵と呼ぶのかが難しくなる物語です。ライナーたちの故郷を知ってから壁の崩壊を読み直すと、同じ出来事が違う角度から見えてきます。

結末をもう一度確かめたい方は、エレンたちの最後の戦いを収めた原作34巻から読み直してみてください。登場人物が何を守ろうとしたのかを意識すると、それぞれの選択がより深く伝わってきます。

【完結済み】進撃の巨人
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第35回講談社漫画賞。シリーズ累計1億部突破!2013年アニメ化、2015年実写映画化。2009年「別冊少年マガジン」で連載を開始し、2021年完結