「かぐや様は告らせたい」では多くの人物が登場し、それぞれが自分の恋愛観を持っており、それぞれの生徒に好きな人がいてそれぞれの青春を楽しんでいます。
特殊な登場人物が多いなか、主人公たちより二歩も三歩も先を言っているカップル、柏木渚と田沼翼について見ていきましょう。
柏木渚は神っていると言われている理由
五月頃に付き合い始め一歩ずつ仲を深めている柏木と翼は、恋愛に臆病な御行とかぐやにアドバイスを求める立場からプレッシャーをかける立場へと変わっていきました。
夏休みを経て明らかにキャラの変わった彼氏の翼の様子にびっくりした御行でしたが、石上は夏休みの間に二人の関係が最終段階に進んでしまったと勘付き「神ってる」と言い出します。
柏木は神ってるのか？
青年誌にしては直接的な描写の少ない本作ですので実際のところは分かりませんが、5月の中旬ごろから付き合いだした柏木と翼は、夏休みにイベントをこなした可能性が十分あります。
第5巻48話で生徒会室に現れた柏木は妙に色っぽく大人の雰囲気があふれていたので、石上は「二人きりで密室に放り込めばアホな行動を取る」と生徒会室に柏木と翼を二人きりにして外から観察を始めました。
予想通り目の前でいちゃつきが始まりテンションの上がってきた生徒会メンバーでしたが、覗いている事に初めから気付いていた柏木に最後の最後ではぐらかされてしまいます。
柏木が神っている事が確定したシーンは？
御行とかぐやの仲が進むにつれてかぐやから相談されることの増えた柏木は、彼氏との恋愛事情を赤裸々に語らされることになり、第14巻138話でとうとうカミングアウトさせられます。
第22巻216話の女子会でも彼氏に対する生々しい愚痴を言っており、周囲を困惑させることもありました。
柏木の恋愛観
「恋愛をするとアホになる」というのがこの作品のコンセプトですが、この二人はごくごく普通のカップルとして登場することによって、他のアホになるメンツと別次元の恋愛模様を展開していきます。
ごく一般的な高校生カップルの仲の深め方で進展する柏木は普段どのように二人で過ごしているのでしょうか。
所構わずイチャつく
授業の休み時間だろうが、部活中だろうが、女友達が一緒に居る時だろうが、柏木と翼は所構わずイチャついており、文化祭や修学旅行で密かに翼に恋心を抱く眞妃ちゃんと三人しかいない場所であっても関係ありません。
人目があってもベタベタする二人は人目が全くない場所だとさらに大胆になり、二人きりの世界に入って盛り上がって風紀委員のミコちゃんを怒らせることもありました。
柏木は嫉妬深い？
第10巻97話で彼氏が眞妃と仲良さそうに話していたのを見て彼氏の浮気を疑った柏木は、ケータイチェックや探偵による素行調査を行い、二人で出かけていたり、勉強を教えてもらっていたりしたことを突き止め、どっちをやるか考えるほど腹を立てていました。
眞妃ちゃんに対して「あまり彼氏と仲良くしないで」とやんわり牽制する発言をしたり、目の前で仲良しエピソードを披露したりするなど、マウントを取ったりもします。
ちなみにかぐやは柏木の相談に対して「面倒くさくて重い」「思考回路が理解できない」と言っていましたが、自分と御行に置き換えた途端柏木以上に過剰に反応していたので、かぐやもかなり嫉妬深いです。
柏木は両方いける口
元々女子グループで仲良くするのが好きな女子高生でしたが、翼から突然告白されOKをしてしまったことから、男女交際について考えるようになりました。
手を繋ぎ、キスをして、一夜を共にするのにゆっくり時間をかける、という高校生として一般的な男女交際の段階を踏んできているので、趣味嗜好などはごく一般的な部類でしょう。
とはいえ幼馴染の眞妃に対して特別な感情を持っていたり、藤原や早坂、ミコちゃんとキスするのもやぶさかではない感じから、女性もいけるタイプだと推測されます。
柏木の思う本物の愛とは
柏木はよく生徒会室に出入りしており、御行とかぐやの高度で幼稚な恋愛頭脳戦を間近で見せつけられ、そのピュアすぎる二人の恋愛に当てられ自分が恥ずかしくなってしまう事もあります。
柏木は翼との交際期間が長くなるにつれて男女交際のネガティブな部分も理解するようになり、ピュアな初恋をストレートにぶつけてくるかぐやに対して、応援しながらも小恥ずかしさを感じているようです。
第7巻64話では御行の容姿が変わったことに対するかぐや自身の気持ちの揺らぎから「本物の愛とは？」という高校生なら口に出すのも恥ずかしい悩みを柏木に打ち明けます。
メンタル的に参っていたかぐやをフォローすべく柏木は奔走しましたが、かぐやは寝不足を通り超えガンギマっていた御行に興奮してしまうなど本物の愛とは程遠い恋愛をしているかぐやたちに一層不安を抱いてしまいました。
柏木渚の声優・誕生日・身長などのプロフィール
柏木渚のプロフィールを見ていきましょう。
- 名前：柏木渚(かしわぎ なぎさ)
- 誕生日：6月25日
- 学年：高等部2年B組から3年A組に進級
- 部活動：ボランティア部部長
- 血液型：B型
- 身長：160cm
- 体重：45kg(推定)
- 家族構成：父、母、兄
- 好きなもの：四条眞妃、かぐやの恋バナ
- 苦手なもの：ピュアすぎる恋愛
- 声優：麻倉もも
- 俳優：池間夏海
柏木の声優と実写版を演じた女優
柏木渚の声と実演した方を見ていきましょう。
声優：麻倉もも
アーティストの家入レオと高校時代に夢を語り合う友達だったという麻倉さんは、彼女に背中を押され声優を本気で目指すようになったというエピソードが有名です。
雨宮天さん、夏川椎菜さんと組んだユニットで歌った歌が受賞したりとアーティストとしても活動しており、今後の活躍にも期待できます。
女優：池間夏海
地元での子役やアイドル活動を経て16歳の時に上京した、今年20歳になるスター候補女優です。
ヤンジャンのグラビアで知名度を上げた池間夏海さんが実写版かぐや様に出演が決まった時は「あの子か！」と期待した方も多いのではないでしょうか。
ドラマや映画などこれからどんどん活躍の場を広げていく様子に期待です。
部活動：ボランティア部部長
第2巻16話で彼氏のことが好きなのか分からないと相談しに来た柏木は、ラブ探偵藤原の勧めもあり彼氏の翼とボランティア部を立ち上げました。
途中部員が少ないと顧問に言われた際に眞妃ちゃんを巻き込み、眞妃ちゃんにバレない様に翼とイチャイチャしてスリルを楽しんだりしています。
柏木の家族
父は大手造船会社会長、祖父は経団連の理事の柏木家はお金や地位のある人が集まる秀知院でもトップクラスのVIPであり、秀知院の名を汚すような度を越した人に制裁を加える権限を持っています。
直接登場していない母も実家は超の付く名家だとは思いますが、多忙な生活にストレスを感じているのか職場物のオトナなDVDを隠し持っており、しかも多感な年の娘にバレていました。
柏木の友人
幼等部から秀知院に通う柏木は周りの同級生がほぼ幼馴染のような関係になり、友人関係もほとんど変化してきませんでした。
そんな中でも特に仲良しな友人たちを紹介します。
幼馴染・四条眞妃
初等部からの親友である眞妃ちゃんは柏木にとって彼氏の翼よりも大事で一番好きな人であり、強いあこがれから独占欲や同一化願望を持っています。
将来に対する夢などもなく何も考えずに内部進学希望でしたが、眞妃ちゃんが外部進学希望と知ると自分も外部進学に進路を変更しました。
眞妃ちゃんが持っているものを欲しがり、小さい頃に眞妃がしているのを真似て自分も付け始めたヘアピンはトレードマークです。
眞妃ちゃんが始めたチェロ(と思われる)の習い事についていき、今でも続けているかは分かりませんが部屋の片隅に置いてあります。
翼と眞妃ちゃんが石上と仲良くしている現場に遭遇して「私とも友達になってくれるかな」と言ったシーンは少し背筋が凍りましたが、眞妃ちゃんが仲良くしている人と仲良くしたいという考えは持っており、眞妃ちゃんの好きになった人を好きになったため翼と付き合いだしたという説はかなり有力候補です。
もしかしたら彼氏が浮気したことに怒っているのではなく、彼氏が「私の眞妃」と仲良くしていることへの嫉妬かもしれません。
眞妃ちゃんにとって柏木は、小さい頃からどこにでもついてくるかわいい子という認識ですが、翼との三角関係に悩まされ神経をすり減らしているので、たまに柏木のことが悪魔に見えてしまう事もあるそうです。
マスメディア部・紀かれんと巨瀬エリカ
マスメディア部の紀かれんと巨瀬エリカ、眞妃ちゃんを合わせた四人はクラスが別になっても仲のいい友達で、良くお昼に一緒に食事をしていることもあります。
基本しっかり者だがたまに暴走するかれん、天然ボケなエリカ、芯が強くツッコミ気質の眞妃ちゃん、おおらかで周りに合わせる柏木はバランスが取れた四人組かもしれません。
眞妃が翼のことを好きだと唯一気付いていたかれんは、翼が柏木に告白するきっかけを作ってしまったことに罪悪感を抱いており、天然なエリカがズケズケと眞妃ちゃんの地雷を踏む様子をハラハラ見守っていました。
かれんは柏木の眞妃ちゃんに対する異常な愛にも気付いており、そっちの面でも友人たちがちゃんとした進路に進むか心配しています。
恋バナ友達・四宮かぐや
最初のうちはかぐやに恋愛相談を持ち掛けていましたが、ボランティア部の部長としても生徒会に出入りしているうちに仲良くなり、恋バナ友達になっていきます。
かぐやが御行に初めてのキスで大人のキスをかました原因を作ったこともありましたが、生粋の箱入り娘であるかぐやの男女交際のお目付け役として奮闘していますが、かぐやの脆弱な恋愛セキュリティを何とか守ろうとするあまり、被弾して重傷を負うこともしばしばです。
しかしかぐやにとっては、自分が生徒会長になるなら柏木を書記に推薦すると考えたり、御行との交際報告を真っ先にしたりと柏木のこと信頼しています。
柏木の彼氏・田沼翼のプロフィール
今度は柏木の彼氏こと田沼翼のプロフィールです。
- 名前：田沼翼(たぬま つばさ)
- 誕生日：8月25日
- 学年：高等部2年B組から3年A組に進級
- 部活動：ボランティア部
- 血液型：A型
- 家族構成：父、母、妹
- 好きなもの：恋愛相談風ノロケ
- 苦手なもの：女心
- 声優：八代拓
- 俳優：ゆうたろう
柏木の彼氏の声優と実写版を演じた俳優
物語の序盤から登場する翼は、アニメや実写映画でも同様、ちょくちょく出てきては生徒会をかき乱しています。
声優：八代拓
男性アイドル系アニメに数多く出演するイケボ声優で、2018年には声優アワードで新人賞を受賞するなど、ここ最近は主要キャラも増えてきています。
ちなみに八代さんを一躍有名にした「アイドルマスターSide M」では「柏木翼」役で出演しており、運命を感じずにはいられません。
俳優：ゆうたろう
ジェンダーレス俳優、美しすぎる女装男子としてドラマやインスタで注目の若手イケメン俳優で、その現実離れした容姿から実写映画やドラマで活躍しています。
アパレル店で働いていた時代に「マツコ会議」でたまたま街頭インタビューを受けたことがきっかけで人気になり、芸能界デビューしました。
ゆうたろうさん自身の恋愛観なども人気の一つで、そのスパイスが実写版かぐや様を盛り上げる要素となっています。
名前：田沼翼(たぬま つばさ）
初登場は1巻の第6話とかなりの古参（石上よりも早い）ですが名前が判明したのは11巻109話で、苗字が判明したのはもっと後で四宮家のお抱えの心臓医、田沼正蔵の孫であることが15巻147話で暗示されています。
名前の影の薄さはクラスメイトのはずの御行にすら「柏木の彼氏で登録されてた」と言われるほどですが、名前が判明してからは御行に「田沼」と呼ばれる仲になる事ができました。
実際にフルネームが書かれたのは18巻180話とかなり遅く不憫ですが、全貌が明らかになってよかったです。
田沼翼の家族と進路希望
父は病院の院長、祖父は世界の名医十選に選ばれるほどの心臓外科医で四宮家お抱えの医者という田沼家で生を受けた翼は、初期のころから「病院の院長の息子」であり「国立医科大学に進学希望」であることがたびたび書かれていました。
シリアスなはずの病院の場面をコミカルに変えてくれる名医の割にお茶目な祖父・田沼正蔵の血を濃く受け継いでいる翼が17歳で彼女ができたことを戦々恐々と見守っています。
高2に進学した際は定期考査の学年順位が139位と決して医学部を目指せるほどよくありませんでしたが、柏木にテスト勉強を見てもらっているうちに30位程まで上げてきており、ここでも優秀な血筋が見え隠れします。
田沼翼のあったかい性格
元々は冴えないモブキャラだった翼は、バレンタインに柏木からチョコボール三つもらったことから恋心を抱くようになり、生徒会へ相談に来て御行のアドバイスを実践し柏木と付き合うようになりました。
柏木が「強気でワイルドな人が好み」とぽろっと言ったことに合わせて髪の色を染めてピアスを付けたりするなど根はまじめで素直な性格ですが、柏木との付き合いが長くなってくると彼女のわがままに面倒くさそうな顔をしてしまうなど人並みの男女交際をしています。
とはいえ募金などの慈善活動に積極的に携わったり、医者を目指していたりと、根は人のために何かをしようという優しい性格で、眞妃ちゃんが「包容力があって一緒にいると心が安らぐ、あったかい人」と評し片想いを続けるほど魅力的な人物です。
田沼翼の友人
元々根暗なモブキャラではありますが、しっかり友人もいます。
恋愛マスター・白銀御行
翼は御行がかぐやを落とした恋愛マスターだと信じて生徒会に相談に来ますが、恋愛経験のない御行の頓珍漢なアドバイスに毎回振り回されながらも柏木との仲を進めていきます。
修学旅行で同じ班になって京都を回るなどクラスの中でも仲良くしています(が、男子だけのグループを抜け出し柏木と一緒にどっかへ行ってしまいました）。
進級後、隠し事をできるだけ無くしたいと思っていた御行から恋愛マスターなんてものではなく「実は童貞だ」というカミングアウトを受けてから「壁が無くなって距離が近づいた」と嬉しそうに語ったこともありました。
頼れる後輩・石上優
普段から人の些細な変化などに敏感に気付く石上は女心にもよく通じており、彼女が怒っている理由が分からないと生徒会に相談に来た翼に対して、模範解答をズバズバと伝授し尊敬されました。
翼自身は石上のことを後輩だけど頼りになる友人「石上さん」と認識していますが、石上は翼が生徒会室で相談風ノロケ話をするのであまり好意的に思っておらず「早く別れろ」と思っています。
悪友・豊崎三郎と風間豪
それぞれ柏木の友人である紀かれんと巨瀬エリカに淡い恋心を抱く二人は、かぐやや柏木と上手くいっているように見える御行と翼にちょっかいをかけ続けます。
高校生らしいエロトークで盛り上がるのが好きですが、翼の実体験を交えた文字通りレベルの違うトークによりイラついたりへこんだりすることもありました。
翼「濡れてる髪なんてプールで見れるじゃん」
風祭「その場合まず水着がエロいだろ」
豊崎「論点がズレる事言うな」
御行「女が人前に出る時ってのは基本的に髪はしっかり乾かすものだろう？」
御行「つまり濡れ髪を見れるのは彼氏の特権！」
翼「そういう話ならちょっと理解できるかも。ドライヤーかける前ってイチャつきづらいしなんかお預け食らってるみたいな気分になるよね」
風祭「うるせぇ今そういう話してんじゃねぇんだよ」
豊崎「焼き肉のタレの話している時に霜降りステーキの話すんな消すぞ」
引用：かぐや様は告らせたい 第18巻181話
転校生・四条帝
四条家の御曹司でありサッカーも勉学も全国トップクラスでありながら三年生に進級したタイミングで転校してきてやや浮いた存在だった帝でしたが、御行と意気投合したことをきっかけに翼とも仲良くなり、高校生らしくエロトークで盛り上がります。
帝自身も童貞であることをカミングアウトしますが、御行が自分が幼少期から好きだったかぐやと付き合っていること、そろそろ男女の関係に進もうとしていることを知って相当ショックを受けるあたり、姉の眞妃ちゃんと一緒に報われて欲しいものです。
柏木は既にチャラい彼氏と神っているのか？のまとめ
二年生の5月頃に付き合いだした柏木と翼は、下校デートで手を繋ぎ、キスをし、夏休みには神の領域に達して「神ってる」人々に仲間入りしました。
柏木と翼のカップルは恥ずかしくても勇気をもって仲を深めていきますが、これは「恋愛頭脳戦」を繰り広げてなかなか進展しない御行とかぐやに相反する役割を担っています。
二人からの相談という形で男女交際のリアルを伝え聞く生徒会一同は、憧れと少しの不安を感じながらも、それぞれの意中の相手との距離を縮める方法を模索しながら奮闘することになるのです。
超の付く箱入り娘として育てられたかぐやも柏木との女子トークや知識の共有により良い意味でどこにでもいる普通の女の子に成長しています。
物語最序盤に付き合いだしたカップルが「かぐや様は告らせたい」を盛り上げていると言っていいでしょう。
かぐやたちの恋の指南役としての活躍に今後も期待ですね。
