エルヴィン・スミスは類まれな洞察力を活かしてエレンらを率いてきた、調査兵団に欠かすことのできない存在です。
そんなエルヴィンですが、ウォール・マリア奪還作戦の際にある衝撃的な理由により死亡してしまいます。
今回は、エルヴィンが死亡するまでの経緯や死亡シーン、死亡理由についてまとめてみました。
エルヴィンの死亡シーンはアニメ第3期55話「白夜」
エルヴィンは、アニメ第3期55話「白夜」にて、巨人化注射薬をエルヴィンではなくアルミンに使うとのリヴァイの判断により死亡します。
エルヴィンが死亡するに至った経緯について時系列に沿ってみていきましょう。
エルヴィンの年齢とアニメ版の声優は誰?腕はどうしたのか?
本編ではエルヴィンの年齢について明らかにされていませんが、30代後半だと思われます。
アニメ版の声優を務めるのは、黒執事のセバスチャンなどを演じる小野大輔さんです。
エルヴィンの右腕はライナーからエレンを取り戻すため壁外に出た際に無垢の巨人に食われてしまい、それ以降エルヴィンは片手で兵団を率いていました。
ウォール・マリア奪還のためライナーらと決戦に
王政奪還後、調査兵団はウォール・マリア奪還のためシガンシナ区に向かいますが、そこにはエレンをマーレに連れ去ろうとするライナーらが待ち構えていました。
エルヴィンはリヴァイらと共に、シガンシナ区内門の北側に現れた獣の巨人(ジーク)を相手をすることになります。
兵団は獣の巨人から投石攻撃を受け全滅の危機に陥る
リヴァイらは、周囲に発生した巨人を倒しながら応戦していましたが、獣の巨人から投石による奇襲を受け、無垢の巨人の相手をしていたベテラン兵士は全滅してしまいました。
内門側の生き残りは、エルヴィン、リヴァイ、新兵達だけで一旦物陰に避難するエルヴィンらでしたが、投石攻撃の威力は建物を破壊する程強力で、いずれ身を隠す場所もなくなってしまいます。
また、兵士が壁を越えて投石を免れても、帰還に必要な馬を犠牲にすることになるので壁内に生きて帰ることはできません。
元々獣の巨人はあまり役に立たない存在だったのですが、ジークが継承することで投擲能力に目覚め、全ての巨人の中で最も残忍に人を殺す巨人と化していました。
獣の巨人に追い詰められたエルヴィンの作戦
絶体絶命の状況の中、エルヴィンはある作戦の実行を伝えます。
エルヴィンと新兵全員が獣の巨人を倒しに行くリヴァイの囮となり、獣の巨人の投石に向かって正面から突撃するというものです。
エルヴィン最期の名言
作戦を伝えられた兵士達ですが、死にに行けという命令だと理解し固まってしまいます。
恐怖のあまり嘔吐する者、死罪を覚悟で命令に背こうとする者、作戦の実行は困難かと思われましたが、エルヴィンからある演説を受けたことで表情が一変し、死の恐怖に立ち向かおうと決心しました。
要約した文章が下記になります。
「確かに、命令に従って死んでも、命令に背いて死んでも、死ぬということには変わりはない。そもそも、人はいずれ死ぬのだから、人生に意味などないのかもしれない。それなら、今まで死んだ仲間たちの命も無駄だったということか?いや違う!死んだ兵士の命に意味を与えることができるのは、生者である我々だ!我々はここで死に、次の生者に意味を託す!それこそ唯一、この残酷な世界に抗う術なのだ!!」
仲間の死を無意味にしないために戦い続けるという、胸が熱くなる名言ですね。
エルヴィンとアルミンのどちらに注射薬を使うか選択を余儀なくされる
演説後、新兵らと共に獣の巨人に突撃したエルヴィンは、獣の巨人が放った岩の破片にわき腹を撃ち抜かれ重傷を負ってしまいますが、運よく投石を免れたフロックにより、巨人化注射薬を持つリヴァイの元に搬送されました。
しかし、リヴァイの元には同じく重傷を負ったアルミンが横たわっており、エルヴィンとアルミンのどちらを蘇生させるか選択を余儀なくされます。
一旦はエルヴィンに注射薬を打とうとしたリヴァイでしたが、最終的にはアルミンに使うことに決めました。
エルヴィンの死亡シーンはアニメ第3期50話「白夜」
エルヴィンは、アニメ第3期50話にて、リヴァイとハンジに見守られながら息を引き取ります。
リヴァイはエルヴィンを地獄から解放したかった
フロックからなぜエルヴィンに使わなかったのかと聞かれたリヴァイは、エルヴィンを地獄から解放してやりたかったからだと答えました。
エルヴィンの地獄とは?
エルヴィンの地獄とは、自分の作戦で仲間を大勢死なせているという激しい罪悪感に駆られながらも、父との夢に縋って生き続けること。
エルヴィンの最期の言葉と意味
エルヴィンが父との夢に縋って生きていたとリヴァイが気付いたのは、エルヴィンの最期の言葉を聞いたためです。
「先生、壁の外に人類がいないってどうやって調べたんですか?」
死の間際エルヴィンが思い浮かべていたのは、小学生時代のある日の授業風景で、エルヴィンは歴史の先生だったお父さんから「壁外人類は絶滅した」と教ったのですが、壁の外を調べ尽くした訳でもないのになぜそう言い切れるのか疑問に思い上記の質問をしました。
最もな質問ですが、これは壁外世界のタブーに関する事柄です。
エルヴィンの父はその場では返答をあいまいにして、後で内密に「壁の外にも人類がいる」というのが真実ではないかと話しました。
当初は突拍子もないと感じていたエルヴィンですが憲兵にこの話をした翌日に父が殺されてしまったことから真実だと思うようになり、この仮説を証明して父への償いとするためにに調査兵団に入ったのです。
エルヴィンが笑った理由
調査兵団入団以降手がかりを掴めないでいたエルヴィンですが、ある日父の仮説を裏付けるような報告を受けます。
「巨人の正体は人間である」
エルヴィンが笑った理由は、壁外をさまよう巨人の正体が人間であるということを知り父の仮説に確信を持ったためです。
エルヴィン死亡シーンはアニメの何話で最期の言葉のまとめ
エルヴィンは、ウォール・マリア奪還作戦で、獣の巨人を倒しに行くリヴァイの囮となって重傷を負い、エルヴィンではなくアルミンを蘇生させるというリヴァイの選択により死亡しました。
エルヴィンを失ったことは大きな痛手ですが、仲間を大勢死なせる罪悪感と父への贖罪意識にずっと苦しんで生きてきたのかと思うと、楽にしてやりたかったというリヴァイの気持ちも痛いほど分かります。
今後は、エルヴィンの代わりに生き返ったアルミンがどのような活躍を見せるのかに注目していきたいです。