進撃の巨人のキャラクターの中でも特に人気の高いリヴァイとミカサは、その圧倒的な強さに加えて2人にはいくつかの共通点が存在するため実は兄と妹なのでは?といった血縁関係が疑われることも。
そこで今回はリヴァイとミカサの関係やアッカーマンについて調べてみました。
リヴァイとミカサの関係とアッカーマンについて
人類最強の兵士リヴァイと104期訓練兵を首席で卒業したミカサの姓が共にアッカーマンは、普通に考えても単なる偶然とは思いがたいですよね。
まずは2人がどんな人物か簡単におさらいしましょう。
人類最強の兵士長「リヴァイ」
- 本名:リヴァイ・アッカーマン
- 身長:160cm
- 体重:65kg
リヴァイは、人類最強と目されている調査兵団の兵士長。
都の地下街で有名なゴロツキだったところ、エルヴィン団長によって調査兵団に連れてこられました。
ハンジはリヴァイのことを潔癖すぎる性格だと明かし、ペトラは神経質で粗暴で近寄りがたい存在だと表現しています。
104期兵でNo1「ミカサ」
- 本名:ミカサ・アッカーマン
- 身長:170cm
- 体重:68kg
幼いころ両親を殺害され、エレンに命を救われました。
そして訓練兵時代は、難解な科目を完全にこなし歴代でも類のない逸材と評価され、首席で卒業しています。
リヴァイとミカサに共通するアッカーマンとは
16巻で壁の中には大多数の単一民族とごく少数にそれぞれ独立した血族が存在することが明かされて、その少数派の血族のひとつが、ふたりの姓の由来となっているアッカーマン一族です。
壁の中の王は人類の記憶を塗り替えて平和の実現を目指しますが、記憶の操作を受けない少数派の血族は統治方法の障害となるため恐れられます。
そして東洋の一族とアッカーマン家は、黙秘することを拒んで王に背を向けたため迫害されるに至りました。
また、ケニーは分家が南のシガンシナ区辺りに移ったと語り、リヴァイが本家でミカサが分家ということが判明したのです。
アッカーマンの宿主を守るという習性は嘘
アッカーマン一族はエルディアの王を守る目的があったため、その名残で護衛するべき宿主と認識すると血に組み込まれた習性が発動する、と28巻でエレンがミカサに告げますが、これは、エレンに執着するミカサを危険にさらさないようミカサを突っぱねるためについた嘘だととれます。
その根拠は32巻でジークがエレンにアッカーマンに宿主を守る習性などないと語っているからです。
嘘の上手い付き方は真実を混ぜることだとピクシス指令が言っていましたよね。
アッカーマンの習性を引き合いに出して、エレンは自分が死んでもミカサに長く幸せに生きてほしいと思っていることが伝わります。
兄妹疑惑が噂されるリヴァイとミカサの4つの共通点
リヴァイとミカサには下記の4つの共通点があります。
これらの共通点からリヴァイとミカサは兄と妹の関係、もしくはなんらかの繋がりがあるのではないかと思われているのです。
- 姓が同じ「アッカーマン」
- 圧倒的に高い戦闘能力
- 突然力に目覚めたような感覚を経験
- 最終的に下す賢明な状況判断
姓が同じアッカーマン
リヴァイとミカサの兄妹説をより確信的だと思わせているのが、ひとつ目の共通点のアッカーマン姓です。
リヴァイは自分の姓がアッカーマンであることも、母親のクシェルがケニーの妹であることもケニーの死の直前まで知りませんでした。
ミカサに突然力に目覚めたような感覚を経験したか確認することで、自分にもアッカーマン家の血が流れていることを悟ったのです。
圧倒的に高い戦闘能力
2つ目の共通点は、圧倒的に高い戦闘力を誇っていることです。
28巻でエレンがミカサが強い理由について、アッカーマン一族は人の姿のまま一部巨人の力が引き出せるからだと語っています。
並外れた強さの原因はここにあったんですね。
突然力に目覚めたような感覚を経験
3つ目の共通点は、突然力に目覚めたような感覚を経験していることです。
リヴァイはケニーにもその瞬間があり、自分にもあったと回答、そしてミカサは、両親が殺されたときに自分を完璧に支配できた瞬間がありました。
32巻では、ジークが生存本能が刺激されたときにアッカーマンは力に目覚める場合が多いと語っています。
賢明な状況判断
4つ目の共通点は最終的に下す賢明な状況判断です。
ミカサはエレンがピンチになると一旦は冷静さを失う一面がありますが、最終的には状況を見極めて自分を納得させて前に進もうとします。
リヴァイも瀕死のアルミンとエルヴィンのどちらに巨人化の注射を打つか天秤にかけた際、厚い信頼をよせるエルヴィンに固執しましたが、最終的にはアルミンに打つことを決めました。
のちにフロックがその件について、エレンへの当てつけで、ミカサはエレンよりも大人で最終的に諦めたと発言しています。
傍にいたミカサがこれを直接聞くのは酷ですね。
それでも2人とも自分を変えてくれた人への一途な信頼を抱き続け、どんな状況下でも賢明な判断ができる優れた人物なのは間違いないでしょう。
補足
少し話しがそれますが、2人とも首に巻いているものがありますよね?
リヴァイは白いスカーフのようなクラバットを身につけていて、中世ヨーロッパの貴族を連想させる上品な印象です。
ちなみにこれはリヴァイに憧れているオルオも真似して着けていて、一方のミカサは、エレンに巻いてもらった赤いマフラーを愛用しています。
マフラーがなくなるシーンがありますが、探して取り返すほど大事なものです。
リヴァイのクラバットも信頼を寄せるエルヴィンに巻いてもらったと考えれば、似た者同士ですね。
リヴァイとミカサが兄妹である可能性
実際にリヴァイとミカサが兄妹の可能性を考えてみます。
- リヴァイはアッカーマン本家のクシェルが母親ということは話かっていますが、父親は不明
- ミカサは母親がヒィズル国出身の東洋人で、アッカーマン分家の父親とのハーフ
異母兄妹であると仮定すれば、ミカサの父親が都市部で迫害を受けてシガンシナ区に行く前に娼館でクシェルの客となるか、何らかで出会ったのちリヴァイを身ごもる場合に限られるでしょう。
しかし、その限りなく低い可能性にあてはめるには、あまりにもこじつけ感が強く陳腐な設定になり、進撃の巨人とミスマッチな印象です。
遠縁にあたるとしても、リヴァイとミカサが兄妹とは考えられません。
リヴァイとミカサは巨人化は可能?
リヴァイとミカサが巨人化できるのかどうかもよく議論されます。
巨人科学の副産物とされるアッカーマン一族は、巨人の力の影響を受けないことが分かっていますが、このことがアッカーマン一族が巨人化できないと結論付けるには説得力に欠けますし、実際にケニーは巨人化できなかったのではなく、王家の血を引かない自分が始祖の巨人の力を行使できないことに落胆し巨人化しなかっただけ、というものでした。
巨人化の条件
巨人化できるのはエルディア国の中でも特殊な人種「ユミルの民」とされています。
ユミルの民がせき髄液を体内に摂取して一旦無垢の巨人になり、知性のある巨人の力を持つ人間を捕食すれば巨人の力を操れるようになるのです。
そうすると必然的に、リヴァイの母親はアッカーマン一族でミカサの父親もアッカーマン一族なので、アッカーマン一族がユミルの民なのかという疑問が生じます。
アッカーマン一族はユミルの民だった
アッカーマン一族はユミルの民ではないため巨人化できないという説が濃厚でしたが、31巻にエレンが始祖の巨人の力でユミルの民に話しかけるシーンがあります。
その声は、ミカサにも聞こえていました。
つまりミカサがユミルの民と考えられ、巨人化は可能だと推測できるのです。
ただ27巻でエレンの巨人の継承者に名乗り出たミカサに対してジャンが、巨人になれるのも怪しいミカサは継承者に向かない理由が多すぎると却下していますし、エレン自身もミカサを含め仲間が大切で長生きしてほしいと思っているので、巨人にはならないで欲しいですね。
まとめ
- リヴァイとミカサは王に背き迫害されたアッカーマン一族の末裔
- リヴァイとミカサが兄妹の関係にある可能性はゼロに近い
- リヴァイとミカサは巨人化が可能なユミルの民で血縁関係にある
リヴァイとミカサに共通点が多いのはアッカーマン一族が影響していることが分かりました。
リヴァイはアッカーマン本家、ミカサは分家ということからも兄妹とは考えにくく、同じ一族の親戚のような関係になります。
進撃の巨人もいよいよ終わりを迎えようとしていますが、リヴァイとミカサがアッカーマン一族を絶やさずに生き延びて、平和な暮らしが訪れるといいですね。