ヴィラン連合時代から死柄木弔(しがらきとむら)と行動を共にし、現在は超常解放戦線の幹部を務めている荼毘(だび)。長らく荼毘の正体は明かされませんでしたが、ついにその正体が判明しました。
今回は、荼毘が一体何者なのかその正体を見て行きたいと思います。
個性や過去など、荼毘がどんなヴィランであるのかも紹介して行きましょう。
荼毘の個性とアニメ版の声優
まずは、荼毘の個性と担当声優について見て行きます。
荼毘の個性は青い炎を出す個性
荼毘の個性は名前も効果も明かされておらず詳細は不明ですが、青い炎を使う個性であることが分かっています。
この炎は威力が高いようで瞬間的に掌から炎を噴射した際に、手が後ろに弾かれるような描写が多く見受けられるのですが、ヴィラン連合時代からアタッカーとして荼毘が活躍していたのはこのようにこの個性が強力なものだからでしょう。
掌から炎を放出することが多いですが、原作87話でシンリンカムイに拘束された際に頭や背中辺りから炎が発生している描写があるため、掌からしか出せないという訳ではないようです。
この個性は強力ですがその反面、炎で自分の体まで焼いてしまうという欠点がある様子で、荼毘の体がところどころ焼けただれているのはこの個性に原因があると考えられます。
荼毘の声優は下野紘
アニメ版の声優は下野紘(しものひろ)さん。
下野さんは近年社会現象にもなっている『鬼滅の刃』に出て来る人気キャラクター、我妻善逸(あがつまぜんいつ)を演じていることで話題となり、それによってメディア露出が増えてアニメファン以外での知名度が上がって来ている人気声優です。
アニメ版の荼毘をまだ見ていない方は、善逸は情けないキャラクター、荼毘はクールなキャラクターと全く違う性格の二人を見事に演じ分けている下野さんの演技に注目してみてください。
荼毘の正体と過去
遂に明かされた荼毘の正体ですが、彼は一体何者なのでしょうか?
荼毘の正体は轟燈矢
原作第290話でとうとう明らかになった荼毘の正体は轟燈矢(とどろきとうや)は、エンデヴァーの息子であり轟焦凍(とどろきしょうと)の兄に当たる人物です。
荼毘の個性が炎を扱う個性であるのはエンデヴァーの息子であるから、ということが言えそうですね。
荼毘の過去
轟家では燈矢が死んだという認識をしていましたが、何故かその認識とは違って燈矢は生きており荼毘というヴィランに変貌していました。
荼毘自身は、自分はオールマイトを超える存在として生まれたが失敗作だったからエンデヴァーに捨てられたのだという発言をしていますが、エンデヴァーは燈矢について「俺が殺したも同然だ」という発言をしていることからも、両者の間には認識の違いがあることが窺えます。
このことについて考えられる理由としては、
- 燈矢がヴィランに襲われたが、失敗作だからと言ってエンデヴァーは助けなかった
- エンデヴァーによる扱いに耐えられなくなった燈矢は自殺をしてしまったが、誰かが一命を取り留めた
といったことが考えられそうです。
この観点からならば、荼毘は自分のことを捨てられてしまったと認識するようになり、エンデヴァーは自分が殺してしまったと考えるようになったという説明が付くのではないでしょうか。
ちなみに燈矢がいなくなった時期ですが、原作第39話の焦凍の回想シーンに小学生くらいの燈矢と思われる人物の後ろ姿が確認できることと、仏壇の遺影が学生服を着ており若干幼さの残る顔であることから、中学生くらいではないかと推測されます。
荼毘の炎が青い理由と自分の身を焼いてしまう理由は?
ここからは想像の話ですが、荼毘の炎がエンデヴァーや焦凍とは違って青色の炎になっているのは、荼毘の個性が憎しみを糧にして燃えているからではないでしょうか。
憎しみを糧にして青い炎を生み出しているのならば、その憎しみの強さに己が焼かれているという可能性がありますよね。
元々そのような個性で生まれたのか、ドクターにより憎しみで力を増幅させるような個性を移植されたのかは分かりませんが、この観点からならば何故荼毘だけが青色の炎で、しかも個性によって自分の肌を焼いてしまっているのか説明が付くのではないでしょうか。
また、生まれた時からこのような個性であると仮定した場合、荼毘がエンデヴァーの期待に応えられなかったのは炎で自分の身を焼いてしまうから、という考え方も出来そうです。
まとめ
今回は謎多きヴィラン荼毘について、その正体や過去などを見て来ました。
- 荼毘の正体はエンデヴァーの息子である轟燈矢
- 燈矢が荼毘というヴィランとして生きるようになったのはエンデヴァーに原因がある
ということになりますね。
初登場時からその見た目と個性によってヴィランとしての存在感を示して来た荼毘でしたが、その正体は現No.1ヒーローの息子という悲しくも興味を惹かれる展開となって来ました。
これから荼毘がどうなっていくのか注目です。