週刊少年ジャンプにて連載中「約束のネバーランド」の主人公エマに次ぐ秀才ギルダは、普段はおっとりしていて控えめな少女ですが、その頭脳の高さから実はみんなを引っぱる頼れる存在です。
今回は泣き虫なメガネの少女ギルダに着目していきたいと思います。
ママの内通者疑惑ギルダがスパイ?
引用元:原作2巻84ページより
孤児院だと思って長年育ってきた施設が実は鬼の餌として子どもたちを飼育する農園であるという真実を知ってしまったエマたちは自由を求め農園脱走を計画しますが、何者かによって飼育監であるママ・イザベラへ情報提供がおこなわれていることを感じ始めます。
レイは農園にいる誰もが怪しいのだから全員を疑えとエマに言ったため、エマは身近なドンやギルダはもちろん、幼い子どもたちまで疑惑の目で見てしまうようになりました。
能力の高いギルダも容疑者に浮上しますが果たしてその真相は?
ギルダが容疑者となった理由
脱走計画においてエマたちは年長者であり、能力も十分なドンとギルダを仲間に引き入れたいと考えますが、内通者がいるのではという疑惑がうまれたことからドンとギルダも疑わざるを得なくなり困惑していました。
ギルダが内通者なのではという疑惑がかかった理由は、スコアの点数が高く頭が良いことはもちろんのこと、どこか影のある表情と高い洞察力にあるのではと思います。
優しいママだと思っていたイザベラが飼育監であることや、施設がただの孤児院ではなく危険な売買がされているということを、なかなか信じられないドンに比べてギルダは「エマがそんな嘘つく理由ない」とすぐに受け止めているのですが、ギルダはエマやノーマンの不審な行動やママへの違和感をすでに見抜いていたのです。
テストで満点を取り続けるエマたちに追いつきそうなレベルの高い頭脳を持ち、裏の顔がありそうなギルダは内通者なのではという疑惑が1番濃厚でした。
真の内通者
もう1人の飼育監(ママ)であるクローネに呼び出されたギルダを、エマは内通者なのではという疑惑を払拭したい一心でギルダの後を追いますが、実はギルダは単にクローネに情報を聞き出そうとされているだけで、本当にエマたちを信じていて仲間を売るようなことは一切ありませんでした。
そしてノーマンの作戦により真の内通者はレイであることが明るみとなり、ギルダは内通者容疑が完全に晴れます。
エマと違って臆病な性格のギルダは恐ろしいママ・クローネに詰め寄られても、エマたちのことをしゃべらずに守り通す芯の強い少女でした。
ギルダはノーマンの妹?
ネットで密かに「ギルダはノーマンの妹なのでは?」という疑惑が囁かれていますが、あなたはどう思いますか?
ギルダの言動を徹底的におさらいしていきます。
「私はノーマンの妹」
引用元:原作17巻20ページより
そもそもギルダがノーマンの妹なのでは?という疑惑が浮上した原因は、ギルダ本人の発言によるものからです。
食用児たちの幸せのために鬼を絶滅させようとしているノーマンに対し、ギルダは恐怖を感じ何もかも背負い込もうとしているノーマンを心配していたのですが、ギルダ自身にノーマンを止める力はなくなすすべもない状況。ギルダは邪血の少女ムジカにノーマンを助けてほしいと懇願します。
ギルダは「私は二人を殺そうとしたノーマンの妹でこんなこと二人に頼めた義理じゃない」としたうえで、ムジカにノーマンと私たち(食用児)を助けてくれないかと頼みました。
「ノーマンの妹」というワードに一瞬驚きますが、いつもいっしょにいるドンも特に動揺を見せるわけでもなく見守っていることから、ギルダは同じ施設で生まれ育ったという意味で「ノーマンの妹」と発言したのだと思われます。
本当の家族のような存在
農園の真実をすべて知り、改めてエマたちが計画する脱走を聞いたときギルダは二つ返事で快諾したことからも、ノーマンだけでなくエマやレイのことも本当の家族のように思っていることが分かります。
また密猟場で瀕死の重体となったエマを見たときに、敵か味方かわからない相手に対してギルダはとても勇敢に「エマは生きているの!?」と問いただし、幼い子どもたちに対して「弟妹(このこたち)」という言葉を使い自分の身体を張ってエマや子どもたちを救おうと試みるのです。
ギルダにとってエマやノーマンはもちろん、その他の子どもたちも本当の家族として慕っているということですね。
まとめ
約ネバ序盤ではギルダに内通者の容疑がかかり黒幕のような演出があったため、ギルダがスパイなのではと誰もが疑ったと思いますが、実はギルダは心優しく同じ農園で育った仲間だけでなく、食用児全員を家族に思っている芯のある少女でした。
今ではエマたちが不在の間は自分がやらなければならないと強い責任感も生まれ、年下の子どもたちを熱心に支えながら敵に勇敢に立ち向かうギルダへと成長しているので、今後の活躍がとても楽しみな1人です。