平凡な日常を過ごしていた高校生のもとに届いた一通のメールから始まるダーウィンズゲームはアニメ化もされ話題となりましたが、アニメの評価はどうなのでしょうか。
今回は公表の原作と主に評判が芳しくないアニメを比較してみました。
ダーウィンズゲームは面白い?つまらない?評価が分かれた原作とアニメを比較
原作が結構長いダーウィンズゲームですが、遂に製作されたアニメ版はどうだったのでしょうか。
ダーウィンズゲームがつまらないと言われるポイント
アニメに関しては作画がどうとか声優がどうとか、様々な評価があるように見受けられますが、原作マンガを読んだ私の個人的な意見としては、内容に注目してみるとアニメは終わるところが残念。
エイスを倒した後から大きくストーリーが動き始めて、マンガの部分から12巻分も続きがあるので、今回のアニメは原作からするとまだまだ序章でここから更に盛り上がるところになっています。
これからもっと盛り上がる!と思ったらアニメは終了。これでは残念だという声が上がっても当然でしょう。
原作とアニメの相違点
実はアニメには細かいところから大きいところまで、多くの原作改変が見られます。
大きく気になった部分として、原作では警察からのDゲーム参加者も存在しているのですが、ここが抜けたことでダイヤリングの件は大幅カットされ、Dゲームの調査に燃える警察の姿が描かれていません。
宝探し編が終わった後の定食屋(?)のワンカットに映っている男性ですが、原作では警察でありながらダーウィンズゲームに巻き込まれた「タゴナカ マサユキ」という今後サンセットレーベンズの面々にも関わる大事なキャラなんです。
また、カナメの友人ハマダは原作には存在していなかったり、アプリが非常に近年のスマホ仕様になっていたり、バンダ君の正体が明かされなかったり、宝探しにチュートリアルらしきものが足されていたり細々した改変も多く見受けられます。
併せて今回のアニメで多く言われている評価もいくつかありますので見ていきましょう。
原作はいいのにアニメは作画が崩壊している
- 引きの絵でキャラが簡素化されていた
- アクションシーンがあまり躍動感を感じなかった
- 銃が延々と撃たれている間に動きがなかった
といった部分が気になっていましたが、これらは恐らくアニメではよくあることですよね。
しかし、デスゲームで作画崩壊が見られると緊張感が緩んでしまう印象を受けたので、原作が綺麗なだけに少しもったいないような気がしました。
アニメ版の方がかなり凛々しく描かれているので、原作ファンとしては納得がいかない部分になりました。
まぁ、ダーウィンズゲームに関しては原作の表紙や扉絵のキャラの可愛さが半端ないので、これをアニメに消化できなかったことは残念と言わざるを得ません。
やはり原作のキャラの可愛さを堪能するには原作を買って保管するのが確実ですね。
一部ではダーウィンズゲームがクソアニメ扱いされている
私はアニメよりマンガを読むことが多いので少し疎いところはあるのですが、キャストは結構よかったと思いますし、作品としては楽しめた印象があります。
能力バトル物はいわゆる主人公補正というやつが嫌われていたりもするようなので、アニメだけ見た方には刺さらなかったというのが実態かもしれませんね。
原作を読んでいくと周りはみんな強者ばかりになっていくので、先の展開でこのあたりの評価は変わるかもしれません。
描写が結構グロい
深夜のアニメや配信のアニメだと表現を制限しない作品が結構ありますが、アニメ版ダーウィンズゲームはこれでも意外とグロ表現が抑えられています。
原作の転送シーンなんてもっと気持ち悪いんですよ。
とはいっても、人体欠損や血みどろのシーン、基本的に命の奪い合いであることを考えると一般的にはグロいと言われる部類の作品かもしれません。
にしてもワンさんスペシャルエナジードリンクは本当に気持ちが悪いですね。
原作改変がアニメの評価を落としているのか
原作改変点も多々話題にはなっていたようですが、アニメのみ見ている方には警察や同級生の改変は知らないですよね。
それよりも最近はCG混じりな絵が綺麗な作品が多かったり、登場人物が死ぬこともあり元々万人受けする内容ではないこともあってか、評価が微妙だったように思えます。
また、連載期間が長いことによる原作ファンからの期待感もかなりあったのかなとも推測。
マンガではここから更に面白くなるところなので惜しいところですね。
アニメ版ダーウィンズゲームは面白い
ここまで色々と書いてきましたが、いい要素はもちろんたくさんあります。
アニメの方が面白い点
やはりマンガとアニメの一番の違いは「動く、しゃべる」という点だと思いますが「動く」という点においては、戦闘における最大の要素シギルの見え方が変わってきます。
各々のシギル発動時のテンポ感や、レインやイヌカイのシギル発動時の見え方なんかは静止画よりもアニメでより味わえる部分ですね。
「しゃべる」に関しては、やはりキャラそれぞれが発する雰囲気がより分かりやすいし、私の主観としてレインはイメージ通りだったけどシュカはそういう感じなのかと元々あったイメージとの比較でも楽しめました。ワンは想像以上。
そしてそのレインやシュカに代表されるように「動く、しゃべる」両方をより際立たせるのは、やはりキャラの可愛さでしょう。
原作とも遜色ない仕上がりだと思います。
アニメもいいけど原作の方が面白い
比較をしてしまうと、どうしても作品自体が長い為、内容がより面白いというのが原作の強みになっています。
花屋の娘や保険屋などアニメにちょっと登場した面々もさらに出番があったり、Dゲームの真相に迫っていったり、まだまだ謎があったり新イベントが始まったりと、予想のできない展開が続く原作は非常に面白さが詰まっています。
内容の量と面白さで原作推しですが、話数の決まっているアニメではどうしても勝てない点での比較になっちゃいましたね。
本格的にサンセットレーベンズが動き出してからの先が気になった方は、原作を追うのもありだと思いますよ。
まとめ
ダーウィンズゲーム原作とアニメについて書いてみましたが、正直言うとアニメ版はキャラを推す演出が多くあったなと思えます。
シュカとのデートは原作では大きく変わっていますので可愛さ推しのシーンだ!とすぐに理解できましたが、いいシーンでしたね。
せっかく動いているのだからと考えればアニメとしてはこれは大正解。
原作はカナメがDゲームについて考えているシーンが多く文字で読むには凄く入ってきやすい部分が多かったりと、考えてみれば両者はどちらもいいものを取り入れているので、原作とアニメどちらもいくしかないのでは?と改めて思っています。
ということで私は原作20巻までを読み直して2期への期待を高めているのですが、改めて原作を読み返してみると表紙や扉絵の「スイ・シュカ・レイン」の可愛さはアニメでは消化しきれないと感じたので、キャラの可愛さを求めるなら原作を持っておくことが必須だと感じました。