人や物、ルールに溢れた現代に必要なもの、それは「優しい気持ちになれてほのぼのする漫画」です。
人によっては退屈に思うかもしれませんが、心を平穏に保つために、ほのぼのした気分になれたり、読んだ後にほんの少しだけ優しい気持ちになれる漫画は意外と多くあります。
そこで今回は優しい気持ちになれてほのぼのするオススメの漫画について見ていきましょう。
日常系のぼのぼのした漫画
何気ない日常の中にこそ、ほのぼのとしたがあります。
うめともものふつうの暮らし
ネコミミの小さな姉妹、うめとももの日常生活が、食事を中心にのんびりとした雰囲気で描かれています。可愛い絵柄で、優しい気持ちになれる漫画です。
近所のお姉さんとの交流も心温まる話で癒されましたし、食事風景がまた美味しそうで、飯テロでもありました。
簡単なレシピも紹介されていて、参考になります。出てくる食べ物は普段よく見かけるものが多く、美味しそうに表現するのが上手くて、本当にのんびりほのぼのと読める漫画です。
同居人はひざ、時々、頭のうえ。
【おすすめポイント】
猫と一人暮らしの若い小説家のお話で、不器用な2人がお互いに少しづつ歩よるさまが見ていて優しい気持ちになります。
主人公の素晴目線でお話が進んだ後に、次の話では、猫のハル目線で話が再開されるので、素晴の時に見たハルの行動の答え合わせが出来て、2話分で1話の全貌が明らかになるのが面白いです。
全く人付き合いが出来なかった素晴が、ハルと一緒に暮らす事で色んな人と関わりを持つようになり、ハルも辛い過去から人や環境を信じられなかったのに、素晴と暮らすうちに信じられるようになったりと、2人の成長が見れて感動するしほのぼのとして癒されました。
メタモルフォーゼの縁側
【おすすめポイント】
75歳にして初めてBL本を知った老夫人と、書店で働くBL好きの女子高生の物語です。
主に二人のほのぼのしたやりとりが描かれていて、一緒にイベントや仲良く出掛けたりする描写があり、好きなものを見つけるのに年齢は関係ないんだな、と思わせてくれる作品でとても優しい気持ちになれます。おすすめポイントは、その老夫人の影響で女子高生が自身でも少しずつ好きな漫画を書いていく姿は彼女の成長が見れて、とても嬉しい気持ちになります。
働かないふたり
【おすすめポイント】
20代のニートの兄妹の日常漫画です。学生時代にはサッカー部に所属していたり、バイトで稼いだお金で何か国も海外旅行したり、描いた漫画で賞を取ったりするニート離れしたニートの兄の守(まもる)と、人見知りのはげしい妹の春子(はるこ)が主人公で、会社員で役職は部長の父親と、専業主婦の母親がいます。
そこに、隣のアパートの住人の倉木さんや、守の友人たち、そして、春子の友人たちが絡んで、ほのぼのとした日常を繰り広げるのですが、嫌な人がほとんど登場せず、登場人物がいい人ばかりなので、読んでいて優しい気持ちになれました。
家が好きな人
【おすすめポイント】
女の子たちの住む家、その生活の様子を穏やかに綴る、文学作品のような繊細な漫画です。
日々の生活、当たり前の日常、そんなささやかでほのぼのした時間を友人として一緒に過ごしているような優しい気持ちになれますし、疲れた時にはついつい読み返してしまいます。
一話ごとにお家が変わるので、次のおうちはどんなのかな?どんな子が、どんな人がすんでるのかな?と想像したりわくわくするのも楽しく、インテリアやレイアウトなど、それぞれのキャラクターのこだわりが目一杯つまっていて、インテリア好きさんにも是非読んで頂きたい作品です。
彼女たちの生活のなかで描かれるごはんも美味しそう、ついついマネしたくなるものばかりで、この本を読むと、毎日頑張っている自分を労ってあげよう。そんな気持ちになります。
オデット ODETTE
【あらすじ】
ほんわかおっとりふんわり彼女の多恵と、人型だけど顔だけ猫の猫氏のふしぎカップルが色んなところにデートに行ったり行かなかったりするお話です。
見た映画が間違っていても、ピクニックが雨で中止になっても、天体観測に行ったら極寒でも、2人でいるならいつでも幸せ。季節を楽しみながら、美味しいものを食べながら些細なことで最高に楽しんでいる2人を見ていると自分もこんなふうに過ごしたいなぁと恋人がいる人でも、いない人でも読んだら暖かくなるお話しです。
【おすすめポイント】
「顔だけ猫!?」と思われるかもしれませんが、めちゃくちゃそれが可愛く、また、周りの人たちも顔だけ猫なのには一切触れず、普通に接している少し不思議な世界観も素敵です。
お互いがお互いの癖に気づいてニヤついたり、お腹の音が大きいことを笑ったり、「あの言葉なんだっけ??」という会話をずっと続けたりする2人を見るととてもほんわかした気持ちになります。
何歳になってもこんな風にくだらない事で笑い合える人生を送りたい〜!!!!!と読むたびに思える作品です。
マダムたちのルームシェア
【おすすめポイント】
性格も置かれている立場も違う同級生同士の3人のマダム達がルームシェアするお話です。
ずっと独身で仕事をバリバリこなすサナエさん、結婚して離婚し娘が巣立った栞さん、旦那さんが亡くなり息子家族との同居を選ばなかった晴子さん。3人がお互いを気遣い、労わりながらも、楽しく過ごす姿が見ていて優しい気持ちになれます。こんな風に歳をとりたいなぁ、学生時代の仲間たちと余生を過ごせる関係でありたいなぁ、としみじみ思いました。
猫と紳士のティールーム
【あらすじ】
紅茶専門店『CAMELLIA TEA ROOM』の店主は、ひげのあるイケオジ・瀧。黒猫キームンと共にお客様を迎えますが、実は極度の人見知りです。
そんな店主ですが、お客様の様子を見て提供する『本日の紅茶』は、茶器から菓子、選ばれた紅茶まで毎回お客様の癒しとなります。ひっそりと営業するティールームを訪ねるのは、主に少し疲れた女性客。まず瀧のイケオジぶりに誰もが目をキラキラに。そして紅茶と菓子との絶妙なマリアージュに気持ちもリフレッシュ。
紅茶のことになると饒舌な瀧の解説に圧倒されながら、一度入った誰もがすっかりこの店のファンになるのでした。
【おすすめポイント】
立ち姿も美しくイケオジなのに、まともに目を合わせられないほどの人見知りというギャップが魅力的な店主・瀧。そんな自分に落ち込んだら、愛猫・キームンを抱きしめ癒される。その姿は、猫好きの人には共感の嵐でしょう。キームンは首輪が蝶ネクタイの様で、接客してます感があるのも愛らしいのです。
『本日の紅茶』は店主のお勧め紅茶。お客の雰囲気で茶葉、茶器、菓子を決めるので、出されたティーセットに客が驚き、ワクワクする。なんて素敵なサービスでしょうと、こちらもウキウキしてきます。
紅茶だけを飲んだ時と、菓子を食べてからでは紅茶の味わいが変わるというのも衝撃的。より菓子、紅茶が美味しくなるなんて、紅茶を知り尽くした瀧だから出来るマリアージュでしょう。店を後にする時は、お客の誰もが笑顔になっている素敵なティールーム。読み終わってこちらも、すっきり気分転換できる漫画です。
天国堂喫茶店
【あらすじ】
最愛の妻に先立たれた主人と実家に出戻りした娘は主人が夫婦で営んでいた「天国堂喫茶店」を二人できりもりするようになる。主人はもういないはずの妻の声が時々聞こえてしまう。実は例になり切れない妻はまだ喫茶店にいるのでした。
主人が入れるコーヒーをのみに店に来る人は、みんな心のモヤモヤを何故か人にいえない本音を打ち明けていくようになります。
様々な人間模様が交差した大人の青春劇に心があたたかくなり、妻であり母を失った父娘もまた人々との交流によって少しずつ成長して再出発していくお話です。
【おすすめポイント】
何もかも妻まかせで亭主関白だった主人が妻の気配の残る喫茶店を切り盛りするうちに、色々な気付きを得ていくところや娘も知らなかった親の姿を知り、成長していくところが胸にささりました。
亡くなった妻がいつも主人の傍で優しく笑いながら「あなたもそうだったわよ」とか「今頃気づいたの?」とか優しく突っ込むところに癒されます。
夫婦問題とか不倫とか、大人になっても身近な人間関係での悩みなので、あるあると共感しながら全体的にほっこりするところがおすすめです。
赤ちゃんと僕
【おすすめポイント】
「赤ちゃんと僕」は、羅川真里茂さんが書いた漫画です。小学生の主人公・榎木拓也には、赤ちゃんの弟・実がいて、母親が亡くなったため、拓也は幼い弟の面倒をみています。今でいうところのヤングケアラーです。拓也と実の父・春美は、子どもたちを優しく見守るイクメンで、近所の人々も母親を失った拓也と実のことを優しい目で見守っています。ほのぼのとした絵に癒されつつも、母親がいない中で幼い弟を育てる小学生の拓也の苦労などが描かれており、優しい気持ちになりつつもどこか考えさせられる漫画です。
『赤ちゃんと僕』の大きな特徴は、タイトルや絵のイメージと異なり、切ない結末を迎えたり、シリアスな社会問題を扱ったりしているエピソードもあること。もちろん心温まる内容のものもありますが、1997年に完結した本作が今も多くの人に愛されているのは、各エピソードの深いテーマが私たちの心を揺さぶるからでしょう。
ゆるキャン△
【おすすめポイント】
「ゆるキャン△」は、野外活動が苦手な女子高生たちがキャンプを通じて成長していく姿を描いた漫画です。主人公の志摩リンは、キャンプが大好きな高校生で、偶然出会った仲間と共にキャンプを楽しむ日々が描かれていて、最新刊は、2024年時点で16巻まで発売されています。
ゆるキャン△心温まるストーリーとキャラクターたちの親しみやすさに心が和みますし、自然の美しさやキャンプの楽しさが丁寧に描かれており、読者に癒やしと幸せな気持ちを与えてくれるでしょう。
オススメのポイントは、キャラクターたちの成長や友情、自然との触れ合いがリアルに描かれている点です。アニメ化もされていますが、原作にしか描かれていない細かな描写がありますし、また、絵柄が柔らかくて親しみやすいため、読者がストレスを忘れてリラックスできる作品として原作をお勧めします。
凪のお暇
【おすすめポイント】
主人公の凪が会社を辞め、一人で古いアパートに住み、そこでの人間関係や日常を描いている作品です。
仕事や私生活で疲れてしまった主人公の凪が、何もかも捨てて一人で一から生きていくのが思い切りが良くて、でも危なっかしくて目が離せなくなりますし、凪が生活の中で使う節約術が本当に役に立ち、読む度に少し勉強になります。
ささやかな幸せだったり、凪を取り巻くご近所さん達の温かな関わり合いなど、読んでいて優しい気持ちになれて、絵柄も優しく、柔らかいタッチで描かれていて読みやすいです。
ほのぼのとした日常物なのですが、主人公の凪の生き方や考え方、将来の事など、ほのぼのとした中にじんわりと沁みる言葉などがあり、読み応えもしっかりとある作品でした。
きょうの猫村さん
【おすすめポイント】
松重さんが猫役で話題になったドラマの原作です。
訳あって飼い主の少年「ぼっちゃん」と別れた猫村さんが、家政婦となり働きます。奉公先の犬神家は、絵に描いたようなお金持ちの訳ありファミリーですが、猫村さんの働きやお節介で少しずつ家族みんなの心がほぐれていく、ほのぼのストーリーです。
鉛筆書きのタッチもですが、お話の内容も優しい気持ちになれる素敵な内容。とくに、犬神家のスケバンの娘の尾仁子や家政婦仲間の人達とのやりとりがお気に入りです。
ネットでも読めるというところも嬉しいです。(なので「きょうの」猫村さんなのですが) 少しずつ無理せず読めるので、映画やドラマを見ないいまの若者でも読めるのではないでしょうか。
はぐちさん
【おすすめポイント】
「はぐちさん」という謎の生き物と、仕事に疲れたOLが一緒に暮らす話です。
基本は日常のなんでもない些細なことを題材としているほのぼのした雰囲気の漫画ですが、自分1人だとマイナスに捉えがちなことや、当たり前すぎて気付くことができなかった小さな幸せを、はぐちさんの視点を通して感じたり思い出したりすることができて、とても優しい気持ちになれます。
よく人気の漫画である目まぐるしい展開や衝撃的な事件などは特に起きずに、日常が淡々と流れていくようなお話ですが、はぐちさんを読むと明日も頑張ろう!という気持ちになりました。現在は9巻まで出ていて、ボリュームたっぷり楽しむことができるので、日常に少し疲れたな、という方にはぜひ読んでいただきたい漫画です。
学園ベビーシッターズ
【おすすめポイント】
事故で両親を無くした年の離れた兄弟のお話です。2人を引き取ってくれた方が学園の理事長をしており、引き取る条件として兄の「竜一」が学園の保育室でベビーシッターをすることになりました。
「ベビーシッター部」の部員1号になり、先生方の子供たちのお世話をするのですが、もちろんすぐ仲良くなれる訳もなく、切磋琢磨しながら少しづつ距離を縮めていきます。
弟「虎太郎」と他の預けられている子ども達の関わりがほのぼのとしていたり、時にトラブルを起こしてみたりと楽しいです。子供たちには子供たちの、兄たちには兄たちの、親には親の、様々な想いを知ることが出来る、優しい気持ちになれる作品だと思います。
学園・恋愛系のほのぼのした漫画
青春まっしぐらな学園も野や恋愛系の中にも、ほのぼのとした作品は多くあります。
スキップとローファー
【おすすめポイント】
石川県から東京に進学のため上京してきた女の子の学園ほのぼの系で、個性豊かな人たちに囲まれながら成長していく主人公を見守る漫画です。主人公は勉強ができるけどどこか抜けたところがあり、そういう主人公の周りにはどこかやわらかい雰囲気にみんな惹かれていき、互いの個性を尊重しつつ、気づけば分かりあって主人公も成長していきます。
色んなキャラがいて、この子の「あーこういう気持ちどこか分かっちゃうなー」と共感できたり、見ていて優しい気持ちになれました。
モブ子の恋
【おすすめポイント】
地味で目立たない田中さんと入江君の恋のお話ですが、登場人物皆が優しく、主役の2人もことさら優しくほのぼのとしているので、読んでいるこちらも優しい気持ちになれます。
考えてみると、「自分は主役気質!」と考えている人って少ないのではないかと思います、自分なんて…と卑下してしまったり、あの子の方が…誰かと比べてしまったり。だからこそ、自分は脇役だと思っている田中さんと入江君を応援したくなったり、一生懸命頑張っている彼らにエールを送りたくなる作品なのでしょう。
ゆびさきと恋々
【おすすめポイント】
聴覚障害のある大学生の女の子『雪』とバックパッカーで世界を飛び回っている同じ大学の『逸臣』との恋愛漫画です。『雪』は口の動きで言葉を読み取っているのですが、読者にもその感じが伝わるように吹き出しの文字が横向きになっていて臨場感が伝わりました。
『逸臣』から『雪』に言葉をかける時に、「はい」「いいえ」だけでも返答ができるようにしているところ、手話で二人だけの世界で話をしているところが読者側も優しい気持ちにしてくれて、現在の最新刊では付き合った二人が同棲を始めています。
同棲の許可を『雪』の両親にもらいに行く際のお父さんとのエピソードもオススメポイントです。お互いを思いやる姿、違いを受け入れるところが展開が進むに連れ、どんどん深まっていくのが伝わってきます。逸臣の過去など気になるところがあり、今後の展開も楽しみな作品です。
テリトリーMの住人
【おすすめポイント】
この作品は、同じマンションに住む住人たちのストーリーです。色んな恋が混じりあって、色んな変化があって、読んでいて飽きません。主人公のせつない気持ちも、嬉しい気持ちも、ストーリーが進むごとに素直になって表情が豊かになっていくのもほのぼのします。
初めは表情がなく、無表情に近い、何を考えているか分からないような女の子ですが、それがだんだん心を開くようになっていくのも、ほのぼのした気持ちになりながら読んでいました。
SPY×FAMILY
【おすすめポイント】
この作品はスパイの父、超能力を使えるの娘、殺し屋を職業とする母の3人が、とあることをきっかけに「仮初めの家族」となって過ごす日常を描いたスパイアクションホームコメディです。
あらすじだけ見るとドキドキやハラハラと言った感情が先行するかもしれませんが、それぞれが今の立場に至った背景やキャラクターたちのそれまでの考えにも焦点が当てられており、楽しめる内容だと思います。また、血の繋がりだけが家族のかたちではないとこの作品を通して考えられ、とても優しい気持ちになれますし、アーニャを見ているだけでほのぼのとした気持ちになれるでしょう。
ダミアンがアーニャに寄せる初々しい想いも必見です。
3月のライオン
【おすすめポイント】
この作品は実際のプロ棋士である先﨑学九段が監修、コラムを書かれていることです。将棋初心者でもわかりやすく、また時には「む、難しい!?」と思わせてくれるコラムとなっており、私自身もそのコラムから将棋に興味を持ち、主人公の桐山青年には遠く及びませんが、将棋を始めました。
現代将棋はAIを駆使しておりますが、本作品にはAIは登場してきません。きっと羽生先生(現・将棋連盟会長)達が切磋琢磨した時代の将棋をベースに描かれているのだと思います。最先端でないものが逆に心地良くほのぼのとした気持ちになりました。
からかい上手の高木さん
【おすすめポイント】
ストーリーは一話一話、短編で構成されていてとても読みやすい作品になっています。
中学生の三年間を描いているが、時系列にそって一話目から順に読んでも、途中途中掻い摘んで読んでも楽しめると思いますし、クラスメイトとの絡みや、関係性も面白いです。
二人の関係性は読んでいてほっこりするし、癒されるし、更に続編やスピンオフ作品もあるので、それも合わせて読めるのが嬉しいポイントですね。思春期を思い出して、誰もが自分と重なるところもあるのではないだろうかと思いながらほのぼのと読んでいける作品でしょう。
ハチミツとクローバー
【おすすめポイント】
「ハチミツとクローバー」は、芸術大学の学生たちの成長と友情を描いた漫画です。主人公の坂田美波は、絵を描くことに情熱を燃やす天才絵画学生であり、彼女の周囲には才能ある友人たちが集まっていて、最新刊は、2024年時点で10巻まで発売されています。
キャラクターたちの繊細な心情描写と、彼らの成長過程が感動的でした。美波の芸術への情熱や友情、恋愛模様がリアルに描かれており、読者に共感を呼び起こします。
オススメのポイントは、芸術と人間関係の複雑さを丁寧に描いたストーリーです。登場人物たちの内面の葛藤や成長が丁寧に描かれており、読者に深い感動と考えさせられる要素があります。また、絵柄の美しさも作品の魅力の一つであり、芸術の世界に没頭する楽しみを味わえるでしょう。
フルーツバスケット
【おすすめポイント】
親を亡くした前向きな女の子がとある事で異性に触れると動物になってしまう人達と出会い、色々な体験をしていく作品です。主人公の性格もあるのか基本的にほのぼのな雰囲気で話は進みます。日常の中にファンタジー要素があるので、飽きる事もありません。
主人公の過去はそれなりに重たいですが、主人公自身が前向きで、何よりも心優しい性格ですし、皆、それぞれの思いがあり、それでいて皆、迷い、悩み、そして自分なりの道を歩んでいく。少しずつですが成長していく姿には素直に応援したくなるはずです。主人公が優しく温かい周囲の人達に囲まれ、そして段々成長していく、読了後に優しい気持ちになれる作品です。
今年の大みそかに付き合う2人
【おすすめポイント】
最初はお互いを男女として全く意識していなかった2人が徐々に意識し始め、付き合うまでの物語です。一緒にドキドキしますし、とにかく2人とも可愛くて、やりとりを見ているとほのぼのします。
2人以外の登場人物も嫌なキャラが一切おらず、見終わった後はいつもほのぼのとした気持ちになる素敵な漫画です。この感想だけを見るとありきたりな話に聞こえるかもしれませんが思わず「クスッ」と笑える、予想外な展開があったり、一人一人のキャラがとても個性的で、こんな人たちが実際周りにいたら凄く楽しいだろうなぁと思いながら見ています。
お付き合いが始まった後の話もたくさんあり、みんながおじいちゃんおばあちゃんになるまで見守りたくなる漫画です。
田中くんはいつもけだるげ
【おすすめポイント】
一般的な男子高校生のほのぼのとした日常を描いた作品です。
タイトルにあるようにいつも気だるげでダラダラした生活をおくる田中くん(主人公)と世話焼きで強面な太田くん(同級生)という全く正反対で凸凹コンビの掛け合いがとても可愛らしく、キャラデザインも緩く描かれているのでとても癒されます。また、ギャグだけではなく少しの甘酸っぱい恋愛要素もあるので緩いキャラデザと相まってとても可愛らしく、思わず読み手の顔まで緩み、優しい気持ちになれました。
田中くんはほぼ常に身体の力を抜いていて、移動手段に太田くん運んでもらう事も多かったり、何かと器用だけどけだるさに全て持っていかれしまったりと兎に角やる気のない子で、太田くんは大柄で強面に加え金髪という容姿に反し、家事全般得意だったり、スイーツが大好きな甘党だったりといったギャップの塊なおかん属性男子で、2人の長年連れ添った夫婦の様な空気感がとても推しポイントなので是非お読み頂きたいです。
となりの関くん
【おすすめポイント】
横井さんの隣の席の男子・関くんが授業中にせっせとサボって遊ぶ様子を、ひたすら観察しツッコミを入れていく漫画です。関くんの遊びは多種多様であり、ドミノから始まり、砂金取りや化石発掘といったぶっ飛んだ遊びもあり、授業中で声を上げられない中、大胆に遊ぶ関くんと表情豊かにそれを見守る横井さんのほのぼのとした様子が楽しめます。
他にも何人か登場人物が出てきますが嫌な子はおらず、のんびりとした学校生活が描かれており、とても癒されます。
ファンタジー系のほのぼのした漫画
日常とは異なる場所にも、優しい気持ちになれる漫画があります。
北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし
【おすすめポイント】
辺境貴族の優しく穏やかなリツハルドと元軍人の凛々しく気高いジークリンデ。交わらない筈の二人の人生はリツハルドの一目惚れによって一変します。
二人の関係性が利害が一致する仮の夫婦というところからゆっくりゆっくりと進んでいく様がなんとも言えない胸キュン…!そしてリツハルド、ジークリンデを取り巻く登場人物達は個性的であるもののそれぞれの優しさを持つ人たちばかりです。
特に私はリツハルドの性格が大好きで、彼の言葉や行動は優しい気持ちにさせてくれます。こんな旦那様欲しいです。辺境での暮らしが主な舞台なのですが、狩りに始まり木工や料理、全てにおいてワクワクします。特に料理が美味しそう。日常では味わうことの出来ない北欧での暮らしはとてもほのぼのとしていて憧れちゃいます。読み終えたら貴方もこの夫婦が大好きになるでしょう。
江戸前エルフ
【おすすめポイント】
何か急展開な出来事や、ドキドキするようなハプニングはないですが、日常の生活を中心にほっこりするようなハートフルな作品でした。時に、ケンカしたり、病気になったり、少しシリアスにもなることもありますが、それはそれで、胸がじんわり熱くなります。
エルフはエルダ以外にも登場しますが、他のエルフたちとのやりとりも面白く、巫女は巫女同士で仲良くなり巫女にしか分からない心労を共感しているのもまた、ほのぼのして面白かったです。
こばと。
主人公の花戸小鳩が傷ついた人の心を癒した時に出る傷ついた心を集めて自分の願いを叶えるお話です。
全6巻なので短い時間で読めますし作者がCLAMP先生ですから可愛らしい絵になっています。主人公の人柄が天然なので、話を脱線させてほのぼのな空気を犬のぬいぐるみが元に戻す様は、見たことなくても安心感を覚えるやりとりで世界観はとてもファンシーな内容です。
天界と魔界で戦争なんて話が出てきながらも、クマのぬいぐるみがバームクーヘンを焼いたりしている漫画なのでダークな要素はなく、展開が無理に都合よく感じてしまうかもしれませんが、みんなが幸せになってる時点でどんな内容でも良く感じてしまうものと考えた作品でもありました。
夏目友人帳
【おすすめポイント】
あやかしを見ることができる夏目と、そんな彼を大切に想うあやかしと人間の友人たちが織り成す物語です。一つ一つの話が完結していて、人の心の機微がとても美しく描かれています。
そして私がこの漫画について最も評価すべきだと考える点は、紡がれることばの優しさです。漫画内の細い筆致と綴られる言葉は見事に調和していて、夏目友人帳という作品の独特の世界観へ惹き込まれていきます。読んでいて優し気持ちになれること間違いなしです。
金色のガッシュ!!
【おすすめポイント】
金色のガッシュ!!は、魔界から人間界にやってきたガッシュベルが優しい魔物の王様になることを目指してパートナーである人間と協力しながら困難に立ち向かっていく様子を描いたバトル漫画です。
魔物には良い魔物もいれば悪い魔物もいますが、ガッシュベルの「優しい王様になる」という夢に心を打たれてガッシュベルに協力したりガッシュベルの仲間に加わる魔物も出てきて、そうしたガッシュベルの健気に立ち向かう姿と優しさに、読んでいる側も思わず優しい気持ちになれます。
魔物同士のバトルがメインの漫画ではありますが、ガッシュベルと仲間たちの面白い日常パートを描いた話や人間と魔物のドタバタを描いた話もあり、ほのぼのしつつも笑える漫画でもあります。
文字のないほのぼのした漫画
文字が無いから自分で会話を想像するから、誰でも優しい気持ちになれる漫画です。
コアラ絵日記
【おすすめポイント】
主人公のコアラの何気ない日常を描いた漫画です。寒かったり、やる気が出なかったり、嬉しいことがあったり…ドキドキワクワクするような大きな出来事はないけれど、一日一日のちょっとした出来事に向き合うコアラの姿を見ていると、「自分にもこんな日があるよなあ」と共感しちゃいました。
コアラとその友達との交流も温かく、読んでいると優しい気持ちになれますし、絵のタッチも柔らかく、セリフがない漫画なので、疲れている時にまったり読めて、癒される漫画です。
食事系のほのぼのした漫画
食の中にこそ、真の癒しが存在します。
ごほうびごはん
【おすすめポイント】
読み始めた当時、自分も主人公と同じ、独り暮らしのOLだったのでとてもリアルで共感できました。出てくるご飯がどれも美味しそうで、レシピがついているものはいくつか作ってみた結果、どれも簡単で美味しかったです。ハラハラドキドキが欲しい時には物足りないかもですが、一日の終わりにベッドの中で読むのにはピッタリの作品です。
あと、主人公がわりとマメにお料理をする人なので、「料理めんどくさーい」ってなった時にモチベーションが上がって良いですね。
姫様“拷問”の時間です
【おすすめポイント】
主人公である姫様は既に連載で200回を超える人気作品ながら、一切本名は語られず単に魔王軍を始め周りの皆からは姫様としか呼ばれていない点も変わっています。
しかし何といっても魔王軍の拷問官が、いかにもおいしそうな料理、愛らしい動物たちとの交流、温泉やサウナなどのリラクゼーションを姫様に対して用意・実行し、快適なものに目がない姫様が何時もその享受の為に、王国の大切な秘密を簡単に白状してしまうと言うお約束展開が癖になる作品です。
舞妓さんちのまかないさん
【おすすめポイント】
青森を出て京都の花街で舞妓さんになることを決めたすみれ、同じ屋型でまかないさんとして皆んなのご飯を作るキヨ、甲子園を目指して青森で練習に励む健太の幼なじみ3人を中心に話が進みます。すみれは花街で「百はな」と名前をもらい、花街でも評判の舞妓さんへと成長していき、舞妓さんやそれらを支える大人たちの悩みや葛藤、いろいろな感情のそばにキヨのご飯が寄り添います。
健太はひとり青森で甲子園につながる試合でも名投手として活躍していますが、その頑張りの源にはいつも離れた地で頑張っているであろうすみれ、キヨの2人がいました。
ご飯の大切さ、信じてくれる味方の大切さ、支え合える仲間の大切さを感じることのできるお話しです。
とんでもスキルで異世界放浪メシ
【おすすめポイント】
とにかくすいちゃんが可愛すぎます。
とんでもスキルで異世界放浪飯と同じ作者さんの、すいの大冒険という別巻もあるくらいとにかく可愛いキャラクターでした。異世界転生ものにしては戦闘も少ないなと感じましたが、たまに戦闘シーンがあるのでそこも見どころで面白かったです。とにかくフェルが強くて漫画を読み進めるとフェルの強さの理由が分かってびっくり、そりゃ強いよねと納得もしました。
そんな普段は強くてクールキャラなフェルが、たまにムコーダにデレるところにほのぼのとしています。
終わりのち、アサナギ暮らし。
【おすすめポイント】
山の中で一人暮らしをする女の子アサと大きな不思議な生物の蜘蛛、ご飯を食べながら日々の生活を生きるほのぼのとした物語です。現在は3巻まで発売されています。
絵柄とストーリーが合っているので1話読み終えるのがあっという間で心が優しい気持ちになれます。もちろんメインはストーリーなのですが特に注目して欲しいのが料理の絵です、凄く美味しそうなので夜に見ると飯テロになりそうです。そしてレシピも表記しておりそのまま現実でも再現出来る所がまたこの作品の良い所だと思います。
料理以外にも人間関係などの事が物語として書かれています、謎の生物大きな蜘蛛が絵柄でも分かる程モフモフしているので可愛いですし、ほのぼのしたい時や心を穏やかにしたい時にはこの作品はオススメです。
甘々と稲妻
【あらすじ】
物語は半年前くらいに妻を亡くした高校教師である主人公、犬塚公平は男手一つで幼い娘であるつむぎを頑張って育てていましたが、料理が全くできないためコンビニで買った弁当や外食ばかりの食事生活を送っていました。
しかし娘のつむぎは全く食べようとせず、母親の料理が恋しいと泣くばかり、そんなある日、花見に出掛けた二人は桜の下で泣きながら大きいおにぎりを食べる女子高生、飯田小鳥に出会います。
彼女との出会いをきっかけに主人公は娘のために、愛情溢れた料理を作る決心をするのでした。
【おすすめポイント】
料理を通じて作ることの楽しさや食べるのことの大事さを教えてくれる漫画です。
おすすめポイントは娘のつむぎちゃんが美味しそうに主人公の作った料理を食べるシーンが可愛いですし、小鳥ちゃんの食べっぷりも大好き。
そして食事の作画もとても綺麗で、レシピも載っていることが多いので、良く家で作ったりしています。もちろん料理をあまり詳しくない人が読んでも、楽しめる心暖まる作品です。
ほのぼのして優しい気持ちになれるオススメの漫画のまとめ
優しい気持ちになれてほのぼのする漫画はいつ読んでもいいのですが、寝る前に読んでほっこりした気持ちで休むのもオススメです。
これからもオススメのほのぼの系の漫画があれば、どんどん追加していきたいと思います。