一巻で完結したおすすめの漫画!続きが見たいけど読み終えた時の満足感

漫画は巻数が多ければ多いほど面白いのかというと、必ずしもそうとは限りません。

それと同時に、巻数が少ない作品もつまらないわけではなく、むしろ込められた作者の思いは、一冊で完結した作品に凝縮しているのです。

そこで今回は「一巻で完結したおすすめの漫画」をご紹介します。

一巻で完結したおすすめの漫画

一巻で完結したおすすめの漫画を見ていきましょう。

ちーちゃんはちょっと足りない

ちーちゃんはちょっと足りないの表紙

【あらすじ】

ちーちゃんと呼ばれる主人公は他のクラスの女の子と比べると体が小さくて、正確も幼い子供のような女の子で、勉強もあまり得意ではありませんが、仲の良い女子の友達に囲まれて楽しい学校生活を送っています。

ちーちゃんは思ったことは直ぐに口に出す正直者で何も悩みがないように見える一方で、友達であるナツという女の子は悩める乙女、ナツは他の女の子と比べ何もない自分に自虐的になってしまう性格でした。

そしてクラスでとある事件が起きるのですが、それがきっかけでナツの心はどんどんどす黒く、濁っていきます…。

【おすすめポイント】

絵柄がほんわかで可愛いのに内容が凄く重いです。思春期を生きる女の子達の悩みや葛藤などがダイレクトに描かれていると感じました。そしてナツの悩みや濁ってしまった黒い気持ちを考えると胸が張り裂けそうな気持ちで一杯になります。

1巻のみの漫画なので直ぐに読めますが、私は怖くてまだ読み返せていません。

おすすめポイントは可愛らしい絵柄とは裏腹のホラー級の内容です。正直に言うと夜寝る前に読むと、寝れないので気をつけてください。

ちーちゃんはちょっと足りない
created by Rinker

カラオケ行こ!

カラオケ行こ!の表紙

【おすすめポイント】

カラオケ大会ために歌が上手くなりたいヤクザ狂児と、合唱部の部長で声変わりに悩んでいる中学生である聡実が出会い歌の練習をカラオケでする物語です。

今までに見たことのない斬新な設定で、1巻でサクッと読めるのに心掴まれる作品です。笑える部分も感動する部分もこの1巻につまっています。歌っている描写は漫画なのに音が聞こえてくる気がするくらいの表現力で、読み始めるとあっという間に終わってしまい、何度も読み返してしまう作品です。

営繕かるかや怪異譚

営繕かるかや怪異譚の表紙

【おすすめポイント】

小野不由美原作の大人気小説を『青の祓魔師』の加藤和恵が漫画化された作品です。

様々な住居にまつわる怪異を営繕屋・尾端が鮮やかに解決に導いていきます。繊細なタッチで描かれる怪異の謎が読んでいくうちにトラウマになりそうなほどの恐怖を感じさせ、読後に自室の扉を開けたり、部屋の隅の暗がりを見つめる事が怖くなったりすかもしれません。

至極のホラー短編が全六話収録されており、各話それぞれに個性的な住居と怪異が絡み合う読み応えのある一冊です。

営繕かるかや怪異譚
created by Rinker

ねねね

ねねねの表紙

【おすすめポイント】

16歳の少女・小雪が20歳以上年上で常に狐面を被っている男性・清の元へ嫁ぐことになるストーリー。

夫婦でありながらお互いに恋愛初心者で初々しく、なかなか積極的になれない様子がもどかしく、とても可愛いです。清は職業柄素顔を見せられないが故にいかなるときも狐面をしているのですが、それ故に何をやっていても絶妙にシュールなのも面白く、それでいて素顔が見えなくても際立つ色気にやられました。

1巻で完結している作品で、サクッと読み終わるので短編好きの方におすすめです。

式の前日

式の前日の表紙

【あらすじ】

「式の前日」「あずさ2号で再開」「モノクロ兄弟」「夢見るかかし」「10月の箱庭」「それから」の計6作品からなる短編集。式を前日に控えた微妙な緊張感の漂う男と女、1年に1度しか会えない訳ありの父と娘、初恋の女性を間に挟んだ双子の兄弟。

どの話も2人きりの描写にこだわって、しぐさ、表情の細部まで繊細かつ鮮やかに描かれています。

作者:穂積のデビュー作であるが、2012年「このマンガがすごい オンナ編」で2位にも選ばれた作品です。

【おすすめポイント】

登場人物は2人だけ、ほぼ会話で進められていくストーリーは、漫画というよりも小説や舞台を見ているようでした。

ミステリーのような叙述トリックのような、人間の思い込みで物語のもつ意味、雰囲気が全く変わることを実感できる作品なので、登場人物の言葉と表情に注意をしながら、ぜひ何の予備知識もなく読んでいただきたいです。

何より作者:穂積の描く活き活きと輝く登場人物たちの表情と、季節が肌に感じられ風景の描写にも注目ですし、読み終わった後にもう一度読み返したくなります。

ひきだしにテラリウム

ひきだしにテラリウムの表紙

【あらすじ】

「ひきだしにテラリウム」は、都会のような人が多く暮らしているところから離れた小さなアパートで暮らす梨奈(主人公)のテラリウムと隣人との出会いで成長していく物語です。

彼女は一人で日々を過ごし、ひそかにテラリウム(閉鎖された生態系を模した植物の入った容器)作りが好きだった。ある日、梨奈は隣人の青年・悠斗と出会い、彼との交流をしていくうちに自分の中にある心の壁を打ち破っていく。しかし、悠斗が突然姿を消すという事件が起こり、梨奈は彼の謎を解明を決心します。彼女のテラリウムが謎の手がかりとなり、彼らの交流が話が進むにつれて成長していく姿に注目です。

【おすすめポイント】

「ひきだしにテラリウム」は、アニメ「ダンジョン飯」を見たときに興味をもって読んだのですが、近頃の都会生活を過ごすストレスを抱える人々に面白い発想を駆使し、なぞ解きをしてく姿を見ていると心が和んできます。

孤独な生活をしていた主人公・梨奈が悠斗との出会いで葛藤を繰り返し成長していく姿が、読む人の共感を得ていきますし、また、テラリウムを通じて描かれる自然の美しさには繊細なタッチで描かれているので世界観に没入しました。

さらに、梨奈と悠斗の心の交流や失踪してからが、物語になぞ解き、葛藤と読者も主人公の様に一緒に考えていってしまうので話が後半になるにつれドキドキ、ワクワクが止まりません。

ひきだしにテラリウム
created by Rinker

うみべのストーブ 大白小蟹短編集

うみべのストーブ 大白小蟹短編集の表紙

【おすすめポイント】

大白小蟹の短編集で、どの話も素敵なのですが、冒頭の「うみべのストーブ」が好きです。

男女のすれ違いのお話なのですが、それを2人の部屋のストーブ目線で描かれています。感情表現が苦手な主人公とそれを見守るストーブ、そして徐々に心が離れていく恋人の3者の心情がどれも分かって、誰も悪くない、けどせつない…。ストーブに感情があるだけなら、よくある作りだと思うのですが、実際に喋り出して主人公と会話するところが面白いです。

うみべのストーブ 大白小蟹短編集
created by Rinker

小さな恋のでっかいメロディ

小さな恋のでっかいメロディの表紙

【おすすめポイント】

早く大人になりたい小学生の女の子が、同級生のちょっと変わった男の子と成長しながら恋をする物語です。

小学生の頃の大人に憧れる気持ちや、まだ子供だということの焦燥感が繊細に描かれていて、「早く大人になりたい」と強く思う女の子の等身大の気持ちが凄く伝わってきます。また、様々な経験をしてきたちょっと個性的な大人の人が出てきたり、同級生の男の子もどこか他の人たちとは違う印象で、世の中には色んな人がいて世界って広いんだなと感じたりしました。

だからこそ、そんな広い世界のなかの1人の女の子の全力の恋が自分のことのように感じられるのだと思います。また、登場人物のファッションにも注目してほしく、とにかく個性的で可愛いです。単純に可愛いと思うと同時に、その個性的なファッションもこの物語の世界観の大切なポイントだと思います。

小さな恋のでっかいメロディは、まだ読んだことがない人に絶対読んでほしい作品になっています。小学生が主人公ですが、年頃の複雑で繊細な心が丁寧に描かれていているので大人でも楽しめますし、何度でも読みたい作品です。

小さな恋のでっかいメロディ
created by Rinker

愛蔵版 蛍火の杜へ

愛蔵版 蛍火の杜への表紙

【おすすめポイント】

夏目友人帳の作者さんの一巻完結の短編集で、中でも表題の蛍火の杜へは映画化されました。

杜の奥深くに暮らす妖怪でも人間ともつかないギンと人間の少女との出会い、触れる事ができないながらも心を通わせていく2人のきもちが切なくやるせない想いを持ちながら少女が成長していきます。

短いストーリーの中に互いの想いが交錯し合い、結末は悲しいながらも、これで良かったんだよねと納得せざるを得ない物悲しい恋のお話しです。

愛蔵版 蛍火の杜へ
created by Rinker

黒博物館 スプリンガルド

黒博物館 スプリンガルドの表紙

【あらすじ】

19世紀のロンドンで繰り広げられた都市伝説「バネ足ジャック」を題材にした冒険活劇。真夜中、一人歩きの女性がバネ足をつけた怪人が姿を現し、悲鳴を上げる女性を横目に高笑いしながら跳び跳ね、で去っていく。この奇怪な事件がロンドンの巷を騒がせた。

ロンドン市警は、貴族の「ウォルター」を犯人として疑うが、証拠をあげられないまま、バネ足ジャックは姿をくらました。

物語はその3年後、バネ足ジャックが再び現れ、若い女性を狙った連続殺人を犯すところから再開されるが、今回の犯人はウォルターではない。

市警警部のジェイムスは捜査に乗り出し、情報をつかんだウォルターも真相解明のために独自の行動を始めます。

【おすすめポイント】

バネ足ジャックの正体と目的、そして決戦、冒険活劇の王道をとらえるだけでなく、登場人物の人物像も短いエピソードでしっかりと掘り下げられていて、没入できる作品です。

見所は、バネ足ジャックとの決戦です。

かつては金にモノを言わせて、度が過ぎるイタズラばかりを繰り返していたウォルター。そんな生き様からの脱却した彼の矜恃が、現実のバネ足ジャックとの激しい戦いでオーバーラップしていく構成は血湧き肉躍ります。

物語には二部構成で、それから10年以上経った後日談も収録されているため、オススメです。

婚約破棄を持ちかけられて十数年、そこまで言うなら破棄しましょう!

婚約破棄を持ちかけられて十数年、そこまで言うなら破棄しましょう!の表紙

【あらすじ】

幼いころから何度も婚約破棄を言い渡されてきた公爵令嬢のディアナ・ベイリーが、王子のロバート・グレイアムからの婚約破棄を受け入れてしまいます。

十年もの間彼女は、「君より素敵な人に出会った」と婚約破棄を言い渡されてきたが、ロバートからどこが素敵かを聞いてきた。その要求に答えて自分磨きをして、上回ってきて破談にさせてきたのです。

しかし、ロバートが「ほっとする相手」と言ったことにディアナが切れて受け入れてしまい、ディアナは努力でどうにもできないと嘆いて婚約破棄を受け入れました。

しかしこの後に、王子が焦りだしディアナとロバートのイチャイチャラブラブな展開も待ち受けていて面白い作品です。

【おすすめポイント】

ディアナの最強っぷりが見事で、感服します。

こんな素敵な女性になりたいと思ってしまうくらい、努力の人のディアナが眩しく、彼女の努力がこれからの支えになるのだろうと思いますが、それ以上にロバートがディアナ大好きすぎて面白いです。

最終的に幸せいっぱいな展開が待っている作品なので、こころが温まります。

主人公2人の物語が中心なのですが、妹と幼馴染の恋愛物語も織り込まれているのでそちらも注目です。私は、ダメ皇子と完璧令嬢のカップルが素敵すぎてしっかりと沼ってしまいました。

婚約破棄を持ちかけられて十数年、そこまで言うなら破棄しましょう!
created by Rinker

女の子がいる場所は

女の子がいる場所はの表紙

【あらすじ】

日本をはじめ、モロッコ、インド、アフガニスタン、サウジアラビアなどに住む10歳の女の子たちの物語を集めた短編集です。

例えばサウジアラビアの女の子は10歳になると外出にはヴェールが必要で、外で男の子とサッカーをすることはできません。国によって文化や宗教の違いはあれど、どの女の子たちも女性差別によって生きづらさを感じています。

その生きづらさに立ち向かい、考え行動し、劇的に状況が良くなるわけではないけど、しっかり前を向く女の子たちを描いた作品です。

【おすすめポイント】

短編集でとても読みやすく、普段漫画を読まない人にもおすすめしたい作品で、最初から読まなくても気になる話から読んでも問題ありません。

絵柄もキレイであっさりとしており、万人受けすると思いますし、表紙もキレイで本棚の見える位置に置いておきたくなります。

内容は女性差別を描いており、悲しいエピソードもあって決して軽い内容ではないですが、どの話も希望を感じる終わり方になっているので、ぜひ大人から子供まで読んでほしいです。

女の子がいる場所は
created by Rinker

マスタード・チョコレート

マスタード・チョコレートの表紙

【おすすめポイント】

少し人付き合いの苦手な女の子が美大を目指し、成長していく物語です。
全1巻ですが、主人公が少しずつ人との関わりに慣れていく様子、人を好きになるという感情、美大進学に向けて悩み努力する様子が丁寧に描かれており十分な読み応えがあり、これまでは一人で過ごすことの多かった主人公に、だんだん笑顔が増えていくところが気に入っています。

またシーンの一つ一つが写真のようで、穏やかであたたかい空気感が素敵な漫画です。

マスタード・チョコレート
created by Rinker

さくらん

さくらんの表紙

【おすすめポイント】

きよ葉は幼い頃遊女の町に売られてきました。

顔立ちは特上であるが気が強いことでことある事に自分が下についている花魁に盾付き、何度も何度も普通の人ならトラウマにせっかんを受けます。上手く自分を表現出来ない素直ではないが、勝気で芯のある性格を見抜いていた花魁が、身請けされる際、簪の贈り物と人より多く貰う物は人に恨まれ妬まれるそれが花魁であることをきよ葉に言った。

きっと目標なく生きているきよ葉を、奮い立たせ自分よりも花魁の素質があることを知らせてくれたのだと感じ初めて涙を流すきよ葉は、日本一の花魁になることを花魁に約束するのです。ドロドロした世界ではあるが、きよ葉の芯の強さはかっこよく、いさぎがよい、現在社会とはかけ離れた世界ではあるが社会に出て奮闘する姿は通じるものはあるのかなと思います

センチメンタル無反応 真造圭伍短編集

センチメンタル無反応 真造圭伍短編集の表紙

【おすすめポイント】

第三次世界大戦が開始され戦場となってしまった大都会新宿で、敵の軍との戦闘中の2人の男が、戦争が始まる前に行っていた居酒屋での出会いの話をします。

戦争での悲惨な出来事のトラウマなどから第三次世界大戦開始前の当たり前の日々、当たり前の日常を感謝しなくてはいけないんだなと考えさせられました。それだけでなくその2人の家族は普通の人とは違う特徴などがあり気を楽に時間を気にせず読み続けていられるような、心地の良い作品に仕上がっています。間違いなくお勧めの一冊です。

センチメンタル無反応 真造圭伍短編集
created by Rinker

耳をすませば

耳をすませばの表紙

【おすすめポイント】

この漫画では読書の好きな主人公が、図書館の貸し出しカードで気になる名前を見つけたことから、始まる恋が描かれています。それを少女漫画らしい形で爽やかに描いているのでとても読みやすく、印象にも残りました。また、アニメや実写での映画化もされているので、物語自体にも親しみが持てます。

巻数は少ないですが、この漫画に関係した関連本などもあり、他の作品も面白いのでおすすめの一冊です。

永沢君

永沢君の表紙

【あらすじ】

『永沢君』はさくらももこの漫画作品で、「ちびまる子ちゃん」に登場するキャラクター、永沢君を主人公にしたスピンオフです。永沢君はクラスで一番のひねくれもので、その行動が度々トラブルを引き起こすものの、彼らが中学生になった時の話になります。

この物語は、永沢君の日常と彼が巻き起こす騒動、そして友情や恋愛を描いていて、彼のユニークな視点から見た学校生活や家族との関係が、笑いとともに心温まるエピソードとして展開していくのです。

【おすすめポイント】

『永沢君』は、さくらももこ独特の面白さと温かみのある描写が光る作品です。ひねくれものの永沢君が、中学生になったことにより小学生のときとは違った視点から物語は進んでいき、その成長過程をリアルに反映しており、読む者に懐かしさや新鮮さの両方を味わえます。

日常の小さな出来事がきっかけで展開するストーリーは、友情や家族の絆の大切さを教えてくれますし、どの世代の読者も共感できるテーマで、通常ならば、「ちびまる子ちゃんのファンなら」読んでほしいと言えるのですが、「ちびまる子ちゃんを知っているなら」読んでほしいと言える、おすすめの作品です。

4番サード

4番サードの表紙

【あらすじ】

普通の野球少年である長島茂雄は、同姓同名のミスタージャイアンツ・長嶋茂雄という理由だけでサード、しかも4番打者に抜擢されます。

チームメイトの期待に応えられず落ち込む長島は、名園運動具店という見覚えの無い店に立ち寄り、打ちたいと話すと店主から「どんな球でも打てる神様のバットがある、欲しければ今夜0時にここに来なさい」と言われ、0時に店に行くと、背番号14の読売ジャイアンツのユニフォームを着た男が現れ、神様からもらったバットを長島に託し去るのでした。

「ユニフォームのポケットにお金を入れなければ威力は発揮されない」というバットを手にした長島は、甲子園予選を迎え、成長していくお話です。

【おすすめポイント】

普通の少年が偶然神様からもらったバットを通じて成長していく物語なのですが、主人公の長島茂雄が、自分の才能や努力を信じて夢を追い求める姿は、読者に勇気と希望を与えてくれます。また、野球を通じて仲間との絆やチームワークの大切さも描かれており、心温まるストーリーです。

この作品のおすすめポイントは、まずは長島茂雄の成長物語にあります。彼が自分の信念を貫き通す姿は感動的で、読者にも自分の夢に向かって進む勇気を与えてくれるかと思いますし、また、コナンの43巻に登場キャラが出てくるので、両方読むとより楽しめるでしょう。

青山剛昌短編集 4番サード
created by Rinker

ばるぼら

ばるぼらの表紙

【おすすめポイント】

都会のかたすみで泥酔してボロ布のような女ばるぼらを家に連れて帰った作家の男。なぜかばるぼらを家に置いてから男は世間の注目を浴びる人気作家となります。しかし男は自分の異常性癖に悩んでおり、ばるぼらはそんな男の危険な場面には現れ男を救うのです。そして男は不思議なばるぼらに依存していくのでした。

ある日ばるぼらは今までの怠惰なボロ布のような女から美しい女に突然変異し男はばるぼらと結婚することを願います。ばるぼらもそれを願うのですが、実はばるぼらはこの世の女ではなかったのでした。不思議な魅力をもつばるぼらに引き込まれ、ばるぼらの美しい破滅的な愛に心打たれます。ばるぼらとはいったいなんの象徴なのか、そんなことを考えながら何度も読み返したくなる名作です。

 

 

一巻で完結したおすすめの漫画のまとめ

一巻しか出ていないからこそ、作者の強い思いが込められた作品ばかりです。

長編は無理だけど面白い作品が見たいなら、一冊で完結している漫画を読んでみてはいかがでしょうか。