ダーウィン事変は、人間とチンパンジーの間に生まれた、ヒューマンジーのチャーリーを中心に描かれる、社会派ヒューマンドラマです。
そんな本作のヒロインとして登場するルーシー。
- ルーシーについて
- 作中でのルーシーの活躍
- ルーシーとチャーリーの関係
この記事では、ルーシーとはどういった人物なのかを紹介します。
ルーシーのプロフィールと家族構成
ルーシー(本名はルーシー・エルドレッド)は、アメリカのミズーリ州シュルーズヴィルの高校に通う女の子です。
ルーシーのプロフィール
- 名前:ルーシー・エルドレッド
- 年齢:15~16歳
- 誕生日:不明
- 血液型:不明
- 身長:
- 体重:
- 好きな物:
- 嫌いな物:
見た目は黒髪のロングで整った顔立ちをしていますが、服装はカジュアルで動きやすそうなものが多く、アクセサリーをつけている様子もありませんので、ファッションにはあまり関心がないのかもしれません。
ルーシーの性格
ルーシーは裏表のない性格で思ったことを素直に口にします。
たとえ相手が警察官や国会議員でも物怖じすることなく、言うべきことは言う、そんな芯の強さを持っている一方、木から降りられなくなった猫を助けようとするなど、困っている人(動物も)を放っておけない、心優しい女の子です。
また、好奇心が強く、物事の本質にせまろうとするため、かなり踏み込んだ質問を投げかけてしまうこともあります。
ルーシーの家族構成
ルーシーは母親との二人暮らしです。
ルーシーの母親はルーシーの通う学校の役員でチャーリーのことを嫌っているため、ルーシーとチャーリーが友達になったことを快く思っておらず、チャーリーのことで喧嘩になることもあります。
ルーシーの出生の秘密
実は、ルーシーは人工授精で生まれた子供のため、最初から父親がいないのです。
もちろん、生物学上の父親はいますし、ルーシーも彼の写真を1枚だけ持っていますが、ルーシー本人は自分の出生についてあまり気にしておらず、「父親に会いたい」という気持ちも強くありません。
ルーシーが着用しているパーカーフードの意味
ルーシーはパーカーのフードを被っていることがよくあるのですが、どうやらこれはルーシーの警戒心というか、心の距離感を表しているようで、それがよく分かるのがルーシーとチャーリーが友達になるシーンです。
二人が食堂で昼食をとっている際にルーシーは最初フードを被っていますが、話をするうちにチャーリーのことが気に入ったルーシーはフードを脱ぎ、チャーリーに握手を求めます。
ところが、その後に他の女生徒たちがチャーリーに話しかけ始めると、ルーシーは「自分には話しかけないで」とアピールするかのように、フードをかぶり直してしまうのでした。
ルーシーの活躍
ルーシーは勘がよく洞察力に優れ、かなり頭のきれる女の子で、同級生から優等生と思われていることから学校の成績も良さそうです。
作中でも、その明晰な頭脳を活かして活躍するシーンが多くあるので、ここでは、ルーシーの頭のよさが分かるエピソードを、いくつか紹介します。
チャーリーの奪還
チャーリーがALA(動物開放を訴えるテロ組織)との関係を警察に疑われ牢屋に監禁されていた際、ルーシーはハンナとバート(チャーリーの育ての親)と一緒に警察署に乗り込みチャーリーとの面会を求めましたが、警察は「チャーリーが法的にはヒトではなくモノである」ため面会させる義務がないと言って、ルーシーたちの要求を拒みました。
その後ルーシーの声を聞き、自力で牢屋から脱出してきたチャーリに対して警察は牢屋に戻るように命令しますが、ルーシーは「チャーリーはモノなんでしょ?モノがどうやって脱走なんてできるの?」と、警察の発言を逆手にとります。
この問いかけが、チャーリーの釈放につながったわけではないものの、彼女の頭の回転の速さが分かりますね。
テロのライブ配信のフェイクを見破る
ある日ルーシーとチャーリーが通う学校でテロが起こりますが、そのテロは同級生のゲイルによるもので、ゲイルはALAの「動物開放」の思想に傾倒していたため、それをALAに利用されゲイルはテロの様子をライブ配信しながら構内を徘徊していました。
ルーシーはそのライブ配信に写っている時計の時間が5分近く遅れているのを見つけ、これが実際はライブ配信ではなく数分前の録画の映像だと気がつきます。
フェイクに気づいたルーシーとチャーリーは警察よりも少しだけ早くゲイルの元にたどり着くことができました。
ALAの残党の逮捕に貢献
チャーリーを自分たちの活動に利用したいALAは、チャーリーと信頼関係を築いているルーシーを拉致します。
しかし、自分が狙われるかもしれないと予想していたルーシーは自分に発信機を取り付け、警察官のフィルに自分の居場所を知らせていたため、警察はALAの隠れ家をつきとめALAの残党を取り押さえることができました。
エヴァのメッセージに気がつく
エヴァはチャーリーの生物学上の母親でチンパンジーです。
エヴァの最後の瞬間をチャーリーたちと一緒に見守っていたルーシーは彼女の視線や指の動きから、エヴァがチャーリーに何かを伝えようとしていることに気がつきます。
エヴァからの最後のメッセージを受け取ることができたルーシーたちはチャーリーの出生に関係する、重大な事実を知ることになるのでした。
ルーシーとチャーリーとの関係
最後にルーシーとチャーリーとの出会いや今後について見ていきましょう
ルーシーとチャーリーとの出会い
チャーリーが初めて高校に登校した日、ルーシーは、木から降りられなくなった猫を助けようと木に登っていました。
木の枝が折れてしまい猫と一緒に木から落ちてしまうルーシーでしたが、これを見ていたチャーリーは教室の窓から飛び出し、ルーシーと猫を救出します。
これをきっかけにルーシーはチャーリーに話しかけるようになり、2人は友達になるのでした。
ルーシーとチャーリーは似た者同士
ルーシーは学校でのチャーリーの立場を良くしようと奮闘しますが、ルーシーも高校では変わり者として知られていて友達がいないため、結局ルーシーの頑張りは上手くいかず、むしろ2人と他の生徒の距離は離れてしまいました。
落ち込むルーシーに、チャーリーは「友達はルーシーだけでいい」と伝え、チャーリーの言葉でふっきれたルーシーは、周りの目を気にするのをやめます。
この事から二人の価値観が同じ方向を向いていることが分かりますね。
ルーシーとチャーリーの関係が恋人に発展する可能性は?
チャーリーにとって、自分を「ヒューマンジー」でなはなく「チャーリー」として接してくれるルーシーは、育ての親以外では初めての特別な人間であり、「特別すごく知りたい」と言っているほどです。
ただ、人間の情緒に鈍感なチャーリーは、その気持ちを「僕と交尾しない?」とストレートにアプローチしてしまいます。
ルーシーはチャーリーからのアプローチを断りますが、その理由はチャーリーがヒューマンジーだからではなく、自分の心の準備ができていないからでした。
そして、ルーシーはチャーリーの気持ちに応えられない代わりに、チャーリーの頬にキスをします。
今後、恋人になる可能性は十分にありそうな2人ですが、本当の恋人になるまでには、もう少し時間が必要なようですね。
ルーシーについてのまとめ
裏表なく自分の気持を伝えることのできるルーシーは、そんな彼女だからこそ、チャーリーと友達になることができました。
チャーリーと一緒にいることで今後も色々な事件に巻き込まれるでしょうが、その明晰な頭脳を活かして、活躍してくれるでしょう。
また、種別を超えて惹かれ合う2人の関係の進展にも期待です。