千代の友達の瀬尾結月は、作中随一の破天荒キャラとして周りに迷惑を振りまきます。
特に一学年年下の若松博隆は、瀬尾に可愛がられて迷惑行為を一身に受けており、ストレスを抱えながら生活していました。
個性的な登場人物が多い中、クセの強さでは一、二を争う瀬尾はどんなキャラで、若松との関係はどうなっているのでしょうか。
瀬尾結月は若松が大好き
瀬尾は若松のことが好き(ただし恋愛感情ではない)で、よく一緒にいます。
体育会系で先輩に逆らえない若松を舎弟のように従え、放課後や休みの日なども呼び出して一緒に遊ぶほどです。
瀬尾は若松を見つけるとちょっかいをかける
若松は部活で暴れまわる瀬尾に対して迷惑していることを伝えようとしますが、根っからの体育会系の為、顔を見るたびに挨拶をしてしまい、瀬尾から「懐かれている」と誤解されるようになりました。
それ以降瀬尾の興味が若松に集中するようになり、旅行のお土産を若松にだけ買って来たり、下校の荷物持ちをさせてファミレスで奢ったりを繰り返し、仲良くなっていきます。
ガサツな性格の為、若松に対してとても距離が近く、周りが付き合っていると勘違いするほどですが、若松自身も瀬尾を女性として見ていない為か、姉弟という方がしっくりくる関係です。
瀬尾は若松が困っている顔を見るのが大好き!
瀬尾は人が困った顔をするのを見るのが好きですが、特に若松の困った顔が大好きです。
瀬尾が若松を困らせた回をいくつか紹介します。
若松が選んだ下着を着て夜這い?
第5巻46号では、女性陣だけで水着を買いに来ている時にショッピングモールで若松を見つけ、そのまま女性水着コーナーに連れていくなどの嫌がらせをします。
鹿島のことを男だと思っていた若松は、鹿島が千代に水着を勧めているのを見て、自分も瀬尾に水着だと思って可愛い下着を勧めてしまいました。
瀬尾は若松が選んでくれたことが嬉しかったのか、いじるネタができたことを喜んだのか、その下着を買って「今お前が選んだダセー下着付けてるけど、まじセンスねーな!」と言ってやろうと決意し、実際に演劇部の合宿で実行します。
瀬尾は若松の前で若松人形を可愛がる
第12巻115号では、瀬尾が若松に酷い扱いをすることに業を煮やした野崎が、若松人形を作って「若松だと思って可愛がれ」と瀬尾に渡しました。
あまりの出来栄えに瀬尾は若松人形を可愛がるようになりますが、自分そっくりの人形を瀬尾に抱きしめられる若松は複雑な気持ちになります。
瀬尾の「頭を撫でたくても背が届かない」という言葉を聞いた若松は、パシリをした後などに積極的に頭を下げて瀬尾に撫でてもらい、若松の隷属度だけが上がったのでした。
瀬尾は冷やかされたり恋愛対象に見られるのは苦手
唯我独尊で傍若無人な瀬尾ですが、自分に対する恋愛話は苦手なようで、若松と二人でいるところをバスケ部に「ヒューヒュー」とはやし立てられると逃げてしまいます。
乙女心というわけではなく、小学生男子が好きな子の話をされると「うるせー」といって逃げるような感覚です。
若松は瀬尾に告白をすれば寄ってこなくなると考え実行しますが、瀬尾に避けられるのはなんだかんだ寂しいらしく、冗談であると伝えて元通りの距離に戻りました。
瀬尾結月の身長は?誕生日は?スリーサイズは?
まず瀬尾のプロフィールです。
- 身長:163㎝
- 体重:不明
- スリーサイズ:不明、胸のサイズは大きい
- 誕生日:7月7日(七夕)
- 血液型:B型
- 所属:浪漫学園2-A、声楽部
- アシスタント担当:なし、「恋しよっ♡」のキャラ・尾瀬のモデル
- 家族:父、母、兄
- 趣味:体を動かす事、友達と遊ぶこと、ゲーセンの格闘ゲーム、家庭用の戦術・アクションゲーム
- 休日の過ごし方:とりあえず外に行く
- 好きなもの:寿司、焼き鳥、若松
- 嫌いなもの:桜でんぶ、食用菊などの飾り食材
- 得意なこと:歌を歌うこと、スポーツ
- 苦手なこと:集団行動、空気を読むこと
- 好きなタイプ:面白いやつ
- 服の趣味:ちょっとパンクっぽいギャル系
- 得意科目:数学、歴史(日本史・世界史)
- 苦手科目:国語
- 選択科目:音楽
- 声優:沢城みゆき
瀬尾は空気を読めないからすぐ人を怒らせる「気遣い屋」
瀬尾の性格はサバサバしていますが、ガサツでやや男勝りだったり自意識過剰な面もあります。
自称「気遣い屋」ですが、実際は全く空気が読めず、余計な一言を言ったり大事な場面に水を差したりと、人を怒らせることに関しては天賦の才を持っており、野崎も初対面で被害に遭いました。
また団体行動が苦手で、スポーツの団体競技でも独善的だったりラフなプレーに終始するので、反面教師のために様々な部活で助っ人として重宝されています。
しかし気遣いを示そうという気はあるらしく、傘を忘れた千代に自分の傘を差しだして濡れて帰ったり、若松にお土産やトーンカット用のカッターナイフをプレゼントしたりするので、友人は多く本気で嫌われてはいません。
瀬尾は黙っているとかわいい?他校からも人気を集めるルックスとスタイルの持ち主
浪漫学園の中でもルックスは鹿島や御子柴に次いで良いようで、スタイルも女性陣トップクラスの胸のサイズを誇り、他校の生徒からは「浪漫学園のリトルマーメイド」と呼ばれています。
しかしガサツな性格は服装にも表れており、制服を着崩していたり、裸足に靴を履いていたり、雨に濡れて下着が透けていてもあまり気にしていなかったりです。
ちなみに野崎が瀬尾そっくりのぬいぐるみを作った時に、若松は「可愛いですね」と反応していました。
瀬尾の声優は沢城みゆき
瀬尾結月は「ルパン三世」の三代目・峰不二子や「ゲゲゲの鬼太郎」の五代目・鬼太郎など長寿作品を引き継いだり、「鬼滅の刃」の堕姫など人気作品にはほぼ必ず出演している人気声優の沢城みゆきさんです。
女版山寺宏一と言われるほどの演技力で作品を盛り上げたり、バラエティ番組やニュース番組のナレーターとしても毎日どこかで声を聴くことができます。
「月刊少女野崎くん」でも、瀬尾の破天荒ぶりや人をイラつかせる発言を、絶妙な演技で演じてくれました。
瀬尾は「声楽部のローレライ」
瀬尾は美人だけど近くにいると迷惑というキャラですが、本人の性格とはかけ離れた美しく清らかな歌声の持ち主であり、学園内では「声楽部のローレライ」学園外では「浪漫学園のリトルマーメイド」と呼ばれています。
野崎も「天使の歌声…」とつぶやいてしまったほどで、ギャップが凄過ぎて「詐欺だ」と絶望していました。
学校の七不思議に数えられる「声楽部のローレライ」の異名のきっかけは?
ローレライとはそもそも「美しい歌声で船乗りをおびき寄せ、破滅させる魔女」のことです。
瀬尾がそのように呼ばれるようになったきっかけは、
- 瀬尾の歌声を聞いた男子が憧れと幻想を持つ
- 憧れを抱いて声の正体を探そうとする
- 期待に胸を膨らませて声楽部の部室へ突撃する
- 瀬尾が登場し、散々馬鹿にする
- 絶望に打ちひしがれて死んだ目で部室を後にする
という一連の流れから名付けられました。
瀬尾と声楽部の他の部員が面白がって黙っていることに加え、被害者たちが他の連中にも地獄を見させたいと息巻いている為、真相を知る者がそれなりにいるにもかかわらず、学校の七不思議のままになっています。
瀬尾が男前すぎて「恋しよっ♡」の人気キャラになる
瀬尾は元々、新しいキャラを模索していた野崎が千代に紹介してもらって知り合った人物です。
暫く経って若松が登場してから「尾瀬」と「和歌」というキャラで二人とも「恋しよっ♡」に出演しました。
湿布、梅雨、ネクタイ等二人のエピソードは人気が高く、元ネタが瀬尾なだけあって野崎としては複雑な気分です。
若松に内緒にしすぎて言い出せなくなった
最後に若松に内緒にしすぎて言い出せなくなったエピソードをいくつか見てみましょう。
若松から「ローレライのファンだ」と伝えられた瀬尾
若松にも自分がローレライだということを隠していた瀬尾でしたが、その間に若松が野崎からローレライの曲を貰って聞くようになり、ローレライのファンになってしまいました。
瀬尾の思惑通りローレライに対して幻想と憧れを募らせていく若松でしたが、その想いをあろうことか瀬尾本人に度々ぶつけてしまいます。
瀬尾は自分が褒められているのでニヤニヤ満更でもなく聞いていますが、そのうちに言い出すタイミングを失ってしまいました。
なんとかして信じてもらおうとする瀬尾
第11巻102号で、そろそろ若松に自分がローレライだと伝えようと思った瀬尾でしたが、いざ若松を目の前にすると柄にもなく緊張してしまい、失敗してしまいました。
若松の方も「自分がローレライの話ばっかするから構って欲しいのかな」位にしか考えず、その後も幾度となく瀬尾が伝えますが相手にしません。
最終的に鹿島や堀先輩の力を借りて何とか信じてもらえた瀬尾でしたが、ローレライだと知られたからといって何か二人の関係が劇的に変わることはありませんでした。
瀬尾結月と若松との関係のまとめ
瀬尾は若松のことが好きですが恋愛感情は無く、瀬尾は黙っていれば可愛いのでメルヘンチックな異名がたくさん付いています。
破天荒な性格をしていますが、若松からは可愛い性格をしているように見える部分もあるようで、「瀬尾=ローレライ」と判明した後も二人は仲良く主従関係を築いていくでしょう。