「スケットダンス」に登場するスケット団のメンバーの一人、スイッチですが、彼はなぜかノートパソコンを肩からぶら下げ、パソコンの合成音声を使っていつも会話をしています。
- 喋らなくなった理由は過去のある出来事
- ボッスンとの出会い
- ついに喋ることが?
なぜスイッチは自分の口で喋ることをしないのか、今回はその謎に迫っていきましょう。
スイッチが喋るのをやめた過去
スイッチこと笛吹和義には弟がおり、その弟が「スイッチ」と呼ばれていました。
その弟がきっかけでスイッチは喋ることをやめてしまったのです。
きっかけは幼なじみと弟への嫉妬
スイッチには1歳下の弟、正文と幼なじみの沙羽がいました。
沙羽に好意を抱いていたスイッチですが、出来のいい弟と自分を勝手に比べ、沙羽も正文が好きだろうと勝手に解釈した結果、沙羽と弟が付き合っているという嘘を流したのです。
沙羽には雪乃という友達がいましたが、彼女の元カレは沙羽に好意を抱いてしまい、結果的に雪乃は彼氏と別れることになってしまったため、それを逆恨みした雪乃によって大事件が起きます。
正文が沙羽の彼氏だと勘違いした雪乃によって正文は白昼堂々ナイフで刺されてしまい、そのまま亡くなってしまったのです。
自分のつまらないプライドのせいで弟を死なせたことを悔やんだスイッチはしばらく引きこもりになり、学校に復帰後は弟の姿で通うことにして、その時に弟が使っていたあだ名「スイッチ」になることにしました。
スイッチのこの過去はコミックスの何巻?
スイッチの驚くべき過去が明かされた巻は5巻です。
この後弟を亡くしたショックによりしばらく引きこもりとなり、学校に復帰する頃にはノートパソコンを片手に弟が生前作った合成音声で喋る姿になっていました。
ちなみにこの合成音声ソフトは亡くなった弟、正文が生前作っていたものでスイッチはこれを使って、亡き弟の代わりになろうとします。
時期は高校一年生の5月で、しばらくは弟の姿をして学校へ行きますが、限界が来てしまい6月から再び引きこもってしまうことになりました。
ボッスンたちとの出会い
スケット団が結成する前のスイッチとボッスン、ヒメコとの出会いを描いた「スイッチ・オン」は、コミックス27巻~28巻に収録されています。
まだ結成していない上にスイッチとはクラスが違うため、ボッスンもヒメコもスイッチが学校に来ていない理由を知りません。
時期は高校1年生の秋で、ボッスンがスイッチを探していた理由はスケット団の勧誘のためでした
スケット団として初依頼
まだスケット団はこの時点では人数が足りないという理由から結成していません。
勧誘のポスターを見た三年の片桐という先輩がとある依頼をしてきます。
ボッスンたちが通う開明学園には裏サイトが存在しており、その裏サイトに友達が巻き込まれたため解決してほしいということでしたが、ボッスンもヒメコも裏サイトには疎いため、情報に通じている人を探した結果、スイッチに行きついたのでした。
初めての出会いはオンラインゲーム
引きこもっているとスイッチのクラスメイトに言われたボッスンとヒメコは、別のクラスメイトから言われたオンラインゲームを始めます。
オンラインゲームに日中ずっといるそうで、早速始めてみることにしてみました。
ゲーム内ではフランクな上に元々頭がいいため、ボッスンたちからの疑問にも的確に答えてくれます。
悪への鉄槌
裏サイトのことを調査していたボッスンたちはそのうち「デスファイト」という裏試合をが行われていることを知ります。
開明学園の生徒の中で悪いことをした人が裏サイトで晒され、その中から選び抜き夜な夜な呼び出して戦わせるというものだったのです。
デスファイトの件もスイッチに相談しながら進めていたボッスンは犯人を捕まえるため、ヒメコを囮にして犯人をおびき寄せる作戦を立てることにしました。
作戦の結果、デスファイトを決行していたのは裏サイトの管理人で同級生の奥山と判明するも、実は本当の管理人は別にいると聞かされたのです。
本当の犯人
裏サイトの本当の管理人はスイッチだったのです。
スイッチは弟が自分の発言のせいで亡くなったことをいまだに悔んでおり、裏サイトを通じて開明学園で悪いことをしている生徒たちをあぶり出し、悪いことをしている自覚をさせるためにデスファイトを行ったと話しました。
ですが、やっていくうちにそれが本当に正しいことなのかわからなくなっていったとスイッチは言います。
その頃スイッチが本当の管理人だとわかった奥山は、デスファイトで負けた開明学園の生徒たちを引き連れて彼の家に仕返しに向かっていました。
窓を突き破っての救出
スイッチの家にやってきた奥山とデスファイトの敗者たちは家の前で騒ぎ始めると、そこにボッスンたちが駆けつけてくれます。
元は自分たちが悪いことをしたせいだろうというボッスンに対し、彼らは負けたことにより顔と名前をネット上に晒された恨みを晴らすべく復讐すると言いだし、ボッスンたちはなんとかそれを食い止めることにしました。
殴られてもへこたれないボッスンに嫌気がさした彼らはそのまま帰り、今度はボッスンとヒメコがスイッチの家へと向かうことになります。
扉越しにスイッチを説得するも彼は決して部屋から出ず、翌朝、ボッスンはスイッチの部屋の窓を突き破って強引に室内に侵入することにしました。
弟の代わりではなく、自分として
ボッスンに救われたスイッチは、後日学校へ復帰、弟の正文が作った音声合成ソフトの入ったノートパソコンをぶら下げて久しぶりにクラスメイトたちと会話をすることになりました。
誰もが驚きますが、スイッチはこれが今の自分といって無事にクラスに戻ることができたのです。
その後、ボッスンとヒメコのいるスケット団に加入をし、今の3人組が結成されたのでした。
スイッチがパソコンを手放して喋った瞬間
卒業を控えたスケット団は後輩たちにスケット団を譲ります。
三年生最後の依頼を達成した後、スイッチは自分の気持ちにやっと折り合いをつけることができ、その証としてノートパソコンを手放し、自分の口でボッスンとヒメコと言葉を交わしました。
この話は最終巻の32巻に収録されています。
卒業式で代表のあいさつをする
卒業式ではボッスンから卒業生答辞を任されます。
ノートパソコンを手放した状態で卒業生として全校生徒の前で自分の声で話したのでした。
スイッチが喋らなくなった原因のまとめ
- 弟への嫉妬が原因で弟を亡くしてしまう
- 弟のあだ名である「スイッチ」と残された音声合成ソフトで弟の代わりに
- 学校へ通うも限界が来てしまい、再び引きこもりに
- 裏サイトの本当の管理人として、デスファイトの敗者たちに襲われかける
- 窓を突き破ってボッスンが救出され、スケット団に加入
- 卒業式間近にノートパソコンを手放し、自分の口で話すように
スイッチの重たい過去は読むだけでかなりつらいです。
ですがボッスンたちによってスイッチは部屋から救い出され、スケット団に加入を果たし、最終的には自分の手でノートパソコンを手放し、自分の口で卒業式の答辞もこなしていくことになりました。
かなり感動できる最終巻となっていますので、未読の方はぜひ読んでみてください。