京都の屋形で、まかないさんとして働くキヨに淡い想いを抱く健太。
一途にキヨのことを思う健太のエピソードを、
- 健太とキヨの関係は?
- 健太はいつからキヨのことが好き?
- 健太のもう一人の幼馴染み・すみれ
- キヨは健太のことをどう思っている?
といった観点からご紹介します。
健太とキヨの関係
京都と青森という離れた地で過ごす幼馴染の二人の関係を、15巻までに判明しているプロフィールと共に解説します。
中渡健太(なかのわたり けんた)
- 名前:中渡 健太(なかのわたり けんた)
- 年齢:物語開始時16歳
- 誕生日:不明
- 身長:高校1年生時はすみれより低い
- 体重:不明
- 好きな物:野球、キヨの作ったパンの耳ラスク、チョコレート系のおやつ
- 苦手な物:不明
キヨの幼馴染。
地元・青森で高校生として野球漬けの日々を送っていたが…?
野月キヨ(のづき きよ)
- 名前:野月 キヨ(のづき きよ)
- 年齢:物語開始時16歳
- 誕生日:5月(日付は不明)
- 身長:健太、すみれよりも低い(屋形の舞妓達よりも低い)
- 体重:不明
- 好きな物:チョコレートのかかったアイス、コーヒー牛乳、紅しょうがたっぷりのおいなりさん、長いもかりんとう、干し餅
- 苦手な物:舞妓の稽古、一人分のご飯作り
京都花街の屋形で、まかないさんとして働きます。
キヨは元々は屋形の舞妓候補でした。
健太とキヨの関係は地元の幼馴染
健太はキヨの実家にも頻繁に遊びに来る仲の良い幼馴染でしたが、高校生になる年齢になるとキヨは京都で舞妓になるために青森から去っていきます。
その後、キヨは舞妓の適性なしとなってしまいますが、まかないさんとして屋形に残ることになり、青森と京都で離ればなれの日々が続くようになるものの、手紙や電話で連絡を取り合うなど、二人の親しい関係性は変わりません。
そしてキヨに思いを寄せる健太は、誕生日プレゼントを贈るにも電話で直球勝負するなど、時には積極的かつ大胆な行動をとることも。
健太のキヨへの想いがわかるエピソード
幼い頃からキヨにほのかな想いを寄せている健太。
なかなか表情の変わらない健太ですが、キヨへの想いが伝わってくるエピソードをご紹介します。
3巻第22話 おたよりを待つひと
屋形から届いたキヨからの手紙。
健太宛ではありませんが、差出人の「キヨ」という文字を見て、健太は中学時代のキヨが友達と授業中に回していた手紙を思い出し、16歳になったキヨの祖母へ向けた手紙には、年末年始に青森へ帰郷することが書いてありました。
5巻第49話 みんなのすきなもの
キヨのおばあちゃんの家まで雪かきに行こうとする健太は、雪道を歩きながら小学校での運動会の帰り道のことを思い出しました。
転んで怪我をしたキヨを負ぶって帰り、キヨの家の炬燵に二人で入っている時、まぶたを閉じてぼーっとしているキヨの横顔に見とれていた健太の回想からは、小学生の時からすでにキヨへ片想いをしていたことが伝わってきます。
8巻第81話 彼が微笑む時
青森で高校に通う健太は、後輩から告白されます。
「ごめんなさい。」
「他に好きな人がいるってことですか」
うなだれる後輩に健太は、「そういう人はいないけど。」とはっきり言いますが、普段のポーカーフェイスが崩れていました。
告白されている最中に健太が思い出していたのは小学生の頃に行った桜まつりで屋台の甘いたこやきを美味しそうに頬張っていたキヨのことですが、好きな人はいない、と答えた様子から、健太のキヨへの恋心は無自覚なものだと分かりますね。
10巻第100話 キミを訪ねて半年ぶり & 第101話 あいつの住む街
記念すべき100話目で描かれたのは、健太が通う高校の京都修学旅行でした。
キヨ達には特に連絡せずに京都へやってきた健太ですが、街中ではついキヨの面影を探しており、そして実際に健太がキヨの気配を察知した時、意外にもキヨは健太の近くにいたのです。
なかなかすれ違って会えない二人が結局再会できたのは、同じ10巻に収録されている第103話「会いたい人に似ている」というエピソードのラストでした。
11巻第115話 久しぶりのあれ
野球練習の帰り道、キヨのおばあちゃんの家に寄った健太に、キヨのおばあちゃんは昼に偶然作っていた特製のパンの耳ラスクを差し出しました。
「キヨがよく作ったべ。」
パンの耳ラスクは健太の野球の試合の前にキヨがよく渡していたもので、健太に最初に作ってくれたのは小学生の頃です。
「あ、うまい。」
作りたてのラスクをもらった健太が一口食べて素直にそう伝えると、当時のキヨは大喜びし、以来パンの耳ラスクを勝利のジンクスにしている健太は、甲子園へ向けてより一層気合いが入ります。
「これ食って負けたことないからさ。」
キヨのおばあちゃんに、はっきり宣言した健太でした。
15巻はまるごと健太エピソード
京都の昔からある洋食屋さんでコック見習いとして修行を開始した健太は、青森から移り住んできます。
コック見習いとして京都で働き始めた健太を中心に、キヨ、そしてもう一人の幼馴染すみれの新たな日常が始まりました。
もう一人の幼馴染み・すみれ(百はな)
- 名前:戸来 すみれ(へらい すみれ)/芸名:百はな(ももはな)
- 年齢:物語開始時16歳
- 誕生日:春先
- 身長:高校1年生時は健太よりも高い
- 体重:不明
- 好きな物:からあげ、ホットケーキははちみつ派、イギリストースト、干し餅
- 苦手な物:休み
健太とキヨを語る上で忘れられないのが、二人のもう一人の幼馴染のすみれです。
キヨと一緒に京都へやってきた彼女は、不適合と言われたキヨと違ってお師匠から「100年に一度の舞妓ちゃんにならはる子かもしれへん」と言われるほどの逸材で、「百はな」という名前をもらって舞妓として活躍しているものの、実は昔からずっと健太に片想いをしているのでした。
しかし、キヨのことも大好きな彼女は自身の想いを健太に告げる気はありません。
むしろ彼女は健太の想いがキヨに届くように願っており、切ない恋の三角関係はこの作品の大きな魅力でもあります。
すみれの片想いエピソード
すみれは普段は舞妓の「百はな」として、完璧超人じみた姿が描かれるのですが、健太に思いを寄せるエピソードでは普通の恋する女の子としてもとても魅力的に描かれています。
すみれの恋する様子が描かれたエピソードを、こちらでは簡単にご紹介。
- 4巻第36話 今日もあの時も
- 5巻第48話 すーちゃんの望むこと
- 6巻第62話 ラッキーとアンラッキー
- 9巻第94話 青森から届いたもの
- 10巻第102話 この格好の時
- 10巻第104話 京都のおみやげ
- 12巻第122話 キラキラの彼方
- 12巻第125話 いつもと違う顔
- 12巻第126話 無言詣り
- 12巻第127話 川の音
- 12巻第128話 試合のゆくえ
- 12巻第129話 健太に起きたこと
- 13巻第130話 ごはんは源
- 13巻第131話 わくわくの甘い香り
- 13巻第133話 一時帰郷…青森へ。
- 13巻第134話 いつもの帰り道
- 13巻第136話 夜道に輝く
- 13巻第138話 パワーアップ
- 15巻第152話 溢れ出る気持ち
- 15巻第154話 成長と変化
健太登場回が気になる方は是非こちらもチェックしてみてください。
キヨは健太のことをどう思っている?
健太の想いを察しているすみれは、健太の気持ちがキヨに届いてほしいと願っていますが、キヨが健太のことを幼馴染以上に見ている描写はなく、キヨから健太への幼馴染としての信頼が見えるエピソードは以下のとおりです。
- 9巻第95話 神様にお願い
- 12巻第124話 夏の熱
- 12巻第129話 健太に起きたこと
- 15巻第152話 溢れ出る気持ち
- 15巻第153話 なに食べる?
健太、すみれに比べてぐっと少ないとはいえ、折に触れて健太のことを思い出すキヨは、健太が怪我をしてマウンドに上がれなくなったと聞いたときも、
「大丈夫。健太だもん。」
と、厚い信頼を寄せ、健太のことをまっすぐ信じていました。
この「仲の良い幼馴染」という関係が今後、彼女の中でどのように変わっていくか注目です。
まとめ
京都花街の屋形を中心に描かれる舞妓達とまかないさんの日常と、この中にスパイスとして入ってくる健太の存在。
それぞれ手に職を持っていても、思春期の健太、すみれ、キヨの仲良し幼馴染トリオの関係は、ほんのり恋色で色づいており、今後の展開から目が離せません。
2021年2月スタートのアニメにも注目です。