クズの本懐といえば本来表には出さない人間の本能であったり、いい意味でも悪い意味でも欲を描いた、恋愛漫画の域を超えたドキドキが止まらない名作。
そんなクズの本懐のようなハラハラドキドキ、そして下半身が常に反応してしまいそうな漫画を集めてみました。
クズの本懐みたいなおすすめの漫画
ここからはおすすめしたいクズの本懐のような漫画をいくつかご紹介します。
ヒナちゃんチェンジ
高校生の天野ヒナは、人気者の滝沢レンと幼馴染ですが、自身がいじめられているためあまり接点がなく過ごしていました。2人の間には特別な魔法があり、小指をつなぐとお互いの心を入れ替えられるというものです。ある日レンが泣いているところに遭遇してしまったヒナは、幼少期以来久しぶりに会話をします。レンは同性愛者であり、親友のマコトに告白して振られてしまったとのことでした。諦めきれないレンはヒナと「チェンジ」して、ヒナの体で再びマコトに告白をしに行きます。そしてそのまま体の関係を持ってしまいました。
自分の欲求のために、ヒナの体を傷つけたレン。それでもレンに自身の体を差し出すヒナ。物語の序盤から、こんな衝撃的なシーンが入ります。2人の秘密はいつまで続くのか。レンのことが好きなヒナ、ヒナのことが好きなマコト、マコトのことが好きなレン。3人のいびつな関係性にハラハラしっぱなしで、目が離せません。
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション
おんたん(中川凰蘭)と門出(小山門出)は都立下蛸井戸高校に通う高校生。ある日円盤型の謎の未確認飛行物体、通称「母艦」が東京都上空を占拠する。そこから出撃した「侵略者」の手によって多くの死者を出すがアメリカ軍の攻撃によって侵略者の攻撃を阻止する。それにより母艦は渋谷の上空で停止。
母艦が当たり前のように上空に浮遊し、侵略者と軍の抗争が行われることが日常になった東京で門出はおんたんら友人達と青春を謳歌する日常。誰も皆、人類終了の日が間近に迫っていることも知らずに。。。
おすすめシーンは、主人公の門出と高校教師の渡良瀬が不貞行為に走ってしまうことです。しかし、面白いのは教師の渡良瀬がJKの門出に欲情して襲うということではなく、門出自身が渡良瀬に恋をして何かと理由をつけて渡良瀬の自宅に上がり込み行為に走ったという所。
原作者でもある浅野いにお先生らしい作風が楽しめるので是非ご一読ください。
私たちはどうかしている
和菓子が大好きな七桜と母。有名老舗和菓子屋で仕事していた母と幸せに住み込みで暮らしていたが、15年前のある日、和菓子屋の若旦那が殺されたが、その犯人は母だと若旦那の子供椿が語る。
七桜の母は逮捕され、七桜は施設に預けられて母は裁判所でそのまま命を落とし椿と七桜が離れ離れになるが15年越しに運命の再会を果たして、椿は七桜があの幼馴染だとは気づかずにその日に椿からプロポーズを受ける。母の無実を証明するため、正体を隠したまま“偽りの結婚”を利用して、光月庵に乗り込む七桜!
しかし、そこには、結婚に反対する女将の執拗な嫌がらせやドロドロのお家事情など、様々な逆境が待ち受けていて・・・!?過酷な運命に翻弄されながらも、惹かれ合う二人の物語。
この作品は、一度読んだら最後まで読み終わるまで他の事に手をつけられないくらいはまってしまうし、ドロドロだけど、純愛のような恋愛漫画で面白い。漫画に出てくる帽子を被った多喜川という男も中々のキーパーソンで謎な感じもまたいいなと感じました。ありきたりな恋愛漫画に飽きているなら「私たちはどうかしている」をオススメします。
サレタガワのブルー
グラフィックデザイナーの田川暢、妻の藍子に対して全ての家事を完璧にこなすパーフェクトな夫!そんな暢をよそに同じ会社の上司と不倫をしている様子が描かれてます。
この漫画は、暢が最初は優しいのに段々ストーリーが進むと人が変わったように藍子に逆襲をするところが見ていて面白く、藍子も藍子ですが、暢の豹変ぶりは絶対浮気なんかしたくないと思える作品です。
最近は不倫・浮気がニュースで取り上げられるほどのものですが、この漫画は一切浮気や不倫したくなくなるような作品で現在、不倫や浮気している人に見てもらいたい作品になっていて、また、思っていた復讐劇とは全く違くて誰にも真似できないものだと思いました。もし不倫されたりした場合は、この漫画を参考にしたくなる、そんなリアルを追求した展開が繰り広げられています。ただし、分冊版になっているので、内容をもうちょっと増やしてほしいですね。
ドメスティックな彼女
初恋の相手と初体験の相手どちらをとるか?
学校の英語教師橘陽菜に恋をしていた主人公藤井夏生は、合コンで出会った女子高生橘瑠衣が陽菜の妹とも知らずなりゆきから初体験を済ましてしまいます。後日、夏生の父親が再婚することになり再婚相手と顔を合わせてみると、連れ子に陽菜と瑠衣が!
一つ屋根の下始まるドロドロ三角関係から目が離せません。
主人公夏生が姉の陽菜と妹の瑠衣の間で揺れ動くため、どのヒロインに感情移入しても時に嬉しく、時に切なく、一喜一憂する展開が続き、そこに追い打ちをかけるように、作者の流石景先生の絶妙な心理描写!2人のヒロインの気持ちが痛いほど伝わってきます。
姉の陽菜に入り込んでも良し、妹の瑠衣に入り込んでも良し、はたまた2人のかわいいヒロインの間で揺れ動く夏生に入り込んでも良し!どの視点から見ても最高に楽しめる作品です。
ホリデイラブ
幸せな結婚生活を送っていた夫婦ですが、最愛の夫が不倫。「離婚か乗り越えるか」の中で妻が周りからの誘惑され自分も不倫をしてしまう。だがそれら全てがある人物の陰謀だった。
登場人物一人一人の持った性格心の弱さや誘惑、陰謀全てがドロドロと男と女が混じり合ってそして現実でもあり得るからこその生々しさや恐怖、裏切りです。個人的には子供が居るところや不倫されてもまだ好きだと思う所、そして何より何かを企んでいる女の怖さ、こういう女が実際にも居る!という共感できる部分もあり、何があっても不倫をされた側が傷つき受け入れる努力もその後のトラウマも何もかもがされた側が辛い思いをして先に進めなくなってしまうと毎回のように思わされる漫画で、読むだけでトラウマになりそうなぐらいリアルでおすすめ。
砂時計
両親の離婚で田舎に引っ越すことになった杏と、そこで出会った同い年の大悟の一途な恋愛話です。結果的には、ハッピーエンドの話ではありますが、結婚に至るまでの道のりはただの少女漫画ではありません。その年齢ごとに沿って、妙に生々しく描かれています。
まずは衝撃的なのは、母親の自殺です。この出来事がのちに作品のキーポイントとなってきますが、このときに杏が心に追った傷は、物語の最後の最後まで引き継がれていくことになります。2人の関係にも大きく関わってき、むしろ、物語が終わったあとも、続いていくことになるでしょう。その他にも、友人の一人は母親の不倫相手との子であったり、杏自身の結婚の破断、自殺未遂など、ただの恋愛漫画ではないダークな話も盛り込んできます。むしろ、キラキラとした少女漫画の世界なんであるはずもなく、普通の世の中の人や恋愛ぬは、多かれ少なかれ、多少のダークな部分が隠れ、それを隠して皆生きているのだと再実感させてくれる作品です。
まとめ
人本来の醜く愛すべき欲をテーマにしたクズの本懐のような漫画は若干後味が悪く感じるものの、作品としての魅力はありきたりな恋愛をテーマにしたものとは一線を画すものとなっています。
現実では体験できないクズの本懐のようなドキドキを味わえる漫画を読んで、悶々とした時間を過ごすのも一興ですね。