少年ジャンプにて連載中の『約束のネバーランド』その主人公である女の子エマには、鬼の血が流れているのではないかとネットでは以前から囁かれています。
「約ネバ」ファンであれば一度は考えたことがあるであろうエマの鬼説。エマは鬼とのハーフなのでしょうか?それとも鬼の仲間?そこで今回は約束のネバーランドのエマには鬼の血が流れているという噂の真偽を検証してみました。
約束のネバーランドのエマには鬼の血が流れている説検証
ではここからは実際に4つのポイントを挙げて、エマには鬼の血が流れているのかどうかについて検証してみます。
エマは人間らしくない冷酷で不気味な表情を時折見せる
引用元:原作2巻164ページ
明るく元気でいつも笑顔のエマは小さな子どもたちにも愛され、そのポジティブさで幾度となく仲間のピンチを救ってきました。
敵を前にしてもう打つ手がないと心が折れかける仲間たちに「なんとかなる」と鼓舞し、難関を潜り抜けてきたのですが、そんなエマが物語の中で時折見せるエマらしくない冷酷な表情を見せるのです。
例えば、脱獄を計画していたときレイが敵の内通者であることをエマは知ります。
レイは、エマたちを守るために自分の気持ちを押し殺し自分を犠牲にしてきました。エマたちを守るためであれば多少の犠牲をいとわなかったレイに、エマは両手を強く握り二度としないよう不気味な表情で忠告。
今まで見たこともないエマの表情にレイとノーマンは、エマの怒りを強く感じたのですが、これはただの怒りで、レイを思ってのことなのでしょうか?それとも自分の計画を乱す可能性があるレイへの牽制なのではないでしょうか?
この人ならざる表情がエマに鬼の血が流れていると思わざるを得ないほど不気味な表情をするのです。
普通に考えたらおかしい!鬼の血が流れているから身体能力が異常に高い
引用元:原作2巻18ページより
たくさんの食用児を育てている農園で、エマは圧倒的な身体能力と優れた頭脳を持っており高級品・特上と呼ばれる存在でした。特にその身体能力はずば抜けており、小さい子どもを両腕に抱えて走れるほどなのです。
農園からの脱獄を企てたとき、小さい子どもたちへ「逃げる」ことを教え込んだのもエマでした。
エマは驚異的な治癒力を持っています。あるときエマたちの脱獄を阻止したいイザベラに、エマは足を折られてしまいますが、エマはたくさん食事をしてあっというまにその骨折を治癒してしまったのです。脱獄で走って逃げるときも骨折の影響はほとんどありませんでした。
エマは脱獄の際、発信器を付けられていた自分の耳を自分で切り落とすという、普通の子どもには到底できない荒業をいとも簡単にやっています。自分の体の一部を切り落とすという信じられない行動は、エマが鬼だからできたことなのでは・・・と私の疑惑を深めました。
また、読者をどきりとさせるエマの発言が多々ありますがその中でも印象的なものが「レイも足を折ればいいよ」というものです。脱獄を成功させるためとはいえ、大切な友人に足を折ることを勧めたエマは本当に純粋な子どもなのでしょうか?
クセっ毛では済まされない触覚じみた髪型
エマの髪型といえば、ショートヘアで頭頂部のあたりに長い触覚のような毛が生えているのが印象的ですね。番外編にて、エマの長い触覚のような毛をカットしようとする場面があることをあなたはご存じですか?
子どもたちの髪を切ることはイザベラの仕事であり、イザベラがエマの触覚のような髪をハサミで切ろうとすると、エマの触覚部分がすいすい動いてイザベラは切れなかった、というオチになっています。
この触覚のような独特な髪型が、異様な姿をしている鬼に近いものがあるのでは?と見ることができるかもしれません。
しかし、エマの触覚のような独特な髪型は他の多数の子どもたちの区別させるためのただの特徴である可能性が高く、伏線であることは低そうですね。
エマだけができた「あの方」との約束。代償のごほうびとは・・・
エマとレイは仲間たちを救うためすべての鬼の頂点に立つ存在である「あの方」へ会いに行きますが、「あの方」の目の前に立てたのはエマ一人だけでした。なぜエマだけが「あの方」の目の前へたどり着けたのでしょうか。
エマにあってレイにないものといえば、道中ムジカからもらったペンダントがあります。何か情報を持っていそうなムジカですが、ムジカはなぜペンダントをエマに託し、エマの行く先を導いたのか、謎が残っていて気になるところです。
ムジカがエマにだけ心を許しペンダントを託した理由は、エマに鬼の血が流れており、ムジカと同族もしくは近い存在なのではないかと想像できます。エマとムジカは、鬼とも人間とも区別できない中立的な存在であり、中立的な存在であるからこそ鬼の頂点である「あの方」と交渉することができたのではないでしょうか。
そしてついにエマは鬼との約束を結びますが、鬼との約束にはその代償として「ごほうび」を要求されます。「ごほうび」とは野望・欲望・渇望・自分の大切にしているものだと「あの方」が発言していますが、エマが一体何を「ごほうび」として要求されているかはまだ明かされていません。
エマの願いは「食用児全員で人間の世界へ行きたい。それを最後に二世界間の行き来を完全に不可能にして」です。この願いに見合うエマが差し出せる「ごほうび」とは一体何なのでしょう?
単純に考えると、高級品・特上とされる「エマの脳」が有力なのではないかと思いますが、毎年その年の一番良い人間を提供されている「あの方」からすると、少し代償として足りないのかなとも考えられます。
そこでもしエマに鬼の血が流れているとして、鬼の血が流れるエマが差し出せる「ごほうび」を考えてみました。
「あの方」を満足させることができて、エマだから差し出せることは、エマが食用児側ではなく鬼側として生きていくことではないでしょうか。
エマを鬼側とすることで、二世界の管理もしやすくなり、ムジカのような中立的な存在も生かすことができるようになります。世界がより発展すれば「あの方」へも何らかのメリットがあるのではないかと私は考えました。
ノーマンやレイ大切な大勢の仲間たちを安全に逃がすこと、そして鬼たちも殺すことなく共存したいと願うエマであれば、鬼側の世界で生きていくという要求をのむことも考えられなくはありません。
まとめ
気になる伏線がいたるところに散りばめられている本作。エマの「表情・身体能力・髪型・ごほうび」の4つをエマに鬼の血が流れているのでは?という視点で好き勝手考察しました。
天真爛漫とは真逆の顔を持つ、まだまだ謎の多いエマ。エマは人間で、人間がゆえに強いのでしょうか?それとも・・・
すべてが解き明かされるのが楽しみでなりません。あなたはエマは本当に純粋な人間だと思いますか?
