夏羽と紺は、本来ならば敵同士で仲良くしてはいけない存在ですが、原作の中では、かなり親しげな様子が多々描かれています。
夏羽と紺は一体どんな関係なのでしょうか?
そこで今回は、
- 夏羽と紺は本当に敵同士?
- 二人の恋の行方
- これからの二人の関係
など、「夏羽と紺の関係」について、詳しく書いていきたいと思います。
目次
夏羽と紺は本当に敵同士なのか
引用元:怪物事変
狸である穏神の仲間である夏羽と、狐の紺は本来であれば敵同士ですが、かなり親しい様子が本編で描かれています。
二人は一体どんな関係なのでしょうか。
最初は敵だった
引用元:怪物事変
冒頭で夏羽と紺は親しい様子だ、と書きましたが、最初に会ったときは敵同士でした。
夏羽と紺が一番最初に会ったのが単行本2巻4話で、夏羽一行が警視庁にいる飯生に挨拶をしに行った時です。
その時紺は、飯生から夏羽を殺して命結石を手に入れるよう指示されており、まだ飯生に従順だった紺は言いつけ通りに任務を遂行します。
夏羽の首をはねた後、一緒に警視庁に来ていた晶と織に帰ってもらうよう指示を受けた紺は、狐お得意の変化で夏羽に化けて晶と織の前に現れますが、織に飯生の事を「狐ばばあ」と罵られたことによって怒り、うっかり変化を解いて正体がばれてしまいました。
正体がバレた紺は、一番シンプルな隠ぺい方法、「殺す」という選択をし、警視庁を火の海にしますが、夏羽を取られた織と晶も黙って攻撃を受けるはずもなく、織が糸で夏羽の首が入ったスーツケースを奪還し、夏羽の首を紺に投げて攻撃、そこで紺が気絶し、炎は幻であったことが判明したのです。
首から下が解放された夏羽は一気に再生して元の体に戻り、晶と織と一緒に無事穏神探偵事務所に帰っていきました。
このように、最初は本当に敵同士で、お互いの印象はあまりよくありませんでした。
紺の失敗
引用元:怪物事変
夏羽の首を飯生に届けられなかった紺は、穏神探偵事務所まで夏羽の首を取りに来ましたが、お腹が空いてその場で力尽きてしまいます。
そんな身体能力的には強く、頭は弱い紺は、穏神によって夏羽たちの任務を手伝うことになり、紺が任務を手伝った報酬に夏羽の首をやると穏神は提案しました。
穏神が仲間を売るようなことをするはずはありませんが、何か策があるのでしょうか。
任務の内容は、ある日穏神探偵事務所を訪れた猫憑きの客、夜野の恋を成就させるというもので、「恋」が絡んでいるのであれば女の子がいたほうがいいだろうという穏神の見立てですが、果たして紺にその役が務まるのか非常に不安です。
夜野が恋をしたのは、「まおちゃん」という猫又の怪物で、自分の客を猫にして自分の奴隷のように扱っているとんでもない怪物でした。
「まおちゃん」を紺が捕まえて、困惑する夜野にどうするのか問うと、自分は「まおちゃん」のおかげで救われたから、例え猫になってでも一緒にいたいというのです。
完全に恋をしている依頼主、夜野がそういうのであれば夏羽たちにできることはもうないため、任務は達成、事務所に戻り、紺は穏神から夏羽の首に化かしたオレンジを受け取り、さっさと飯生の元へ帰っていきました。
夏羽の顔はパーカーで隠すだけの雑さだったというのに気が付かない紺は本当に頭が弱いと言いましょうかなんといいましょうか、この先が心配になってきますね。
紺と夏羽の恋の行方
引用元:怪物事変
本人は無自覚ですが、紺は夏羽に恋をしています。
では一番最初に夏羽への好意が見えたのはいつだったのでしょうか。
紺の恋
引用元:怪物事変
最初にこれは確実にそうだろういえる好意が見えたのは、単行本3巻8話、飯生の元を追い出された紺が公園で野宿しているのを夏羽に見つかった時でしょう。
夏羽に「飯生の元に帰れないなら穏神の元で一緒に暮らそう」という提案を受けますが、それに対して紺は「狸の元では暮らせない」と回答、しかし続けて、「でも夏羽となら一緒に住んでもいいと思う」と口にします。
これは夏羽が狸ではないため、敵対する必要はないという意味にもとらえられますが、そもそも気に入らない相手と一緒に住むという発想には至らないため、ここで紺が夏羽の事をどれだけ気に入っているのかが分かりますね。
公園で一緒に暮らそうと言われた夏羽ですが、夏羽にも穏神に助けられた恩があるし、さらにその日の夕食当番も担っていたため、それを放り出すわけにもいかず、誘いを断って紺をシュンとさせてしまいます。
それを見た夏羽は、当番が終わったら必ずここに戻ってくるから、と約束し、公園を後にしました。
その時の紺のうれしそうな顔と言えば、本当に恋する女の子の顔のように思いました。
紺はうざい?
引用元:怪物事変
怪物事変の感想を見ていると、たまに「紺がうざい」という記述を目にすることがあります。
これは恐らく、
- 紺が世間知らずすぎて見ていられない
- 敵なのか味方なのかはっきりしないから見ていてイライラする
といったことが原因にあげられるのではないでしょうか?
確かに紺は頭が弱くて世間知らずなので、こちらが考えもしないような突拍子もない発言をしたり、すぐに感情的になって失敗したりするので、見ていてやきもきする方も少なからずいるでしょうが、これは紺が飯生という怪物に支配されているが故に自分の感情に名前を付けることも知らずに生きてきた結果ともいえます。
夏羽に恋をすることによって、これから人並みの感情を身に着け、理解し、成長していく様が見ることができるのではないかと思われるので、個人的には密かに夏羽との恋路を応援したいです。
紺と夏羽これからの二人の関係はどう変化するのか
飯生の元を離れて味方になりつつある紺ですが、これから二人はどのような関係を築いていくのか、少し考察していこうと思います。
夏羽のよき協力者になる
引用元:怪物事変
これから紺は、夏羽たちの良い協力者になってくれるでしょう。
紺は、単行本12巻から始まる屋島襲撃編で夏羽たちの味方として屋島を守る為に一緒に戦っており、その時に幼いころの忘れていた記憶を思い出し、自分が飯生に操られていたことを思い出します。
紺は飯生の事をよく知る情報提供者なので、これから夏羽たちにかなり有益な情報を流してくれる可能性が高く、実際に紺は穏神に飯生の事で思い出したことがあるから話しておきたい、と言及していました。
飯生についてはまだまだ不審な点が多いため、少しでも多くの情報が集まるという点では、これから物語のキーマンになるのではないかと考えらえます。
紺と夏羽の今後の展開のまとめ
引用元:怪物事変
夏羽と紺は親しい間柄で、紺にとって夏羽は恋愛対象です。
紺が化け狐なため、完璧に紺は味方です、というのは危険ですが、今のところ夏羽たちの味方なので、その点については安心していいでしょう。
紺による飯生についての告発でこれから物語がどんな方向に向かっていくのか、非常に楽しみですね。