【ヒプマイ】ヒプノシスマイクの世界観について考察!矛盾点が多い?

「武力が廃止され領土をかけてラップで戦う世界」が舞台となっているヒプノシスマイクですが、複雑な世界観には矛盾点やまだ解明されていない部分が多くあります。

今回はヒプノシスマイクの世界観について、矛盾点を交えながら考察してみました。

ヒプノシスマイクの世界観

まずはドラマトラックやアニメで情報が出ているヒプノシスマイクの世界観について説明していきます。

言の葉党が政権を握っている

ヒプノシスマイクの舞台となるH歴では「言の葉党」が政権を握っており、内閣総理大臣として東方天乙女、内閣総理大臣補佐官として勘解由小路無花果が政治を執り行っています。

つまり女性が政治を行っているんですね。

H歴では「人を殺傷する武器の製造禁止、および既存の武器の廃棄」が定められ、日本の領土は「中王区」と「その他」に分けられました。

「その他」を地域ごとにディビジョンごとに区切り、武力の代わりに配布したヒプノシスマイクで領土を奪い取るバトルがヒプノシスマイク内における「ディビジョンラップバトル」です。

男性が生きづらい世界

H歴は女尊男卑の世界であり、

  • 政治を執り行っている中王区に男性は入れない
  • 男性の税金は女性の10倍

という厳しい世界です。

ヒプノシスマイクの設定の矛盾点

ここからはヒプノシスマイクの設定における矛盾点について見ていきます。

H歴と現実世界の関係

ヒプノシスマイクはH歴というパラレルワールドが舞台の話ですが、2周年を記念してつくられた「ヒプノシスマイクーAlternative Rap Battle」では、夢野幻太郎が「明治大正昭和平成令和 厭世的時代考証」と歌う場面があります。

ヒプノシスマイクの楽曲はヒプノシスマイクの世界に基づいた楽曲のため、これでは夢野幻太郎が明治時代や令和時代を知っていることになってしまいますよね。

この歌詞について、夢野幻太郎は現実世界からヒプノシスマイクの世界に行った黒幕なのではないか?という説もうまれましたが、現実的に考えると作詞を手掛けたラッパーさんとシナリオ担当さんの連携がうまくとれていなかったことによる矛盾であるという説が有力です。

本当に女尊男卑なのか

伊弉冉一二三がこちらに手招きしているところ

引用元:ヒプノシスマイク

ヒプノシスマイクは女尊男卑の世界の中で男性たちが屈しずに戦いつづける、という前提ですが、そもそも本当に女尊男卑の世界なのか、という疑問があります。

例えば、

  • 伊弉冉一二三は3500万をあぶく銭というほど稼いでいる
  • 「Filling Piosse」が普通に街にいるだけで人だかりができる
  • 税金が10倍にも関わらず、自営業で未成年の山田兄弟にすら経済的に困窮している様子が見られない

など、女尊男卑による弊害がほとんど起こっていません。特に経済面に関しては税金10倍というとんでも設定にも関わらず困っている様子のキャラクターがいません。

「男のくせに」「男なのに」といった文言も中王区の勘解由小路無花果や東方天乙女などの一部の女性からしか聞かず、中王区外では男女平等の世界が築かれていると感じます。

全体的な時間経過

物語の始点となるイケブクロ・ヨコハマ・シブヤ・シンジュクの4ディビジョンが発足されるのはH歴3年のことです。

H歴が始まってから現在のチームが結成されるH歴3年までに、

  • 第3次世界大戦による被害の復興が完了
  • ヒプノシスマイクが全国に普及する
  • TDDが結成され、伝説になり、解散する
  • 中王区を取り囲む高い壁がつくられる

といっためまぐるしい出来事が起こっています。

特に復興に関しては、アニメやコミックスで出てくるシブヤやシンジュクは現実と遜色ないほど栄えており、とても3年前まで戦争孤児が出るほどの戦争があったとは思えません。

ヒプノシスマイクの効果

ヒプノシスマイクの攻撃の効果は精神干渉で、精神干渉によって互いに相手を倒したり再起不能に貶めたりします。

しかしドラマトラックではたびたびヒプノシスマイクの攻撃を浴びた敵らが「わー!」と吹き飛ばされる姿が描かれており、先日放送されていたアニメでは敵が爆発するというシーンがたびたび描かれました。

精神干渉、という攻撃が音声のみのドラマトラックでは効果が分かりにくいため過剰に演出したのかもしれませんが、映像のつくアニメにおいても身体的な攻撃効果があるように描写されてしまいました。

武力の代わりにヒプノシスマイクを普及させたにも関わらず、爆弾や砲弾と同等の威力があるのであれば武力の代わりがヒプノシスマイクである意味がありません。

まとめ

今回はヒプノシスマイクの世界観について矛盾点を踏まえながら考察しました。

音楽が主体のコンテンツである以上、多少の設定の矛盾や無理はしょうがないのかもしれませんが、アニメ化や漫画化など当初の予定より大きくコンテンツ展開してしまった以上矛盾点も合わせて伏線回収してほしいというのが本当のところですよね。

これからもヒプノシスマイクに注目して見ていきましょう。