【ゴールデンカムイ】尾形百之助の目的は?金塊ではなく愛を求める可能性も

ゴールデンカムイにおいて、尾形の行動は読者を混乱させる人物で、金塊争奪戦をひっかき回したいだけなのかもしれないとまで杉本から言われていましたが、尾形の目的や理由はそれだけなのでしょうか。

今回は尾形百之助という人物とそこから見える目的について考察します。

尾形百之助の人物像

尾形初登場第七師団
引用元:ゴールデンカムイ 1巻

ゴールデンカムイ本編でも何が目的なのか、について明らかにされていない尾形百之助とは一体どんな人物でしょうか。

尾形百之助とはどんな人物?

尾形百之助紹介

出展:ゴールデンカムイ

  • 階級:帝国陸軍北海道第七師団 第27聯隊所属
  • 初登場:1巻第5話
  • 特技:遠距離からの正確な射撃
  • 声優:津田健次郎

尾形は基本的に無表情、時折浮かべる冷たい笑みが尾形の本心や目的を隠し、そのミステリアスさが尾形の魅力の一つです。

尾形百之助の生い立ち

尾形百之助は日露戦争終結後に大損害の責任を取り自刃した第七師団元師団長花沢幸次郎中尉と、浅草の芸者との間に生まれたのですが、本妻との間に男の子(花沢勇作)が生まれると父親はぱったりと来なくなり、尾形の母方の祖母が茨城の実家に連れ戻したという経緯があります。

父母から愛されていない幼少時代を過ごした、この事実が後の尾形百之助の行動を決めることになるのです。

尾形百之助が母親を殺した理由

尾形あんこう鍋幼少期

出展:ゴールデンカムイ 11巻

尾形の母は父が訪れなくなったことにより精神を病み、花沢中尉が好きだった「あんこう鍋」を頻繁に作っていました。

毎日のように作られるあんこう鍋に母の哀れさを感じた百之助は、祖父母が留守の間に殺鼠剤をあんこう鍋に入れ実の母親を毒殺

その理由について、「少しでも母に対する愛情が残っていれば父上は葬式に来てくれる。母は最期に愛した人に会えるだろう」と考えたからでしたが、葬式に父は現れませんでした。

尾形百之助が弟の花沢勇作を殺した理由

尾形勇作を撃つ

出展:ゴールデンカムイ 17巻

尾形には父の本妻との間に生まれた子供、つまり異母弟の花沢勇作少尉がいました。

しかしこの弟の花沢勇作は二〇三高地にて軍神として旗持ちをしているところを、尾形が後ろから射殺

この行為は尾形が本妻の子への恨みでも父親を苦しめたいという思いでもなく、跡を継ぐ息子が亡くなったと聞いて自分が恋しくなるのではないか、跡継ぎとして祝福される道があったのかと思ったのでした。

しかし、父親は息子の勇作だけには「お前だけは殺すな」といいつけられていたことを聞き絶望し、母や父に愛されていなかった生い立ちから愛情に飢えていて、承認欲求の強い面がみてとれます。

尾形百之助の目的

ここまでは尾形百之助の特殊な生い立ちについて触れましたが、肝心の杉本やアシリパと行動を共にする目的は何なのでしょうか?

金塊は狙っているのか?

尾形髪をかき上げる

出展:ゴールデンカムイ 8巻

まず第一に考えられるのは金塊が目的ということ。

数億、数十億、数百億ともいわれる金塊が目的なのは間違いないのですが、尾形百之助の場合は金塊を見つけて認めてもらいたいという欲求が強いように思われます。

鶴見、土方、キロランケに協力をしていた点から金塊の使用用途への興味というよりも、見つけることに意味をみいだしちるのではないでしょうか。

誰かに愛されたかった?

尾形餌付けされる

出展:ゴールデンカムイ 12巻

尾形の目的を探るうえで尾形の生い立ちと「愛されたい」「認めてほしい」という承認欲求について切っても切り離せません。

尾形は生まれてから、父にも母にも愛されず孤独な人生を歩んできたため、孤立しながらも誰の愛を渇望しています。

そこで杉本やアシリパと共に行動することで誰かに必要とされたいという願望をかなえるもの。

誰に言われても表情一つ変えなかった尾形ですが、アシリパに言われて、チタタプもヒンナも一言だけボソッと言うようになるなど、アシリパの中に自分の求めていた「愛情」のかけらを見出しているのかもしれません。

アシリパの人柄に触れ、「分け隔てなく愛し与える」という考えが幼いころから自分が望んでいた姿を垣間見たのでしょう。

勇作になりたかった?

尾形弟をうらやむ

出展:ゴールデンカムイ 11巻

最後に考えられるのは尾形百之助は勇作と同じ存在になりたかったのではないかということ。

そこには「清い」という壁が存在し、勇作が「不殺」で皆の偶像になった清さは尾形にとって「愛されることの証明」に映り憧れと嫉妬を抱きます。

尾形には母を殺したこと、戦争で多くの兵士を殺したという不浄さがあり、「人を殺せば皆同じ」という考えの元勇作にも兵士を殺すことを要求しますが、勇作はそのまま不殺を貫いたまま死を迎えました。

尾形は人を殺したことに罪悪感はないと言いながらも、アシリパの「不殺」の精神を嫌い、自分を殺させようとします。

そんな尾形の行動から、勇作になりたかった=愛され、認められる存在になりたかったと推測できるでしょう。

まとめ

尾形が金塊を狙っている目的は依然として不明。そして旅の目的もコロコロと仲間を変えていく理由も全てが謎のままですが、伏線と思われるものは多く張ってありそうなので、目的は次第に明らかになっていくでしょう。

  • 生い立ちからの承認欲求
  • アシリパを通じての家族の温かさ
  • 愛されたい想いと自分の不浄さ

それらが複雑に絡み合いながら揺れ動いているように感じますし、今後のストーリ展開でも重要な役割を果たでしょう。

今後も尾形百之助の活躍(裏切り)から目が離せません。