最近は、高校受験ではなく、中学受験をする子供が増加しています。
中学受験は高校受験以上に合格するのが難しいと言われており、中学受験をする際には覚悟が必要です。
共働き家庭では、難しいのではないかと思われている方も多いかもしれませんが、そのような事はありません。
共働き家庭でも中学受験は可能です。
そこで、今回は中学受験の心得・勉強方法・塾選びの注意点をご紹介します。
[quads id=2]目次
中学受験の心得
中学受験を決める前に親に知っておいてもらいたい心得をご紹介します。
中学受験は親子の共同作業
中学受験において、親は支援するだけの存在ではなく、子供と一緒に受験する当事者であるという意識を持つ事が大切です。
当事者である親が受験に参加せず、子供だけに任せて塾さえ行かせていればいいという考えでは到底合格は厳しいでしょう。
親が積極的に介入してほしい事は以下の通り、
- 座る姿勢
- 忘れ物
- 時間の管理
いずれも子供だけに任せているのはダメです。
このように、中学受験は親子で取り組むものだという自覚が必要なのですが、ただし、ここで注意して欲しい事は、親が全面に出て来て、子供が後ろから付いてくるということ。
親は当事者であっても、主人公は子供だという事を忘れないで下さい。
受験は長期戦であるということ
難関校はを目指す場合、小学校4年生から本格的なカリキュラムが始まるのですが、実はもっと早い段階から対策を進める必要があるのです。
最近の難関校は知識があれば解けるようなパターン化した問題は減ってきており、思考力を試す問題が増えてきています。
ですので、難関校に合格するためには、出来るだけ早い段階でパターン化した学習を一通り終えておき、思考力を鍛える問題に多くに時間を充てなければなりません。
小学校4年生からとなると、授業も難しくなり中々時間を作る事が難しくなってきますので、小学校3年生の内に思考力を鍛える学習をしておくのが理想です。
受験に関係ない習い事でも、むやみに取り上げない
習い事をする上で、
- 基礎を徹底する力
- 高い目標に向かって努力する力
- 負け・失敗を乗り越える力
が身に付いてきいくので、上記のように勉強以外の事も大切になってくるのです。
一番良くないのは勉強のために、他にやりたかった習い事を中途半端にやめてしまう事。
勉強以外の習い事は、将来のために役立つ事を習得出来るチャンスなのです。
小学校4年生のうちは、毎日何時間も勉強する必要はなく一週間に8時間勉強すればいいと言われています。
勉強はしないといけないのは当然なのですが、毎日何時間・何十時間も勉強する時間に充てても正直頭に入っていないので、他の習い事も併用しながら勉強もするというバランス作りが重要なんですね。
高めの志望校設定が成長に繋がる
志望校を高めに設定しておくと自身の平均より高い偏差値の学校に合格しやすくなります。
つまり、「自分には無理」ではなく「この学校に合格するんだ!」と目標を持って勉強すれば、合格できる可能性が高くなるのです。
逆に「今の成績で受かる学校を受ければいいや」と考えているようでは、成長は見込めませんし、その学校さえ合格できるか危険になってしまうのです。
共働き家庭で中学受験をする際の勉強法
共働き家庭で中学受験をするためには、親の家庭内での時間コントロールが重要になってきます。
共働きをしていると、子供が勉強でわからない事があっても、すぐに対応できるという事は難しいでしょう。
ですので、朝や寝る前の時間、仕事が休みの日などを活かした学習計画を子供と一緒に立てて下さい。
そして決めた計画を家族全員が共有し、実行した事を子供と一緒にチェックする時間帯を決める事が大切です。
子供との時間を合わせるためには、親側が出来るだけ早く時間の管理・コントロール方法を考えておく必要があります。
学習計画の立て方
まずは、子供に一週間の勉強タスクや塾の学習メニューを全部書き出させて下さい。
書き出したものに、子供だけでできる事と親が関わった方がいい事に分類しましょう。
例えば、
- 塾の授業の復習は子供1人でできる
- 問題集の答え合わせは親が行う
というように、上手く役割分担をした一週間の計画を立てるのです。
計画を立てる際には、必ず子供の都合を確認しながら一緒に行う事が重要です。
そして、その計画を実行しているイメージトレーニングをさせて下さい。
勉強メニューごとにどの教材やテキストを使い、問題を解く時はどのポイントに注意するのかなど、具体的な方法まで打ち合わせをする必要があります。
[quads id=1]計画通りに進める方法
具体的に細かく計画を立てても、実際その通りにいくとは限りません。
というより、上手くいかない事の方が多いでしょう。
そのため、計画通りに出来なかった場合は、計画の修正が必要になってきますし、計画を立てた翌日から、実行できたもの、出来なかったものを記録しておきましょう。
そして、実行できなかった事は、何故出来なかったかという原因を子供と一緒に考えるのです。
共働き家庭が中学受験をする際の塾選びの注意点
共働き家庭が中学受験を目指す際に、塾選びも重要なポイントに。
そこで注意点がいくつかありますのでご紹介します。
家庭学習の必要量と費用
一般的には、どの進学塾に行くかによって家庭学習の量は変わってきます。
例えば、進学塾の授業内では、子供に様々な事を教えて考えさせる事に重きを置き、勉強内容の定着などは宿題を大量に出し、ほぼ家庭学習に任せるといったところも。
進学塾は、テキストの解答・解説が家庭学習には不親切だという特徴があり、塾に行っているのにも関わらず、家族に協力を仰いだり、家庭教師や個別指導の力を借りたりしなければいけないのが現状です。
このような塾だと、共働き家庭の場合は家庭学習が成り立たない可能性が高くなってしまいますので、塾選びは特に大切だと思われます。
塾以外のプラスアルファが必要になってしまうと、資金面で厳しくなってくる可能性もあるため、このような塾は共働き家庭には不向きなので、各家庭で優先順位を間違えないで下さい。
自宅から塾までの距離
自宅から遠い場所へ通う場合、どうしても通学の問題が出て来てしまいますよね。
行きはまだ明るいので自分で行けるし、帰りは仕事が終わっているので迎えに行けるというのであれば問題ないのですが、共働きの場合は、それが難しくなる事の方が多いです。
また、塾がある日の就寝時間は何時になるかという事までしっかりと家庭内で話し合わなければなりません。
特に共働きだと親子で使える時間が決められているので、塾に通い始める前の計画をどれだけ入念に行えるかがポイントです。
[quads id=1]まとめ
今回は共働き家庭が中学受験のする際の心得・勉強法・塾選びの注意点をご紹介しました。
中学受験は子供だけで任せておいては合格するには難しいですので、親の全面サポートが重要になってきます。
出来るのではあれば、母親が仕事を辞め子供のサポートに回ってもらうのが理想なのですが、経済的な事もありますので、無理に仕事をやめる必要はありません。
しかし、それだけの覚悟が必要だという事を覚えておいて下さい。
共働きだから中学受験を諦めるという必要はないので、今回ご紹介した事を頭の片隅において頂き、親子でしっかり挑みましょう。