- 今と違い世界を生きてみたい
- 剣や魔法のある世界を体験したい
そんな誰しもが一度は願ったであろう「異世界」をテーマにした転生ものの作品は数多くありますが、その中でもおすすめの作品となるとそれほど数多くはありません。
そこで今回は異世界先生ファンタジー漫画の中で特におすすめの作品をいくつかご紹介します。
異世界転生ファンタジー漫画でおすすめの作品
ここからは実際にいくつかの異世界転生で面白いと思った作品をご紹介。
オーバーロード
引用元:Amazon
小説が人気を呼び、漫画化された異世界転生系の人気作品。
オンラインRPGゲーム「ユグドラシル」を長らくプレイしていた主人公(プレイヤー名:モモンガ)。ある日、そんな愛してやまないサービスの終了が決まってしまった。サービス終了の夜、名残り惜しくログインしていた主人公は、ひょんなことをきっかけに異世界へと飛ばされてしまい、見た目は骸骨!?になった主人公が、世界征服を挑む物語。
オーバーロードの魅力は、なんといっても練り込まれた世界観!国家や地名にそれぞれ設定が散りばめられいるのはもちろんのこと、なんと作中でわずかばかり触れられた神話にまで設定が練りこまれていて、ある冒険者が「私が持っているこの剣は、神話にでてくる英雄にちなんだもの。」と言う。作中で触れられるのはここまでだが、その神話には意味があり、物語が進むにつれ伏線となっていく。本当に細かな場面にも設定が練りこまれているので、一字一句見逃さずにしっかり読むことができ、ワクワクするのは間違いなし!ゲームからの転生ものは数あれど、ここまで細かな設定と伏線の数はオーバーロード意外に見たことありません。
原作者:丸山くがね/角川書店
最新13巻・連載中~
神無き世界のカミサマ活動
引用元:Amazon
現世では、父親がカルト紛いの新興宗教の教祖をしている息子の征人は、父親の無茶な修行に付き合わされて命を落とす羽目になってしまった…はずでしたが、異世界に転生してしまいました。
その世界では「神」や「宗教」といった概念もなく、まさに理想とした世界。征人はその世界で現世では作ることができなかった友達を作り楽しく生活をしていたのですが、その世界での掟によって友人が殺されてしまいます。そこで初めて「神」を頼ろうとしますが、本当に神が出てきて友人を生き返らせ、敵を全滅。この漫画では異世界転生にありがちなチート能力などありませんが、神や宗教といった概念の創造、異世界への新しいものの概念を取り入れるとどうなるかといったことが物語の骨格にあります。人が宗教にハマるのはなぜか、など漫画でとてもわかりやすく展開されて面白く、物語の展開もちょうど良いテンポで進むので次をはやく読みたくなる作品です。
原作:朱白あおい・作画:半月板損傷/小学館クリエイティブ/ヒーローズ
最新1巻・連載中~
魔導具師ダリヤはうつむかない
引用元:Amazon
魔導具師である主人公ダリヤは1話冒頭からそうそう婚約者に婚約破棄を言い渡される。それに淡々と応えつつも、前世から変わらず俯いて、相手の言い分を全部受け入れて自分を押し殺していたことにダリヤは気づいた。そして、ダリヤは決意する。これからは、自分の好きなように生きる、と。
一番のおすすめシーンは騎士ヴォルフのために妖精メガネを作るシーン。イラストが綺麗なのはもちろん、ダリヤの魔導具師としてのプライドや意地、信念が丁寧に描写されていて、ダリヤが魔導具師に誇りをもって、天職としていることがはっきり描かれていて大好きなシーンです。そりゃ、あんなに一生懸命に命懸けでメガネを作ってくれるなら、ヴォルフも落ちちゃうよね、と納得せざるを得ません。また、メガネによって面倒事から解放されたヴォルフが街を一人で歩くシーンも、ヴォルフの今までの苦悩と苦痛が全て解放されて、良かったね!と感動しました。
原作:甘岸久弥/マッグガーデン
最新2巻・連載中~
ゴブリンスレイヤー
引用元:Amazon
冒険者になったばかりの女神官。偶然居合わせたパーティに声をかけられます。初心者向けで簡単と言われるゴブリン退治に誘われ、パーティに参加することになるのですが、ゴブリンを甘く見て、油断してしまい、パーティはゴブリンの強襲に遭ってしまいパーティ全滅の危機に。
女神官のゴブリンに強襲されそうになったところに、一人の戦士(ゴブリンスレイヤー)が現れます。彼は手段を選ばず、緻密な計画のもと、淡々とゴブリンだけを倒していき、彼は自分の里をゴブリンに襲われ、ゴブリンに復讐するためだけに戦っているゴブリンだけを刈るプレイヤー。そんなゴブリンスレイヤーの活躍に着目したダークファンタジーです。ただゴブリンを倒すだけだったゴブリンスレイヤーが、仲間と出会ううちに、仲間のことを大切にするようになり、みんなから愛されているところがほのぼのしていて癒されますが、ほのぼのした雰囲気だけでなく、ゴブリンスレイヤーの過去など暗い部分もあり、読みごたえも十分。またゴブリンスレイヤーのマスクを取った姿が気になります。
蝸牛くも・神奈月昇/スクエアエニックス
コミックス最初9巻連載中〜
転生賢者の異世界ライフ〜第二の職業を得て、世界最強になりました〜
引用元:Amazon
ブラック企業で働いていた主人公のユージ。ある日持ち帰りの仕事をしていると、PCに不思議なウィンドウが現れ、ウイルスか何かだと思ったユージがPCの再起動を試みると……何故か異世界に転移されてしまっていました。
ユージのクラスはテイマー。魔物を手懐ける職業です。
面白いのは転生後スライムに遭遇した際にこれはゲームの夢だと考え、元に戻る為にゲームオーバーになろうとするところ。いきなりスライムに殺されようとするのですが、これを意に反してテイムしてしまい懐かれてしまい、それでもあきらめずに今度は首でもくくろうかなどとロープをさがしていると、今度は不思議な魔導書を見つけてしまいそのちからで賢者になっていきます。その賢者の魔法が強い為遭遇したドラゴンにもオーバーキル状態でなんともご都合主義なところもありますが、意思疎通できるようになったスライム達がしゃべるし可愛いです。ただし、まだ彼は知りません。テイマーは不遇と言われる職業であること。そして大量の呪文を覚えて賢者となった自分はチート級の強さを持つことを……。
無自覚無双タイプの異世界転移物ですが、最強賢者の前に立ち塞がる困難は並大抵のものではありません。街の危機だったり世界の危機だったり、彼は相棒のスライムたちとその困難を乗り越えていきます。ちょっと手こずって、でも最後には解決するという流れなんですが、これが読んでる側をドキドキさせてくれます。
主人公のビジュアルも決してキラキラしているものではないのですが、その一見すると一般人な見た目から繰り出される超絶魔法がとてもかっこいい。また、そのビジュアルも相まって相棒のスライムたちとの緩い掛け合いも見どころかと。最強賢者でもテイムしているスライムたちのわがままには勝てないところが可愛いのが特徴。
原作:進行諸島 漫画:彭傑/スクウェア・エニックス
最新8巻・連載中~
乙ゲーにトリップした俺♂
引用元:Amazon
ある日、スマホゲームをしていると何かの広告が出てきてクリックしてしまい、目を覚ますと乙女ゲームの中にトリップしていました。その乙女ゲームは異形という化け物と戦う和風世界で次々と攻略イケメンキャラクターが登場しますが、どのキャラクターも素晴らしくイケメン揃いでカッコいい人ばかり。
攻略キャラクターたちも可愛い女の子が来ると思っていたのに、男がヒロインとしてトリップしてきたのは想定外。プロ意識だけで男であるヒロインにラブイベントをかけて、それがなんとも面白く描かれています。本気でラブイベントというわけでなく笑い要素しかないラブイベントなので誰でも楽しめますし、キャラクターたちの衣装も見所です。和風世界ということもあり和イメージの衣装が多く使われていますがとてもお洒落なものばかり。衣装で攻略キャラの好感度が上がったり現実の乙女ゲームと内容は変わりませんが、ヒロインが巻き起こす問題の数々に攻略キャラクターたちは振り回され、それをラブイベントや友情イベントにしていく攻略キャラクターたちのプロ意識の高さが凄い。
作者:花乃軍/KADOKAWA
全3巻・完結済み
転生したらスライムだった件
引用元:Amazon
転スラは異世界転生系の先駆者のような有名な作品です。サラリーマンの三上が路上で通り魔から後輩を庇って亡くなったあと、異世界にスライムとして話は展開していきます。始めは最弱のスライムでしたが捕食の能力や暴風竜と恐れられた竜と仲良くなり、共に旅をするため竜を体内に取り込み力を共有することでどんどん強い能力を取得していき、ゴブリンやデーモン、リザードマンや精霊、魔王、異世界に住む人間達の関わりあいながらスライムのリムルとして活躍し、一目置かれる存在に。
個人的に魔王の一柱のミリムが好きなので、ミリムとリムルが出会い、短い間ですがリムルの街で共に過ごす場面が好きです。天真爛漫で幼子のようなミリムですが、時折見せる魔王の威厳を持った強い姿にゾクゾクします。最新話の辺りでは全くミリムが登場しないので、早く主軸として登場して欲しいですし、ミリムと暴風竜の関係性にも目が離せません。
川上泰樹(かわかみたいき)伏瀬(ふせ)みっつばー/講談社
最新14巻・連載中~
盾の勇者の成り上がり
引用元:Amazon
作大学生をしていた岩谷尚文(イワタニナオフミ)が図書館で四聖武器書を手にしたことで、異世界に転生したところから物語は始まります。尚文以外に、他3名も転生しており、それら全4名が勇者として転生されますが、尚文は盾のみ装備できる勇者で昔から盾の勇者は厄災をもたらすと言うことで、皆から忌み嫌われていました。そのこともあって、周りは敵ばかりという状態でスタート。盾ではモンスターを倒すことができないので、奴隷を雇って倒す術を思い付きます。
おすすめポイントとしては、周りが敵ばかりという状態を気持ちよく逆転し、今までバカにしていた奴らを見返すところが見所です。また、王とその娘が盾の勇者を罠に嵌めようとしていたことを、女王と共に処するシーンが堪らなくスッキリします。今までに無いような異世界転生ものなので、ありきたりな展開に飽きた方は「盾の勇者の成り上がり」がおすすめ。
作者:アネコユサギ/KADOKAWA
最新14巻・連載中〜
転生したらドラゴンの卵だった~イバラのドラゴンロード~
引用元:Amazon
「転生したらドラゴンの卵だった~イバラのドラゴンロード~」はタイトルの通り異世界転生系の漫画で、ドラゴンの卵に転生してしまうという物語で、マンガの本数としては、まだ発行されたばかりなのでそこまで多い方ではありません。
物語は序盤のほうであるドラゴンが成長していく様を描いおり、本筋としては人間と仲良くなっていって、人間の姿になる?あるいはドラゴンと人間との懸け橋になる?的なところに向かっていくのかと思いますが、序盤なので初見の人もこれから追いかけていけるところがポイントです。
原作は「小説家になろう」に掲載されている小説であり、そこでは話がかなり進んでいるので先が気になるという方は小説も一緒に読んでみてはいかがでしょうか。おすすめは、ドラゴンとしていろいろな敵と戦っていくシーン。魔法が使えるので、それを駆使して敵と戦うところは面白いと感じました。
原作:猫子・NAJI柳田 漫画:RIO/ 泰文堂
最新2巻・連載中~
異世界のんびり農家
引用元:Amazon
病死した主人公を神様が異世界へと転生させ、転生した主人公が異世界で様々なキャラクター達と農家をのんびり営んでいくストーリーです。
この作品はのんびりがテーマとなっているためドキドキ、ハラハラといった展開はあまりありませんが、そんなところが逆にリアルにも起こり得そうな感覚となって気がつくと感情移入して読んでしまっています。
オススメのポイントとしては、個人的には異世界系の漫画なので主人公と異世界の住人達とで当然として価値観の違いや行き違いが物語が進むにつれて数々と出てくるのですが、主人公は転生時に神様から与えられた道具と能力によって農家としても生物としても物凄く強くなっているためかゴタゴタや上手くいかないことに寛容でのんびりした姿勢が一貫していて安定、安心の笑いがあるところです。
そして物語が進んでも主人公が異世界で起こることを知識として取り入れているだけで、主人公はのんびりした価値観や行動や思考を変えないので余計に面白いと思っています。
内藤騎ノ介/KADOKAWA
最新7巻・連載中~
まとめ
リゼロ、このすば、オーバーロード、など異世界転生ものがヒットをしたおかげで今現在、数多くの異世界転生漫画が溢れていますが、数が多くなるのはありがたいと思う一方、本当に面白いと呼べる作品を選ぶのが難しくなるので、今回ご紹介した作品を読んで異世界ファンタジーの素晴らしさを再認識していただけると嬉しいです。